体験談風 祖母の家で
Added 2023-05-18 14:48:09 +0000 UTC私が小さい頃、祖母の家にいった時のことです。たしか曽祖父の法事で、集まった大人たちは忙しそうに動き回っており、幼い私は四つ上の従姉妹に預けられていました。 私と従姉妹は客間とは別の生活感ある奥の部屋で、その場にあった古いお手玉やおはじき遊び(多分、伯母が子供の頃もの)に挑戦したりしていましたが、次第に大人しくしているのに飽きてしまって、狭い部屋の中で鬼ごっこを始めてしまいました。小さい頃って、なんだかそわそわしがちというか、無性に体を動かしたかったりするじゃないですか。 それで、ドタドタと駆け回っているうちに、従姉妹の体が、大人の肩くらいのタンスにぶつかり、上にあった人形の入ったガラスケースを落としてしまったんです。 ガシャン! 大きな音がして、なんだなんだと大人たちが集まってきました。私はびっくりして泣いてしまいましたし、従姉妹は固まっていたと思います。 「あらもう、この忙しい時に」 私達二人に怪我のないことがわかると、他の人は準備がある、ここは私が、と後始末は祖母がやってくれました。ほうきとちりとりでガラス片を片付け、倒れた人形をとりあえず棚に戻す祖母。本題はこれからで、その様子をじっと見ていた従姉妹に向かって祖母が問いただしたのです。 「原因になったのはどっち?」 原因、二人で遊んでいた、でもぶつかったのは私だというようなことを従姉妹は言いました。 「そうね、それにあなたの方がお姉さんで、面倒見なくちゃいけなかったはずだものね」 祖母はこんなことを言い、ちょっとお膝にきなさいと従姉妹の手を引いて、正座している祖母の膝の上に腹ばいにさせたのです。 バシッ! バシッ! バシッ! 鋭い音が、たしか三つ。それが私の見た初めてのお尻叩きでした。従姉妹は目に涙をためながらごめんなさいっ! と叫び、私は初めて見る怒った祖母の姿と目前の光景にびっくりして、ますます大泣きしました。 その後は昔のことなので細かくは覚えていませんが、お坊さんが来る頃には二人とも泣き止んで、今度はしっかりとお座りして読経を聞いていたと思います。翌日、全てが終わって家に帰る時、祖母はすっかり優しい祖母に戻っていて、私達に瓶入りのジュースを一つずつ買ってくれたのを覚えています。 それから、読経の時の様子が大人しかったせいか、私は家でも騒がしくしていると、母からお尻ペンしようか? と脅かされるようになったのでした。幸い本当にされることはありませんでしたが…。 ※※※ というわけで、体験談風の小話でした。謎の理由で凍結される方が増えているようですが、お仕置きの表現はどこまで許されるのでしょうか、心配ですね。