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ワタル
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キメラサイクル

キメラサイクルは動物起点のコンボルートを複数擁するデッキです。その歴史は長く、新弾で新しいコンボパーツを得る度にアップデートされてきました。様々なコンボあるいはシナジーの集合体であることから「キメラ」、またコンボの途中で別のルートへと次々に方向転換していくことから「サイクル」、合わせて【キメラサイクル】と呼ばれています。 キメサイの強みは対策が難しいこと。墓地モグラは墓地対策1枚で沈黙しますが、多彩なコンボルートを持つキメサイはひとつの対策札では止まりません。また、本来コンボに有効なハンデスや妨害も、キメサイのコンボルートをかなり的確に把握していなければ撃ち所がわからない、いわゆるわからん殺しのような状況が頻発します。野良やユキのような実力者は当然ルートを把握していますが、キメサイ側はルートを把握された上でブラフを織り込んできますので、対応側としては非常にやりづらい相手な訳です。 一方で、弱点の多さもキメサイの特徴です。なにより、乗り手に相当の練度を要求します。果てしない一人回しで手足の如くデッキを回せるようになったとしても、実際に大会に持ち込んでみると全く勝てないというのはキメサイ使用者全員が経験した事でしょう。除去やハンデス、妨害が飛んでくるのは勿論ですが、早いターンで相手のデッキタイプを看破して警戒するべきカードを想定、速やかに最適なルートを選択し走り始めなければいけません。最速でコンボへと走り始めるのか、手札を溜めて別ルートへのサイクルが可能になってから動くのか、仕掛けどころも非常に悩ましい問題です。 また、コンボとしては比較的キルターンが遅いのは明確な弱点です。特定のキーカードを2枚揃えれば勝ち、というコンボではありませんので、コンボミラーは土台不利です。さらに、シナジーのみで構成されているため妨害やハンデスのような簡易的に相手に干渉する手段する手段を持たないのも対コンボ戦での分の悪さに拍車をかけています。完全なコンボ環境では不遇となります。 弱点という訳ではありませんが、デッキ構築にほとんど自由度が無い点はキメサイの重要な要素です。全国のキメサイオタク達によって最適化されたリストは芸術と言って差し支えない程の完成度であり、下手にリストをいじると途端に回りが悪くなります。特にサイクルが犠牲になる事が多く、色々な可能性を模索しながら構築するというよりは、既存のリストをどこまで使い込めるかという勝負になりがちです。 描写の中に数字の羅列がありますが、これはキメサイオタク界隈の文化です。リストが完全固定なので、例えば◯◯ルートは××が1枚、△△が2枚、⬜︎⬜︎が3枚と言う場合は「◯◯は123」と表現します。コンボルートのフィニッシュ札から順番に並べるのが暗黙のルールです。リストとルート、さらに独特の言い回しが完全に頭に入っていなければキメサイオタクとの議論は成り立ちません。 このように固定化したリストを無限に回し続けることが要求されるキメラサイクルは、構築を楽しみたいプレイヤーには向かないデッキと言えるでしょう。キメサイで独自構築を試している(にも関わらずキメサイだけを回しているわけではない)龍堂はギンとは違う方向で突き抜けた変態です。狂気の沙汰と言っても過言ではありません。 このようにコンボデッキの中でも異端なキメラサイクルですが、それ故にこのデッキに魅入られるプレイヤーは後を絶ちません。やり込み要素が半端じゃないため、肌に合うプレイヤーにとっては無限に味のするデッキとなります。月ノ輪はキメサイに惚れ込んでおり、野良と同じようにキメサイだけを長年に渡り愛用しています。老舗ショップであるボルケーノには、野良や月ノ輪のような特定のデッキに一家言あるベテランが自然と集います。そのようなベテラン達は互いにリスペクトを忘れず、相互扶助の精神で必要に応じて情報交換を行なっています。ボルケーノはZooや虎穴とはまた違った雰囲気のある良いショップです。常連達のプレイレベルも推して知るべし。 余談ですが、野良は月ノ輪から得た情報を後日HIDARUMAメンバーに共有しました。バイパスやサイクルの話はあえて省き、新カードの役割と焼くべき動物、そしてそのタイミング、ゲームメイクの方向性などをバーンデッキ視点から噛み砕いて説明しています。野良はメタゲームやデッキに関する情報を自分の中で咀嚼し、バーン視点で再構築する点で驚異的な処理能力を誇ります。野良はユキやくま吉のように頭の切れる男ではありませんが、膨大な経験値がそれを可能にしているのです。故に、本編で「ラビットハンデスに最速テングルートは有効か」といったようなバーンとは無関係な思考ではユキや龍堂に一歩遅れを取ってしまいます。無論、バーンに関する議論ではユキや龍堂は野良に歯が立ちません。

キメラサイクル キメラサイクル キメラサイクル キメラサイクル キメラサイクル

Comments

なんとなく作品内の熊キャラは頭がいいというかプレイングスキル高いな。意図的なのかな。

うにょすけ

ありとあらゆるルートの合の子に「キメラ」と名付けたデッキ創始者、抜群のセンスを持っていたんだろうな。

亀の三郎

こんだけルートあるとルート選択の自由度の高さからクッソ回すのめんどくさそう 回すだけなら誰でも出来るようになるんだろうけど、相手がいる状態で回すのは人間力と判断力よほど高く無いと無理だわ

seqcalice

このデッキを「調整」してきた人は新弾のたびに捗るやろなぁ 永久に遊べるおもちゃや…

エクサ

目元の色っぽさがどことなくユキさん

アルパッカ

由紀子と何が違うねんと思ったけど文化が出来てるのか

アルパッカ

ギンの変態度はよく取り上げられるけど、実際どれくらい強いのかがめっちゃ気になる…

ho総帥P

月さんに龍堂キメサイデッキの感想をインタビューしたい

黒眼鏡

134のルートがあるってことはこのカードゲーム最大4積みのカードゲームなんだななぜか3積みだと思ってた バベルがあるから最低50枚4積みとかなのかな?

黒眼鏡

解説文の中にしれっと、別の方向という一文があるものの、ギンと名前並べられて変態と言われてる龍堂さん……

灰江愚是

ウワーッ!知らないカードゲームの知らないデッキが何故か薄っすらと脳内に像を結ぶ!(怪現象

CHILLY

大人剣士視点で、色んなショップを訪れるシリーズも見てみたいなとふと思った

めておますたー

野良と月さんのお互いのリスペクトがあるから、情報共有にも指摘にも遠慮がないのがとてもいい関係ですね。

pekomon_pokeka

これは満足デッキ

ksecharles

キメラサイクル、良いデッキだ! ココアペブルスの様な芸術的コンボデッキ味が良い!!

笑む猫

コンボルートのフィニッシュ札から順番に並べるのが暗黙のルールというのを見てから各ルートの枚数を見直すと、どのルートもフィニッシュ札が1積みという事実に驚かされる。 個人的にはサーチの並べ方が気になります。フィニッシュ札をサーチする為の枚数という解釈で正しいのでしょうか?

零壱

月ノ輪さん、このタイプのキャラデザにしては珍しくマッチョではないキャラクターかな? それにしても元ネタを知っていれば間違えないのだろうけどキメサイはキメラサイクルの略ってしっかりと覚えておかないと「極め(キメ)たサイ」の略だと勝手に脳内変換してしまうなあ

masashi

新弾でパーツの上位互換が出ればすぐ取り込めるし、新たなアタマ(フィニッシャー)も貪欲に融合し最適化していく…キメサイ、一生擦れるよ…

カルム

満足民を感じる

月さんの2コマ目、理由が言語化出来ないけどユキさんに見えた。…何でだ?

ヒナコ

野良さん自分のデッキじゃないのに環境デッキに何が何枚入っててどんなルートが存在するのか全て暗記してんのか。すげえな

ran-tigusa

この情報量を噛み砕いて必要な事だけを伝達するってとんでもないスキルだな…流石この時間軸でのZoo No.3まであるわ

merody

なんとなくメリーラポッド感を感じる

フカヒレ

HIDARUMAって語尾がUMAなんだな…

nori5494

なるほど、咆哮ルートだけはまずいからカジキルートへあえて行きやすくし、そこのカジキを止めて細くなっている獅子舞ルートへの移行時間を稼ぐことで先に焼き殺す算段ですか。 野良さんとしては対処してもまだ有利を取れないからきついが、それ以上の選択肢がバーン側に無いので苦渋の「それしかねーか」になるんですね。 野良さんのデッキの最終形態がどうなるかとても楽しみです。

mikage

野良さん、キメサイ遣いじゃないのにキメサイ専用の言語すら習得してるってとんでもないな…

合鍵

デッキパンパン過ぎる…1枚の変更でも影響半端なく大きそう

HUNK

いや、そのキメサイを初めてましたって野良さん?あの???

Nori→

ブルドラ環境がボルケーノの人達にはどう影響したのか見たくなってきてしまった… キメサイ的には、敢えて割りたくなる見せ餌を用意しつつそれを処理させた隙にコンボを指導させる形なのかな…?

Shin

野良さん、カードが絡むと途端にカッコよくなるのズルいな

まる

この文章量…ワタルさんもキメサイに惚れ込むタイプだな…

DXかにまん

野良さんの理解度、凄い。情報をまとめつつ、咀嚼してそれを他人に教えられるのって何においてもなかなか出来ない。

ユウケン

名前の元ネタはピットサイクルかな

ドラゴン

月ノ輪さんも野良さんもレベル高すぎてやべえ


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