ミサキ王により導入された新スポーツ「矢急」。
鋼鉄の球をが飛んでくるのを手に持った武器で打ち返し、その飛距離を競うものである。
その全国大会である「煌死炎」で最も遠くまで球を飛ばした者は「砲武乱」と呼ばれる異世界の王の称号を手にすることができ、「多児万智」と呼ばれる配下を得ることができるということで、こぞって国内の力自慢がのめり込んだ。
煌死炎には、全国の兵士の他、ドラゴンボーン城内からもボルカ将軍、従者のおいも氏など性別・階級を問わないあらゆる選手が参加する予定だ。
また招待選手としてフェンリルシルトのグオルグ氏の参加が決定している。
ダークホースはミサキ王からの推薦で参加が決定したドラゴンボーン城所属・奴隷のイッヌだ。
非力でひ弱な彼だが、不思議と洗練された動きから繰り出されるその一撃は力自慢のゴブリン達よりもはるか遠くに球を運んだ。
また大剣やハンマーが有利と見られる中で、先が膨らんだ長い棍棒のようなものを振り回して遠くに運んでいる、という点も他者にはない特徴。
力ではなく、テクニックで「砲武乱」を狙うその様は、非力さに悩む全国の人々に勇気を与えそうだ。