一時流行ったよね。Among Us ってゲーム。裏切り者(インポスター)を追放する人狼サバゲー的なやつ。
最近ネット番組かなにかで聞いた「インポスター症候群」っていう言葉、意味としては同じで自分自身が裏切り者=人をダマしているような感覚になってしまう精神的状態のことらしい(適当)。
たとえば人に褒められたり信頼されたりしても、「自分は本当に価値ある人間じゃない(価値ある作品を作ってない)のに、偽りの評価を受けてしまってる」とか考えてしまったり。一般的な感覚なら、表面上は謙遜はしても受けた評価は喜んで受け取るものだろうし、「この評価を嘘にしないためにも頑張ろう!」みたいな熱に変えられるものだと思うんだけど。
私はどちらかというと昔から褒められたり持ち上げられるのが苦手で、卒業式だの表彰式だの、もっといえば自分の誕生日にお祝いされることにすら拒絶反応を示してた。というか今でも少し抵抗がある。
とはいえもらった好意は素直に喜ぶし、生きてる意味を感じる大事な瞬間だと思うんだけど、やっぱり心の底では「自分みたいな人間がお祝いされちゃいけない」って感覚が拭えない。
誰しも心のどこかに負い目というか、自分自身の許し難い汚点みたいなものを抱えてると思うんだけど、きっと普通はそういうのって日常生活の陰に隠れて忘れられるじゃん。どうも私はそれが苦手みたいで、すごく楽しいことをしてる時でも頭のどこかで「調子に乗るなよ」って自制心が働いてる。子供の頃からずっと。みんなと遊園地で遊ぶ時すら妙に楽しみきれてなかった記憶がある。
そんでつい最近、友人や家族が私の単行本発売を祝ってサプライズパーティーをしてくれたのね。めちゃくちゃ嬉しかったし一生の思い出にはなったんだけど。
これを読んでくれてる方々はきっとご存知の通り、いま私の旧Twitterアカウントが半永久BAN状態でほとんど作品の宣伝が機能してません。編集さんは私の表面上のフォロワー数に期待してか「バズる可能性は全然ありますよ!」って言ってくれてたけど、発売から3日経っても落書きより伸びてない数字が現実を物語ってまして。
もちろん買ってくれた人たちからの感想や応援の言葉にはもんのすごく救われてるけど、今の時代「ネットでバズらなかった漫画は売れない」と何人もの編集者が口を揃えて断言する状況だから、1巻の初動がこのままなんの話題にもならないままだとほぼ確実に3巻くらいで打ち切りになる見通しなのね(一応編集部も作品の宣伝はしてくれるらしい)。
そういう裏事情があって既に私の中では色々な可能性を考えながら今後のネームも練っていかなきゃいけなくなって、そんな時にサプライズでお祝いされたものだから、こう、内心色々混ざってぐちゃぐちゃになってしまって。
「こんなに祝福してくれてるのに打ち切りになって話題にもならず消えたらどんな顔すればいいんだろう」っていうプレッシャーが、祝いの言葉の中で消えないまま過ごしてたわけです。そんなこと誰も気にしないだろうし、みんな「売れること」とかじゃなくて純粋に私自身をお祝いしてくれてるっていうのも理解してたんだけど。
最後までどこかみんなを騙してるような感覚が拭えなかった。
どうしても「自分はそんな大層な人間じゃない」っていう思い込みが消えない。
みんなが私をヨイショするノリが過ぎたっていうのもあるんだろうけど。
意外とこういう心理状態の人は多いらしいけど、心療内科に行ったら何らかの鬱状態って診断されたりする場合もあるんだろうね。インポスター症候群って名前じゃないにしても。
そもそもが話、自分の市場価値とか他人からの評価を過剰に気にし過ぎてるのが原因だから、もっと別な部分に自分の意識を熱中させられるといいんだろうね。
とにかく大きいおっぱい描いてたら健康でいられる人みたいに。
でも私は誰かの心の中に自分の種子を蒔きたいタイプだから、色んな人に読んでもらえるかどうかはきっと一生気にするんだろうな。
その証左を目の当たりにした時だけは心から自分を祝福できてるから。
縁もゆかりもないはずの読者さまからいろんな言葉をもらえた時とか。
漫画描いて生きてる理由だよ。
とっちらかってて何が言いたいのかよくわからなくなってきたけど、こういう心情をカタチにしてアウトプットできる場所が他にないので、整理のために少し書き留めてみた。ネガティブな感情も整理できたらいつか漫画の一部にできるかもしれないし。
よね
2023-10-30 14:05:57 +0000 UTC