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琴古主噺

私が何の妖怪か考えれば琴のトリックは見えると思いますが、琴古主は琴の付喪神です。


琴古主はその中の一体と記憶を共有しているのでその個体の善悪の是非を決めて貰いたい。


【第一幕】

現在で言う所の「認知症」であったり、「体の不自由」な方であったり、「治療法の見つかってない病気」の者を、離れの小屋に監禁に近い倫理観で閉じ込めるなどの行為がありました。

口減らしといって食料の足りない村から老人や子供を捨てるなど昔はよくあったことですから、そういう文化のあった時代、離れに住むお婆さんの隣にその琴古主は居りました。

そのお婆さんは幼い頃からの日課で琴を弾く習慣が有り、その習慣だけが今のお婆さんの楽しみになっておりました。

しかしその琴の音は締めきった環境と孤独の心が時間を選ばせることは有りませんでした。

家族や近所の者は段々と顔の見えないその音源を『騒音』と捉えるようにようになっていきました。

ある日我慢できなくなった家族は、周囲の人に迷惑になると叱り付ける為に小屋を開け放ちました。

そこにはお婆さんの残り香と琴だけが転がっていたのです。

【第二幕】

琴古主はどうやって神隠しを行ったのか、お婆さんの遺体は琴の中にあったのです。

お婆さんを筋肉の塊である下で絡めとって押し潰して収めたのが死体消失のトリックでした。

琴古主は同情の念で殺めてしまった優しさからの神隠し。

動物を安楽死させたり、口減らしをする人間のことを考えると一概に責める事ができるでしょうか。

その後その当時の警察に体内を調べられ、お婆さんの残骸を見つけられます。

【第三幕】

琴の顛末として、その琴はお寺に奉納されました。

親族や近隣住民が祟りを恐れた為でした。

しかしその琴は寺で秘密裏に処理され、現在は別の琴と入れ替わっています。寺の者は妖怪が何者で在るかを知っていた為でした。

その個体の琴古主は悲しそうな音を起ててその生涯を終えたのだというそうな。


※これはVTuberカニコ18さんの配信内で公開した琴古主の1個体の生き方です

琴古主噺

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