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根田啓史
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推しエコノミー「仮想一等地」が変えるエンタメの未来を読んで

こんにちは、漫画家の根田啓史です。


クリエイターズマガジンのコンテンツ、色々試してみているのですが、こちらのコーナー(?)では月一で僕が創作者や個人事業主として読んでおきたいなと思った本を一冊見繕って、自分なりの切り口でまとめつつ紹介したいと思っております。


みなさんの新しい本読むきっかけや、活動の助けになれば嬉しいです。


さっそくですが、今月の一冊は「推しエコノミー『仮想一等地が変えるエンタメの未来』中山淳雄」です。


帯でコルクの佐渡島康平氏が「すべてのエンタメプロデューサーが、今を知るためにまずは読むべき、唯一の教科書」と書いております。


唯一の教科書…。

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一つ断っておきますが、この記事で書かれるのはあくまで僕が本を読んで解釈したこと、大事だなと思った部分、またそれに付随して考えたことです。


なので、作者の意図を正しく反映しているとは限らないことをご了承の上読んでいただけたらと思います。もしモヤっとしたり、物足りなかったら本読んで確認してみてください。


さて、


この本を読み終わって僕が思ったことは二つ、・読者を参加者にする意識を持とう・次のメジャーシーンはゲーム業界から起きそうなので、自分が取れるポジションを探しておこう


です。


めちゃくちゃざっくりいうとこの本は、エンターテイメントの発信主体がテレビ一強から、SNSをはじめとしたさまざまなプラットフォームに分散していったことで、ユーザーのエンターテイメントの消費の仕方が変わった、という経緯を事例を挙げて解説しながら、それを受けて我々クリエイターがどんなふうにコンテンツ展開していけばいいか提案している、という感じです。


現状分析だけでなく、方針の提案までしてくれているのが親切でした。


提案の内容としては、


萌えから推しへ


ユーザーは「消費」ではなく「体験」と「物語」にお金を使う。モノとお金の交換の時代から、その時間をよりよく過ごすことにお金が使われるようになりつつある。


ただかわいいと思うだけではなく、自分が応援したことでキャラクターが成長したり、幸せになるのはとても嬉しいことです。自分が参加することでコンテンツが完成する形に持っていくのが、これからの時代のエンタメの在り方ではないでしょうか??


クラファンとかが、まさにそれを構造として受けていると思うのですが、Twitterでご活躍中のperico先生のクラファンすごかったですね…。


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作中のキャラクターの結婚式(最終回)の招待状を読者にアナウンスするとともに、結婚式での引き出物やイベントをクラファンのリワードにすることで、結婚式をリアルタイムで読者と一緒に盛り上げようというものでした。座組見た時、ほんと天才や…と思いました。。。僕も自作のキャラの結婚式やりたい…。

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時間対効果を意識する


「時間をよりよく過ごす」ためにユーザーは彼らの限られた時間をより大切にするようになった。その反面ネットの普及によりコンテンツは供給過多に。この時間を巡るギャップを埋めるため、コンテンツの消費方法にアイディアや作戦が必要となっています(ファスト化、無料化、体験化…?)。


Twitter漫画なんかまさにそうですよね。。。一昨年辺りまでは4Pまで短くなっていた漫画は、今ではもう1Pにまで短くなっています。そうやって読者の生活に入っていって、別のところで商品化したコンテンツを提供することで収益化していく形をとります。


余談ですが、去年リリースされたBUMPというドラマ配信アプリ、面白いなと思っています。ショート動画という括りでは3分て長いですが、ドラマという括りでは3分て結構今っぽいなと…。しかも、ここでの作品をyoutubeやtiktokに出向というか、バズらせることでBUMP自体の宣伝になることも綺麗です。最近ちょっと動向が気になっているプラットフォームです。


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ポストエンタメはゲーム空間で起こる


ゲーム空間はログインしている時点でユーザーは消費している状態になる。つまり、ゲーム空間でユーザーが行う行動は全て、そのコンテンツを支える仕組みになっている。。。これはすごいことです。


もう本当にその通りだなと思いました。マインクラフトとかその走りですよね。


ユーザーが作ったものが、更なるユーザーを集めています。facebookもyoutubeも、今ポジションをとっているプラットフォームは全てその構造をなぞっているのですが、それをさらに大きな枠組みで作っているのがゲーム業界だと思います。ユーザー自身がレギュレーションも作ってしまうんですよね。。。

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FORTNITEのオープン化のニュース、一つの大きな分岐点になるのではないでしょうか。


この動きが本格化するのは、スマホに変わるデバイスが一般化したタイミングだと僕は考えています。VRのウェアラブル端末…??だと思うのですが。何年後になるか分かりませんが、その世界線でもどうにかポジションとれる方法は探っておきたいなと思っています。


ティール型組織で時代の変化に備える


本書内ではこの時代の生存戦略を「恒温動物と変温動物」に例えています。ちょっとやそっとの変化ではびくともしないけど、体温の維持コストがかかる大きな主体(例えば大企業)を恒温動物、維持コストは少ないけど、環境依存度の大きい主体(例えば個人やスタートアップ(本書ではティール型組織と言っています))を変温動物として、先の見えない急激な時代の変化に耐えようとするのではなく、環境に合わせて柔軟に対応していく必要があるということです。


僕もまさにそう思って、この5年ほどを過ごしています。

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どちらも3年前のツイートですね。


自分の裁量でどんな環境にもコンテンツを展開できる信頼の置けるユニットと、それぞれの判断で生き延びる個人同士で助け合うギルド、そういうのが必要な時代なんじゃないかと思って活動しています。


このクリエイターズマガジンを始めた理由も、そんな変化の激しい時代を生き抜くノウハウを共有しつつ、それぞれが自立的にゆるく支え合っていけるような環境づくりのためです。


クリエイターさんはもちろん、副業で創作業を考えている方、単純にエンタメ業界の動向に興味がある方向けに情報発信していきます。


最後にもっかい本のリンク貼っておきます。とてもいい本だと思いましたので、みなさんもぜひ!!!それではまた!!


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