pixivリクエストで納品したものです。
おねショタ、近親ものとなります。
大人気アイドル・ヒスイ――水鳥翡翠は、ある問題に頭を悩ませていた。
弟の誕生日プレゼントをなににするか。
それに素晴らしい解答をくれたのは、ショタコン仲間の久保いんくだった。
「撮影会はどう? きっと弟くん、もっとドキドキしちゃうよん♥」
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真っ暗なドームを満たす『ヒスイ』コールは、彼女のデビュー曲のイントロと共に、歓声に変わる。
それが爆発したのは、ポップなイントロの終わり。
ステージの上をスポットライトが照らし、ライトグリーンの可愛らしい衣装をまとったアイドル、ヒスイが現れた瞬間だった。
ドームを揺らすほどのファンの喝采にも負けない、その歌声は、されど小鳥のように可憐だ。
ステップ、ターン。フリルのスカートがひらり。
黒髪ロングのツーサイドアップが可愛らしく揺れる。
ウインクで前列を射抜き、二階席を投げキッスで沸かせる。
一曲目が歌い終わると、ファンは口々に声援や感謝の言葉を贈った。
ヒスイは微笑みを返し、高く掲げた両手を振る。
「みなさーん! 今日はお足元の悪い中、ありがとうございます! ガンガン盛り上げていくので、一緒に雨雲を吹き飛ばしちゃいましょう! ふふ♥ そう、その意気です! それでは、二曲目! いっくよー!」
◇
ステージではアイドルとしてファンに愛を届けていたヒスイも、学校で気心の知れた友達と話すときには、また違った顔を見せる。
それは……ファンにはあまり見せられないものだ。
「ね~、見てこれ~♥ みーくんが作ってくれたんです~♥ ライブお疲れさまって♥」
年の離れた弟が作ってくれたケーキの写真を友達――|久保《くぼ》《《いんく》》に披露する、しまりのない顔は、ヒスイではなく|水鳥《みずとり》|翡翠《ひすい》だけのものと言えよう。
ヒスイは、公には家族の――特に弟の話を避けるようにしている。
油断すると、すぐにデレデレしてしまうし、気持ちが昂って変なことを言い出しかねない。
学校にもファンの目はあるため、弟の話を思う存分にしたいときはカラオケとか、昼休みの無人の美術室を利用する。
《《いんく》》が美術部員で、上手いこと都合してくれるのだ。
「お~、上手上手」
《《いんく》》が小さく拍手すると、|翡翠《ひすい》は自分のことのように胸を張った。
「へっへーん♥」
「スポンジから?」
「ですですっ♥ ママもちょっとは手伝ったみたいですけど、すごいでしょう♥」
「まだ小学生だよねぇ。すごいすごい」
「おいしかったです♥ はぁ~♥ みーくんも食べたぁい♥」
ご満悦な様子でスマホを仕舞い、|翡翠《ひすい》は「で、ですね」と一転、深刻そうな顔で、
「誕生日、どうしたらいいでしょう!?」
「あれ? オリジナルの型抜きのセットにするんじゃなかったの?」
専門の道具屋に注文したと、先月辺りに言っていたはず。
と、《《いんく》》が首を傾げてみれば、彼女は「足りません!」と叫んだ。
「もっと特別な、なにか! じゃないと……うぅ~! 愛で潰れちゃいます、心が!」
「爆発しそうなんだ。よっぽどケーキ嬉しかったんだね~」
「《《いんく》》ちゃんだって、彼氏に似顔絵とかもらったら、なるでしょう?」
「ん~……? 嬉しいけど、どっちかっていうと描いて欲しいかなぁ。ヌードとか♥」
「わぁ、大胆! 隅々まで見てって? きゃ~♥」
「いや……やっぱり私が描きたい! 隅々まで! あ~んな角度や、こ~んな角度で♥」
「お~、芸術家の顔。そんな真剣に見つめられたら、彼氏くん、ドキドキしちゃいます♥」
「そう! ドキドキしてるときの|表情《かお》が、かわいーんだぁ♥」
「んふ♥ それは、わかります♥ みーくんも、グラビアとか見せると照れて……んふふ♥」
「で、たぶん、あの子の場合は描くよりも描かれる側のほうが良い|表情《かお》を――あ!」
ふと彼女はなにかを閃いたようだった。
「じゃあさ、じゃあさ、撮影会はどう? きっと弟くん、もっとドキドキしちゃうよん♥」
持つべきものは親友だと、|翡翠《ひすい》は思った。
◇
そして時は来た。
誕生日からは遅れて、日曜日。
「さ、みーくん♥ 今日はいっぱい撮ってね♥ みーくんだけの写真集を作りましょう♥」
|翡翠《ひすい》は弟の|緑《みどり》を連れ出して、撮影スタジオにやって来た。
|翡翠《ひすい》の所属事務所が所有している一軒家で三階まである。
それぞれ異なる雰囲気の撮影スペースを備えており、例えば一階は、フローリング床とコンクリート壁のモダンな趣。
壁一面が本棚となっている。
大きな窓からは自然光が差し込み、ナチュラルな撮影が可能。
バルコニーもある。またソファやウッドチェア、テーブル、各種小物などが備え付けられている。
|緑《みどり》にはこういう場所は新鮮であり、姉の仕事場に来た高揚感もあってか、しげしげと室内を見回っていた。
その間に、|翡翠《ひすい》は引きずってきたトランクケースから、いくつかの衣装を取り出す。
真空パックも駆使して、これでもかと詰めてきた。
どんな要望にも応えられるように。
そう思っていたのだが……、
「え? 制服? うちの学校の? 持ってきてはありますけど……」
ちょっと拍子抜け。
メイド服もナース服もバニーガールもマイクロビキニもあるというのに。
(そろそろ、エッチなことに興味を持つ頃だと思ったのですけど……まだ早かったでしょうか)
みーくんは、まるで純粋な目をして言った。
「写真集のお姉ちゃん、いつも違う制服だから。あと雰囲気とかもー。いつものお姉ちゃんの写真集にしたいな!」
|翡翠《ひすい》は思わず溶けそうになる口元を両手で支えた。
「そ、そう~♥ それじゃあ、いつもの制服にしましょうか♥」
「うん!」
(もう~♥ ほんっと、みーくんったら私のこと大好きなんだから♥ |みーくんといるとき《いつも》の私が一番かわいいだなんて♥ 照れちゃいます~♥)
実際、弟といるときの|翡翠《ひすい》ほど、良い|表情《かお》はない。
それに見慣れている|緑《みどり》にしてみれば、|アイドル《ヒスイ》の写真集は『なんか違う』ものだった。
もっとも、彼は、その原因が自分にあるとは思ってもみないが……。
「ちゃんと可愛く撮れるように、がんばるね!」
「は~い、カメラマンさん♥ よろしく、お願いしま~す♥」
|翡翠《ひすい》がルンルン気分で水色のケープ風ブラウスのボタンを外し始めれば、みーくんは慌てて背を向ける。
(見てくれてもいいんですよ~♥ なんだったら、ここから撮っても……♥)
ニヤニヤしながら、あっという間に下着姿になった。
純白のブラに縁取られたDカップの美乳。
きゅっと引き締まった腰のくびれ。
小さなお尻を柔らかく包む白色のショーツの左右は、蝶々結びで飾られている。
「みーくん♥」
「あ、着替え終わった?」
呼び掛けに振り返ってすぐ、彼は前に戻った。
「まだじゃん!」
「え~? お姉ちゃん、そもそも、終わったなんて言ってませんよ♥」
「う……そういえば……。もう! いいから早くして!」
「は~い♥」
|翡翠《ひすい》は制服を手に取った。
(撮影用のは、やっぱりコスプレ感が出るし、こっちで撮ってもらうのは、そういう意味でも嬉しいかも。ちゃんとした制服より、コスプレ制服の写真のほうが今は多いでしょうし、私)
夏用の半袖シャツを羽織り、深い紺色のブレザーに袖を通す。
スカートをいつもより余計に折り込んで、ミニ寄り、太ももの面積を増やしておく。
最後に慣れた手つきでネクタイを結ぶ。
「みーくん、いいよ。準備おっけーです」
今度こそ振り返った|緑《みどり》は、姉の制服姿を眺め、ニッコリ笑った。
「お姉ちゃん、かわいい」
「んふふ♥ みーくんの自慢のお姉ちゃんですもの♥ さ! どんどん撮っていきましょう!」
「うん! 撮るぞー」
|翡翠《ひすい》はカメラの使い方を簡単にレクチャーし、まずは本棚を背景に立った。
慣れたもので、|緑《みどり》がシャッターを切るたび、次々にポージングしていく。
正面から、あるいは見返り、歩き姿。
カメラ目線も、そうでないものも。
本棚の上に手を伸ばしたり、あるいは下のを取るのように前屈み。
伊達眼鏡を掛けて文学少女風なんてのも。
「どうかな、お姉ちゃん。よく撮れたと思うんだけど」
「うん♥ みーくんは、お写真も上手ですね~♥ なでなで♥」
「えへへ」
今度は二人掛けソファに場所を移した。
窓から差し込む太陽光が眩しい。
|翡翠《ひすい》はブレザーを脱いで、夏服モード。
白いシャツでいっそう爽やかな画面になるだろう。
ソファに腰掛けて、まず一枚。
楚々とした雰囲気を意識する。
次いで、揃えていた膝を少し開き、間に両手を置く、無邪気な感じ。
片足をソファに上げて膝に手と顎を乗せ、そっぽを向く、アンニュイな雰囲気。
もう片方の足も上げ、体育座り。
足首を交差させて下着は見えないようにするが、
(――今っ)
|緑《みどり》がシャッターを切るのに合わせて、ガードを崩す。
一瞬、彼の動きが止まり、ちらりと目が合った。
すると|緑《みどり》は、どこか気まずそうにカメラに視線を戻した。
「ちょ、ちょっと待ってね、お姉ちゃん」
(う~ん、消されちゃったでしょうか? もったいない)
とは言え、今のは序の口も序の口だ。
|翡翠《ひすい》は「くす♥」と微笑を零し、横たわる。
「みーくん♥ こっちから撮って♥」
と、足元へ誘導。腰を少しひねれば短めのスカートから太ももがチラリ。
お尻まで、見えてしまいそう。
けれど足先の絶妙な配置でショーツが写ることはない。
経験が生んだプロの技だ。
|緑《みどり》は、つい先ほどのパンチラを思い出してか、少し顔を赤くしながら撮影した。
(んふ♥ かわいい♥ みーくんも、やっぱり男の子ですねぇ♥)
|翡翠《ひすい》は一旦、起き上がると「ちょっと暑いですね~。
日差しのせいかな」なんて言いつつ、ネクタイを外して、シャツのボタンを二つほど開けた。
「ギャルモード! なんちゃって♥」
そして今度は、|緑《みどり》のほうに頭を持ってきて、四つん這い。
上半身を前に傾けながら、お尻を突き上げる。
いわゆる、女豹のポーズ。
くびれから、お尻までの曲線が強調され、妖艶さを醸し出す。
フリフリと、お尻を振りながら上目遣い。
その澄んだ瞳はわずかに濡れているようで、見つめられれば、多くの男性がドキリとしてしまうこと間違いなし。
可愛らしい顔の下では、シャツの胸元が美しい谷間とブラジャーを、かすかに覗かせ待ち構えている。
純朴であれば、じっと見つめあうことになろう。
春情あれば、チラチラと視線は上下しよう。
どちらにせよ、この|翡翠《ひすい》の引力から逃れることは至難である。
ピュアとエロスの二段構えで、恋の底なし沼に落とされた者は数知れる。
写真集の実売部数を見れば良い。
|緑《みどり》は一度だけ谷間を覗き、小さく喉を鳴らした。
「みーくん♥ どうかしましたか?」
「う、ううん。なんでも……」
パシャリ、パシャリ、と。シャッターを切る音が静かに響く。
そのつど、|翡翠《ひすい》は首を傾げてみたり、「にゃん♥」と猫パンチをする素振りをしてみたり、ポージングにバリエーションを加える。
(ん~……次は、どうしましょうか。――あ♥)
|翡翠《ひすい》は、ふと気付いた。
弟の股間が、かすかに盛り上がっているのを。
(や~ん♥ お姉ちゃんのパンチラ、ブラチラで、ついに性に目覚めちゃいました? あは♥ みーくんが、私で興奮してる♥ みーくん♥ みーくん♥ みーくぅんっ♥)
背筋に電流が走るようだった。
頬がゆるみ、涎が垂れそうになるのを必死で堪える。
「みっ、みーくんっ♥ 今度は下から撮ってくださいっ♥」