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温泉旅館で美人大学生のユキにTS憑依 その2

「この、最高の女の身体でな」

 男の言葉に、俺の身体は恐怖と戸惑いを覚える一方で、先ほど味わった快感が鮮明に脳裏を蘇らせていた。あの、理性をすべて吹き飛ばすような甘い衝撃。それが、今度は誰かに与えられるのだとしたら――。

「さ、お嬢さん」

 男は、俺の股間に触れていた指を離すと、片腕を伸ばして、畳に横たわる俺の手を取った。そのままグイッと引き上げられる。不意を突かれた俺の身体は、あっけなく布団の上で立ち上がった。

 足元には、脱ぎ捨てられた浴衣と、しわくちゃになった黒いパンティが散らばっている。そんな裸同然の俺を、男は容赦ない視線でねめつける。

「立ってちゃ、隠しようもないだろ」

 男の目は、俺の乳房、腹、そして、むき出しになった股間を、まるで舐めるように見ていた。その露骨な視線に、俺の顔はみるみる熱くなる。

「だ、だめ……」

 小さく呟いて、逃れようと半歩後ろに下がる。だけど、身体はまだ快感の余韻で震えていて、足元がおぼつかない。それに、男の指が、再び俺の股間を塞ぐように触れた。今度は先ほどよりもずっと強く、ねっとりと。

「いいや、だめじゃないさ。どうせ朝には何も覚えてないんだ。今この瞬間、この身体が感じる快感だけが真実。存分に味わっとけよ」

 男の指が、俺の濡れた割れ目を広げるように、奥へと滑り込む。じゅるり、と生々しい音が響き、粘液が指にまとわりつく感触が、脳髄に直接響く。

 ひあっ、と情けない声がまた漏れた。

「ひい、っ、や、め……」

 身体が、くたりと膝から崩れ落ちそうになる。しかし、男は逃がさないとばかりに、もう片方の腕で俺の腰をしっかりと抱き寄せた。立ち上がろうとした半端な姿勢のまま、俺は男の腕の中に閉じ込められてしまった。

 男は片方の手で俺の身体を支え、もう一方の指は、飽くことなく俺の股間を弄り回す。さっきまで自分でいじっていたのとは全く違う、強く、深い圧迫感。奥の敏感な部分をぐりぐりと抉られるたび、頭の中が白く眩んだ。

「あ、あ、あああっ、ひ、あっ……!」

 腰が、勝手に震えだす。男の指が動くたびに、身体が意思に反してびくつき、腰を振り上げてしまう。

 ああ、これが、女の身体で他人から快感を与えられるということなのか。この圧倒的な暴力にも似た快楽は、自分では決して到達できなかった領域だ。

「どうだ? 気持ちいいだろ? な? もっと、もっとおねだりしろよ」

 男の声は、蠱惑的で、すべてを見透かしたようだ。俺は何も言えない。ただ、自分の知らない甘い声で、ひたすら喘ぎ続ける。

 男の指が、さらに奥深くまで侵入し、的確に俺の絶頂を刺激する。身体の内側で、花火が炸裂したような衝撃が何度も押し寄せる。膝はガクガクと震え、背骨が電流に焼かれるようにビリビリと痺れた。

「お、おねがい、もう、だめ……っ、いやぁあぁあああ!!!!!」

 視界が真っ黒になったかと思えば、次の瞬間には白い光に包まれた。

 全身の力が、一気に抜ける。腰が、意志とは関係なく、ガクガクと小刻みに震え続け、股間からは、熱い液体がどっと溢れ出た。男の指が、その熱い粘液にまみれて、ぬるりと滑る感覚が、まだ鮮明に残っている。

 ずるり、と男の腕から身体が滑り落ちそうになるのを、男はしっかりと抱き留めた。

 俺は、情けないほどにイってしまった。男の言葉通り、本当に「教えられる」ままに、この身体が勝手に快感の淵に叩きつけられたのだ。

「ふふ、最高だっただろ?」

 男は、俺の首筋に顔を埋め、大きく息を吸い込んだ。その熱い吐息が、俺の耳朶をくすぐる。

 情けない。惨めだ。だけど、身体に残された、この途方もない快感の余韻だけが、俺のすべてを肯定していた。もう、何を考えても無駄だ。ただこの甘い悦びに、身を任せるしかない。

男の腕の中で、俺の身体はぐにゃりと融けた餅のように脱力していた。さっき感じた未曾有の快感は、俺の全ての抵抗を奪い去った。もう、ここから逃げようという気力すら湧かない。ただ、目の前の男の、どこか悪い顔と、身体の奥に残る熱に、意識を奪われるしかない。

「あーあ、ほら、完全にイッちゃった顔してるじゃん。欲しがりさん」

 男は、俺の腰を抱きしめたまま、ぐいっと身体を引き寄せた。俺の胸元に顔を埋め、大きく息を吸い込む。

「ん、いい匂い。まだ、おっぱいもパンパンに張ってるし。もっと気持ち良くしてやろうな」

 そう言うと、男の手が、はだけた浴衣の中から、俺の胸元へと伸びてきた。

 ふわり、と優しく包み込まれる。熱い指が、先ほどまで自分で揉んでいた乳房を、より深く、力強く揉みしだく。ぐむり、と重たい肉が手のひらに潰される感触に、俺の息が詰まった。

「ひい……」

 男は、俺の情けない声を聞くたびに、楽しそうに喉を鳴らす。

「どうだ? こっちの方が気持ちいいだろ? な? 自分でやるのもいいだろうけど、やっぱり、誰かに愛されてやるのが一番だろう?」

 その言葉は、俺の頭の中を、まるで掻き混ぜるように支配する。愛、という言葉には嫌悪感を覚えるものの、その手で与えられる快感は、まさしく俺が求めていたものだった。男の指が、乳首を摘んで強くひねると、全身に走る痺れが、脳髄まで突き抜ける。

 男の、どこかひねくれた愛情表現に、俺の身体は快感で震えるしかない。男の体では、乳首なんてただの飾りにすぎなかったのに、この女の体では、乳首一つで全身が敏感に反応する。

「ああ、もっと、もっとやって……」

 自分の口から、こんなにも淫らな懇願が漏れるなんて。羞恥と快感が混じり合い、俺をさらに深い沼へと突き落としていく。

 男は、俺の胸を存分に揉みしだくと、ゆっくりと上半身を床に寝かせた。抱き上げていた俺の身体も、まるで花が倒れるように、布団へと横たわる。はだけた浴衣は、完全にその役目を果たしていない。俺の太ももは露わになり、ついさっきまで男に散々弄ばれた股間が、ぽっかりと開いている。

 男の顔が、ゆっくりと、俺の股間に近づいてくる。

「はぁ……は、ぁ……」

 期待と、わずかな恐怖が混じり合った息が漏れた。だけど、もう、俺に拒む術はない。

 湿った、何か熱いものが、俺の股間に触れた。

「ひいっ……!?」

 ぬるり、と肌の上を這いずる感触。男の舌だった。柔らかい舌が、俺の肉の襞を、ぬらりと舐め上げる。男の指で散々弄られた場所が、今度は全く違う刺激で責められる。

 男の舌は、粘っこい蜜を舐めるように、俺の股間をゆっくりと、しかし確実に蹂躙していく。男の唾液が絡みつき、奥へと奥へと、舌の先が滑り込んでくるたび、身体が大きく震える。

「あ、あ、あああ、やめ、いやだ……でも、もっと……」

 男は、俺の情けない葛藤を楽しむかのように、さらに深く、的確に舌を突き入れる。男の口内に吸い込まれるような感覚に、ぞくりと身体が震えた。まるで、この身体が、男の舌に食べられてしまうような。

「どうだ、今しか味わえないんだぜ? 存分に、この快感に溺れろよ」

 男の声が、直接股間から脳髄に響くような気がした。男の舌は、俺の核を、優しく、しかし執拗に絡めとる。全身の血が、一箇所に集中していくのがわかる。男の舌が、俺の肉を吸い上げるたびに、俺の身体は、ぐっと男の顔に股間を押し付けてしまう。

 あ、あああああああ……!

 俺の目は白く反転し、最早何も考えられない。ただ、身体の奥底から込み上げる、途方もない快楽の奔流に、身を任せるしかなかった。

 男の湿った舌の残滓と、身体の震えがまだ残る股間を、俺は力なく開いたまま横たわっていた。もう、身体を動かすことさえ億劫だ。ただ、この身がどうなろうと、すべてをこの男に委ねてしまいたいとさえ思っていた。絶頂は、理性だけでなく、羞恥心すらも溶かしてしまうらしい。

「ふふ、ご満足いただけたかい? 流石は極上の身体だ。こっちも存分に美味しくいただいたよ」

 男は、俺の股間から顔を離すと、満足そうに口元を拭った。俺の頭上を覆うように身を乗り出すと、その整った顔には、どこか悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。

「さて、お嬢さん。次は俺の番だ」

 そう言いながら、男は無造作に浴衣の帯をほどき、その下のものを露わにした。

 ずうん、と、俺の目の前に現れたのは、肉感的な男の性器。

 男だった頃の俺は、自分のそれを見るたび、劣等感を抱いていた。童貞で、女性経験もない男の象徴。だけど、目の前にあるそれは、俺のそれとは比べ物にならないほど、大きく、硬く、そして生々しい。

 男の精神を持つ俺からすれば、本来なら「気持ち悪い」と感じるはずだった。いや、本能的に嫌悪感が湧き上がるはずだ。だけど、不思議と、そんな感情は起こらない。むしろ、この身体が、目の前のソレに、無性に惹きつけられているのを感じる。

 股間の奥が、まるでその存在を感知したかのように、じんわりと熱を帯び、むず痒く疼きだす。嫌悪感どころか、これは「愛おしい」とさえ思えてしまう。

「ひ……」

 喉から、またしても情けない声が漏れた。男は、そんな俺の狼狽を楽しむように、ニヤリと笑う。

「なんだい? その顔。男のそれが初めてかい? はは、まあいいさ。お前さんの中で目覚めたばかりのこの身体が、そう訴えかけているんだろ? もっと、もっと深く、男のものを知りたいって。なあ?」

 男の瞳が、俺の動揺を見透かすように、深く、そして挑戦的に俺を見つめる。

 俺は、男の言葉に反論する術を持たなかった。だって、この身体は、確かにそう言っているのだ。理性では嫌だと叫んでいるのに、身体は、目の前のそれを求めて、熱く疼いている。

「さ、いい子だ。遠慮はいらない。どうせ、身体(この女)の記憶は朝には消えてる。今を楽しむ方が得だろ?」

 男は、俺の身体が抵抗していないのを確信すると、俺の顎を掴み、そのまま身体を起こさせた。半身を起こした俺の顔が、ゆっくりと男の股間に近づいていく。

 嫌だ、と心のどこかで叫んでいるのに、この身体は、もう拒むことを知らない。自然と、口が開く。目の前にある、肉の尖端が、じわじわと、俺の唇に触れる。

「あ、ぁ……」

 肌に触れる熱い感触。そして、微かに香る、男らしい獣の匂い。

 男は、俺の頭を優しく掴みながら、ゆっくりとそれを俺の口の中へ押し込んだ。

 ぬるりとした感触が、俺の唇を滑って口内へ。

 ――え?

 驚きで、俺の呼吸が止まった。臭い、とか、気持ち悪い、とか、そんな感情は一切起こらない。

 口の中は、温かい肉で満たされ、予想外の柔らかさと、弾力に包まれていた。男の体が、こんなにも温かくて、生々しいだなんて。

 舌の先で、恐る恐る触れてみる。ザラリとした感触。そして、その奥から滲み出る、微かな塩気。

 あれ。これ、そんなに嫌じゃない……?

 むしろ、もっと深くその感触を味わってみたい。

 俺の脳が、今まで男として生きてきた経験則とは全く違う感覚を叩きつけられ、混乱する。男の体とは全く違う、この女の体の感受性が、俺を突き動かしている。

 男は俺が口の中のもので遊んでいるのを察したのか、優しく「もっとだ」と促すように、俺の頭を軽く押し込んだ。

 俺が、夢中で目の前の肉棒を弄っていると、突然、男の身体が大きく震えた。

「っ……!」

 喉の奥に、熱く粘り気のあるものが、ドロリと、怒涛のように流れ込んできた。

 俺は一瞬、何が起こったのかわからず、ゴフ、とむせる。口の中いっぱいに広がる生臭さと、熱い塊に、思わず目を丸くした。

「はは、どうだ。美味いだろ? もう、俺を放せなくなったな」

 男は、そう言って、俺の頭を優しく撫でる。その目は、少し赤く充血していて、どこか少年のような、いや、獣のような表情をしていた。

 口の中のものを飲み込んでしまえば、もう後戻りはできない。反射的に唾液を飲み込むと、その生臭さと、男の体液の感触が、喉の奥を滑り落ちていくのがわかった。

「これで、お前さんの身体にも、俺が染み込んだってことだ」

 男はそう言い放つと、俺の頭を離し、再び寝転がっていた俺の身体の上に覆いかぶさってきた。

 重厚な男の体が、俺の身体を圧迫する。はだけた浴衣は、もう何の役にも立たない。俺の肌に、男のむき出しの肌が、直接触れる。

 先ほどまで口の中にあった、大きく硬いそれが、今度は俺の股間へと擦りつけられる。

「ひい、っ……」

 口内射精の衝撃と、男の重みに、俺の頭は真っ白になっていた。冷静に考えれば、これは間違いなく「ヤバイ」状況だ。だけど、この身体は、口の中の余韻と、目の前にある肉棒の存在に、じんじんと熱を発している。

「なあ……いいだろ? もうここまで来たら、止められないだろ? な? もう、お前さんの身体も、俺に正直だって言ってるだろ?」

 男の声は、囁きのように甘く、俺の脳に直接語りかける。

 男は、俺の敏感になった場所に、固く熱いそれを何度も擦りつけ、焦らす。

 ぬるり、と、肉棒の先端が、濡れて火照った俺の穴に触れた。

「あ、ぁ……」

 熱い。痛い。恐怖と、だけどこの身体の内側から込み上げてくる抗いがたい悦びの予感に、俺は身体を震わせた。

 もう抵抗なんて、できるはずがない。この身体は、完全に男の言いなりだ。

「いいよね? そう言ってくれてるんだろ? ありがとう。じゃあ、遠慮なく、頂きます」

 男は、まるで確認を求めるかのように言い放ち、俺の返事を待つこともなく、腰をぐいっと突き出した。

「っ……あぁあ!」

 熱く、太い塊が、俺の身体の奥深くに侵入してきた。痛み。だけどそれ以上に、内側から満たされるような、圧倒的な異物感に、息が止まる。女の身体は、こんなにも深く、そして濃密な快感を内包しているのか。身体が、男のそれを受け入れるために、勝手に奥へと吸い付くように収縮した。

「あい、あっ……!」

 思わず咽び泣くような声が漏れる。男は、俺の身体の奥に埋まったそれを、ゆっくりとねじり込むように動かし始めた。

 じゅぷ、じゅぽ、と湿った生々しい音が響き渡る。男の腰が動くたびに、熱い肉塊が俺の身体の奥をゴリゴリと抉るように擦り上げていく。突き上げられるたび、腰が軋むように反り、身体中の神経が肌の表面に浮き上がるような感覚に陥った。

「気持ち、いいだろ? な? これがお前の身体の本当の姿だ。俺がお前に教えてやる」

 男は、俺の顔を覗き込み、ニヤリと笑った。その顔には、狡猾な獣のような、そして俺を弄ぶことを楽しんでいるような表情が浮かんでいる。俺の胸元で弾む大きな乳房が、男の視線を絡めとる。男は、その揺れる胸を、まるで賞賛するように見つめた。

「ああ、くやしいけど、気持ち、いい……っ、ひい、い!」

 もう、何の抵抗もできない。全身を襲う快感の奔流に、俺の自我はただ翻弄されるだけだ。男の腰使いは容赦なく、深く、そして的確に、俺の身体の敏感な場所を刺激していく。子宮の奥を直接叩かれるような衝撃が走るたび、俺の身体は痙攣し、腰が勝手に跳ね上がる。胸は大きく揺れ、太もものむっちりとした肉がぶるぶると震えた。

「ほら、お前ももう、止められないだろ? これで、お前も共犯者だ。俺の最高の一夜の、な」

 男はそう言い放ち、腰の動きをさらに深く、早くした。ぶつかり合う肉の音と、俺の甘い喘ぎ声が、狭い部屋の中に響き渡る。

 男の熱い視線が、俺の蕩けきった表情と、濡れた股間に注がれる。もう、羞恥心なんてものは、どこかへ消え去ってしまったようだ。ただ、この肉の快感を、ひたすらに追い求めることしかできない。

「なあ、これ、ナマでヤらせてるけど、いいよな? 避妊なんて、邪魔なだけだろ?」

 男の問いかけに、俺の脳は一瞬、危険を察知する。責任。しかし、そんな思考は、次の瞬間、新たな快感の波にかき消された。男の腰が、グンと奥深くまで突き上げられ、身体の奥が、歓喜に震えた。

「う、うん……あ、ぁあ……!!!」

 自分で発した声なのに、どこまでも甘く、蕩けている。もう、何も考えられない。この身体が、男の繰り出す快楽を、もっともっと欲しがっている。まるで、身体の底から湧き上がる衝動に突き動かされるように、俺の腰も、男の動きに合わせて、勝手に動いてしまう。

「あぁ、あああ、気持ち、ひい、いぃぃ……♡」

 身体が、内側から熱く燃え上がる。これまでは汚いと感じたであろう粘液が、今はこの身体から溢れ出る蜜となり、男との結合をさらに滑らかにする。この美しい肉体は、ただ男に愛されるためだけに存在しているかのようだ。俺は、快感の奴隷と化した自分の身体に、もう抵抗する術を知らなかった。

男の腰使いは容赦なく、俺の身体の奥深くまで、熱く、太い肉塊を突き入れてくる。ぐちゃり、と粘液が絡みつくごとに、俺の身体は快感で震え上がった。子宮の入り口を直接刺激される度に、全身の神経が歓喜で爆ぜる。もう、この身体は、完全に男の操り人形だ。

「は、ひ、あっ……! や、だめ……」

 何度か言葉にならない悲鳴を上げるうちに、男はふと動きを止めた。俺の身体の上に覆いかぶさったまま、その熱い視線で俺を見下ろす。

「なぁ、お前、名前はなんて言うんだ?」

 突然の問いかけに、俺は思考が停止した。名前? 俺の、俺自身の名前を言うのか? だけど、なんだか、それを口にするのは酷く間違っている気がする。それに、この身体の持ち主の名前なんて、俺は知らない。

「あ、えと……」

「そうか、知らないのか。あんまりにも気持ちよさそうだったから、お前の名前を知りたくなったんだが」

 男は、俺の額にかかった髪を指で払いながら、にやりと笑った。

「この身体になった時、漠然とでも、自分を呼ぶ声とか、感覚はなかったのか?」

「……う……」

 男の言葉が、俺の脳の奥底を揺さぶった。この身体に憑依した時、確かに、何か聞こえた気がする。遠いところで、誰かが呼んでいるような。

「ユキ……?」

 自然と、その名前が口から漏れた。俺の意思とは関係なく、ただ、その音が、この身体に馴染んでいる気がした。

「ああ、そっか、ユキ……。じゃあ、ユキ。気持ちいいか?」

 男は、俺の名前を呼ぶように、甘く、そして俺を弄ぶように問いかけた。その言葉と同時に、男の腰が、再びゆっくりと深く、子宮の奥をまさぐるように揺さぶられる。

「んんっ……♡ き、気持ちいい……♡」

 俺の返事は、もはや思考を伴わない、ただ身体が求める快感への純粋な肯定だった。甘ったるい声は、俺のものを遥かに超えて、どこまでも淫らに響く。

「そうか、ユキは気持ちいいか。もっと、気持ち良くしてやるな」

 男の言葉が、強烈な快楽への招待状だ。男は、腰の動きを激しくし始めた。俺の身体は、完全に男の動きに支配され、自分の意志とは関係なく、腰を浮かせ、男の突き上げを受け止めている。

 バン、バン、と、肉がぶつかり合う鈍い音が部屋に響く。

 男の熱い声が、耳元で囁かれる。

「あぁ……ユキ、もう、いきそうだ……中に出すぞ……! いいな……? お前の身体、俺のでいっぱいにしてやる……!」

 ――中に出す。その言葉が、俺の脳の中で警鐘を鳴らす。だけど、その警鐘すら、快感の濁流にかき消されていく。

 男の腰が、グン、と深く、身体の奥に突き刺さる。そして。

 ――ブチュ、ッ!

 身体の奥で、何かが破裂するような、鈍く重い衝撃が走った。熱い、とろりとした液体が、子宮の奥に、ダイレクトに噴き出してくる。びゅーびゅーと、まるで誰かの温かい血が、俺の子宮の奥を満たしていくような、得体の知れない感触。

 内側からじわじわと広がる熱と、満たされていくような深い感覚に、俺の全身の細胞が、歓喜の悲鳴を上げた。

 身体が、再び大きく弓なりに反り返る。足は激しく痙攣し、口からは甘く長い絶叫が漏れた。視界は真っ白に染まり、目の前には快感の光が溢れている。子宮の底から、身体全体を駆け巡る快楽が、どこまでも深く、俺を侵食していく。

 男の熱くて重い塊が、身体の奥で、まだぴくぴくと痙攣している。子宮の中は、男の精でいっぱいだ。俺は、もう何も考えられず、ただ、身体が震えるままに、男の腕の中で意識を手放しそうになっていた。

 この上なく汚されて、この上なく満たされる快感。

 男が身体の奥で痙攣を終えると、ずるりと熱いそれが引き抜かれた。子宮の奥に注ぎ込まれた粘液が、だらりと股間から溢れ、太ももの内側をぬるりと滑り落ちていく。だらしなく開いた脚の間からは、ぐちゃぐちゃになった肉の唇が見える。

俺は身体の震えが止まらない中、男の顔を見上げた。男は満足そうに目を細め、俺の顔に伸びる汗の筋を拭ってくれた。

「ほら、これで完全に共犯者だ。もう誰にも言えない関係性だな、ユキ」

 男の言葉は、俺の耳に心地よく響い──いや、もはや、俺の頭が、その言葉の意味を深く考えようとしなかった。快感と、身体の奥に残る得も言われぬ充実感が、俺の思考を全て奪い去っていた。この身体は、男の精で満たされている。その事実が、俺の心の奥底に、不思議な満足感をもたらしていた。

「……ん」

 俺は、男の胸に手を置いた。男の、少し湿った肌の感触。ゴツゴツとした胸板。それは、これまで俺が知っていた男の体とは、まるで違う重みと、力強さを感じさせた。身体の内側が、まだ熱く震えている。もっと、この快感を、この男の全てを味わい尽くしたい。

 無意識のうちに、俺は身体を動かしていた。男の肩に手を回し、そのままぐいっと身体を捻って、体勢を入れ替える。男は驚いたように目を見開いたが、俺の身体が上になった瞬間、すぐにニヤリと口角を上げた。

「おや、どうした? そんなに欲しがりだったのか、ユキは? ったく、こんな美人さんに押し倒されるなんて、たまんねえな」

 男は、俺の行為を、どこか面白がるように受け入れた。俺は、その男の股間に、再び熱い肉棒が立っているのを見た。中出しされたばかりだというのに、その肉棒は再び、ピンと元気を取り戻している。

 俺は、その熱い先端を、自分の濡れた股間にぐいっと押し付けた。男が小さく息を呑む。

 男の上に跨がった俺は、自分の力で、ゆっくりと肉棒を身体の奥へと受け入れていく。じわ、と、肉が擦れる感触。先ほどまで男に与えられていた快感が、今度は自分自身の動きによって、より鮮やかに蘇る。

「ひい、っ……」

 身体が、歓喜に震えた。男の身体が、俺の股間にすっぽりと収まり、その重みが、快感を増幅させる。男の肉塊が、子宮の入り口を優しく擦りつけるたびに、背骨に走る電流に、身体がびくつく。

 大きく揺れる胸は、その重みで上下するたびに、肌と肌がぶつかり合う。男の視線が、その揺れる胸に釘付けになっているのがわかる。

「あー……っ、お前も好きだねえ、ユキちゃん。こんな美人と、ノーリスクで生でヤれるなんて、ほんと最高。ありがてえこってだ」

 男は、俺の腰をそっと掴み、その動きを補助するように支えた。その言葉には、俺がこの身体の持ち主ではないことを知っている上で、目の前の肉体を心から讃えているような響きがあった。人格などどうでもよく、ただ目の前の「美人な肉体」を無料で貪っていることに、ひたすら喜んでいる様子が伝わってくる。

「ふ、ふふ……あ、あぁ……」

 俺はもう、何も考えられない。男の言葉に、嫌悪感も、不快感も感じない。ただ、この身体が感じる快感を、思いのままに味わい尽くしたい。騎乗位で、自分のペースで男の肉棒を出し入れするたびに、身体の芯から、甘い蜜が湧きあがる。自分自身の腰の動きで、ここまで快感をコントロールできるなんて。

 ずる、ちゅぽ、と肉が絡み合う音。

 男はニヤリと笑い、俺の背中を撫でながら、俺の股下で、その大きく硬い肉棒を俺の身体の奥深くへと突き上げてくる。

「っ、あああああ、ひい…………!!」

 この上ない快感が、俺の全身を駆け巡る。俺は、もう完全に、この肉体が与える悦びの虜になっていた。

 男の肉棒を身体の奥で受け止めるたびに、快感の波が全身を駆け巡る。自らの腰の動きで、その波を意のままに操れるのが、たまらなく気持ちいい。じゅぽ、じゅぽ、と湿った音を立てながら、俺は男の上に跨り、激しく腰を振り続けた。男の呻き声と、俺の甘い喘ぎ声が混じり合い、部屋中に淫靡な響きを奏でる。

「はぁ、は、ひぃい……! もっと、もっと深く……! ああ……!」

 自分の口から漏れる言葉が、まるで誰か別の女のもののようだ。男は、そんな俺の下から、満足そうに俺を見上げていた。

「おやおや、まさかこんなにも激しいとはね。本当に、身体は正直だ。この肉体そのものが、こんなにも蕩けていると思うと……そそるぜ」

 男はそう言って、俺の腰を掴み、そのままぐぐっと抱き上げた。体勢が変わり、俺は身体を丸めるようにして、男の腕に抱きかかえられる形になる。男の肉棒は、変わらず俺の身体の奥深くを貫いている。

「あ、ぁ……っ!」

 抱きかかえられたことで、俺の身体が男の肉棒に、より深く密着する。さっきとは違う、内側から締め付けられるような快感が、背筋を這い上がってきた。

「どうだ、ユキ。この体勢も悪くないだろ?」

 男の声が、心地よく響く。身体の奥は、熱と快感でパンパンに膨れ上がっている。このまま、この熱い塊を、もっと、もっと奥深くに感じていたい。

「だ、だして……! 中に、出して……っ、もっと、奥に欲しい……!」

 俺は、無意識のうちに懇願していた。熱に浮かされた頭で、もう何が善で何が悪かなど、どうでもよかった。ただこの、身体が求めてやまない快感を、最大に満たしてほしい。

「ふふ、そんなに欲しいのか。お前、ほんと、いい体してるよ。こんな美人で、しかもタダ。正直、女の顔なんてよく覚えてねえけど、この肉体と快感は忘れられねえな。まさか、この部屋でこんな絶品に出会えるとは、運がよかったぜ」

 男は、俺の身体としての価値のみを語り、その人格には一切触れない。いや、触れる必要もないというように、俺の身体を最高の道具として扱っている。その言葉に、俺はなぜか納得さえしてしまっていた。

「ああ、もっと、もっと……! あ、ひいいい……っ!」

 俺の言葉と同時に、男の腰が大きく揺れ始めた。男の手が、俺の腰をしっかりと掴み、身体の奥へと、何度も、何度も、肉棒を突き刺してくる。

「いくぞ、ユキ……!」

 男の声が、俺の鼓膜を震わせた。

 男の身体が大きく弓なりに反り、肉棒が、今までで一番深く、俺の子宮の奥へと突き刺さる。

 ——ブチュ、ルルル……!! ドプリ、ドプリ、ドプリ……ッ!!!!

 大量の、熱い、粘性の高い液体が、子宮の奥へ、奥へと、惜しみなく注ぎ込まれてくる。

 びゅーびゅーと、何かが内側から弾けるような、言いようのない衝撃。奥から突き上げられる熱と、満たされていく感覚に、全身の筋肉が、一度に硬直した。

「あい、あぁあああああああ!!!!!!」

 俺の意識は、白く光り輝く快感の渦へと飲まれていく。身体の奥から溢れる甘い蜜が、腿を伝って流れ落ち、男の肌を濡らした。子宮いっぱいに、男の精子で満たされていく。この温かい感触が、俺の身体の芯まで染み渡り、言いようのない幸福感で包み込む。

 身体の震えが、なかなか止まらない。俺は、男の腕の中で、へなへなと全身の力を失い、ただ深く、長い呼吸を繰り返すことしかできなかった。

 これで、この見ず知らずの身体は、完全に男の物になったのだ。


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