各キャラクターのプレイスタイルについて2/2
Added 2023-05-06 03:16:52 +0000 UTCゴールデンウィーク詫び石企画、後編です。前回は龍堂会メンバーのプレイスタイルについて書きましたが、今回はライ太のグループです。前例にならって強さ順ですが、パン田とライ太は実力伯仲のため順不同です。
【パン田】
非常に多彩なスキルを持った男です。引き出しが異常に多く、細かいテクニックは枚挙に暇がありません。但し、彼が持つスキルやテクニックの多くは、基本的にバッファローデッキで使うことを前提にしたものです。
ひとつのデッキをしつこく擦り続けるという部分で虎穴勢と野良は似ています。長年使っているからこそ、細かいテクニックをつぶさに拾って自分のものにしてるのです。虎穴勢の中でもパン田はやや特殊で、完全独自構築と言うよりは過去の覇権デッキを改良して使い続けているプレイヤーです。当然ながらデッキパワーは相対的に低く、スキルフルなプレイングでデッキパワーの差を補っています。彼のプレイスタイルを一言で表すならば「技巧派」ということになるでしょう。
パン田の特筆すべき点として、構築とプレイングがセットであることが挙げられます。一概には言えませんが、カードのパワーと汎用性は反比例の関係にあると思います。いつどんな場面でも腐らない汎用性の高いカードよりも、限定的な場面でしか使えない用途の絞られたカードの方が、使えさえすれば劇的に刺さる。鬼のような汎用性を誇りつつ強烈に強いカードも死ぬほどある訳ですが、ここでは一旦傍に置きます。要するに、局所的なメタカードや面倒臭いコストがついているカードはハマりさえすれば強いという話です。パン田はこのような適用範囲の狭いカードを好んで採用します。構築段階から「刺さるような局面」を作り出すことを前提にデッキを組む傾向があるのです。この点もデッキパワーの低さをスキルで補うというパン田の特性を表す一面でしょう。
【獅子山ライ太】
ライ太の信条は「強いデッキを強く使うこと」そして「自分のプレイが原因でデッキの強さを損なわないこと」です。
パン田や野良と違って、ライ太は特定のデッキにこだわることはありません。環境で最も強いデッキを選択します。ユキにとってのコントロール、キバにとってのビートダウンのような「得意な」デッキも特にありません。ビート、コンボ、コントロール、あるいはそれらの折衷型を器用に使いこなします。
ユキはコントロールが得意なプレイヤーですが、コントロールしか使わないという訳ではありません。今はビートダウンデッキに分類されるブルドラを使っています。しかし、コントロール脳とでも言いましょうか、ユキはビートダウンを使っても構える事が多く、相手の動きを捌いてから動き始める傾向があります。キバもビートが得意ながら環境によってはコントロールを握りますが、やはりプレイの好みはビート寄りとなっており、攻守のスイッチが早めです。完全に捌き切るというよりは、ある程度見切りをつけて割りかし早い段階でフィニッシャーを繰り出していきます。このように各キャラクターそれぞれに「デッキの好み」とは別に「プレイングのクセ」がありますが、ライ太の特徴は「プレイングのクセ」が無いことです。
ライ太はカードゲームうさぎシリーズの中で最も「ACG」というコンテンツ自体を愛するキャラクターです。友達とカードで遊ぶのは楽しいですしその後に飲みに行くのも好きですが、ライ太は何よりもカードゲームが大好きなのです。物質的な意味でのカードも好きなのでコレクター気質のあるライ太ですが、構築、特に環境の上位で猛威を振るうようなデッキにはある種の敬意すら抱いています。個々のカードが絶妙にシナジーし、総体として美しく機能する。あるいは、ブルドラのような強力なカードを活かしきるためにデッキ全体が有機的に作動する。ライ太は構築が苦手な分、集合知によって磨かれた「強い」デッキに強い憧れを抱いており、そのデッキの強さをあますことなく使い切ることがライ太にとっての喜びなのです。そのため、コントロールを握るならばしっかりと捌き切るような古典的なコントロール然としたプレイングを選択しますし、ビートダウンを使うならばアタッカーで圧をかけながら的確に除去を撃ち込んでマウントを取るような好戦的なプレイに寄せていきます。強く美しいデッキの動きを自分のプレイングで汚すような事があってはならない。それがライ太の信条です。
もう少し細かく見てみると、ライ太は裏目を避けるのが上手いプレイヤーでもあります。かつては経験則に頼った「勘」でプレイしていましたが、ヒョウの指導によってかなり言語化が進んでいます。デッキの構築思想に合致したゲーメイクをするライ太ですが、それでもゲーム中に選択を迫られる局面では、どちらかというと丸い手を選ぶプレイヤーでもあります。勝ちに行くよりは負けない方に舵を切るあたり、龍堂と通ずるところがありそうです。
【くま吉】
くま吉はカードゲームを知的遊戯と割り切って遊んでいるプレイヤーです。ユキも対戦や構築戦を「知恵比べ」として見ている部分がありますが、くま吉はさらにドライです。特定のカードやデッキに執着することはなく、カードのレアリティやサプライにも一切こだわりません。やや効率厨な面があり、実際要領も良いので少ない練習時間で一定の勝率を保っています。
くま吉はアドバンテージを強く意識するプレイヤーであり、1:n交換は積極的に狙いに行きます。また、せっかく得たアドバンテージは盤面やライフ差に還元しなければならないという意識を強く持っており、本人は特に意識していませんが、コントロールのような長期戦前提のデッキを得意としています。逆に、手札をかなぐり捨てて勝ちに行くようなオールインコンボを使うのは苦手です。「ここで仕掛けて勝ちきれなかったら大きな損失になる」というようなことを考えてしまい、好機に斬り込むことができません。
とはいえくま吉はプレイング自体はそつなく、また相手の挙動から手札や構築をある程度読むことも出来るのでどんなデッキを握ってもなんだかんだで勝ち越すことが多いです。稀にいる「初めて触ったデッキでも割と勝っちゃう」系のプレイヤー、それがくま吉です。
【トラ夫】
トラ夫は強烈な二面性を持ったプレイヤーです。技術的な強さと精神的な脆さ、それらが同居しているのです。
作中では残念な描写が多いトラ夫ですが、ライ太に付き合う形で滅茶苦茶な練習量を積んでいる彼は技術的に高い水準を誇っています。(負けるたびにデッキを変えるため)様々なデッキに触れており、対戦経験も豊富。定石をしっかりと理解しており、プレイング自体も丸いです。フリプでは遺憾無くその強さを発揮するトラ夫ですが、大会でのケアレスミスの多さが玉に瑕。緊張がプレイに出るタイプであり、格上相手の対戦では負ける前提で捨て鉢なプレイングを見せることすらあり、戦績は安定しません。
プレイスタイルは非常に好戦的です。手札のカードを最短距離・最大効率で使い切るプレイングをとるため、序盤からマウントを取りに行くような試合展開になりがちです。ビートダウンデッキに適性があり実際ハマれば強いですが、盤面を捌かれて長期戦にもつれ込むと巻き返すのに苦労します。長期的視野に欠けていると言い換えてもいいかもしれません。
【鰐野アギト】
プレイ歴半年少々のアギトですが、幸か不幸か、そのプレイスタイルには早くもアクの強さが滲みはじめています。
アギトは非常に練習環境に恵まれていますが、ある種の歪な状況に身を置いていることは確かです。接しているメタゲームは歴史上類稀な一強環境。にも関わらずブルドラを選択せず、ブルドラに挑む側に回っています。さらにメンターは我が道を突き進む虎穴勢のパン田。最初はメタゲーム上立ち位置の良いランガンからスタートしたとはいえ、ACGにおけるアギトの経歴はほとんど茨の道から始まっており、強いデッキを強く使うのではなく、強いデッキに対してどのように隙を突き、勝ちを攫うかという姿勢が既に刻み込まれています。カードパワーに頼ることができないのでどうしてもメタ構築やスキル頼みのプレイスタイルとならざるを得ず、王道とはかけ離れた道を歩み始めているようです。良質な練習環境と自身の適性の高さから初心者には似つかわしくないスキルを習得しつつある彼ですが、経験の浅さ(と強豪とのマッチアップが頻発するZooという環境)から戦績は今のところ全く安定しません。
以上です!また来週から本編を再開します。毎週恒例のファンボ描き下ろし漫画は明日更新予定です。引き続きよろしくお願いし
Comments
アギトより先輩のはずのゴリ山がまだプレイスタイルないのにアギトくんこわぁ
アニット
2023-05-06 09:27:06 +0000 UTC虎穴勢のプレイスタイルも気になりますね〜
ゆー1810
2023-05-06 09:06:55 +0000 UTCトラほんっとにおれににてる。メイド喫茶一緒に行こうな
amyumoto
2023-05-06 08:04:58 +0000 UTC龍堂とライ太 ユキとくま吉 キバとトラ夫の師弟ではないがプレイスタイルというかデッキの適正が似ているところは何度か描かれてきたし、なんならそれぞれに憧れてる描写もある。奮闘記時点で龍堂会メンバーはZOOにいないわけだし、師匠越えイベントがそれぞれで起こってくれると嬉しいな。 アギトは奮闘記ではどんなデッキ握ってんのかなぁ。チーターとバッファローを組み込んだデッキだったら激アツ。
枝豆ドーフ
2023-05-06 04:53:56 +0000 UTC文字にすると1番ヤバいのアギトだなコレ…… プレイ歴半年でなんで技術と経験必須の強いのに挑む側なんだ(笑)
雷人
2023-05-06 04:23:35 +0000 UTC虎穴版プレイスタイル紹介も見てみたいですね…
シグゥ@るるな
2023-05-06 04:11:37 +0000 UTCそろそろパンダさんが惚れ込んだバッファローのストーリーや性能が見てみたいところ
もんじゃ
2023-05-06 03:58:43 +0000 UTCユキさんがコントロール、キバがビートなのでそれぞれくま吉とトラ夫が引き継いでいくのかな…? 後半年で変態スタイル爆進しているアギト面白すぎでは?
亀の三郎
2023-05-06 03:45:15 +0000 UTC↓ご指摘いただいた通り、誤りがあった点を修正しました。ありがとうございます!
ワタル
2023-05-06 03:34:26 +0000 UTCキバがコントロール得意なプレイヤーになってる ユキの間違いかな?
オジョー
2023-05-06 03:33:01 +0000 UTCライ太の説明の中でキバとユキが逆になってる…? コントロールが得意なのはユキでは?
風神雷神図屏風
2023-05-06 03:29:59 +0000 UTC