可愛い『あたし』とその奴隷
Added 2022-10-19 09:41:23 +0000 UTC12発目です。おかげさまで大体1年くらい投稿を続けることができました、えらい。これからも好きに書いていくので、皆さんも適当に出たり入ったりしてください。
今回の内容は、女の子とおじさんが入れ替わるお話です。2年目以降もたぶんひたすらこればっかりになるので覚悟してください。
(よし、こんなもんでいっか)
軽い化粧直しを終え、目の前の鏡へ視線を移す。そこにはとびきり可愛い美少女……あたしの姿が映っていた。
(……ふふっ、やっぱりあたしって可愛いなぁ)
何百回、いや、何万回と繰り返した自画自賛を今日も飽きずに繰り返す。
可愛い系の整った顔立ちは言うまでもなく、肌にはきめ細やかな潤いと艶があって、スタイルも抜群だ。自慢の長い黒髪は丁寧に手入れをしているから、枝毛なんて一本もない。服装は……今日の"客"の好みに合わせた、ちょっといきすぎなくらい少女趣味なロリータ系のワンピースなんだけど、それすらも似合ってしまう自分の容姿が怖いくらいだ。
駅のトイレを出て、そのまま待ち合わせ場所になっている近場の喫茶店に向かう。ドリンクを片手に指定された席へ行くと、そこにはダサいチェックシャツに身を包んだ小太りのおじさんが座っていた。
「いたいた!お待たせ~、拓郎さんだよね?久しぶり!元気だった?」
「あ、愛莉ちゃん……!へ、へへ、全然待ってないから大丈夫だよぉ」
愛想よく声を掛けると、そのおじさんは嬉しそうに顔をほころばせる。正直キモいと思うけど、そんな感情はおくびにも出さず向かいの席についた。
「1ヶ月ぶりだねっ!もう、全然会ってくれなくて寂しかったんだからぁ」
「そ、そうだっけ?ごめんね、ちょ、ちょっと忙しくって……」
このおじさん、『拓郎さん』とはかれこれ半年くらいの付き合いになる。マッチングアプリで知り合って、たまに会ってはお話したり遊んだりして……その対価に"お手当"をもらう。あたしが数人抱えてる"客"の中の1人だ。
世間では『パパ活』なんて言われて揶揄されてるけど、あたしレベルの子がやれば1回会うだけで普通のバイト数週間分、ちょっとえっちなことをしてあげればサラリーマンの月収くらいのお金をもらえるんだからやらない手はない。それに……
「……本当に寂しかったんだよ?拓郎さんにずっと会えなくて、あたし……」
「あっ…………」
少し瞳を潤ませながら目の前にいるおじさんの手をぎゅっと握ってやると、彼は分かりやすく顔を紅潮させて目を逸らした。
そう、これが楽しいんだよね。あたしが使ってるアプリにはいろんな男の人がいるけど、どいつもこいつも女遊びに慣れた"つもり"でいる人ばっかりで。そんな人たちほど、あたしみたいな本物の美少女を前にすると分かりやすいくらいウブな反応を見せてくれて、それが可笑しくて仕方ないのだ。
「えへへっ。だからね、今日のデートでどこに行こうかってずっと考えてたの!まずはここ行ってみない?また拓郎さんにあたしの服選んでほしいんだぁ」
この人と会う時のパターンは大体決まっていた。こうして喫茶店で待ち合わせをして、"デート"と称したあたしの買い物に付き合わせ、最後にホテルでえっちなことをしてあげるだけ。もちろん、お金は全部相手持ちだ。
これから行く予定の施設をスマホで見せていたのだが、どうも今日の彼は上の空の様子で反応が悪かった。
「もう、ちゃんと聞いてるの?」
「えっ?……あ、ああ、うん。もちろん聞いてるよ。そ、それより……その、今日は先にホテル行くっていうのはどうかな……?」
「ホテルに?」
「う、うん。も、もちろん愛莉ちゃんが嫌ならいいんだけど……あっ!ちゃ、ちゃんとデート分のお手当は出すからさ、それは安心して!」
おじさんは気持ちの悪い笑顔を見せ、鼻息を荒げながらそう提案してきた。
(いきなりホテルかー……。ま、お金は全額くれるみたいだしいっかな)
彼の方からこんな提案をしてきたことはなかったので少々面食らったが、特に断る理由もなかった。家から遠い駅を選んでいるとはいえ、同じ大学の友達と偶然鉢合わせる可能性もなくはないし……。軽く相手をするだけでフルの分をもらえるんであれば、こちらとしても願ったり叶ったりだ。とはいえ、この人が好きであろう『愛莉ちゃん』のイメージを保つためにも、軽く一芝居を打っておく。
「え~?拓郎さんってば、あたしのこと都合のいい女みたいに思ってない?あたしはただ、拓郎さんと恋人みたいに一緒にお出かけしたかっただけなのに……」
「ちっ、違うよ!僕は、その……」
「なんてね、からかってみただけだよ。むしろ、ちょっと嬉しいかも。拓郎さんはそれだけあたしのことを、魅力的だって思ってくれてるってことなんでしょ……?」
おじさんの少しベタついた手を再び握り、今度は指を絡ませるようにしっかりと繋ぎ直してから上目遣いの色っぽい表情を作る。あたしみたいな子にこんなことされて、さぞかし興奮しているだろうと思いながら見つめるが――
「ふ、ふひっ!そ、そう……だね……」
なんだろう。さっきからずっと、このおじさんの態度になんとなく違和感を感じてしまう。興奮……しているのは間違いないんだろうけど、その質がどこか、上手くは言えないけどいつも男の人から向けられているそれとは違う気がするのだ。
(まぁ、気のせい……だよね?)
ただの思い過ごしだろうと結論付け、おじさんとの意味のない会話を再開した。この人に何かを企むような度胸はないだろうし、もし何かをされたとしても、報復してお金を回収する手段はいくらでも準備してある。
それから少しばかりつまらないやりとりをしつつ、ドリンクを飲み終えた頃、ようやくあたしたちは近くにあるラブホテルへと向かっていった。
***
いつもはホテルに着いてからも少しのんびりしたりするのだが、今日はよっぽどあたしとシたかったようで、着いてすぐに始めることになった。服を脱いで簡単にシャワーを済ませ、少しして後から入ったおじさんも出てくる。
「お、お待たせ、愛莉ちゃん……」
(うわっ……)
こういう大人の関係ありのパパ活を始めてから結構経つけど、それでもやっぱり、中年のおじさんの全裸を見ることには慣れようがなかった。同年代の人とは違う、弛んだ肉に脂ぎった肌に毛深い身体。そして、興奮を表すようにそそり勃っている股間の男性器……。思わず顔が引き攣りそうになるが、"これ"を我慢することでもらえるお手当の金額を思い出して笑顔を作る。
「えへへっ、久しぶりだしなんだかドキドキしてきちゃった! どうする?今日もいつもみたいに手でやってあげよっか?」
「あ、ああ、うん。それなんだけど……その、今日はフェラしてもらいたいんだけど……ダメかな……?」
「……んー、前も言ったけど、あたし口でするの苦手なんだよね。それにほら、拓郎さんのってすごいおっきいし。だからちょっと……」
「ちゃ、ちゃんとその分のお金は追加で払うから!こ、これくらいでどう……!?」
妙に必死な様子でそう言うと、彼はあたしに向けて3本の指を立てる。
このおじさんの相手をする時は、大体いつも手や玩具だけで抜いて終わらせるか、たまに足を使ってあげるくらいでそれ以上のことはしていなかった。
だからそれ以上のことを求めてこないようにコントロールしてたんだけど……フェラだけでこんだけプラスしてくれるとか、この人やっぱり馬鹿なのかな。ニヤけてしまいそうになるのを抑えつつ、彼の方へ歩み寄る。
「う~ん、じゃあそこまで言ってくれてるならやってみるね?上手くできるかあんまり自信ないけど」
「あ、待って!その前に……」
おじさんは荷物を漁ると、中から栄養ドリンクのような小さい瓶を取り出してその中身を飲み干した。
「なに?それ」
「あー、え、えっと、精力剤だよ。久しぶりだし、たっぷり愛莉ちゃんと楽しみたいと思ってね……」
「そうなんだ!嬉しいなぁ……あたしも拓郎さんに気持ちよくなってもらうために頑張るね♡」
直前に飲んで効き目があるのかと疑問に思うが、雰囲気を壊さないためにも言葉を飲み込む。そのまま彼の手を引いてベッドに倒し、ゆっくりと股間に顔を近づけた。
「それじゃあ……んむっ……」
「おぉっ……!」
ツンとした匂いのする亀頭を口に含むと、おじさんは気持ちよさそうに、気持ちの悪い声を上げ始める。フェラが苦手と言ったけど、実を言えばそんなことはまったくない。元カレや他の客には散々やっていたし、むしろ上手いと評判なくらいだった。
(これであたしのフェラにハマって、毎回追加でお手当くれるようにならないかな……。いっそ本番もしてあげたらもっと引っ張れるかも?ふふっ)
口内で、舌で、頬張っている肉棒を刺激しながらもそんなことを考える。その間にもおじさんは気色の悪い喘ぎ声を出していて……こんなのを舐められてるだけなのに何がそんなに良いのかとは思うけど、たったそれだけのことで大金を払ってくれるのだから文句はない。しばらくそのまま、フェラを続けていたのだが……
(……あれ?なんか……これ、ヤバいかも……?)
ビクビクッと、口に含んでいた男性器が震える。多分、射精しそうになってるんだろうけど……その瞬間、あたしの中の何かが必死に警鐘を鳴らし始めた。このまま、これ以上この行為を続けてはいけないと、強烈な危機感とともに本能がそう告げている。あたしは半ば無意識のうちに口を離そうとした。
「ふ、ふひひっ!ダメだよぉ、愛莉ちゃん。ちゃんと最後までやってもらわないと……!」
「むぐぅぅっ!?」
しかし、それは叶わなかった。おじさんはあたしの後頭部を掴むと、無理やり喉奥までそれを突っ込んできたのだ。突然のことにパニックになりながらも、なんとか逃れようと身体を暴れさせる。けど、おじさんはしっかりとあたしの頭を掴んでいて、離れることを許してくれない。
「お゛ぉっ!も、もう出る……っ!ふ、ふへっ!とうとう愛莉ちゃんの身体が僕のモノに……ううぅ゛ぅぅぅっ!!」
「ん、んんーーー! がっ……ごぼっ……!?」
おじさんの股間から勢いよく吐き出された液体が、喉奥に向けて注ぎ込まれていく。ドクドクと熱いものが打ち付けられ、食道を通ってお腹に溜まっていく感覚が気持ち悪い。早く終わってほしいのに、彼の股間から出される精液は異常なくらい量が多くて……やっとそれが終わった頃、おじさんはようやくあたしの頭から手を離してくれた。
「げほっ、げほっ……!ちょ、ちょっと!酷いよ、こんな乱暴に……えっ!?」
抗議しようと顔を上げたところで、あたしは思わず固まってしまった。ついさっきまで元気そうにしていたおじさんが、白目を剥いてぐったりと仰向けになっていたのだ。
「嘘、大丈夫!?え……も、もしかして、あたしのせい……!?」
慌てて駆け寄り肩を揺するが、反応はなかった。うっすらと呼吸はしてるみたいだけど……明らかに尋常ではない彼の様子を前にして冷汗が止まらない。
「ど、どうしよう……とりあえずフロントに……あ、あーあー……ふひひっ!す、すごい!愛莉ちゃんの声だぁ……!…………えっ?」
何、今の。勝手にあたしの顔が笑って、変な言葉が喉から出てきた。思わず口を手で覆うも……今度はその手が、あたしの意思とは関係なく動いていく。ゆっくりと口から離れていき、眼前では何かを確かめるように手が開閉されている。
「な、なにこれっ……!?……あははっ!愛莉ちゃんの可愛い手だぁ……!……また!?どうなって……ああ、ごめんごめん。愛莉ちゃんからしたら何が何だか分からないよね。説明してあげるよ」
あたしの声を遮るようにして、あたしの喉から『あたし』の声が発せられる。もう倒れているおじさんのことなんて気にもならないほどの動揺があたしを襲った。
「さっき愛莉ちゃんに僕の精液を飲み込んでもらったろ?あの中に僕の魂が宿ってたんだよぉ。ふひっ!それを全部取り込んじゃったから、君の身体はもう僕のモノになったんだぁ……♡」
あたしの意思とは関係なく、あたしの身体は嬉しそうに自分自身の身体を抱きしめる。
つまり、このおじさんがあたしの中に入っていて、身体を勝手に動かされてるってこと……!?き、気持ち悪い……!
(ふざけないで!早くあたしの身体から出て行ってよ! ……あ、あれっ?)
声が出ない。思い切り叫んでやったはずなのに、それは言葉にならなくて……声だけじゃない、手も、足も、身体の全部がいつの間にかあたしの言うことをきかなくなってしまっていた。
(や、やだっ、嘘でしょ!?)
「あれ?愛莉ちゃん、ちゃんと聞いてるよね?……もしかすると、完全に身体の主導権を握れたのかな。ってことはそろそろ……ぐふふっ!」
(何を言って……あ、あれ……?)
それでもなんとか、身体を動かそうと必死に気を張っていたのだが――少しずつ、視界が薄れて、全身の感覚がぼやけていくような感じがしてくる。あたしの喉を使って気持ちの悪い笑い方をしている『あたし』の声が、段々と遠のいていく。
あたしの中に入ってきた、もう一つの意識。それに押し出されているかのように、少しずつ"あたし自身"が自分の身体から引き剥がされていく喪失感。なのに、どこか別の場所で"あたし自身"が造り変えられていくような感覚もして……。やがて自分の視界が、そして身体があるという感覚が完全に消えてしまった――かに思えた。
(――うっ……。く、暗い。ここ、どこなの……?)
いつの間にかあたしは、さっきまでのホテルの部屋とは違う場所にいた。真っ暗で何も見えなくて、全身が温かくて柔らかい何かに包まれているような感覚を覚える。どくっどくっと、うるさいくらいに響いている何かの鼓動が不快で、とりあえずここから出ようと足を動かそうとしたのだが……
(えっ……?う、嘘、なにこれ、どうして……!?)
あたしの足は動かない……いや、足そのものが存在しなかった。手も、腕も、それどころか、今まで当たり前のように感じていたはずの、頭やお腹があるといったような感覚すら感じられなくなってしまっていた。その代わりに……今までのそれとはまったく別の『何か』になっているという実感だけがある。人間なら当たり前にあるはずのパーツが何もない、まるでボールか何かにでもなってしまったような……そんな違和感。
パニックになって叫ぶがやはり声は出ず、そんなあたしの混乱に追い打ちをかけるかのように、今度はゴロゴロと大きく唸るような音が、今のあたしの全身を通して響いてきた。
「あはは、きたきたぁっ……!分かる、分かるよ、今愛莉ちゃんはそこにいるんだねぇ……!あとは本物の愛莉ちゃんを追い出せば、この身体が完全に僕のものに……ふひっ♡」
(あ、あたしの声……!?なんなの!?一体どうなって…………うぅっ!?)
大きく響く"自分自身の声"に驚いたのも束の間、ぐんっ、と何かに強く引っ張られるような感覚がした。そのまま勢いよく暗闇の中を引きずり回されるようにして、どんどん加速していく。
「んぐっ……ぐひひっ♡ほらぁっ、早く出て行っちゃえっ♡もうこの身体は僕のなんだから、要らない"元"愛莉ちゃんはさっさと……あぁっ♡も、もう出るっ……♡」
(い、いやぁっ!?なにこれ、あたし、どうなって…………ぐえっ!?)
びちゃっ。どこか汚らしいような、水っぽい何かが落ちたような音とともに、全身が強く打ち付けられるような衝撃が襲った。何が起きたのかまったく分からないが、ふと、視界に明かりが戻っていることに気づく。どうやら、さっきの暗い場所からは出ることができたみたいだった。
(よ、よかった、出れた……けど、何なの?この視界……うぷっ、気持ち悪い……)
どうやらそこは、さっきまでいたホテルの部屋らしかった。やけに大きく感じるのが妙だけど、カーペットも、ベッドも、ソファやカーテンの柄もさっきまでいた部屋のものと同じで……おかしいのは、それら全てを同時に見てしまえているということ。目を動かしていないのに――というより、あたしの"目"があるという感覚も無くなってしまっているのだが――前も、後ろも、上も、360度全ての方向の情報が入ってきて、今までにないその感覚に眩暈がする。
困惑しながらも、何が起きているのか把握しようとその情報を必死に整理していると……ひょいと、いつの間にか近づいていた巨大な手にすくいあげられてしまった。
「やあ、愛莉ちゃん。気分はどうかな?」
(あ、あたし!?どういうこと……!?)
目の前に現れたのは、巨大なもう一人の『あたし』の顔だった。ぱっちりとした二重まぶたの目も、整った鼻筋も、綺麗な唇の形も、全部鏡で見る自分そのもので……。いつもと違うのは、目の前にあるのが鏡じゃないということ。そして、見慣れているはずのその顔に普段あたしがしないようなだらしないニヤけた表情を浮かばせ、あたしの意思とは関係なく勝手に動いているということだ。
「あははっ、すごいなぁ!あの愛莉ちゃんがこんなんになっちゃうなんて……そうだ、せっかくだし今の君の姿でも見せてあげようか、ぐふふっ!」
そう言うと、いきなり大きな『あたし』の手が動き出して、部屋の隅に置いてあった姿見の前に移動する。そして、そこに映っていたのは……。
(嘘……?これって…………も、もしかして……)
姿見には、相変わらずニヤニヤとした笑みを浮かべている大きな『あたし』の姿が映っていた。その手の平には、饅頭くらいの大きさのピンク色をしたスライムのような何かが乗せられている。『あたし』が嬉しそうにたぷたぷと手を揺らすと、何もかもが大きく見える視界がぐらっと揺れる。鏡に映る"スライム"が親指でつつかれると、あたしの身体が何か大きなものに押されているような感触がして……そこでようやく、あたしは自分がどんな状態になってしまっているのか気づいた。
(こ、これがあたしなの!?嘘でしょ……!?)
ぷるりとした、液体とも固体ともつかないおもちゃみたいなピンク色の塊。それが今のあたしだった。変わり果ててしまった自分の身体と、それを持っているもう一人の『あたし』。そして、さっき感じた『何か』から押し出されていくような奇妙な感覚……。うっすらと、自分が置かれている絶望的な状況を把握してしまうも、今の身体はその感情に何の反応も示してくれず更に焦りが加速していく。
「ぐふっ!もう分かったでしょ?僕が愛莉ちゃんの身体に入ったことで、君はこの身体から追い出されちゃったんだよ。ちっぽけなスライムの姿になって、ね♡」
(追い出されたって……ふ、ふざけないで!それはあたしの身体なのに……返して、返してよ!!このぉ……っ!)
声にならないと分かっていても、思わず叫んでしまう。あたしの大事な身体が、あんなキモいおじさんに奪われるなんて……!何とか元の身体を奪い返そうともがこうとしても、スライムになってしまっているあたしの身体はぴくりとも動いてくれない。そんなあたしの心情を知ってか知らずか、『あたし』はぐひっ、と気持ちの悪い笑い声を上げると、今度はベッドの上にあたしを置いて何やら荷物を漁り始めた。
「あったあった。……いたたっ。えっと、確かこれを入れればいいんだよね」
『あたし』はおじさんの荷物からナイフを取り出したかと思うと、なんと指を切ってしまった。指先からぽたぽたと血が垂れるのを気にもせず、その指をあたしの中につぷっと挿し込んでいく。
(今度は何を……ひぅっ!?あ……あぁぁ…………?)
その瞬間、言い表せないほどの奇妙な感覚があたしを襲った。『あたし』の指から滲み出ていく血液が、スライムになっているあたしの身体にゆっくりと染み込んでいく。それとともに、あたしの中にある大事な『何か』……その『何か』が『あたし』の血液に絡みつかれ、縛られ、支配されていくような感覚が、蕩けてしまいそうになるほどの奇妙な心地よさを伴ってあたしの心を蝕んでいく。
しばらくすると、『あたし』は満足したような表情を浮かべて指を抜き、それと同時にその感覚も収まっていった。
「色も変わったし……これでいいのかな?なんかの実験みたいでわくわくするなぁ……さてと、それじゃあ仕上げといこうか、ぐふっ♡ スライムのままだと不便だろう?君を人間の身体に戻してあげるよ」
(ほ、ほんと!?元の身体に戻してくれるの!?よ、よかったぁ……)
『あたし』のその言葉を聞いて、パァっと目の前が明るくなる。てっきりあたしの身体が奪われたままで、ずっとこんな酷い身体のままにされちゃうと思ってたから……。安堵で泣いてしまいそうになったのも束の間、あたしの全身は再び『あたし』の手にすくいあげられる。どうやって元に戻してくれるのか……そんなことを考えていると、目の前に巨大なおじさんの顔が飛び込んできた。
(うわっ、近くで見ると更にキモい……ちょ、ちょっと。こんなことしてないで早く元に戻してよ)
「愛莉ちゃん、君には本当に感謝してるんだよ?ふひっ♡こんなに可愛くて綺麗なカラダを譲ってくれたんだからねぇ……♡」
『あたし』はうっとりとした様子で、空いた手を使って『あたし』の身体をいやらしい手つきで撫でまわす。
(何言ってるの、譲ったつもりなんてない!いいから早く元に……)
「だからお礼に、新しい身体をプレゼントしてあげるよ。……僕のお古だけどね、ぐふふっ♡」
(えっ――)
『あたし』がおじさんの身体の口を開かせたかと思うと、あたしの視界がどんどんそこに近づいていって……また、全身が生温かい何かに押し込まれたような感覚がしたかと思うと、再び視界が闇に包まれてしまった。再び聞こえてきたうるさい鼓動の中、狭く柔らかい空間の中を少しずつ進んでいるような感触がする。
(また暗い……けど、なんか、動けてる……?いや、違う。この感じ、少しずつ滑り落ちてるような……きゃあっ!?)
状況を理解する間もなく、今度は先程よりも広い空間へと投げ出された。そこには何かの液体が溜まっているようで、身体を動かせずにその底へと沈んでいってしまう。すると、再び五感が薄れていくような感覚がして……感じたこともないような感覚があたしを襲った。自分自身が溶けて、離散していってしまうような……同時に、溶けていったあたしが別の何かに染み渡り、混ざっていくような、そんな感覚。
(…………あれ……み、見え……る……?手も……動いて……)
すると、真っ暗だった視界に少しずつ光が戻ってきた。それだけじゃない。うっすらとだけど、身体の感覚も戻ってきて……間違いない、手も、足も、頭も、さっきまで無かった四肢の感覚が再び感じられて、まだおぼつかないけど少しだけなら動かすことができるようになっていた。
(よかった、ちゃんと元の身体に戻れたんだ……。……あれ?も、元に戻れてるんだよね?でも、なんか……)
意識も、五感も、ぼやけていたそれが段々と鮮明なものになっていくにつれ、少しずつ違和感と、そして不安が強くなってきた。感覚を確かめるように開閉していた手が、足が……いや、全身から感じられるその感覚が、どこか違う。なんとなく、体中が重いように感じる。全身にぶよぶよとした何かがまとわりついていて、どういうわけか、そのぶよぶよとした何かが触れている箇所からシーツの生地に肌が触れているという感触が伝わってくる。目も……なんだか少し、濁って見づらいような感じがして、思わず目を擦ろうとした。
「ひっ……!?な、何この手、あたしのじゃない……えっ、こ、声もっ……!?」
視界に入ってきた"それ"は、見慣れたあたしの綺麗な手じゃなかった。肌はくすんで脂ぎっていて、指も太くて短い、まるで大人の男のような手がそこにはあった。そこに繋がっている腕も、毛むくじゃらで贅肉だらけで薄汚くて……驚いてあげたその悲鳴も、低くて野太い男の人の声、あのおじさんに似た気持ちの悪い声に変わってしまっている。
慌てて身体を起こすと、胸じゃなくて大きく脂肪で膨れたお腹の方がたぷんと揺れて……お腹だけじゃない、足も、視界に入る"自分の身体"のなにもかもが、見知った自分の身体ではなくなってしまっていた。そして、お腹で隠れて見えないけど股間にあるはずのない物体がぶらさがっているような重みを感じてしまい……これが現実だと認めたくなくて必死に首を振った。
「ち、違う、あたしの身体……こんなのじゃないのに……どうして……」
「ああ、よかった。ちゃんとその身体に入れたんだね。気分はどうかな、愛莉ちゃん……いや、もう『拓郎さん』って呼んだ方がいいのかな?ぐふふっ♡」
「えっ!?そ、その声、もしかして……」
背後から、聞き慣れた可愛らしい声が聞こえてきて振り返る。そこにいたのは、『あたし』だった。あたしはちゃんと元の身体に戻れたのに、何故か目の前にもう一人のあたしがいて……いや、違う。頭ではもう、何が起きてしまっているのか分かっている。でも、そんなこと認めたくなくて、悪い夢か何かを見ているんだと思いたくて。自慢の黒髪なんて見る影もない薄くなった頭を抱えて、あたしは目を瞑ってベッドにうずくまった。
「そんなにショックなんだ?でも、現実逃避するのはよくないなぁ、ふひっ♡ちゃんと見てみなよ、今の自分の姿をさぁ……ほら、"こっちにおいで"?」
「はい、愛莉様。……えっ、な、何!?身体が勝手に……」
『あたし』の声に反応するように身体が勝手に起き上がり、あたしの意思に反して手足が動き出してゆっくりと歩き出す。困惑するあたしを『あたし』は嬉しそうに見つめていて……やがて、動いていた足は『あたし』が立っている隣、姿見の前で止まった。
「あははっ!すごいすごい、本当に言うこと聞くようになってるんだ! ……さてと、もう分かったろ?愛莉ちゃんは僕に……その醜い中年のおじさんの身体になっちゃったんだよ、ふひひっ♡」
嬉しそうにあたしの肩をぽんぽんと叩く『あたし』の言葉はもはや耳に入らず、ただただ呆然と目の前の鏡を見ることしかできなかった。
鏡には、2人の人物の姿が映っていた。片方は、今まで何度も見てきた、とびきり可愛い美少女……まぎれもなく、それはあたしだ。なのに、固まって動けないあたしのことなんて関係ないかのように、だらしのないニヤけ面を浮かべながら自分の身体をいやらしい手つきでまさぐっている。そして、もう片方の人物。それはあの"キモいおじさん"で、その人が、丁度あたしの目の前に位置するように映っている。あたしが右手を上げると、そのおじさんも自分の手を上げてみせた。ゆっくりと、確かめるようにその手を頬に当てると、脂ぎった肌の感触が返ってくるのと同時に、鏡に映るおじさんも頬に手を当てて、その不細工な顔が血の気が引いたように青ざめていった。
「ち、違う……やだ、いや、いや、いやぁぁぁっ!こんなキモい身体、あたしのじゃない!!」
「へえ、やっぱり僕のことそんな風に思ってたんだ……?まあ、別にいいよ。もう僕とは関係ないことなんだしね。だって今の僕はこんなに可愛い女の子になってるんだから……ふへへぇっ♡」
あたしの隣で、『あたし』は可愛らしい声で気持ちの悪い笑い声をあげながら、恍惚とした表情で鏡に映る自分の顔を見つめていた。その顔は……あたしのものだったはずの顔は、今のあたしとは対照的に整った美貌を備えていて、あのおじさんの顔でしていた時は気持ち悪いと思っていたあの笑顔も、あたしの顔でされているのを見るとどうしても可愛いなんて思ってしまう。
「それより、"自分の身体"をキモいなんて言うのはよくないんじゃないかな?ふひっ♡だって、君はこれからずっとその"キモい身体"で生きていくことになるんだからさぁ……」
「ふ…ふざけないで!早くあたしの身体を元に戻してよ!!……あ、あれっ?」
カッとなったあたしは、身体を奪った『あたし』に勢いよく掴みかかった……そのはずなのに、すんでのところで腕がピタっと止まってしまった。この人を傷つけてはいけないという強い命令が本能から発せられて、あたしの意思も行動も捻じ曲げられていく。
「ど、どうして……」
「ああ、そういえば言ってなかったっけ。今の愛莉ちゃんは僕の操り人形になってるんだ」
「操り人形……?何それ、どういうことなの!?う、動けない……」
「何って、言葉通りさ。スライムになった君の魂に、さっき血を混ぜ込んだだろ?そのおかげで君はその血の持ち主……僕、愛莉ちゃんの命令をなんでも聞くようになってるんだよ、あははっ!今の僕は君にとってのご主人様だから、この身体に刃向かうことすらできなくなってるんだよねぇ」
「そ、そんなの信じられない……!」
「それじゃあ試してあげよっか?そうだな……ねえ、いつもやってるみたいに、僕の目の前でシコってみせてよ」
「はい、愛莉様。……や、やだ、また勝手に……ちょっと、そんなの持たないで……あうぅっ!?」
あたしの意思とは無関係に手が股間に向かって伸びていき、だらんと垂れ下がったそれを握りしめる。そのままゆっくりと上下に動かされていくと、股間がぐぐっと持ち上がっていくような感覚とともに、今まで感じたことがない種類の快感が沸き起こった。
「お゛っ……あぁぁっ!?な、何これ、この感じ……うぅっ!」
「うーん、元は僕の身体とは言え、おじさんが喘ぎながらオナニーしてる姿を見せられるのは気分のいいものじゃないね。もうやめていいよ」
「は…はい、愛莉様。……と、止まった……」
「ほらね?もう君は一生、僕の言いなりになる操り人形なんだよ。……ふひっ、何だか身体だけじゃなくて、立場まで元の僕たちとは逆みたいになっちゃったね♡」
「そんな……」
身体を奪われるどころか、自分の自由意志すらも相手の意のままになってしまっている現状に絶望感が込み上げてくる。これじゃあ身体を取り戻すどころか、このままずっと『あたし』に好き放題されることになっちゃう……そんなの嫌!
「さてと。そっちの動作確認は終わったし、僕も愛莉ちゃんのカラダで楽しむとしようかなぁ……ぐひひぃっ♡」
再び気持ちの悪い笑い声を上げると、『あたし』はあろうことか、あたしのものだった乳房を揉みしだき始めた。手出しできないあたしに見せつけるように胸をこねくり回しながら、荒い息遣いで鏡の中の自分の顔を見つめている。
「んっ……♡ふふっ、愛莉ちゃんが気持ちよさそうな顔してる……いや、これももう僕の顔なんだよねぇ♡あはっ、触らせてもらえたことなんてなかったけど、愛莉ちゃんのおっぱいってこんなに柔らかかったんだぁ……♡そ、それに……なんだか身体が熱くなってくるような……あんっ♡」
「いい加減にして!あたしの身体で勝手なことしないでよ!!」
「あーもう、うるさいなぁ。そうだ、僕がいいって言うまで黙っててよ」
「ちょっ……はい、愛莉様」
あたしの意思に反して口は閉ざされてしまい、抗議の声は喉の奥へと消えていった。そしてあたしは、目の前の光景を見つめることしかできなくなってしまう。
「ふへへぇ♡愛莉ちゃんの乳首、綺麗なピンク色してて……ひゃうっ♡♡す、すごいっ♡♡おっぱいと乳首だけでこんなに気持ちよくなれちゃうなんて……あぁんっ♡♡ふ、ふひひっ♡愛莉ちゃんのカラダ最高だよぉっ♡♡」
『あたし』の身体が、あたしがしたこともないような淫らな表情で快感を貪っている。胸だけじゃなく、身体のあちこちまで撫でまわして、その感覚を楽しむようにしながら甘い吐息を漏らしていく。自分の身体でこんな勝手なことされるなんて最悪。耐えられない。……そのはずなのに、あたしは何故か『あたし』の痴態から目を離すことができないでいた。やがて、『あたし』はゴクリと生唾を飲み込むと、ゆっくりと秘所に手を近づけていく。
「ふ、ふひひ……それじゃあ、愛莉ちゃんのおまんこを使わせてもらおうかなぁ……♡おっぱいだけであんなに凄かったんだから、ここを弄ったらどんな風に……♡ あ、あれっ……?痛っ!な、なんかよくわかんないな……」
『あたし』は首を傾げながら、股間を弄って四苦八苦している。……もしかして、この人はこの歳まで童貞だったんだろうか。一瞬吹き出しそうになってしまったけど、そんな童貞のおじさんの身体が今のあたしのものになってしまっているということを思い出してしまい、余計に惨めな気分になった。
「うーん……そ、そうだ!ねえ愛莉ちゃん、いつも君がやってるオナニーのやり方で僕を気持ちよくさせてくれないかな?」
「はい、愛莉様」(う、嘘でしょ!?あたしにそんなことさせないでよ!)
またしても身体が勝手に動き始め、『あたし』の背後に回るとその身体を抱きかかえるようにして腰を落とした。
「わっ!?ちょ、ちょっとそんないきなり……あっ♡で、でも……♡♡良い、良いよぉ……♡♡んっ、そ、そのまま続けて……あうぅっ♡♡す、すごい……♡♡」
座り込んだ体勢になって、片手でゆっくりと胸を愛撫して、空いた手で子宮の上をなぞるようにして爪先でカリカリと刺激していく。それは紛れもなく普段あたしがやっているオナニーそのもので……『あたし』はビクっビクっと気持ちよさそうに身体を震わせながら、先程よりも艶っぽい喘ぎ声を漏らし始める。自分で自分の身体を愛撫してるのに、快感が全く伝わってこない。そんなもどかしさを感じていたのだが、何故か少しずつ股間のあたりが気持ちよくなっていくような感覚を覚えた。
「……あれぇ?愛莉ちゃん、もしかして自分の身体を触ってて興奮してきちゃったのかな?……ああ、そういえば黙らせてたんだっけ、もう喋っていいよ」
「はい、愛莉様。……し、してない!興奮なんてするわけないでしょ……!」
「へぇ、それじゃあさっきから僕の背中に当たってるコレは一体なんなのかなぁ?」
「きゃっ!?や、やだ、嘘……!?」
促されるままに視線を落とすと、そこにはいつの間にか大きく形を膨らませていた男性器がそそり勃っていた。ジンジンとした熱を帯びたそれは脈打っていて、先端からは透明な汁が溢れ出し、『あたし』の綺麗な背中にその体液を擦りつけるようにしている。
「ふひっ♡男は興奮でもしないとそんな風にはならないんだよぉ?嘘なんてついてないでさ、君も正直になりなよ」
「はい、愛莉様。あたしはあなたの身体に触ることで興奮していました。……や、やだ、口が勝手に……!?ち、違う!あたしはそんなこと思ってないのに……!」
「あはははっ!そんなことまで命令できちゃうんだ、面白いなぁ。 否定したってもう遅いよ?今君の口から出てきたのは、紛れもなく君の本音なんだからさぁ」
「ち、違うのに……はぁっ、はぁっ……ど、どうして……!?」
頭の中が熱い。もう一つ心臓があると錯覚するくらい股間が脈打っていて、その鼓動とともにどんどん意識がぼーっとして、無意識に息が荒いでしまう。
目の前にあるのは、『あたし』の身体。その可愛い自慢の容姿も裸も、今まで当たり前のように見てきたものだから興奮なんてするわけがない。……なのに、なんで、なんでこんな気持ちになるの……!?
「お、お願い、もうやめて……これ以上こんなことさせられてたら、おかしくなっちゃう……!」
「え~?やめるわけないだろぉ?これからがいいところなのに……あ、そうだ!ふひっ、ねえ愛莉ちゃん、僕とセックスがしたいかどうか、正直に答えてみせてよ」
「はい、愛莉様。あたしはあなたとセックスがしたいと思っています。……う、嘘!!あ、あたし、そんなこと思ってない……!!自分の身体とセックス……だなんて……」
セックス……するってことは、あたしのこのおちんちんを、『あたし』のおまんこに挿れることになるんだよね……?さっき手で擦っただけであんなに気持ちよかったのに、そんなことしたら、どれだけ……
「ふへへっ♡そんなにニヤけちゃって、愛莉ちゃんもようやく素直になってきたみたいだね?」
「……えっ!?そ、そんなことない、ニヤけてなんか……」
「まあ君が何と言おうが関係ないんだけどね。それじゃあ次の命令。愛莉ちゃん、その勃起したおちんちんで僕のカラダを気持ちよくさせてよ♡もちろん言ってる意味は分かるでしょ?」
「……っ!」
また、あたしの身体が勝手に動いた。あたしの意思とは関係なく、四つん這いになった『あたし』の腰を掴んで引き寄せていく。これはあたしの意思じゃない。そう自分に言い聞かせながら、いきり立った股間の男性器を濡れそぼった割れ目に押し当てていく。『あたし』は振り返ると、何かを期待するような目でこちらを見つめてきて……紅潮しきった可愛らしいその顔が、潤んだ円らな瞳が視界に入った瞬間、あたしの中で何かが弾けた。
「うっ……あぁぁぁぁっ♡♡♡な、なにこれっ♡♡さっきと全然違う……ひゃっ♡♡あぁぁんっ♡♡♡♡」
「おぉっ……!す、すごい、あたしのナカ、こんなに気持ちいいんだ……!あ゛ぁっ!!」
ずぷっ、と勢いよく突き入れた肉棒はあっという間に根元まで飲み込まれてしまい、そのあまりの快感に思わず情けない声を上げてしまう。今まで相手にしてきた男の人がやっていたことを思い出し、真似するように腰のピストン運動を繰り返していくと、膣内の肉壁が股間に絡みつくように刺激してきて言いようもない快感が伝わってくる。腰を打ち付ける度に『あたし』の可愛らしい嬌声が漏れて、それが耳に入る度に興奮が加速して、股間から伝わる快感もどんどん増していく。気づけばあたしは考えることをやめて、ひたすらに気持ちがいいその行為に没頭していた。
「あぁっ♡♡ふひひっ♡愛莉ちゃん……んぅっ♡♡すっかり僕とのセックスに夢中になってるじゃないかぁ♡♡♡♡」
「ふっ…!ふっ…!し、仕方ないでしょ!命令されてるんだから……だから、もっと、もっと……!ふひひぃっ♡」
気持ちいい。『あたし』とのセックスがこんなに良いものだったなんて知らなかった。知りようもなかった。あんなに馬鹿にしてた男の人の快感が、こんなに気持ちがいいものだったなんて……!
もう何も考えられない。ただ本能のままに快楽を求め続けていると、ぐっと何かが込み上げてくるような感じがして……本能的に、"それ"が何なのかを悟った。
「お゛ぉっ!も、もう出る……っ!ぐひひっ!あたしのナカに、全部……っ!!!!」
「ふひっ♡♡いいよ、出しちゃえっ♡♡♡自分のものだったおまんこに……あっ♡♡あぁぁぁぁああっ♡♡♡♡」
挿し込んでいる肉棒を通り抜けて、熱い液体が『あたし』の膣内へと注ぎ込まれていく。その瞬間、射精の瞬間は最高に気持ちがよくて……その勢いが段々と弱まっていくのにつれて、熱くなっていた頭の中が急速に冷えていく感じがした。やがてあたしは正常な思考を取り戻して……そして、自分が何をしてしまったのかを思い出していく。
「はぁっ……はぁっ…………え?う、嘘……あたし、一体何を……」
やってしまった。命令されて身体が勝手に動いたとはいえ、自分の身体にあんなことを――そもそもあの命令はちゃんと働いていたのだろうか?思い返してみると、あの時も身体が自由に動かせていたような気がする。ということは、あたしは自分の意思で……!?いや、そんなはず……
「んっ……ふふっ♡すごく良かったよ、これが女の子のカラダなんだね……♡♡あ、邪魔だからベッドにでも座っててよ」
「はい、愛莉様。……あっ、また……」
再び身体の自由が奪われると、あたしの身体は『あたし』から身を離して、下半身が体液で汚れたままベッドへと腰掛けた。
「あ、そういえば……つい中出しさせちゃったけど、これって大丈夫なのかな……。愛莉ちゃん、今日妊娠する可能性があるかどうかって分かったりする?」
「はい、愛莉様。その身体は経口避妊薬を服用しているので、妊娠する可能性はほぼ無いかと思われます」
「そっか、よかったぁ……さて、それじゃあ次の命令。汚れちゃったし、僕の身体を綺麗にしてくれないかな?それと着替えもね」
「はい、愛莉様。……ちょ、ちょっと!そんなことくらい自分でやってよ!それより早く元に……」
「はいはい、うるさいってば。またしばらく黙っててくれないかな」
「はい、愛莉様」
また、口が思うように開かなくなってしまう。与えられた命令を遂行するために身体が勝手に動き出し、『あたし』にシャワーを浴びせて、身体を拭いて、髪を乾かして服を着せてと、まるで召使いのように行動してしまう。その間にも、おじさんになってしまったあたしの身体の股間は反応してしまったりして……その度に嘲るような笑みを浮かべられて、屈辱感と恥ずかしさでいっぱいになっていた。
「愛莉ちゃんの服だぁ♡やっぱり似合ってて……この服も、それが似合うこの身体だってもう僕のモノなんだ。これからは僕が愛莉ちゃんになるんだよねぇ……!ふひっ♡そしたら自分のことを『僕』なんて言わない方がいいかな。……あ、あたし。これからはあたしが愛莉ちゃん、いや、あたしが愛莉なんだ……!ふひひぃっ♡」
『あたし』は鏡の前で満足そうに笑いながら、そんなことを言ってのけた。やっぱり、あたしの身体を返す気なんて微塵もないようで、自分の身体を奪い取られてしまったこと、そしてこんなおじさんの身体を押し付けられてしまったことを改めて自覚してしまい、絶望で胸が締め付けられる。
「それじゃあそろそろ帰ろうかな。もちろんあたしの家にね♪そうだ、あたしって一人暮らしなの?」
「はい、愛莉様」
「よかったぁ。それじゃあしばらく愛莉ちゃん……じゃないや、『拓郎さん』にも一緒に住んでもらおうかな。あたしが愛莉としてやっていくためにも、色々教えてもらいたいことがあるしね。それと、愛莉様だなんて呼ばれてると周りに変な目で見られるだろうから……そうだ!命令、元の『拓郎さん』らしい振舞いをするようにして?」
「う、うん。分かったよ、愛莉ちゃん」
その命令を耳にした瞬間、あたしの中で何かが書き換わるような感じがした。機械然とした無機質な喋り方が、あのおじさんと同じどもったような喋り方に変わる。ピシっと直立していた体勢もだらしのない猫背へと変換されていって……とうとうあたしは、何もかもあのおじさんとして振舞うことを強制されてしまった。
「それじゃあ早速、あたしの家に連れて行ってもらおうかな。案内よろしくね、拓郎さん♡」
『あたし』はそう言いながら、輝かんばかりの笑顔を向けてくる。それは紛れもなく、あたしが大好きだった自分自身の笑顔そのもので……それを見て抱いてしまった感情も、股間が再び硬くなっていく理由も分からないまま、あたしは『あたし』を連れてホテルを後にするのだった。
Comments
ありがとうございます! 嬉しいお言葉ですが、見たい部分は書ききったので続きは恐らく書きません🤗
メス牡蠣
2022-11-01 09:32:54 +0000 UTC適度に可哀想じゃなくて抜けた 続きが読みたい
孔明の罠
2022-11-01 03:14:27 +0000 UTCありがとうございます! スライムになっちゃってる部分の主観描写が書いててすごく楽しかったので、そこを楽しんで読んでいただけて嬉しいです🥰
メス牡蠣
2022-10-21 11:19:41 +0000 UTC素晴らしいですね! 女の子の体を乗っ取ってから本人の人格が排出され、おじさんの体に入れられるまでの過程を本人視点で語られるところが実に良い…! 操られて不本意にもおじさんのため動かざるをえない屈辱シチュも美味しかったです!
飛龍
2022-10-20 13:13:14 +0000 UTC自分だった身体に男の性欲でもって興奮してしまう元女の子が大好きなので、そこを褒めてもらえて感無量です🥰 ありがとうございます、これからもほどほどに頑張ります!
メス牡蠣
2022-10-19 14:27:17 +0000 UTC素晴らしく良い文章でした。自分だった体に興奮する心理描写が素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。
雨もれ
2022-10-19 13:02:54 +0000 UTC