おまけテキスト_多々良小傘
Added 2023-08-11 12:25:13 +0000 UTCTwitter(X)の静画をイメージした短文です。
https://x.com/th_chara_gts/status/1670015428683513856
東方Projectより多々良小傘。
以前にSSを書いていますね。
https://th-chara-gts.fanbox.cc/manage/posts/6505110
正確にはからかさお化けですが、実質妖怪みたいなものです。
驚きを糧に生きているのでいつもどおり驚かせていきます。
人間たちにとっては驚きよりも恐怖が大きそうなのもいつもどおりです。
(約1,000字)
※無断転載禁止
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空が夕焼け色に染まり、
だんだんと夜に移り行く頃。
そこには水色と白の短い山脈があった。
「私はまだ何もしていないのに
こんなにも満たされるのはクセになっちゃうよ?」
正確には山脈ではない。
身長5000メートルを超える彼女がうつぶせになっていたのだ。
うつぶせとはいえ、高さは500メートルを超えている。
それより大きな建造物は世界に数えるほどしかない。
彼女の存在に住人たちはとても驚いている。
その感情が彼女を満たしているのだ。
「でも、いざ満たされちゃうと
もっともっと満たされたくなっちゃうよね。
どうしちゃおうかなー?」
ゴゴゴゴゴゴ……
顔を地上へと近づける彼女。
街から見上げれば、空が彼女の顔で埋め尽くされている。
息づかいや吐息が届きそうな近さである。
あまりの大きさにその距離感が分からないかもしれない。
一方、彼女から見えている景色は
道路上を走り回ったり渋滞していたりする自動車たちや
線路の上を走っている電車。
逃げ回る数多くの住人たちはさすがに直接は見えないようだが、
どれだけの住人たちが居るかは満たされる加減で大体分かるらしい。
「うん、決めた。
満たしてもらうなら、直接味わっちゃおう。
いただきまーす……」
ぺろりと舌を出す彼女。
そしてその舌を地上へと軽く押し付けて、顔を前に動かし始める。
ずががががが……
舌が前に進むことでそこにあった建物たちは
ひとつ残らず巻き込まれてなぎ倒されていく。
地上のアスファルトは簡単に引きはがされ、
片側数十車線の幅の湿った一本道が街に上書きされていく。
彼女がゆっくりと舌を地上から離したときには
長さ1キロメートル近くが抉り取られてしまっていた。
その様子に住人たちはさらなる驚きと恐怖を覚えてしまう。
「ふわぁ……
街を舐めていくと一気に満たされていっちゃう。
こんな簡単にできちゃうなんて幸せすぎだよ……」
うっとりとした表情で街を見下ろす彼女。
それは幸せの表れなのか、獲物を見つけた喜びの表れなのか。
彼女の本心は分からないままに
住人たちは振り回されて驚きと恐怖の感情を抱き続ける状態が続く。
再び彼女は舌を出して地上へと近づける。
当然というべきか、一口で満足するはずはないようだ。
彼女の気が済むまで街は舐めとられていくだろう。
彼女が満足したとき、街はどれほど形を保っているか、
あるいはこの街だけでは足りないのか。
それが分かるのは少し先の話である。
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おしまい。
Comments
ありがとうございますー。 この大きさだと飛びつかなくても自然とそうなっちゃいそうです?
ナーヴ
2023-08-12 16:55:07 +0000 UTC小傘ちゃんの舐め蹂躙とてもよき... 間近で眺めてたい... その舌に飛びついて丸呑まれたい...味わられたい... お持ち帰りされたい...
八雲橙
2023-08-11 22:16:11 +0000 UTC