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成家 慎一郎
成家 慎一郎

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フルーツオブライフ2話〜5話の未公開プロット

ご支援ありがとうございます。

今回は前回公開した未公開ネームの続き第2話から第5話(単行本でおおよそ1巻分)の文字プロットを公開いたします。


連載するにあたって1話のネームと1巻分のプロットを提出するのは必要最低限のことなので5話までのプロットが残っていました。

現在公開中のフルーツオブライフ本編もこの筋書きに沿って展開していく予定ですので(現在では設定も多少変わり、その分の辻褄合わせや方向性の違いは出てくると思いますが)ちょっと早めに先のお話を知れる感じです。


プロットは編集さんに向けて作っているものなので読みづらかったらすみません。


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★このお話の方向性


互いの事をよく知らない若者5人が少女の面倒を見ながら徐々に理解しあうお話です。


謎の少女・ヴェシカの存在により陰謀論や都市伝説、宇宙人などがちょくちょく絡んでくるお話ではありますがあえてそこには詳しく触れず、6人のホームドラマ的な日常回がメインです。(最終的な盛り上がりとしてヴェシカを追う組織とのバトルあり)


人間は宇宙人に創られたかもしれない。

現実は幻かもしれない。

世界は誰かが裏で操っているのかもしれない。

真実は何もわからないけど、

美味しい物を食って、やりたいことやって、気の合う奴らと一緒にいて、泣いて笑って、

歳とって小太りになっても、楽しかったなぁって死ねたら

人生って、それだけでいいんじゃないか。

そういう台詞を最終回で言えるような、そんな物語にしたいです。


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2話目プロット(ヴィクターとダイアナ)


5人で少女の性別について議論。

少女はまだ宇宙人かUMAと思われ気味悪がられている。


-表紙


ヴィクターとダイアナ、そして少女の3人の話。

人間であるかどうか闇医者に連れて行こうとする。ダイアナは母親役として無理矢理同行させられる。

※全員が宇宙人だと疑いを強めている、そうだった場合は然るべき機関に預ければいいと思っていた。


ベンの車で闇医者の所へ。結果は人間、性別は女。驚く主人公たち。誘拐したのなら引き取るという闇医者、好都合と話に乗るヴィクターだったがどうするのか訊ねると人身売買や臓器の密売、他にも惨い事を言われ断る。捨てようとまでしていたのに何故断ったのか訊ねるダイアナにヴィクターは人間だとわかった以上産みの親に届けるという。捨てられたからここにいるのではと返すダイアナ、続けて子供なんてどうでもいいと思っている親もこの世にはいると言い放つ。が、殺さないというヴィクターの選択は密かに評価した。


※ヴィクター、ダイアナ共に自分の過去を少女に見ているが為の意見の相違です。

ヴィクター・記憶喪失、親がいない。

ダイアナ・父親の家庭内暴力に耐えきれず家出。


少女が栄養失調と聞き取り急ぎスーパーで買い物をする主人公たち。大量のリンゴとカラフルなケーキを選ぶ少女、初めて子供らしさを感じる。

川縁の公園、ヴィクター・ダイアナ・少女の3人で早めの夕食。少女が喋らないという話題をしつつ、ケーキを貪る少女の面倒を見るヴィクターに父親というものの存在を感じたダイアナが話し始める。


「私、親が嫌いなの。特に父親がね。友達のお父さんが羨ましかった…みんな優しくて家族思いで、子供を何より大事にしてくれて…私の父はその真逆だったから。それで母も出て行ったわ。だから親ってものがよく分からなくなったの…嫌な思い出しかないから」

「……思い出があるだけ羨ましいよ」

「あなたにはないの?」

「何も覚えてねぇ。顔も名前も住んでた所も。一番古い記憶は警察に名前を訊かれてたとこ、それより前は何もねぇ」

「…その割には父親できてるじゃない、ヴィクター」

「ああ?うるせーよ」


そしてヴィクターに、親の元に戻すということに賛成はしないと断りつつも少女の面倒を見るのは協力すると告げるダイアナ。殺さない、見捨てないという彼の判断を評価しての決断。


日が暮れ対岸にはマンハッタンの夜景。騒ぐ観光客に風景を見慣れたヴィクターが一言「あんなモンの何がキレイなんだか…」。

※見開きで夜景を眺める3人の後ろ姿。意図としてはヴィクターとダイアナの意見が揃ったこと、少女にとって初めての親ができたという印象深いシーンにしたい為です。ただ完璧な親とはまだ言えないので煌びやかな光景とは真逆な台詞に。


夜景を見ていた少女が「…ぱ!」と声を発する。初めて喋った事に驚く2人。初めて笑い合う。

※特に意図は無いですが夜景の眩しさに驚いただけなのが2人や読者にとっては喜んでるように見え、尚且つ今までになかった人間らしさ、可愛らしさを感じて貰えたらと思いました。


迎えに来たベンの車へ手を繋いで(捕らえられた宇宙人状態)戻る3人。


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3話プロット(ヴィクターとリッキー)


アジトに戻ったヴィクターたち。

少女の手がかりを掴むようヴィクターから命じられていたリッキーは成果無しの様子。


-表紙


何も分かっていないことをヴィクターに責められ腹を立てる。リーダーぶって偉そうな彼の言い方に、自分が居なければ仕事もないくせにと苛立ったリッキーは作り話を始めた。


・自分が世界的ハッカー集団「アノニマス」の一員だったと告白

・スーパーハッカーの自分が作ったセキュリティを破れるのはアノニマスの奴らだけ

・意図的に送られてきたこの少女はアノニマスのスパイ、僕らの監視役かもしれない

・奴らに目をつけられたら社会的に抹殺される、そんな危険な状態で一緒に仕事なんかできない


関わり合いたくない、出て行く、止めてもムダ!と脅すがアノニマスの脅威も知らない一同はぽかーん。別にいいけど、というヴィクターの言葉にリッキーはアジトを出て行く。


一人になったリッキー。

独り言。ハイスクールではオタクだとジョックス(学年のリーダー的地位に居るアメフト系優等生男子)たちに馬鹿にされ揶揄われてきた。それを見返してやりたくて頭脳なら勝てるとアノニマスの一員になったものの全くの下っ端。集団に狙われる程の存在でもない。結局ただの4ch住人、フツーのオタク…そんなの分かってるけど認めたくなくてフルーツオブライフを始めた。

大体にしてヴィクターは自分が最も苦手なジョックス系。気が合わないので別れられて丁度良かった。気を取り直してあいつらより忠実で優秀な新しい仲間を集めようと思い直す。


ダイナーで作業を始めるリッキー。黙々とMacBookに向かう姿を見た美人なウエイトレスに興味を持たれる。「後でコーヒー持ってくるわ、ココのそんなに美味しくないけど」と好意を持たれ和むリッキー。


夜になり煩い若者が増える店内。先程のウエイトレスが見るからにジョックスと思われる男たちに絡まれている。助けを求める視線を送るウエイトレスにリッキーはどうしたらいいのか分からない。しかしジョックスの言葉に苛立ちの原因であるヴィクターを重ねてしまい思わずツッコミを口に出してしまったことで奴等の標的に。

何も言ってないと逃げようとするリッキーだったが今ならPCという武器がある、今の自分なら奴らの個人情報くらい一瞬で手に入れられる、それで脅せば勝てる!と調子に乗るがPCのバッテリーが切れ万事休す。そのまま殴られ店の外に連れて行かれてボコボコにされているところを買い物帰りのヴィクターに見つけられ助けられる。

※ヴィクターは筋力的な喧嘩は弱いですが攻撃を躱す事、身軽さを使った軽快な反撃は得意とします。


助けてくれたヴィクターに対しリッキーは彼に対する見方を変え(感謝とまではいかないですがジョックスにも良い奴いるんだな程度)、ウエイトレスに感謝されているリッキーを見てヴィクターは「こいつそーゆー一面もあんのか」程度に見方を変える。


ヴィクターとリッキーのいるアジト。

いつ仲直りしたの?というダイアナに悪態を吐き合う二人。

「仲直りって元々仲良かったみたいな言い方しないでくれる?僕はヴィクターに頼まれて仕方なくここに帰ってきてやったんだから」

「頼んでねぇよ。野郎どもにボコられてたクセに…」

よくわかんないけどまぁいいか、となる仲間たち。


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4話プロット(ベンとヴェシカ)


本格的に6人の生活が始まったアジト。古着屋の2階を借りている事もあり洋服のせいで寝転がる場も無くぎゅうぎゅう詰めで朝を迎える6人の姿。


-表紙


古着屋「ニューワールダー・クローゼット」はカレンの従兄弟が経営している店舗。2階は倉庫だが好きに使って良いと言われているのでシャワーを作ったりベッドを作ったりとホームドラマ的なほのぼのした一日を過ごす。

しかしお金はない。生活すること、少女の事情を探る為にはとにかくお金がいる。明日からまた稼ぐ事に。


仕事の計画を立てるのはいつもリッキー・ヴィクター、ダイアナ・カレン。ただのドライバーであるベンは小難しい話し合いからいつも一歩引いていた為、自然と少女のベビーシッターを請け負う係に。面倒見が良く強面の割に心優しいベン。ヴィクターから離れなかった少女もいつの間にか懐き、膝の上でお絵描き。落書きの中で「ヴェシカ・パイシス」という文字を見つけ少女の名前がヴェシカと名付けられる。

ヴェシカの世話を変わるヴィクターに対するベンの視線は意味深に見えるが真意はまだ分からない。


翌日の夜、ミッション開始。

また喧嘩しないでよとリッキーに注意されるヴィクターとダイアナだが、ヴィクターはダイアナを信じて手を貸さず、ダイアナは自分では無理だと思った事を素直にヴィクターへ頼んだりした。お互いが素直に行動できた事で予定よりもスマートに仕事を終える事ができた。

そのやり取りを通話で聴きながらベンは車内で二人を待つ。助手席にはグレイマスクをつけたヴェシカ。ベンはヴェシカにヴィクターと出会った時の事を話し始める。二人で旅をしたこと、彼自身のこと…家族と言うものを知らず、仲間なんていらない、面倒くさいと言いながら正義感が強く情が厚いところ。「そんなヴィクターが、俺は……」言葉に詰まる。向かいの屋上からヴィクターとダイアナがフィストバンプして戻ってくる様子。それを見ながらベンが言う。「…好きなんだろうな」


チームを解散して2人きりの生活に戻りたいと言われたとき嬉しいと思ってしまった、その感情はおかしいことだと分かっている。だから6人でいるのが普通なんだ、今が正常なんだ、そうだろ?と感情を隠そうとするベンをじっと見つめるヴェシカ。「…ってあんたに相談しても分からないか」少女が意思疎通できないものと思い誰にも言えなかった秘密を告白仕切ったベン。苦笑して冗談のように済ませた所へ二人が戻ってくるとヴェシカはヴィクターの手を取りベンと繋がせようとする。慌てたベンはヴェシカを引き離し「俺が言ったことは忘れろ!秘密だ!いいな!?」。少女が人間の言葉をちゃんと理解していると知ったベンだった。


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5話プロット(カレンとヴェシカ)


エンパイアフルトンフェリー州立公園。不機嫌そうなカレン、何故か一緒にいるヴェシカ。

「なんで探しに来ないの~!?王子様のバカ~!」


-表紙


小さい頃からプリンセスになりたいと夢見ていたカレン。そう、女の子はいつだってプリンセスでいたい!そしていつか自分を迎えにくる白馬の王子様を待ち続ける…そんなコテコテの乙女であるカレンがある日古着屋の外階段で行き倒れているリッキーを拾ったのは半年前の事。長身、金髪、青い目に長い睫毛…「この人こそ私が待ち焦がれていた王子様だ!!」その日からリッキーの為に出来る事ならなんでもしてきた。しかし毎日雑にあしらわれてばかり。追いかけてばかりで振り向いてくれない。ふと思い立った、いなくなったら探してくれるかな?


そしてプチ家出。しかしいくら待っても誰も連絡くれない、にも関わらず何故かヴェシカだけが迎えに来てくれて今に至る。

バケツのようなアイスクリームを二人でやけ食いし終えると吹っ切れたように立ち上がるカレン。「でもイライラしたり悲しくなったりするのはプリンセスらしくないでしょ~?プリンセスはいつでもハッピーでいなくちゃ!よし!ヴェシカちゃんも女の子なんだし、あたしとプリンセスしよ~!」


デ◯ズニー的なストアに行きファンタジーな世界を味わいながらヴェシカにフリッフリのお姫様衣装を着せ自分は子供用のティアラを頭につけ、二人でマンハッタンを練り歩く。ブランド店や宝石店、一面ゴールドのトラ◯プタワーでお昼ご飯。やっぱり女の子ってこういうのが好きだよね~!うんうん!幸せ!と満喫する二人。

街角でリッキー似のイケメンとぶつかってしまう少女漫画的展開にドキドキするカレン、可愛いティアラだねと褒められ「もしかしてこの人が本当の王子様…!?」となったところで彼の彼女(超絶美女)が現れる。一気に現実に戻されるカレン。虚しくなりティアラを外す。


「プリンセスなんかなれっこないってわかってるけど、女の子なら一度くらい憧れたっていいじゃない…」

ヴェシカにリッキーと出会った時の事を話すカレン。垢抜けなくてぽっちゃり体型の自分の前に突然現れた彼に、まるで自分が物語のお姫様になってしまったのではと夢を見てしまった。でも家出しても探しにさえ来てくれない、他の仲間も誰一人…きっとあたしの事なんて誰も見てくれてないんだ。ヴェシカちゃんだけだよ、一緒に遊んでくれるの…と泣き出しそうに。


そんなときヴィクターたち三人(リッキー以外)が迎えに来てくれる。「晩飯食わねぇのかよ」(家出だと思ってない)と一言。

帰り道、ヴェシカが路上販売のキラキラしたヘアゴムを欲しがる。二人分買ってあげるヴィクター。カレンにも渡して「ホラ。好きなんだろ、こういうの」「…え?え?なんでわかるの?」「…ハァ…」苦笑するダイアナとベン。誰も見てくれてないと嘆くカレンだったが自分が誰より分かりやすい性格であることを自覚していなかった。


アジトに戻るが何も言わないリッキーに不満をぶつけるカレンに彼が言う。

「気づいてないんだな。キミの帽子にはGPSも付けてるし何ならセルフォンもハッキングしてるから居場所くらいわかるんだよ」

「じゃあなんで来てくれなかったの~!」

「わかってるなら行く意味ないだろ、どうせキミの方から帰ってくるくせに」

「そ、そんなこと言ってると本当にいなくなっちゃうから~!」

「……他の子にはGPSもハッキングもしてないんだけどな」

と意味深発言をされるとカレンは一変。こっ…これは…ガラスの靴を手掛かりにあたしを探してくれる王子様ってこと…!?今まで怒っていたことを忘れいつも通りデレッデレに。


※ リッキーはカレンが嫌いなわけではなく、心を許してる相手ほど雑に扱う癖が(自分でも気付かないまま)あります。

 カレンにGPSをつけている(監視している)のは好意ではなく自分に関するデータを知っている・仕事の管理を共有している重要な相棒だから。


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以上です。

読んでくださりありがとうございました!

フルーツオブライフ2話〜5話の未公開プロット

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