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克浦
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ナノマシンに支配されるおちんちん 6【最終回】

「え? あ、うそっ!?」  異常な感覚で目が覚めた。いや、異常というかこの感覚が何なのかははっきりと分かっている。  射精だ。  寝ている間に射精が始まっていた? 夢精で目が覚めたってこと? 時計を見ればまだ5時前。普段だったらまだ眠っている時間だ。  いや、考えてる場合じゃない。昨日だって射精をしまくったせいで服を汚しちゃったし、とにかくこれ以上辺りを汚さないようしなくちゃ…… 「え……なんだこれ。」  確かに射精をしている感覚はある。けど、下ろした下着の中ではチンコが萎えたままだった。精液だって一滴足りとも流れ出していない。 「んっ……」  それなのに、射精の感覚だけは今も続いている。精液を吐き出してチンコが跳ねまくっている感覚があるのに、実際のチンコは微動だにしていない。 「どういう、こと!? あ、そう言えば……」  昨日の会話が思い浮かぶ。射精をさせてくれる、とは言っていなかった気がする。確か、射精の感覚を味わえるようにしてくれるって言ってたんだっけ? てっきり昨日は感覚付きで射精をさせてくれるんだと思ったけど……今の状況を考えるとそうじゃなかったってことだよな。  つまり実際には射精はさせないけれど、射精をしてる感覚だけが感じられるようにするってことだったのか? 「あっ、くぅっ!!」  こんなことを考えている間も射精の感覚は続いている。しかもこれ、射精が始まった直後の一番勢いが強い時の感覚が延々と繰り返されてるって感じだ。  代わりに、と言うか昨日までずっと続いていたチンコの外側への刺激は消えてしまっている。周りからの刺激は何もなくて延々と射精だけが続いている感じ。これ、いつまで続くんだろう。  普通の射精だったら精液が尽きれば……いや、そこまでいかなくても精液を何回か出していれば段々勢いが弱まっていってそのまま終わるはずだ。けど今は、実際には精液は1滴も出ていない。単に射精の感覚だけが続いている状態だ。 「これじゃ、頭が……」  昨日まではどれだけチンコを刺激されて頭の中でイっても射精は始まらないってのが続いていた。  けれど今は逆だ。イってもないのに射精の刺激だけがあって、ずっとそれが続いている。  けど当然だけれど射精の感覚ってのは気持ちがいいわけで、それが続いていれば当然最後には…… 「んんっ!!」  我慢しきれず、イってしまった。先に射精をして、その刺激で後からイく。本来なら有り得ない順序の逆転。 「あっ……んひっ!!」  頭の中が真っ白になるような強烈な快感。  イくの自体は昨日までもあったけど、それには身体からの感覚が伴っていなかった。  やっと……やっと頭と身体が同時にイけた。  イってもイっても欲求不満が溜まるだけの中途半端な感覚じゃない。実際には精液は出てないけれどそんなのは関係ない。感覚としては間違いなく射精が起きてる。頭の中でイくことと、身体の射精が同時に起きてくれている。  これでずっと溜まっていた欲求不満が解消されて……されて……  あ、あれ?  でもこれ、いつまで続くんだろう。  これまで頭でだけイっても身体が付いてこなかったからしばらくすれば落ち着いていた。  でも今の状態って、頭でイっていてそれに合わせるように射精の感覚も続いている。  お互いが共鳴するかのように響き合って全然イくのが終わってくれそうにない。 「くうっ……あふぅっ!」  待って。もういい。イったから。もう十分イッたんだから一旦休ませて。 「お、“おちんちん様おちんちん様、ご主人様に僕の声を届けて下さい”。」  どれだけ経っても射精の感覚は終わってくれない。学校に行くためにはそろそろ起きなくちゃならない時間なのに、こんな状態のままじゃまともに行動なんてとれそうになかった。  自分じゃどうしようもないなら、助けを求めるしかない。 『あらあらぁ。こんな朝早くからどうしましたぁ?』  よかった、反応があった。 「あの……コレ、今の状態って……」 『えぇ。ですからぁ、アナタの望んだ射精の感覚を味わえるようにしてみたんですよぉ。言ってましたよねぇ。射精の感覚が味わいたいって。』  それは確かに言った。けど、あくまで普通に射精がしたかっただけでこんな風にずっと射精の感覚だけが続いて欲しかったわけじゃない。 「も、もういいから。何とかしてください。こんなままじゃ、まともな生活なんて送れないじゃないですか。」 『なるほどなるほどぉ。まともな生活が送れないから困るんですねぇ。でしたらこうしましょうか。』  こう、って?  あれ?  なんだ。今、言葉に出して尋ねようとしたはずだよな。それなのに全然声が出なかったぞ。  え、なんだ!? 身体が勝手に動いてる!? ベッドから起き上がって着替えを始めて……んんっ!? それでも射精の感覚はずっと続いてる。 『ナノマシンで身体を支配できるって話はしましたよねぇ。今は運動神経に寄生している方のナノマシンを使いまして身体を動かしているんですねぇ。』  今までもベッドから出たり腕を上げたりと、ちょっとした動きだったら操られたことはあった。けど今はそんなものじゃない。  すっかり身支度を整えると部屋から出ていってしまう。 「おはよー。」 「あら、おはよう。ご飯よそうからちょっと待ってね。」 「うん、ありがと。」  お母さんといつもと同じような会話を交わす。けど、喋っているのは俺の意思じゃない。身体をナノマシンに動かされているだけなのに、お母さんは気付いてくれていない。  んんっ!!  身体は勝手に動いているけれど、感覚はちゃんと感じられている。朝ご飯の味を感じながら、同時に射精も続いてしまっている。  本来だったら同時に起こるはずのない出来事が同時に起きている。こんなの、絶対におかしい。  朝ご飯を食べ終わり、歯磨きを済ませて家を出る。  表を歩きながら射精をしている。  いや。実際には射精は起きてないからズボンが汚れたりなんてことはないんだけど、感覚としてはずっと射精をしているのと同じだ。  このまま学校に行くのか? 一体いつまで続くんだよ。早く終わって……  あっ……くぅ!!  結局……今日は丸一日、ずっと射精し続けていた。  学校で勉強をしている時も、部活に参加している時も、勝手に動く身体は普通に日常生活を送っているのに中身はずっと射精漬けだ。  指一本、表情の1つですら自分の思い通りに動かせずずっとナノマシンに動かされている。  クラスメイトも、先生も、部活のメンバーも、誰一人として身体を動かしているのが俺じゃないと気付く人は居なかった。 『うふふふふ。どうでしたぁ? ちゃあんと生活出来ましたよねぇ。』  そ、そうかも知れないけど……望んでいたのはこんなのじゃない。射精を終わらせて元通りの生活に戻りたいだけなのに。  最初はチンコへの刺激だけで射精を出来なくされて、その次は感覚が無いまま金玉が空っぽになるまでの射精。そして今日はずっと射精をし続けている感覚を味わいながらの生活。  じゃあ、明日は? また最初に戻されるのか? 『そうそう。明日からも今日と同じ生活が続きますからねぇ。』  え? 『明日どころか明後日もその次の日も。これからの人生、アナタはずっと射精だけをしていればいいんですよぉ。身体はナノマシンが動かしてくれますからねぇ。』  何を言ってるんだよ。 『ナノマシンを動かしているのはAIですからねぇ。テストなんかは人間よりも得意なんですよぉ。あぁ、急に変わったと思われないように最初は今までと同じくらいの成績で。段々と点数を上げましてぇ、優秀な生徒ってことにしてあげますねぇ。』  本気で言ってるのか? 『うふふふふ。将来はちゃんとしたところに就職しましてぇ、恋人を作って結婚をしてぇ、子供が生まれて……そうやって人生を生きていくわけですけれどぉ、アナタはずっと射精をして気持ちよくなっているだけでいいんですよぉ。全部ぜぇんぶ、ナノマシンが変わってくれますからねぇ。』  ウソ、だろ!? 『では私はこんなとこで。もし用事があるならまた呼び出して貰っても構いませんよぉ。もっとも出来るなら、ですが。』  そうだ。身体が自分で動かせないなら呼び出しの行動だってとれないってことじゃないか。 『それではさよならですねぇ。これからも思う存分射精を堪能してくださいねぇ。』  ま、待って。  ウソだろ?  このまま自分じゃ何もできずに、射精だけをしてろって……そんなの……


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