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ビール2杯の御礼(600円プラン限定)


ビールを二杯も奢っていただきありがとうございます。ワタルです。恒例の600円プラン限定テキスト、書いていきたいと思います。今回はキャラクターの台詞回しについて。



「デッキとは即ち戦法の具現化⁉︎」


これは三百十話でのクラマの台詞です。デッキはそれぞれ何かしらの強みを持っており、その強みを最大限発揮できる構成になっている、みたいな文脈で出てきた台詞でした。



デッキとは戦法の具現化。この文字列を思いついた時に私が思ったのは「なるほど、そういう考え方もあるのか!!」ということでした。自分が思いついた表現に驚く。この不思議な経験は、創作活動をしていると稀に遭遇するものです。私には漫画描きの友人がいないので(というかそもそも友人がそんなにいない)断言はできませんが、他のクリエイターさんも同じような経験をしているんじゃないかと思います。



私がこれまでカードゲームで遊んできた中で、デッキは戦法を具現化したものだなどと感じたことは一度もありません。クラマというキャラクターがいて、彼は将棋畑からカードゲーム界隈に入ってきた思慮深い人物であり、最初の内はどうしても将棋と比較しながらカードに接していくはずである。作者としての私はクラマの台詞を考える際、勿論クラマというフィルターを通して文章を吐き出しますし、彼のバックボーンを考慮した言い回しを意識しますので、私独りでは考え至らないような表現が出てきます。

台詞回しは一種の流れに沿って出来上がっています。私が言いたいことをクラマに言わせるのではなく、クラマが言いそうなことを私が想像しながら書くのです。よって「デッキは戦法の具現化」という予期せぬ表現が飛び出してくることもある。創作とは面白いものです。



私の予想だにしなかった表現が出てきて驚いた経験は大小様々ありますが、印象的だったのはライ太が語った「経験値はデッキに貯まっていくんじゃない、自分に貯まっていくんだぞ」という言い回し。これには膝を打ちました。プレイヤーとしての私では絶対に思いつかない考え方ですが、なるほどライ太ならそんな事を考えていそうな気がします。ライ太というキャラクターがいなければ出てこなかった表現のひとつです。



逆に狙って言わせた台詞で思い出深いのは、鷲崎伝の黒井ヒョウの台詞。

「言語化できないものは理解できない、理解できないものは超えられない」

これは狙って言わせたものであり、昔『ピダハン-言語本能を超える文化と世界観』という本を読んだ時に着想を得た表現でした。少数民族の言語と認知世界について書かれた一冊ですが、「これカードやってる時もそうだべな〜」なんて思いながら読んでまして、ストーリーに添えるスパイス、ある種のパンチラインになればと考えてヒョウに言わせた台詞です。ハマると気持ちいい。



話がとっ散らかりましたが、創作を続ける限り私の思いもしない表現や考え方がまだまだ出て来るはずであり、個人的には結構楽しみにしています。強烈なパンチラインがぽろっと出てきたら棚ぼたなのですが。



今月はクラマ過去編、そこから繋がるボルケーノ過去編に紙面の大部分を割くことになると思います。引き続きがんばりますので、よろしくどうぞ。



※過去の600円限定プラン記事を貼っておきます。


https://www.fanbox.cc/@usks/posts/6955397


https://www.fanbox.cc/@usks/posts/7075045


https://www.fanbox.cc/@usks/posts/7378474


https://www.fanbox.cc/@usks/posts/7470820


Comments

経験値はデッキに〜の話はめちゃくちゃ好きです

ああ

やっぱりじっくり過去編やるんじゃないですかやったー!

エピソードボルケーノの予告にワクワクしてる自分がいる

風原


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