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メス牡蠣
メス牡蠣

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1ヶ月後

とりあえずサンプルです。ごっちゃにはこんな感じのやつとか、あとはこんな感じじゃないやつも上げたりします。

多分スマホとかから見てる人はpdfで表示した方が見やすいと思います。

1ヶ月後

「はぁ……」


ホームルーム前、私は憂鬱な気分で目の前の手紙を見つめていた。


「おはよ、美琴」

「あ、おはようございます……」


顔を上げると、そこにはクラスメイトの雪子が立っていた。引っ込み思案で大人しい私にも分け隔てなく接してくれる、数少ない友人だ。


「どしたの? ……ああ、またラブレターもらったんだ」

「はい… またお断りしなくてはと思うと気が重くて……」

「いやー、あたしからしたら贅沢な悩みだわ。 そんなモテるんだし、ちょっと試しに誰かと付き合ってみたら?」

「そ、そういうわけにはいきませんよ! それに……」


頭の中に、こちらに微笑みかける先輩の顔がぼんやりと浮かんだ。

先輩、前田先輩はバスケ部に所属している1つ上の先輩だ。初めて会ったのは入学してすぐの頃。しつこく部活に勧誘されていた私を助けてくれたのが前田先輩だった。多分先輩は覚えていないと思うけど、私の脳裏にはあの時助けてくれた先輩の笑顔が今も焼き付いている。


「あー、そっか。 美琴にはもう前田先輩がいるんだもんね?」

「……え、えぇっ!? な、なんで知って…… い、いや、その、違いますっ!」


私が慌てて否定すると、雪子は呆れたように笑った。


「バレバレだっての。っていうかクラスのほぼ全員が知ってるよ?」

「う、嘘!? うぅ、恥ずかしい……」


顔を真っ赤にして俯く私を見て、雪子は楽しそうに笑っている。


「早く告白しときなよ。美琴かわいいんだから、先輩も即落ちると思うけどなぁ。 なんならこの自慢の巨乳で色仕掛けでもしてみたら?」

「ひゃうっ! や、やめてくださいよぉ……」


いきなり胸を鷲掴みにされて、思わず変な声が出てしまい慌てて口を塞ぐ。

最近また胸が大きくなってきた気がする。昔から男の人に変な目で見られるし、何より重くてうんざりするだけだけど、前田先輩はこういうのが好きなんだろうか。雪子にされたみたいに、先輩にも……


(って、何を考えてるんですか私はっ!!)


ぶんぶんと頭を振って妄想を振り払う。その様子を見て、雪子は再び笑い出した。


「あははっ、ごめんごめん! でもあんまりぐずぐずしてると他の子に取られちゃうよ?この前も2組の子に告られたらしいし、まあその子はフラれたみたいだけどね」

「そ、そんな話を聞かされたらますます告白なんてできませんよぉ……」


本日何度目かのため息をついた時、ホームルームを知らせる予鈴が鳴り響いた。




***




放課後になり、私は自宅には帰らずとあるアパートに来ていた。私の家からも歩いて通える距離にあるこのアパートは老朽化が進んでいるせいもあって、どうやら来年には取り壊されるらしい。そのせいでろくな管理がされていないのか、廊下の隅には干からびたネズミの死骸が転がっていた。

我ながら酷いところに住んでいたものだと、思わず苦笑する。インターホンを押してからしばらく待っていると、ドアの向こうからドタドタという足音が聞こえてきた。ガチャリと音を立てて鍵が開くと、「はーい」という声と共にボサボサ頭の中年男性が現れた。


「あ……」

「こんにちは、おじさん。 1週間ぶりですかね、元気にしてましたか?」

「………………」


男は俯いたまま何も答えない。しかし私は気にせず言葉を続ける。


「無視だなんて傷つきますねぇ。 そんなに私のことがお嫌いですか?」

「う……」


そう言って顔を近づけると、男は気恥ずかしそうにそっぽを向いた。私のような美少女であれば男の心を刺激する動作になるだろうが、冴えない中年男性にそれをされても気持ちが悪いだけだ。そんな彼のそんな振る舞いを見ると奇妙な快感と優越感を味わえるので、ついついこんな風にいじわるをしてしまう。


「まぁ、あなたのことなんてどうだっていいんですけどね。 それにしても酷い有様ですね……ちゃんと掃除してるんですか?」


部屋に入ると、中は足の踏み場もないほどゴミが散乱していた。よくこれで生活できるものだ。1週間前はここまで酷くなかったはずだが…彼も私と同じように馴染み始めているのだろう。


「そうそう、今日は特別な報告があるんです!私、前田先輩とお付き合いをすることになったんですよ」

「えっ!?」

「ふふ、昨日は初デートだったんですよ。 見てくださいこのネックレス、前田先輩ったら私が欲しそうにしてるのを見て……」


首元のネックレスを見せつけながら話していると、男は血相を変えて私の腕を掴んだ。


「ちょ、ちょっと待ってください!約束と違うじゃないですか!! 私たちが元に戻るまでは前田先輩と話さないでって……」

「汚い手で私に触らないでくれませんか?」

「うっ!」


男の腕を思い切り振り払う。その拍子に彼はよろけて尻餅をついて倒れ込んだ。私はそんな彼に冷ややかな視線を向ける。


「それに言葉遣い。 おじさんが私の口真似をするのは勝手ですけど、それ以上続けるようでしたらもうえっちしてあげませんよ?」

「す、すみ…わ、悪かった」


観念したのか男は大人しく従い、俯いて床に座った。セックスを餌に言いなりになる彼の姿に、元の清楚な少女の面影は感じられない。


「はぁ……まあいいです。 でも私は約束を破るつもりなんてなかったんですよ?今回だって、先輩の方から告白してくれたんですから」

「う、嘘…!?」

「『前から気になってたけど、最近特に可愛いなって思うようになった』ですって。 もう、恥ずかしくて照れちゃいました♡」


告白された時のことが脳裏に浮かび、思わず顔が赤くなってしまう。興味もない男からの言葉だったはずなのに、あの時は、いや、今思い返してもどうしようもなく嬉しい感情が胸の奥から溢れてくる。


「も、もういやっ!! わ、私の身体を返してください!!いやぁ!!!」


突然男が叫び出し、頭を掻きむしり始めた。涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった男の顔は元は自分のものであったはずなのに、今はただただ気持ちが悪いとしか思えない。


「あーもう、本当に気持ちの悪いおじさんですね…… まあでもその顔を見るのも今日で最後になると思うと、少し寂しくもありますね」

「え…………」

「今日ここに来たのはお別れを言うためだったんですよ。 もう入れ替わってから1ヶ月になるのに戻る気配が無いですし、その身体にも未練はありませんし、何より私にはもう前田先輩がいますから。 あなたみたいなおじさんにかまってあげる時間なんて無いんですよ」


元はと言えばこうして放課後に会うのも元に戻る方法を探すためということだったが、どれだけ頭をぶつけても再び入れ替わることはなかった。それでも先週まで会っていたのはこの男と、元の美琴とセックスをするためだった。オナニーよりも気持ちいいし、なにより元の私の身体になったこの人を弄ぶのはとても愉快だったが、それも最近は飽きてしまっていた。


「おじさんもすっかりその身体に馴染んだようですし、もう会う必要もないでしょう? それじゃあ私は帰りますね、お元気で」

「ま、待って…!」

「まだ何か?」


振り返ると、男は懇願するような目でこちらを見ていた。薄汚いトランクスの下を大きく膨らませながら。


「うわっ……この状況で興奮してるんですか?信じられない……」

「あ、あの…… こ、これは…その…」


男は必死に弁明しようとするが、股間の盛り上がりは誤魔化せない。その姿はあまりにも滑稽だ。


「はぁ……そんなに私とえっちしたいんですか?」

「…………はい」


私が呆れたように尋ねると、彼は消え入りそうな声で小さく返事をした。ここまでくると、滑稽を通り越していっそ哀れですらある。


「しょうがないですね、それじゃあ5万でいいですよ」

「え…?」

「ちょうどバイトを始めようと思ってたんですよ。 だから、5万円で1回えっちしてあげます」


そう言いながらネックレスにチラリと目をやる。この間のデート代は全部先輩が払ってくれていた。毎回これでは申し訳ないので、バイトか何かをしようと考えていたのだ。


「そ、そんなお金……」

「嫌ならいいんですよ?それならそれで普通にバイト探しますから」

「は、払います!払いますから!!ま、待ってください!!」


部屋を出るフリをすると、男は慌ててゴミ山から財布を取り出し、震える手で5枚の紙幣を差し出してきた。

別に、私は特段Sだったというわけではない。それなのにどうしてなんだろうか、この人の無様な姿を見るとゾクゾクとした言いようもない感情が込み上げてくる。


「ふふっ、しょうがない人ですね♡ ほら、ゴムつけてあげますから、早く横になってください」


今日で終わりにするつもりだったのに、どこまでも楽しませてくれる人だ。私はもう少しだけ、このオモチャで遊ぶことにした。


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