私たちが無事に帰ることが出来てから2週間が経過しようとしていた・・
当然・・その後は色々と大変だった・・行方不明事件の原因究明にと生還者の多くは・・マスコミ・・テレビ取材に追われた・・
幸いにも私、春奈ちゃん、唯ちゃん、華蓮さんはそれらの標的になることは今のところない・・
だけど・・無事に戻ってきた人たちは嫌でも思い出させられる・・私たちがどんな目に遭い続けてきたか・・
何度も・・何度も何度も・・どれだけ抵抗しても・・
お腹を破裂させようと狙う化け物たちに襲われ・・・お腹を・・・無理やり膨らまされた・・・
あの苦痛・・あの恐怖が・・・今も脳裏に残っている・・
そして・・目の前でお腹を破裂させられて命を落とした多くの女性たちを見てきた・・
あの悲鳴が・・今もどこからか聞こえてくるみたいで・・
愛する人の目の前で・・何も出来ず・・状況を理解する間もなく・・お腹を膨らまされ・・破裂させられていく・・
今私たちが生きているのは・・運がよかった・・出会いに恵まれた・・
きっと・・そういうことなんだと思う・・
無事に帰還した日・・・あの日の事はきっと一生忘れない・・忘れられないと思う・・
行方不明者とされた大勢が、突然現れた情報がすぐに拡散され・・被害者家族たちが続々とその場に集まってくる
明美{・・あっ!!お母さん!!お父さん!!
明美母{明美!!明美ーー!!
明美父{明美ーー!
私は力強く抱きしめられ・・まるで子供のように大声で泣いた
本当に無事に帰ってこれたんだと・・
明美父{結城君も無事で良かった!!
結城{ありがとうございます
明美{ユウちゃんが私をずっと守ってくれたんだよ!
明美父{そうか!そうか!!ありがとう!ありがとう!!
両親も泣きながらユウちゃんにお礼を言い続けた
ユウちゃんが必死に守ってくれなかったら・・私はきっと・・お腹を破裂させられて・・
それからすぐ・・今度はユウちゃんの両親が着いた・・
私と同様に・・ユウちゃんは両親と抱き合いながら無事に戻ってこれた事を喜び合っていた
私たちがどこで・・どんな目に合わされてきたのかを聞かれることもなく・・ただただ無事でいてくれたことを喜ばれた
結城母{明美ちゃんも無事で良かったわ!本当に心配で心配で!
明美{はい・・ご心配をおかけしました・・
結城{大分・・痩せた?
結城父{ああ・・行方不明になった日から食事も喉が通らなくてな・・
明美母{さぁ明美、家に帰りましょう!
明美{家に・・帰る・・ぐす・・帰れるんだ・・ぐす・・
私はまた・・大声で泣いてしまった・・
でも・・これでいつもの日常に戻れるんだ・・
私はこの時そう思っていた・・・
みんなもきっと・・そう思っていたと思う・・
私の異変は・・この日の夜から始まっていた
明美{私の部屋・・・帰ってきたんだ・・私・・
何も変わらない私のベッド・・机・・本棚・・その1つ1つを今こうして見れているだけでまた涙が流れそうになる
明美{みんなも今頃同じ気持ちかなー・・・あとで連絡しよっと!
ゴトッ・・
明美{ひっ!!?
それは些細な物音・・だけど私の身体は大袈裟に震えた・・
明美{おっ・・お母さん?・・・それとも・・お父さん?・・
シーン・・とした静寂・・・
明美{・・ううん、大丈夫・・大丈夫・・だってここは私の家・・こうして無事に帰って来れたんだもん・・もうあんな目に合わない・・助かったんだから・・
ブゥゥゥゥン!っと外を走る車の音・・だけど・・
明美{いやぁぁぁぁ!!!!
私は耳を塞いでその場に膝から崩れ落ちた
明美{はぁ・・はぁ・・だ、誰もいない・・ここ・・誰もいない・・
明美{えっ?・・私今・・1人?・・・
今まで1人で居るなんて・・絶対にあり得なかった・・必ず傍にユウちゃんが・・みんなが居た・・・だけど今は・・私・・・1人・・・
明美{はぁ・・はぁ・・はぁ・・こっ、ここは家・・家だもん・・私は助かった・・もうあんな・・あんな・・
ドッドッドッ!っと何かが近づいてくる足音・・
明美{ひっ!!!?
ドッドッド!!
明美{いやぁぁぁぁ!!!ユウちゃーーーーん!!!
ガチャ!!
明美母{明美!?どうしたの!?
明美父{何かあったのか!?
明美{いやぁぁぁ!!助けて!!助けてユウちゃーーん!!
明美父{落ち着くんだ明美!!お父さんだ!!明美!!
明美{膨らまさないでーーー!!膨らまさないでぇぇぇーーー!!!
明美父{膨ら?・・
両親はこの時・・私が何を言っているのかわからなかったと思う・・
それからすぐ・・私は我に返った・・でも・・・1人になると・・また身体が震えだす
察したお母さんとお父さんが・・代わる代わるで私の傍に居てくれた・・
明美母{明美・・大丈夫だからね・・お母さんここにいるからね?・・
明美{・・お母さん・・・私・・どうしちゃったの・・
いつのまにか・・私は眠ってしまっていた・・
気づいたら・・すでに朝だった・・・
今日私は両親に連れられて病院へ行くことになった・・
精密検査をいくつも受けた・・・
そして・・私がこの時、最も心配だったのは・・腹部の検査・・
何度も何度も膨らまされた・・・何度も破裂寸前まで膨らまされた私のお腹が・・・何ともないわけがない・・
その予感は・・すぐに的中した・・
至る所にある内臓の傷痕・・
本来なら重症だが・・なぜか完治に近い状態だったようだ・・
理由は分かっている・・ピピちゃんの癒しの力だ・・
私は数日検査入院することになった・・
その報告は・・当然ユウちゃんの耳にも入った・・
ユウちゃんはその日すぐに・・来てくれた・・
コンコン・・
明美母{どうぞー
ガラッ・・
結城{明美・・
明美{ユウちゃん・・うっ・・ぐすっ・・
ユウちゃんの顔を見た途端・・まるで水道のように一気に涙があふれた
ユウちゃんの顔を見てホッとしたのもある・・だけど・・私の目に映ったのは・・ユウちゃんの身体に無数にある包帯とガーゼに数だった・・
聞けばユウちゃんの身体には数多くの怪我が・・
本人は大丈夫だと言っていたそう・・でも心配した両親が病院へ引っ張っていったらしい
これもおそらくピピちゃんの・・でも・・完全に痕までは消えなかったようだ・・
この怪我は全て・・・私を守るために負ったものだ・・
明美母{お母さん残りの手続きしてくるから・・結城君、明美をお願いね
結城{はい
明美{・・・ユウちゃん・・
結城{ん?・・どうした?
明美{・・私・・帰ってきたんだよね?・・
結城{当然だろ?・・家にも帰って・・両親が居て・・こうして治療も受けて・・一晩ゆっくり寝ても・・ここが夢じゃなかった・・だろ?
明美{・・うん・・
私たちは一度幻想を見させられている・・・無事に帰ってこれたと思ったら・・・違っていた・・・
だから今回だって・・・そう疑ってしまう・・
明美{・・私・・・私もう・・・膨らまないで良いんだよね?・・・無理やりお腹を膨らまされたり・・
結城{明美!!
明美{!?
結城{もう終わったんだ・・全部終わった・・もうあんな目に合わない・・だからもう考えるな
ユウちゃんに手を強く握られた・・
明美{・・あぁ・・落ち着く・・・
結城{えっ?
明美{ユウちゃん・・・抱きしめて・・
結城{明美・・・
ガラッ・・
医師{おっと・・失礼・・
結城{わっ!?すみません!!
聞けば春奈ちゃん・・唯ちゃんも各々病院で入院していると聞いた・・
私と唯ちゃんは数日の検査入院だったけど・・春奈ちゃんは私たちより症状が重かったのか・・退院日は不明らしい
華蓮さんは全く異常がなかったらしく、日帰りで検査を済ませて・・すでに学業への復帰に向けて動いてるらしい・・さすがだねってユウちゃんと話してた
でも・・・一番深刻だったのは怪我ではなかった・・・それは・・
心的外傷・・・・所謂・・トラウマ・・
何があったのかは誰にも話していない・・
テレビ報道でも・・被害者が誰も深く語ろうとしない・・そういう内容だった・・
宇宙人による拉致事件・・世間ではそう呼ばれている・・
たしかに・・間違ってはいない・・
言えるわけがない・・・お腹を膨らまされて・・破裂させられそうになったなんて・・
でも・・被害を受けた私たちはみんな同じ思いだと思う・・
今はそっとしておいてほしい・・・
無事に退院して家に戻っても・・・私の心が休まることがなかった・・
小さな物音が聞こえれば身体が震え・・今も1人でいることができない・・
いつどこから襲われるか・・そんな妄想が脳裏をよぎる・・
ユウちゃんからは何度も言われた・・・俺たちは助かったんだと・・・
明美{分かってる・・・分かってるんだよ・・・でも・・・
私は机の上を見る・・そこには・・・
明美{エクスちゃん・・・私・・弱いね・・
私たちを救うために犠牲になった・・壊れたエクスちゃんの亡骸・・
明美{・・着替えよ・・
ゴソゴソ・・
私は服を脱ぎ・・ふっと鏡を見た・・
明美{私のお腹・・・・
何度も膨らまされた・・・パンパンになるまで膨らまされたお腹が目に映った・・
明美{もしかしたら・・・このお腹が破裂させられてたかもしれないんだ・・・
考えないようにするなと言われているのに・・考えてしまう・・
明美{・・・私のおへそ・・・こんなに大きかったっけ・・・・
コンコン・・
明美{ひっ!?・・だ、誰?・・
結城{俺だ、結城
明美{ユウちゃん!?待って!今着替えてるから!ちょっと待ってて!
ガサゴソ・・
明美{・・良いよー!
ガチャ・・
結城{明美、具合はどうだ?
明美{大丈夫だよ!ユウちゃん来てくれたんだ!
私の顔に笑みが浮かぶ・・
ユウちゃんが目の前にいる・・ただそれだけで・・心から安心した
結城{さっき隆二にあったんだ
明美{隆二さんに?
結城{ああ、それで・・これを明美と食べてくれって
明美{わぁー!ケーキだ!
結城{今度俺たちも隆二の所にお礼に何か持ってこうぜ!春奈ちゃんのお見舞いもかねてさ!
明美{うん!そうだね!
私たちは話続けた・・いろいろな事を・・他愛もない会話も・・真剣な会話も・・今後の事も・・
時間があっという間に過ぎていく・・
結城{もうこんな時間か、明美、俺そろそろ帰るな
明美{えっ・・・・
結城{また明日も来るからさ!・・それにほら、おばさんがすぐにここに来るみたいだから1人になるわけじゃ・・
明美{いや!!行かないで!!
結城{明美!?
明美{お願い・・ずっと私の傍にいて・・・
結城{そう・・言われてもさ・・ほら・・・まだお互いの両親に俺たちの関係の事話していないしさ・・
明美{・・・何でもするから・・
結城{えっ?
明美{ユウちゃんがしたい事なら何でもするから・・・どんな事でもするから・・・私の身体・・好きにしていいから・・・私の傍にいて・・・
私は着ていた服を脱ぎ始めた・・
結城{明美、やめろ・・
明美{ユウちゃん・・・
結城{俺だってずっと傍にいたい、俺は本気でそう思ってる!
結城{だから・・そんな事しないでくれ・・
明美{・・・・・・・・・
結城{明美・・俺たちは助かったんだ!・・ここにはもう化け物は1人も!1匹もいない!
結城{いつもの生活に戻るんだ!そこには絶対に俺がいるから!!どんなことがあっても俺がいる!!
明美{ユウちゃん・・・ぐす・・うぅ・・ユウちゃん・・ユウちゃん・・
私が泣き止むまで強く抱きしめてくれた・・・ああ・・落ち着く・・・
結城{・・えっと・・今度改めて両親に伝えようぜ・・今俺たちはただの幼馴染じゃなくて
明美{・・恋人同士だって?
結城{そう!・・な、なんか改めると照れるな・・はは・・
明美{ふふ・・うん、言いたい・・私はユウちゃんの彼女になりましたって
結城{そのためには、早くいつもの日常に戻らないとな!
明美{うん!
結城{もう・・大丈夫だな?
明美{うん、平気・・ごめんね
結城{良いって、それじゃあな、家着いたら連絡するからさ
明美{うん、ありがとう・・待ってる
ユウちゃんが部屋から出ていく・・・家から出ていく・・
私は窓からユウちゃんをずっと眺めた・・
ユウちゃんはそれに気づいて何度も振り返って手を振ってくれた
今思えば私がユウちゃんの家に行くことは何度もあっても・・ユウちゃんが私の家に来ることは滅多になかった・・
明美母{明美、明日一緒にお買い物行きましょうか
明美{うん!行く!
みんな私のために良くしてくれてる・・私もそれに答えて早く元気にならなきゃ!
そう思ってた・・・・でも・・・・・
明美{・・・・・・・・・・・・
ガタン!!
明美{!!?
明美{・・えっ・・・
私は周囲を見渡した・・・
明美{・・どこ?・・ここ・・
そこは・・謎の場所・・・
明美{私・・お母さんと部屋で寝てたはずじゃ・・・お母さん!お母さんは!?
シーンとしていた・・・
明美{誰もいないの?・・私しかいない・・ここ・・どこなの・・・
だけどこの時・・ここがどこだかわからなかったけど・・・でも・・どこかわかる気がしてた・・
でも・・・必死にそう思いたくなかった
明美{ユッ・・ユウちゃん!!ユウちゃんどこ!?
どれだけ声を出しても・・返事がなかった・・
明美{はぁ・・はぁ・・はぁ・・いや・・いや・・・
汗がどんどん出てくる・・胸が苦しい・・
明美{はっ!?
私は気づいた・・
明美{この服・・・学校の制服・・・
今私が着ているのは学校の制服・・・
ユウちゃんと私が拉致された時に着ていた服・・
明美{なんで・・だってこの服・・ビリビリになって・・新しい服見つかった時に捨てて・・・
ピーーーーピーーーー!
明美{ひっ!?
電子音{警告!警告!同じ部屋には1時間しか居られません!直ちに退出しなさい!
明美{1時間!!?それって・・じゃあここは!?
足がガクガクと震えだした・・
明美{まさかここは・・・やっぱり・・
明美{・・・・嘘・・・でしょ・・・なんで・・・
明美{はっ、早く・・早く出ないと!!
足が震えて歩きにくい・・
明美{ユウちゃん・・・ユウちゃんどこにいるの・・・怖いよ・・・怖いよ・・
ウィン・・・っと扉が開いた・・
何とか部屋からでたけど・・でも・・・そこにはやっぱり誰もいない・・
明美{なんで誰もいないの?・・・春奈ちゃん!隆二さん!・・
シーン・・
明美{はぁ・・はぁ・・拓也さん!!唯さん!!
シーン・・
明美{征志郎さん!!華蓮さん!!
シーン・・
明美{アムダさん!!!!
シーン・・
明美{はぁ・・・はぁ・・はぁ・・
明美{うぅ・・・エクスちゃっ!!
パチッ・・
明美{ひぃぃ!!?やだぁぁぁぁぁ!!!
小さな音なのに・・私は咄嗟にその場から走り出した・・
さっきまで震えて歩くのもやっとだったはずなのに・・
私の顔は涙と汗でぐちょぐちょだった・・
涙で前がよく見えない・・
明美{ユウちゃん!!ユウちゃんどこにいるのーー!!お願いだから1人にしないでーーー!!!
プシュウゥゥゥ・・
明美{!!!!!!
今・・おそらく最も聞きたくなかった音・・・
どこからか聞こえる・・・空気の音・・
私はその音がする方に・・ゆっくりと振り向いた・・
明美{あっ・・ああ・・・
女A{た・・たすけ・・・て・・お腹が・・・
プシュゥゥゥ
ハンター{ピピピ・・ウィィィン・・
そこにはパンパンにお腹を膨らまされていく女の人と・・巨大な化け物・・
女A{苦しい・・お腹が・・破裂しちゃう・・たすけ・・たす・・んぐっ!!
ミチミチ・・
明美{あっ・・あっ・・嘘・・嘘ぉ・・・
女A{ぐぇおが!!!
パァァァン!!!!ビチャ・・
明美{いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
目の前で女の人のお腹が破裂した・・・それが全て確信に変わった・・
間違いない・・ここは・・あのゲーム会場だ・・
明美{帰れたわけじゃなかった!・・あれも・・夢だった!!
明美{ううぅ・・ユウちゃーーーん!!助けてーーーー!!
私は必死にその場から逃げだした・・
あのハンターは追ってきていない・・
だけど・・・
明美{ひぃ!?
オーク{グルルルル・・
明美{いやぁぁぁ!!!
私を犯そうとした化け物・・・何人もが目の前で孕まされて・・・化け物がお腹を突き破って出てきたのを私は見てきた・・
私はひたすらに走り続けた・・・
明美{ユウちゃん!ユウちゃん!!ユウちゃぁぁぁん!!!!
私はただユウちゃんの名を叫び続けた・・私はここにいる・・・
そう知ってほしくて・・
どれだけ走り続けたかわからない・・・
見覚えのある場所・・全くわからない謎の場所・・
とてつもなく・・・広い・・・
動けば危険・・だけど・・何もしてなくても・・危険・・
私の頭は混乱していた・・
明美{はぁ・・はぁ・・はぁ・・・
息が切れて・・苦しい・・私はその場にへたり込んだ・・
明美{はぁ・・はぁ・・んっはぁ・・はぁ・・
明美{ユウちゃ・・はぁ・・はぁ・・ユウちゃん・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・傍に居てくれるって・・言ったじゃん・・
明美{ユウちゃっ・・
オーク{グオオオオアアア!!!
明美{ひっ!!!?いやぁぁあ!!
私は足を掴まれた・・
明美{いやぁ!!離して!!離してぇぇーーー!!!
オーク{グオオオオォオ!!!
犯される・・・誰もいない・・独りぼっちで・・こんなところで殺されるの?・・
明美{やだぁぁぁ!!犯さないで!!ユウちゃん!!ユウちゃぁぁん!!!
必死に抵抗した・・でも・・この化け物にはほとんど意味をなさない・・
明美{あああぁ・・やだぁぁ・・・
オーク{グルルルル・・
私は強く目を閉じた・・
明美{うぅぅ・・・助けて・・
???{しっかりするんだ!!!!
明美{えっ?・・
聞いたことがある声・・頼もしい声・・・
私は周囲を見渡した・・
さっきまで私を掴んでいたオークが消えていた・・
だけど・・声の主の姿は見つからない・・
明美{今の声って・・・
ハンター{ウィィィン
明美{はっ!?
すぐそこをハンターが通った・・見つかったら膨らまされる・・破裂するまで・・・
明美{かっ、隠れなきゃ・・どこかに・・
私は音を立てないように・・辺りを注意しながら進んだ・・進んだ先、そこには・・青と黄色の2つ扉があった・・
明美{ここって・・見た事あるような・・
ハンター{ピピピピ・・・ブィィィン・・
明美{!!!?
私は咄嗟に黄色の扉を開け・・中へ隠れた・・
明美{はぁ・・はぁ・・
そこは中央に大きな柱があるだけのシンプルな部屋・・
明美{ここは・・・
どこかで見たことがある・・絶対に忘れてはいけない・・・忘れられない何かがあった場所・・
明美{奥に何かある・・
目の前に小さな箱があった・・
恐る恐る私は近づいた・・そして後悔した・・
よりにもよって・・なんでこの部屋に入ってしまったのか・・
明美{これ・・・・・はっ!!?
全て思い出した・・
明美{でっ、出ないと!!!
???{フラーーーーッシューーーーーー!!!!!
明美{いっ!?あっ!!
明美{身体が・・動かない・・
???{また・・・会いましたねぇ?
明美{あっ!・・ああぁ・・・
そこには1人のピエロが立っていた・・
ピエロ{さぁ・・楽しいショウが始まるよーーー!
明美{嫌・・いやぁぁ!!あう!
足が勝手に動き出す・・
ピエロ{さぁさぁ!準備するよーー!それぇー!
明美{あうっ!
私は目の前の壁に手をついた・・
そして・・お尻を突き出した状態に・・・
私は・・この姿をさせられたことがある・・・
ピエロ{ひょひょひょ!ではでは最終準備といきますしょーーーー!
私はこの時・・とてつもない嫌な予感に襲われていた・・全身に寒気が襲った
ぐっ・・ズルル!
明美{やっ!!?
スカートと下着が降ろされた・・・
でも・・後ろには誰もいない・・
あの時は・・同じく身体の自由を奪われたユウちゃんが・・・
そして・・この後・・・
明美{いや!
ぐぐぐぐ・・
明美{いっ!ぐぅぅ!
ぐぐっ・・ぐぐぐ・・
何かがお尻に差し込まれていく・・・・
何か・・この時の私はそれが何なのかわかっていた・・それだけに・・・
明美{やだ・・もうやだよ・・・
ぐぐぐ・・ぐっ・・ぐっ!!
明美{痛い!!痛い痛いーーー!!
ピエロ{さぁさぁ!これからがメインショウ!
私は唯一動く首だけを動かし・・恐る恐る後ろを見た・・
明美{あっ・・ああっ・・あああっ・・
1本のホースが・・・私のお尻から伸びていた・・・
そしてその先にあるのは・・・さっきの空気入れ・・
明美{やめっ・・やめてくださっ・・おねが・・おっ・・おね・・
あまりの恐怖に言葉がうまく出てこない・・
ピエロ{お待たせいたしました!それではショウ・・・・スタートです!
明美{やだぁぁぁぁぁ!!!ユウちゃぁぁぁぁあああああん!!!
ふり絞った・・大声で叫んだ・・
でも・・帰ってきたのは・・
シュッ・・
明美{ひっ!!
空気の音・・
シュッ・・シュッ・・
明美{やっ・・んっ!・・
空気が中に入ってくる・・お腹の中にたまっていくこの感覚・・
明美{やだって・・言ったのに・・・
シュッ・・シュッ・・
明美{止めてって・・言ってるじゃん・・
シュッ・・シュッ・・シュッ・・シュッ・・
明美{なんで・・・止めてくれないの・・・ひっく・・うぅ・・ぐす・・うわぁぁん!!
私は大声で泣きわめくしかできなかった・・・
でも・・・こんなことで止めてくれるわけはない・・
そんなことは・・わかっていた・・
シュッ・・シュッ・・シュッ・・シュッ・・
明美{んぐぅ!・・あう!・・・いや!・・
どんどん空気が入ってくる・・・お腹の中に・・
そして・・すでに私の身体に何が起きているのか・・それは見なくてもわかっていた・・・
明美{お腹が・・・・膨らんでいく・・・・
シュッ・・シュッ・・シュッ・・シュッ・・
ムクッ・・・ムクッ・・・っと・・お腹が張っていく・・盛り上がっていく・・
膨らんでいく・・・
明美{うぐぅ!・・あうぁ!・・・いや!・・あう!
シュッ・シュッ・シュッ・シュッ・シュッ・シュッ・
明美{あ゛あ!!
空気を送り込む早さがいきなり変わった
明美{ううぅぅぅ!!
シュー・シュー・シュッ・シュッ・シューー・シューー
明美{いやぁ!!あああぁぁ!!
入ってくる空気の量まで・・多くなった・・
明美{苦しい・・苦し・・あぁぁ・・
ぷくぅぅ・・プチン!・・・・プチン!・・
制服のボタンが1つ・・また1つと脱げていく・・
膨らんでいくお腹に押されて・・制服の生地がどんどん伸びていく・・
それだけ・・私のお腹は今・・
明美{あうぅ!・・んぐぅ・・もう・・許して・・
シューーーーーーーー
明美{あっが!!!
空気の入ってくる勢いがまた変わった・・その勢いがまるで空気ボンべで・・・
明美{うわぁぁぁ!!お腹がぁぁぁ!!
すごい勢いでお腹が膨らんでいく・・あっという間にボタンが全て取れ・・
明美{ひっ!?ひぃぃぃぃ!!そんなぁぁぁ!!!
パンパンに膨れ上がってしまったお腹が丸見えになった・・
ピエロ{ひょひょひょ!!ひょーーーひょひょ!
苦しむ私を見て大喜びしている・・
許せない・・何が可笑しいの?・・苦しんでる私を見て・・何が楽しいの?
明美{お願いだからーーー!これ以上膨らまさないで!!お腹破裂しちゃうーー!!
わかってる・・止めてくれるわけなんてないって・・
明美{あぐ!!ぐぎ・・ぎっぎっ・・
明美{もっ・・もう・・だめ・・・・・本当に・・・破裂しちゃう・・・
ミチミチ・・
明美{!!?
嫌な音が聞こえた・・・お腹から・・
明美{なんで!?薬の効果は!?私もっと大きく膨らめるようにぎっいぃぃ!?あぁぎ!!・・ぐぅ!・・あぐぐ!
ミチミチミチ・・・
明美{いやぁぁぁ!!ユウちゃん!ユウちゃん助けて!!破裂しちゃう!!お腹破裂しちゃうーーー!!
ピエロ{ひょひょひょーー!ほーら!破裂しなよー!
明美{う゛う゛っ・・・う゛っーーーーー!!!
ミチミヂ・・
既にお腹は臨月の妊婦の大きさを越えていた・・
血管が浮きで・・おへそが大きく開いた・・・
明美{うあぁぁ!!早く!はやぐ楽にしてぇぇ!!!お腹破裂させるなら早くしてよぉぉ!!!
私はこの苦痛から・・恐怖から早く解放されたかった・・・
ピエロ{ひょーーーーひょっひょひょ!!
大声で笑う声・・
明美{ユウちゃん・・・・死にたくないよ・・・・・がっ!!?
ミヂミヂィ・・
???{諦めるな!!!
明美{!!?
またあの声が聞こえた・・・
???{帰るんだ!!今居るべき場所へ!!
明美{やっぱり・・この声は・・
不思議な事が起きた・・・さっきまでの耐えがたいような苦痛が嘘のように消えていた・・・
あのピエロも・・まるで時が止まったかのように動かなくなっていた・・
明美{はっ!?・・身体が動く!?
???{さぁ、みんなが待っているぜ・・・姉ちゃん!!
明美{うん・・ありがとう・・・
私はそっと目を閉じた・・
???{もう大丈夫だよな?・・・・へへっ!
明美{んっ・・・はっ!?
明美母{明美!!ああ、良かったわぁ・・ずっとうなされてて・・何しても起きないから心配してたのよ・・
バッ!っと布団をめくる・・
明美{お腹が・・膨らんでない・・・
明美{あっちが・・夢だったんだ・・
明美母{大丈夫?すごい汗よ?
明美{うん・・大丈夫・・ごめんね、お母さん
明美母{お水持ってくるわね?すこし1人で居られる?
明美{うん
私はベットから立ち上がった・・
外は既に明るかった・・・太陽の光が辺りを照らしていた・・
その照らされた光が・・・机の方へ伸びた・・・
明美{・・・うん、もう大丈夫だよ・・・
明美{エクスちゃん!
【結城の家】
結城{ぐぅぅ・・・すーーー・・すーーー・・
結城母{もう大丈夫なの?・・そう、良かったわ・・あの子なら部屋よ
トン・・トン・・トン・・・
結城{・・すーーー・・すーー・・じゅるる・・んんんー・・
ドコッ!!!
結城{ぎゃあああああ!!!
バッターン!!っとベットから落ちる結城
結城{いててて・・・なんだいきなり・・って・・まさか!!?
明美{ユウちゃんおはよ♪目覚めの良い朝だね♪
・・・・・次回・・・・春奈編へ・・・・