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克浦
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人体改造カルタ 8【終】

「残念だけど、これで最後だね。」  タケシの言葉に頷く。今回のノルマは30枚。そして今はお互いに29枚だ。次にどちらかが1枚とったら勝負が終わってしまう。二人とも取らなければ次のカードに進むわけだけど、ここまで来て取らないなんて選択肢は私には有り得ない。となればタケシだって先送りにしない。それならタケシがカードを取って勝負が終わる、というのが普通に考えれば起きるだろう未来だ。  私はと言えば26枚目でお尻から生クリームを排泄する身体にされた後も3枚のカード手にしている。  まず目で見たり音で聞いたりした単語が性感帯と連動する身体にされてしまった。具体的言えば辞書でおっぱいって単語を見ただけでおっぱいが刺激されて気持ちよくなってしまう。まるで辞書でちょっとエッチな単語を見ただけで興奮してしまう中学生の男子みたいだ。いや、いくら中学生男子だって腹とか喉なんて単語じゃ興奮すらしないよね。私は身体のあちこちを性感帯にされているせいでそれらの言葉ですら快感を受け取ってしまう。  それから尿道。おっぱいが口になって物を食べられるようになったように、尿道からは水を飲めるようになってしまった。尿道が水を飲むための器官になったってことは、逆に言えばどれだけ膀胱がパンパンになってもおしっことして出すことが出来なくされたってこと。お風呂やプールに入れば尿道から勝手に飲み始めてしまう。そして膀胱に溜まった水分は少しずつ身体に吸収されていくんだけど、こっちも膀胱内のおしっこが一定量よりも減らないってのと影響しあっていて完全に吸収されることはない。  そして最後に起きた変化は乳首に付けられたピアス。普通だったら他の変化に比べてたら大したことのないカードだったはずだ。けど今の私はおっぱいが口に、乳首が舌の様にされてしまっている。おっぱいの口は触れたものを勝手に食べて飲み込もうとする。そこにピアスが付いたってことは、おっぱいの口が常にピアスを飲み込もうとするってこと。おかげで乳首が勝手に蠢き続けて私に快感を送り込んできている。  けれど……許可が貰えない限りイけないこの身体はずっと快感が蓄積し続けるだけ。ただ一つだけ良かったことだってある。このことに気付けたんだから。 『それではぁ、準備はよろしいですかぁ? 次のカードを読み上げますよぉ。』  チャンスは一回だけ。タイミングを計る。 『“これから”』 「タケシ、イッていいよ!!」  カードの読み上げに重ね、言葉を紡ぐ。 「えっ……ッッッ!!!!」  仮に同時に取ろうとすれば素早いタケシに勝つことは出来なかっただろう。もし読まれたカードが私の近くにあったとしても体当たりでもされたら負けるのは私の方。  けど、タケシに弱点があるとしたらこれまで身体をそれほど変えられていなかったってこと。そして、そのおかげで一度もイくことなく許可を得ないとイけない身体にされてしまったってこと。  私に比べればマシってだけで5回戦で変えられた身体は強烈な快感を生み出し続けているハズ。それこそ許可を得られればその瞬間にイってしまうほどに。 「はい!!」  唐突な許可でイってしまい、身体を硬直させるタケシを横目に最後に読み上げられたカードを手に取る。 「これ、私の勝ちだね。」 「あ……あぁ、そんな……」  完全に予想外だったんだろう。勝ちを確認していたところからの敗北。けれど同情しようって気にはとてもなれない。勝とうと思えばもっと簡単に勝てたのにここまで引き伸ばしたのはタケシ自身なんだから。 『あらあら、これで勝負ありですねぇ。さて、でしたらまずは最後のカードを反映させましょうかぁ。と言っても今この場で変わるものはないんですけどねぇ。だって最後に取ったカードは“これから服を着ることが出来なくなる”でしたからねぇ。』  そうだ。並んでいたカードの中でも出来れば引きたくなかったカード。それが読み上げられてしまった。ご丁寧に『カードによって身に付けた装飾品は除く』と書かれている。だからピアスが外れてくれるってこともないみたいだ。 『これから一生、その身体を隠すことなく生きていくことになったわけですねぇ。』  改めて言葉にされると余計に恥ずかしくなってくる。 『それではぁ、勝者には元の世界に戻って貰いましょうかぁ。何か言い残すことはあります?』 「……いいえ。」  他の皆ならともかく、タケシに対しては何も言葉が浮かばない。後で戻ってきたら、その時には何か伝えたいこともあるのかも知れないけどね。 『ではお帰り頂きましょねぇ。』 「あっ……」  視界が少しずつ白く染まっていく。これまでに勝ったみんなみたいにこの空間から消えていってるんだよね。でも、こんな身体で戻ったところでこれから一体どう過ごしていけばいいんだろう。まともな生活なんて送れそうにない。 『さてさて。最後に一つお聞きすることがありましてぇ。』 「え?」  真っ白な中、例の声が響く。 『元の世界に戻るにあたって、1つだけ特典を差し上げようかと思いまして。あ、必要なければ断ってくれていいんですよぉ。』 「特典?」 『はい。先にクリアされた他の皆様にも差し上げていたんですよぉ。』  一体なんなんだろう。元の身体に戻れる、なんて都合のいいことはないかな。 『簡単に言ってしまいますとぉ、そのままの姿では今後の生活に支障が出かねませんよねぇ?』 「それは、そうだけど。」  やっぱり戻してくれるとか? 『ですのでぇ、そのサポートの様なものですねぇ。これから挙げる2つから好きな方を選んでくださいねぇ。まず1つ目はぁ、他の皆さんがその身体を当然として受け取ってくれる世界になるというものですねぇ。』 「他の?」 『あぁ、ゲームの参加者ではありませんよぉ。世界における全ての人たちです。貴女はこれまでもこれからも、今の身体のままだったと受け入れてくれる世界になるって感じですねぇ。太っているとか痩せているとか、背が高いとか低いとか、それらと同じ個性として受け取られるようになるって感じですねぇ。』  じゃあこの身体でもおかしいと思われないってこと? 『まあでもとんでもなくおっぱいの大きな女の子が常に身体をよがらせながら生活しているわけですからねぇ。当然の様にエッチな目では見られるでしょうねぇ。当然として受け入れられてるってことはぁ、身体に起きた変化も知られているわけですからねぇ。唐突に絶頂の許可を出してくる人だっているかもしれませんよぉ。』  うぅ。それは、イヤかも。 『2つ目はぁ、貴女が元の姿だと認識されるというものですねぇ。ただしぃ、実際には身体はそのままですからねぇ。普通の身体のつもりでいればぶつかりまくりますしぃ、そのせいで気持よくなってても他の人にはどうしてか理解してもらえないでしょうねぇ。それにぃ、今のアナタは椅子に座るとお尻から母乳を撒き散らかす身体になっちゃってますからねぇ。椅子から立ち上がったら毎回ミルクで濡れてるわけですからぁ、それも不審がられるかも知れませんねぇ。』  ってことは生活していくのに色々と不都合が出るってこと。だったら1つ目の方がマシなの? でも周りの人にこんな身体だって知られるのも嫌だし、どっちも選べないよ。 『さ、どうしますぅ? 最初に言った通り受け取らなくっても構いませんよぉ。』 「この特典って、他の皆も受け取っているんだよね?」 『えぇ、勿論。ですがぁ、どちらを選んだか、或いは選ばなかったかはお教えできませんので悪しからず。』  うぅ。見透かされている。どうしよう。でも決めなくちゃいけないんだよね。だったら。 「私は……」  こうして私は元の世界に戻ってこれた。先に戻ってきた4人とはすぐに合流できたけど、あれ以来タケシとは会えていない。ずっとあの世界に残っているのか、それとも顔を合わせづらくってどこかに逃げているのか。  けどそんなことを考えている余裕なんてない。だってこんな身体で生きていかなくちゃならないんだから。

Comments

ありがとうございます。個人的には日常生活に戻らされるのが好きなので最後にごにょごにょしちゃいましたけどね。

克浦

ありがとうございます。何を追加するか結構悩みましたけど楽しんでもらえたなら何よりです。

克浦

それは古の同人によくあったと言われるキャラがメタ的に語り合うというあの……

克浦

完結お疲れ様でした!排泄系や着衣制限系の改造が入ると、致命的に元通りの生活には戻れない感が出て捗りますね。次の作品も楽しみにしてます。

いもばたけ

とても面白い作品です、少しずつ増えていく変化はいつも素敵な感じで、執筆お疲れ様でした

Mooer Foes

後日談というか、4人の座談会形式で生活の苦労を語ってほしいです。

シーク


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