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弐宮幽二@R18小説
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(R18小説)限定公開リクエスト【オリジナル】陰陽少女隊ラブシャマ外伝 VS宇宙的害悪系配信者(冒頭サンプル)

pixivリクエストで納品した作品です。

ヒロピン・リョナ系で、本番なしです。

いわゆる普通のエロ小説を期待されると、なんか違うとなると思います。

今回はバトルシーンがメインなので。


あらすじ

怨鬼軍から人々を守るために戦ってきた、聖獣の力を宿す五人の少女たち。

ついに勝ち取った平和は、しかしながら長くは続かなかった。

五人の新たな敵は、宇宙の彼方よりやってきた害悪系配信者集団・ガイチューブ。

その中の一人、イクァクを追い詰めたかに見えたが、

彼の本当の力はラブシャマたちの想像を遥かに超えるもので……。


本文 2025/08/02 00:30 公開予約

https://yu2nomiya.fanbox.cc/posts/10322551


冒頭サンプル

 月の宇宙船。

 その真っ暗な会議室の机上では、|三次元記録映像《ホログラフィック》が煌々と輝いている。


 動画の光によって浮かび上がるは、五つの影。

 宇宙の彼方より、この辺境の星域にやってきた彼らが眺めているのは、先日、|宇宙的動画共有プラットフォーム《ユニバース・チューブ》で配信したばかりの動画だ。


 【真の音楽を知らない哀れな劣星人に宇宙一の音楽を布教してみよう!】――|宇宙最大級の音楽ヒットチャート《ネビュラボード》で百シーズン連続一位を取った名曲を、|宇宙的未開部族《地球人》に聴かせてやろうという企画。

 未開部族のつたない技術力でも、スピーカーの類くらいは開発済のようだから、それらを軒並みジャックして街中が揺れんばかりの大音量で流してみた。

 そのライヴ配信の、アーカイヴだ。


 脆弱な技術力の建造物はたちまちヒビが入り、軟弱な地球人はことごとく、耳や鼻から血を噴き、倒れていった。

 阿鼻叫喚と美声麗調との融合。

 同時接続数は、ぐんぐん伸びていった。

 もっとも、コメントを見る限り、ここ最近の視聴者たちが期待しているのは、企画のほうではないらしい。


 サビに差し掛かる直前で、ある五人組が乱入してくる。

 するとコメントも一気に加速した。


 暗闇の中で舌打ちが一つ響く。

 この企画を主導したプービゥナキにとっては、当然、面白くないことだった。

 なにせ、動画内の彼女はこの後すぐに、五人組の少女――【ラブシャマ】を名乗る地球人の戦士たちによって、撤退を余儀なくされたのだから。

 その様を、改めて見たいはずもなし。


 |三次元動画《ホログラフィック》が消えると、会議室は明るくなった。


「ほんと、なんなんだぁ? こいつらは。他の地球人にゃ、ない力を持ってやがる。不気味っ!」

 忌々しそうな|カエル型宇宙人《プービゥナキ》の一方、|黒き翼と黒き霧《ギョグゴール》は愉快そうだ。

「企画を潰されるのは鬱陶しいが……数字は悪くない。あれ見たさの視聴者も、増えている。これまで邪魔してきた蛮族など、いなかったからな」


 もっとも――と、彼は青く燃える三つの目で、メンバーを眺めた。

「我らのファンが真に見たいのは、調子に乗った土人どもの末路だろうがな?」


 それを果たした者が、グループ内ランキングのトップに躍り出ることは間違いない。

 彼らは動画配信グループ【ガイチューブ】に所属する仲間であると同時にライバルでもある。


 一同は次回の配信を予定している、イクァクに視線を送った。

 その多くが諦観の色を宿し、そうではない者たちは恨めし気だった。


 彼は真紅の宝石めいた目を細め、余裕たっぷりに嘯いた。

「すみませんね、皆さん。一番おいしいところをいただいちゃって」


     ◇



 カラオケボックス――周りの目も耳も気にすることなく、自由に歌い上げるために作られた空間。

 秘密の話をするのに、これほど適した場所はないだろう。

 特に女子高生や女子中学生にとっては。

 パフェやポテトも食べられるし。


 セーラー服を着た栗色のサイドテールの少女は、持ち歌を口ずさみながらチョコのかかった生クリームにスプーンを入れた。


「く~っ! 染みる~!」


 名は|金城《かなしろ》|疾子《ときこ》。

 高校二年生である。


 その緊張感のない様子に、|青井《あおい》|倫《りん》が呆れた様子で肩をすくめる。

「なんのために集まったか、お忘れではないでしょうね?」


「わかってるって~。だから、その前にエネルギー補給、エネルギー補給! 今日、小テストあったしさ~」


 彼女も同学年。

 ただ、そのブレザー制服はこの辺りでは有名なお嬢様学校のそれである。


 そんな倫の隣に座る|本能寺《ほんのうじ》|茜《あかね》もまた、同じ制服に袖を通している。

 |倫《りん》が内巻きのボブカットという楚々とした趣なのに対して、|茜《あかね》は派手だ。

 地毛ではある明るい髪を、ボリュームのある高めのポニーテールにし、メイクもネイルもバッチリ決めている。

 もっとも、制服のほうは、スカートを短くするくらいの遊びに留めている。


 |茜《あかね》はスマホゲームをしながら、

「言うて|倫《りん》ちゃんも歌ったじゃーん」


「カラオケなんですから、歌わないわけにはいきませんでしょ?」

「……もしかして、そういうルールだと思ってる?」

「違うんです?」


 聞き返すや否や、|倫《りん》は鋭い視線を癖毛のショートヘアに向けた。

 |白倉《はくら》|佐那《さな》――セーラー服の上に袖の余るカーディガンを羽織る彼女は、その体格からしばしば中学生に間違われるが……。


「さーなー《《せーんーぱーい》》? 嘘だったんですか?」


 彼女はカツカレーを頬張りながら「ううん」と首を横に振った。

「カラオケで歌わないのは、普通にナシだよ?」


「|茜《あかね》さん!」

「待って待って! この人の言ってんの、単に感覚の話だから! わかるけども、先輩!」


 三人がワチャワチャし始めたところで、|北村《きたむら》|麗魅《れみ》が、パタンと本を閉じた。

 長くて艶のある黒髪を耳に掛け「ふぅ」と小さな溜息を零す。

 充足感の溢れる顔には、細いフレームの眼鏡が掛かっている。


「待たせちゃったわね、みんな。良いところだったものだから、読み切ってしまいたくて」


 |疾子《ときこ》は彼女に苺の乗ったスプーンをそっと差し向ける。

「先輩もどうぞ~」


「ありがとう。うん、良い甘酸っぱさね。はぁ……今回も面白かった。流石は|妖木《あやしぎ》|怪縁《かいえん》先生。|疾子《ときこ》さんもどう? 読んでみない? 今回のはそんなに怖くないから。語りましょうよ」

「い、いや~……あはは。まあ、今はホラ、アレの話をしましょうよ!」

「ああ、それもそうよね。なんだか普通にカラオケに来たつもりになってたわ」


 五人が集合した本当の理由にようやく舞い戻り、|倫《りん》がコホンと咳払いをする。

「それでは、害悪宇宙人対策会議を――」


 そのときだ。

 五人の手の甲に紋様が浮かび上がり、ほのかに輝いた。


 |疾子《ときこ》は、麒麟紋が黄色く光る右拳を握りしめ、憤慨する。

「もう! パフェくらい、ゆっくり食べさせてよ!」


「やれやれ、ですわ」

「|怨鬼《おんき》|軍《ぐん》よりペース早っ。っぱ、配信者? ぽいからかなー」


 愚痴る二年生組に対し、三年生組は落ち着いたものだ。


 |佐那《さな》はカレーをかっ込み、|麗魅《れみ》は静かに立ち上がって言った。


「落ち着いて、|佐那《さな》、|疾子《ときこ》さんも。速攻で片づけてから、ゆっくり頂きましょう。会議も、ね」

「わっかりました! アイスだけでも食べちゃいますね! ……ぐぅ~っ! あたま、痛ぁい!」

「ごちそうさまでした、と。それじゃ、行こっか、みんな」


 |佐那《さな》の言葉に四人は頷き、それぞれ、聖獣の輝きを宿す拳を掲げた。

 すると、たちまち光が手の中で正八角形を形作る。

 そうして彼女たちが握るのは、周囲に八卦が記された鏡だ。


「「「「「|陰陽《おんみょう》|纏身《てんしん》!」」」」」


 少女たちが掛け声を発すれば――シャン!――と鈴の音がどこからともなく鳴り響く。

 その清らかな音色に守られながら、五人は八卦鏡の発する眩い光に包まれた。

 俗世の衣がほどかれ、神々しい光で清められた身に聖獣たちの氣が帯びていく。


 聖域から再び俗世へと舞い戻った五人は、氣によって、その髪と瞳の色が変わっていた。


 |疾子《ときこ》は黄色に。

 肩に掛かる程度だったサイドテールも長く。


 |倫《りん》は青色に。

 内側に巻いていた髪先が外側に巻くように。


 |茜《あかね》は赤色に。

 ポニーテールが巻き髪仕様へ。


 |佐那《さな》は白色に。

 髪が少し伸びると共に癖毛が矯正され、ツーサイドアップへ。


 |麗魅《れみ》は、より深い黒色に。

 眼鏡がどこかに消え去り、髪にはウェーブが掛かっている。


 また、五人はそれぞれの氣と同じ色の羽衣と巫女装束をまとっていた。


 巫女装束は一般的なそれとは異なる。

 黒色のレオタードをインナーとし、その上に、白衣と袴が一体化した装束を着ている。

 袖の長さは二の腕の半分ほどだ。

 両手の先には、黒色の手甲を装着している。

 袴の部分は|行燈型《ロングスカート》を基に、レオタードが見えるほどに深いスリットが、両脚の前後に四か所入っている。

 両脚は純白のニーソックスで包まれており、袴の隙間から覗くわずかな素肌が蠱惑的だ。

 そして足元には、氣の色と同じ草履を履いている。


 ラブシャマに変身した彼女たちは、さっきよりも明確に、人々の悲鳴や嘆きを感じ取れた。

 カラオケ店の壁をすり抜け、現場に向かって空を飛ぶ。


 やがて公園が見えてきた。

 この辺りで最も広く、普段は散歩やデートで、今の時期なんかは花見客で賑わっている。


 だが今は、|騒乱状態《パニック》だった。

 その中心となっているのが、池の|畔《ほとり》であることが空からは一目瞭然だった。

 花見のために訪れていたのだろう人たちに、三匹の怪物が襲い掛かっている。


「あら!」と、|麗魅《シャマブラック》が声を弾ませた。「チュパカブラ! ねえ、あれチュパカブラよ! あのカンガルーみたいなフォルム! 大きな目! 緑の毛に背中の棘! 長い舌! 間違いないわ!」


 |茜《シャマレッド》は困惑した顔で首を傾げる。

「ちゅ、チュパ? なんなんですか? それ」


「現地の言葉でヤギを吸う者という意味で――」


 オカルト雑学を|倫《シャマブルー》がぴしゃりと遮った。

「そういうのは後ですわ! キューカンバに罪はなくとも、これ以上の犠牲は看過できません。一人一匹でいけますわね? |疾子さん《イエロー》と|麗魅先輩《ブラック》は、《《ヤツ》》を!」


 |疾子《シャマイエロー》は指示を聞き終える前に地上へ向かい、|麗魅《シャマブラック》はその後を、残念そうな顔で追いかけた。

「私もチュパカブラを相手したかった……」


 ヤツ――それはボート小屋の屋根の上にいる。

 一見したところ、地球人の少年のようだった。

 燕尾服を着ており、ラブシャマたちと年齢が近いように見える。


 けれど、その頭部には昆虫の触角めいたものが生えている。


 少年は愉快そうに、浮遊する銀色の球体に話しかけていた。

 それはカメラであり、視聴者のコメントを空中に投影するプロジェクターでもあった。


「というわけでね、【蛮族をペットの餌にしてみた】を絶賛生放送中、な・ん・で・す・が~」


「アンタ、ガイチューブってやつ? 合ってるよね? 宇宙人で。で、ガイチューブ?」


 その正面に降り立つ|疾子《イエロー》と|麗魅《ブラック》を真紅の瞳で一瞥し、やれやれ、と肩をすくめる。


「はい、いつものパターンってわけです。え? 最近はこっちのが人気? それ、言わないでくださいよ~。っと、そうでした。こっちは一方的に知っていますが、まずは自己紹介ですね。ヘル・エヌさん、ありがとうございます」


 そこでようやく少年は、カメラではなく、ふたりを見据えた。


 ニッコリと笑う、その姿に|疾子《シャマイエロー》が苛立ちを覚えても無理はないだろう。

 彼女の指先で紫電が小さく弾けた。


「どうも、はじめまして。僕は冒険動画配信集団【ガイチューブ】の」


 |疾子《イエロー》は|ガイチューブ《外敵》という確信ができるや否や両手を少年にかざした。

「今すぐ! 地球から出ていけ!」


 次の瞬間、放たれた雷撃によって、少年の体がのけ反る。

「うあああっ!」

 数秒間、電流に晒された体からは白い煙が立ち昇る。


 それでも彼は、言葉を続けた。

「は、はは。なかなか強烈なご挨拶ですね。い、イクァクと申します。以後、お見知り置きを」


「しないわよ、お見知り置き」


 |麗魅《ブラック》には霊力を固めて武器を作る能力がある。

 そうして作った鞭をすでにイクァクの足元に巻き付かせていた。

 弧を描くように少年ごと振り回し、地面へと叩きつける。


 イクァクは上手く受け身を取って、すかさず立ち上がった。

 その背後で炎が爆ぜる。


「ぐあっ!?」


 続けて二度、三度。


 |茜《レッド》は鳥の形をした炎を飛ばすことができるのだ。

 チュパカブラもすでに丸焦げになっている。


「今までで|一番《いっちゃん》弱っちぃ感じ~?」

「油断大敵ですわ」


 触覚少年が怯んでいる今のうちに、と。

 |倫《ブルー》は胸元で、開いた両手を向き合わせ、空間を作る。


 そこへ、見る見るうちに水が集まってきて一つの玉となった。

 その玉を、イクァクの頭上へと放てば弾けて、水の被膜がテントのように少年を包み込む。


 中が透けて見えるほどに薄い膜を、少年は殴る蹴るで破ろうとするが、容易く跳ね返されてしまう。


「ほら、みんな!」

 と|佐那《ホワイト》。

「位置について! アレ、やるよ!」


「いつの間に……」

 四人は苦笑しつつも彼女の言う通りに、触覚少年を中心に五角形を描くように立った。


 ラブシャマたちが両手を挙げる。

 聖獣の氣が彼の頭上で凝縮していく。

 ありとあらゆる邪を、何度もこの技で浄化してきた。


 ただ、宇宙人に使うのは初めてだった。

 彼らは不利と悟れば、ワープゾーンなるものを開いて、たちまち撤退してしまうのだ。

 今回は、その隙さえ与えずに済んだらしい。


 この触覚少年を教訓に、地球からは全面的に撤退してくれれば良いのだが……。

 五人はそう祈りつつ、その技を放った。


「「「「「|浄化大玉《ホーリーボム》」」」」」


 極彩色の輝きが水牢を飲み込む。


「う、うわあああああっ!!」


 イクァクの悲痛な絶叫と共に、大玉の触れた大地が抉れていく。


「わああああああああっ!!」


 そして光は霧散した。


 後に残るのは、大きな円形のクレーターと――その中心で叫び続ける|触覚少年《イクァク》だった。


 彼は天を仰いで絶叫し続けていた。


「ああああああぁぁぁぁ……――あ、もう終わりですか?」


 |浄化大玉《ホーリーボム》で水牢が消し飛び、自由の身となった彼は、カメラに向かってニッコリ笑う。


「はいっ、というわけでね、【つよつよ蛮族戦士に逆転勝利してみた】――はじまりまーす! そうです、そうです。今から本番ですよ、テリリナさん! |投げ銭《スパチャ》、ありがとうございます!」




(R18小説)限定公開リクエスト【オリジナル】陰陽少女隊ラブシャマ外伝 VS宇宙的害悪系配信者(冒頭サンプル)

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