うさぎナイトは、暗くジメジメとしてカビ臭い廃墟にやってきた。 ここは異端の魔術師が住んでいたと言われる研究室だ。 暗い通路には手に持ったランタンの灯りがゆらゆらとさまよい、カチャカチャと金属が触れ合う音とブーツが石畳が叩く音だけが響く。 「酒場で聞いた、魔術師が残した宝なんてほんとにあるのかしら」 いくつかの部屋を見てみたが、話に聞いたようなお宝は見つからない。部屋にあったのはホコリをかぶった日用品や骨になったネズミの死体だけだった。 「うわさ話なんて真に受けなきゃよかった」 ため息を付いてふと顔をあげると、ランタンの灯りが木の扉を照らし出す。今までの扉よりもしっかりとして重そうだ。 「ここかな?」 扉に鍵はかかっていない。ゆっくり少しだけ扉を開け、隙間からランタンを差し入れて部屋の中を見る。 部屋の奥に大きなテーブルがあり、テーブルの上には山積みの分厚い本と何に使うのかよくわからない研究道具が置かれている。 どうやらここが研究室のようだ。 「やった!ここなら何かありそう」 「おじゃましますー」 今はいない部屋の主に小さな声で挨拶して中に入る。 「ん?・・・」 一歩踏み出した足元に嫌な感触が伝わる。 「なんか・・・踏んづけちゃった・・ような・・・」 柔らかく弾力があるそれは足元でグニグニと動いている。 ブーツを履いていても伝わる異質な感触に全身に鳥肌が立つ。 「い・・いやーーーー!!!!!」 To Be Continued ⇒