鷲崎伝序盤での剣士は文句無しの弱小プレイヤーでした。トップメタを握っても使いこなせない。また、イーグルビートダウンを組んだ当初も目を当てられない程の弱さです。大会に出ても当然全敗していたでしょう。しかし、ライ太と出会い、ヒョウ達の熱心な指導を受けて、虎穴解散時点での剣士は「並の」実力を持つプレイヤーにまで成長しました。 剣士はブルドラ環境を経験しています。突出したパワーを持つたった一枚のカードが、そのパワーに追随できない多くのデッキを駆逐殲滅した環境です。オリジナルデッキで挑むには少々厳しいメタゲーム。思い入れのあるカードを活かした構築になっているか、デッキとして問題なく回るのかといった構築する上でクリアするべき条件に『ブルドラに対抗し得るか』という無理難題が加わっている訳ですから、虎穴勢には厳しい道理です。 ブルドラ環境初期の剣士は、イタチやサスケのいるサバンナをホームショップとしつつ、近隣ショップへの積極的な出稽古を行っていました。出稽古は文字通り単騎特攻の大会参加であり、剣士がフィードバックを得られる機会は主に対戦後の感想戦となっています。サバンナではイタチが実質的なメンターとなっていますが(ちなみにサスケは若いながらもこの時点で剣士より実力は上ですので、剣士がサスケから教わることもありました)、基本的にTierの高いデッキを回してきたイタチでは、独自構築の剣士にアドバイスできる内容は限られます。 つまるところ、この頃剣士が本質的に頼っていたのは過去の仲間達、虎穴勢だったのです。 虎穴閉店を知らされた日、ヒョウは「剣士がひとりになってもプレイや構築に迷わないように」と自らの知識とスキルを剣士に譲る決心をし、また実際に指導しています。パン田をはじめとしたその他メンバーも剣士に積極的な助言を行いました。鷲崎伝26〜27話辺りで描写している内容です。 オリジナルデッキで環境に挑むことの大変さや楽しさを味わい抜いた先輩達。彼らと過ごした虎穴での日々が剣士のプレイヤーとしての確かな土壌となっています。また、自身が今現在どんなに勝てていなくても、いつか先輩達のように強くなれる、勝てるようになるのだという精神的な支柱でもあるのです。 自慢のオリジナルデッキを引っ提げて他店舗の大会に突撃し、悠々と入賞賞品を持ち帰ってくる先輩達。虎穴が無くなって尚、剣士は先輩達の背中を追っています。この頃の剣士にとって彼らの背中は、まだ随分と先にあります。
りゅう
2022-12-19 09:26:06 +0000 UTCMack-Arony
2022-12-18 22:33:30 +0000 UTCぬくりあ
2022-12-18 22:31:50 +0000 UTCMohige
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