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エステルのもう一つの可能性

 エステル・ブライトは自分の前から突然消えてしまったヨシュアを探すことを決めた。

 彼を探すうえで《身喰らう蛇》または結社と呼ばれる組織と何度も遭遇して衝突し、エステルは結社の罠にかかり攫われてしまったのだ。

 そこで彼女は結社に誘われ、ヨシュアの知人でもあるレーヴェから彼の過去を知り、それをきっかけに覚悟が決まったことでヨシュアを追い続けると決めた。

 そして彼女は地上8000アージュを飛んでいる飛行艇グロリアスから脱出を試みるのだが、敵に囲まれて絶体絶命の窮地に陥った瞬間に、エステルがずっと探していたヨシュアが助けに現れたのだ。

 エステルは再会を喜ぶ暇もなく彼と協力してグロリアスを脱出することになった。

 レーヴェを引き離しカンパネルラの妨害も退け、二人はヨシュアが確保していた脱出用の飛行艇に乗り込んだ。


「ヨシュアって飛行艇も操縦できるのかな……だとしたらやっぱりすごいなぁ」


 誰も入ってこれないように扉をロックしながらそんなことを考える。

 エステルもここから脱出するのは飛行艇を奪うかパラシュートでも探すしかないと思っていたのだが、それを簡単にやってしまうヨシュアのすごさに惚れ惚れしてしまった。

 エステルがブリッジに向かうとすでにヨシュアは発進の準備を終えていた。


「遠隔操作でハッチを開放する。すぐに発進するから席に座ってて」


 言われた通りに彼の隣の席に座る。

 エステルは飛行艇の操縦などできないので言われた通りにするしかないのだが、何もできないのは正直心苦しい。

 しかし……ヨシュアの表情に焦りが見え始めた。


「ヨシュア、どうかしたの?」

「おかしい……ハッチが開かないんだ」

「え、ええっ!? それじゃあ発進できないってこと?」

「うん……けどいったいどうして? 遠隔操作で開けられるように設定を変更しておいたはずなのに……ロックがかけられている? いったい誰が……」

「な、なんとかなりそうなの?」

「もう少し待って。何とかロックを解除してみるよ」


 そう言うなりヨシュアは端末の操作を始める。

 何もできないエステルはそれを見ていることしかできない。自分の無力さが嫌になると同時に、ヨシュアは誰にも気づかれることなく飛行艇を確保したはずなのに、実は誰かが気が付いていたのかと不思議に思う。

 エステルはヨシュアのすごさを全て理解しているわけではないが、自分の想像以上にすごいという事だけはわかる。

 自分の意志でグロリアスに潜入し、誰にも悟られずに機関に大量の爆弾を仕掛けて、こうして脱出用の飛行艇まで確保していた。

 ワイスマン教授やレーヴェ、カンパネルラも気がつけなかったヨシュアの動きを把握していた誰かがいたという事だろうか。


(そんなことができる奴が結社にいるって言うの……え?)


 ぷしゅーっと妙な音がして、コックピット内が白い煙に包まれた。

 いや、これは煙ではない。ここに拉致された時にも使われた睡眠ガスだ。


「睡眠ガス? エステル、息を止めて……く……!」


 ヨシュアも気がついた時にはもう遅く、彼もガスをまともに吸い込んでしまって眠ってしまった。


「ヨ、ヨシュア……うぅ……」


 エステルも眠気に抗うことなく目を閉じる。

 薄れゆく意識の中で脱出が失敗したという事だけは彼女にも理解できていた。



「んおっ♡ ふおおおおっ♡ 博士♡ もっと突いてください♡ ふあああっ♡ 気持ちいいっ♡ 気持ちいいです♡ んひいいいっ♡」


 聞き覚えのあるようなないような不思議な声がエステルの耳に届く。

 ゆっくりと意識が覚醒していき、目を開けるとそこは見覚えのない部屋の中だった。

 そして先ほどから聞こえている声の方に目を向けると……


「ふおっ♡ んあああっ♡ さ、裂けちゃう♡ わたしの身体裂けちゃいます♡ んああっ♡ ふああああっ♡」

「うふふ、心配いらないわティータ。レンの身体だってもっと乱暴にされても壊れなかったのだから♡」

「でも驚きです♡ ティータちゃんの小さな体でも、博士のモノを奥まで挿入できるのですね♡」

「不思議な事じゃないわ♡ 全てのメスは博士という最高に優秀なオスに尽くすために生まれてきたのだから♡ 年齢なんて関係ないのよ♡」

「……え? な、なに……これ……?」


 そのあまりにも信じられない光景にエステルは自分の目を疑う。

 部屋の中にはエステルの仲間であるシェラザード、クローゼ、ティータ。そして結社の執行者であるレンがいる。

 彼女たちは全員服を着ておらず生まれたままの姿。

 さらにティータは見たこともない男とセックスをしていたのだ。

 ベッドに座って背面座位で犯されているティータは、同じ女のエステルでもゾクゾクするほど色気に満ちた表情になっていた。

 自分よりも年下で色気など全くなかったはずなのに、今では自分の方が遥かにお子様に見えてしまう。


「あああっ♡ んひいいっ♡ あ、エステルお姉ちゃん♡ あんっ♡ 目が覚めたんだね♡ ふあっ♡ んおおおおおっ♡」

「あら、目が覚めたのねエステル♡」

「これでようやくメインイベントを始められますね♡」

「ヨシュアも楽しみにしてるみたいよ♡」


 ヨシュアの名前が出てきて彼もいっしょに眠ってしまった事を思い出す。

 シェラザードの視線の先を追うとそこにヨシュアがいた。彼は椅子に拘束されており動くことができなくなっている。

 そして猿轡もされており何も言えなくなっていた。

 エステルよりも先に目覚めてこの信じられない光景を見ていたのだろうか。


「ヨ、ヨシュア……ちょ、ちょっとまってよ! これはいったいどういうこと!? なんでみんながここに――」

「んおおおおっ♡ イクっ♡ イッちゃいます♡ 博士っ♡ 博士ええええっ♡ んほおおおおおっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふおおおおおっ♡ 熱いせーえき出てる♡ んおおおおおおおおおっ♡」


 謎の男が射精してティータがそれを受け止める。

 大量の精液が出ているのか結合部からどんどん溢れてシーツを汚していく。


「ティ、ティータ……」

「おっ♡ ……中出しすごい……♡ あぁ……幸せぇ♡」


 うっとりとした表情で絶頂の余韻に浸るティータをエステルは茫然と見ていた。

 本来ならば助けるべきなのだが、あまりにも訳が分からなかったのだ。

 今でもこれは夢なのではないかと思ってしまう。


「ふぅ……これで三人とも中出しを終えたね。これから先じっくりと調整を行っていくとして……そろそろ彼女に挨拶をしておこうか」

「はぁ♡ はぁ♡ お、お掃除します……あんっ♡」


 男がティータから肉棒を抜くとその場に立ち上がる。

 するとティータ、レン、シェラザードが肉棒を舐め始め、クローゼが彼の背後に回った。


「れりゅう♡ 博士のおちんちん美味しい♡ ちゅっ♡ れりゅうう♡」

「はぁ……♡ このきつい匂いがたまらないわ♡ やっぱりメスの生まれたからには優秀なオスに尽くすのが一番の幸せよね♡」

「ちゅるるうう♡ はぁ♡ はぁ♡ アガットさんなんてもうどうでもいいです♡ ちゅっ♡ 博士のほうがすっごくかっこよくて逞しいです♡」

「じゅるるう♡ れりゅうううう♡ ここも綺麗にします♡ ちゅっ♡ ヨシュアさんにこんなことは絶対にしませんが、博士にならいつでもしますからね♡じゅるるうう♡」


 三人が美味しそうに肉棒を舐めている。クローゼに至っては肛門を舐めているのだろうか。

 混乱しているエステルにだんだんと怒りがこみあげてきて、謎の男を思い切りにらみつけた。

 この初老の男性も結社の一員なのだろうか。


「あんた……みんなに何をしたのよ!」

「説得して私のモノにしただけさ。まずは自己紹介と行こうじゃないかエステル・ブライト君。私は《身喰らう蛇》第六柱にして、《十三工房》を任されているF・ノバルティスだ」


 結社の最高幹部である使徒。ワイスマンと同じレベルの人物。


「ふざけないで! みんなに何かしたんでしょう! もしかして暗示でも――」

「もう……そんなわけないでしょうエステル。仕方がないからレンから説明してあげるわ」


 お掃除フェラをしていたレンが博士から離れる。


「元々レンと博士は仲良しで、以前は毎日のように調整されていたわ♡ 今は教授のお手伝いをしているからたまにしか会えないけど、少し前まで博士の精液がレンの子宮に入ってなかった日なんて一日もなかったんだから♡」

「レ、レン……」

「それで博士と久しぶりに会って調整してもらっている時に、面白い子がいるってエステルの事を話したのよ。そうしたら博士も興味を持ってくれて、実際に会ってくれるって言ったの。それでわざわざリベールにまで来てくれたのよ。ふふ、良かったわねエステル」

「君がグロリアスに運ばれたと聞いて私も船に乗ったのだが……ちょうど他にも良さそうな素材を見つけてねぇ」


 そう言って博士がティータ達を見下ろす。

 彼女たち三人はグロリアスに攫われる前に一緒に結社の研究所に乗り込んだメンバーだ。

 ケビンが自分を連れていってほしいと頼んでいたのだが、彼にはクルツを見てもらうことになり、女性陣が助けに向かうことになった。

 睡眠ガスで眠らされて捕えられたのは自分だけだと言われたので、てっきり無事だとエステルは思っていた。

 しかし実際は博士に捕まってしまっただけではなく、調整という名目で身体を汚されてしまったのだろう。


「三人の調整はレンも見ていたけど……楽しかったわよ♡ みんな博士なんかのモノになりたくないって騒いでいたのに、一度調整されただけで全員心変わりしちゃったの♡ レンがエステルを起こしに行った時には、もう全員が博士の虜になっちゃったのよ」

「れりゅうう♡ 生意気なことを言ってすみませんでした♡ ちゅっ♡ こんなスラム出身の中古女でも博士の女にしていただき感謝します♡」

「ずっと博士のお傍に置いてください♡ 博士の助手でも何でもします♡ どんな危険な研究でもお手伝いします♡」

「じゅるるうう♡ れりゅうう♡ リベールという国を博士に捧げます♡ ちゅるるう♡ 博士の優秀な遺伝子を残すための母体としてもお使いください♡」


 あの三人が博士に媚びを売っているのがエステルには信じられない。

 身体を汚されただけではなく、何かしらの洗脳を受けたのではないかと疑ってしまう。


「それでエステルが教授の誘いを受けたら、レンが博士に紹介するつもりだったのだけど……博士がちょっと面白いことを思いついたのよ」

「面白いこと……?」

「そこで縛られている情けないオスがグロリアスに忍び込んだきたでしょう。アレを使った余興のようなものよ」


 それはヨシュアの事を言っているのだろうか。

 レンは結社にいた頃のヨシュアとは親しかったのだとなんとなく思っていたエステルは、彼女の口ぶりが信じられない。


「教授は気が付いていなかったみたいだけど、博士にはヨシュアの行動なんてお見通しなの。ねぇヨシュア。あの飛行艇のセキュリティが甘かったのは整備中だからだって思ったでしょう。でも残念。あれはあなたが脱出艇に選ぶようにと博士がわざとセキュリティを甘くしておいたのよ」

「そ、そんな……」


 ヨシュアも驚愕の表情になっていた。

 つまりヨシュアとエステルは博士の掌の上で踊らされていたようなものだ。


「博士がすごすぎただけだから気にすることないよヨシュアお兄ちゃん♡」

「そうですね。もっとも博士と比べる価値もないほどにオス失格だという事実は揺るぎませんが」

「教授……だったかしら? そんなのを気にするよりも博士を気にするべきだったわね。気にしたところで何も変わらなかったでしょうけど」

「ちょ、ちょっとみんな! ヨシュアになんてことを言うのよ!」

「仕方がないわよエステル。この人たちはみんな博士の偉大さを知ってしまったの。だからヨシュアの事なんてもうどうでもいいのよ」


 そんな言葉をエスエルは信じられるはずがない。

 幼いころからの付き合いであるシェラザード。準遊撃士の時に出会ったクローゼとティータ。

 彼女達もヨシュアの事を大切に思っているはずなのだ。

 それがこんなことを言うなど、やはり洗脳されているに違いない。


「話がそれたわね。余興の事だけど、エステルってヨシュアの事が好きなんでしょう? だったらヨシュアへの愛を証明してほしいのよ」

「しょ、証明?」

「なに、簡単な事だ。今から30分の間私が君を調整して、私の女になりたいと言ったら私の勝ち。その時は私の女にしてあげよう。逆に3言わなければ君の勝ち。ヨシュア共々解放しようじゃないか」

「あ、あ、あ……あんですってー!?」


 愛するヨシュアならともかく、出会ったばかりの男に身体を許すなど嫌に決まっている。

 ましてやエステルはまだ処女なのだから拒絶の反応は当然と言えるだろう。


「ふざけるんじゃないわよ! そんなの――」

「断るのは構わないが、その場合はヨシュアの命は保証しないよ」

「え――っ!? ヨ、ヨシュア!」


 いつの間にかレンとクローゼが椅子に拘束されているヨシュアの隣に立っていた。

 そしてクローゼはレイピアを、レンは大鎌を彼の首元につきつけていたのだ。

 彼女たちが少しでも手を動かせばヨシュアの首から血が流れる。


「んーーーっ! んーーーーーっ!」

「静かにしてくださいヨシュアさん。それとあまり見ないでいただけませんか? この身体は博士だけのモノなので、本当はヨシュアさんみたいな情けないオスに見られたくないんです。何ならその目をつぶしてしまいましょうか」


 裸のままレイピアをつきつけているクローゼがまるでゴミを見るかのような冷たい目をヨシュアに向けている。

 ヨシュア自身もクローゼが自分をそんな目で見ているのが信じられないのか、目を大きく見開いて黙ってしまった。


「クスっ、意地悪ねぇ。裸を見せるくらいくらいサービスしてあげてもいいじゃない」

「や、やめて――っ!」


 反射的にヨシュアの元に駆け出そうとしたエステルが転んでしまう。

 シェラザードが鞭をエステルの足に絡めて転ばせたのだ。

 そしてうつぶせに倒れるエステルに向けて、ティータが導力砲をつきつけている。


「エステルお姉ちゃん、動かないでね」

「いいから早くあなたも博士の調整を受けなさい。そうすればヨシュアなんてどうでもよくなるわ」

「そうですよエステルさん。私たちはエステルさんのために言っているんです。ヨシュアさんのような情けないオスにいつまでも囚われているエステルさんを救ってあげられるのは、博士しかいないんです」

「シェラ姉……ティータ……クローゼ……」


 信頼できる最高の仲間だと思っていたのに、その仲間たちによって自分はかつてないほど追い込まれている。

 博士とはほんのわずかな時間で彼女達を支配できるほどの人物なのだろうか。

 もしそうなら自分がかなう相手ではない。


「ふぅ……煮え切らないわねぇ。ヨシュアの腕でも斬り落とせば覚悟が決まるかしら?」

「っ! や、やめてレン! わかったわ! 博士の調整を受けるから、ヨシュアを傷つけないで!」


 ヨシュアが傷ついてしまう。

 その事実を突きつけられてエステルが正気を取り戻す。

 この絶望的でわけがわからない状況でも諦めるわけにはいかない。

 状況を打破するには理不尽極まりないが、博士の要求を呑むしかないのだ。

 太陽のような明るさを持つ彼女からは考えられないほどの怒りと憎しみの籠った目で見られているというのに博士は嬉しそうだ。


「おお、覚悟を決めたのかね?」

「……本当に30分堪えれば解放してくれるんでしょうね?」

「もちろん。盟主に誓って――いや、君には女神に誓ってと言ったほうがいいかな」

「……好きにすればいいわ」

「それでは服を全て脱ぎたまえ。ティータ。時間を計ってくれるかな」

「はい♡」


 服を脱げと言われたエステルはおとなしくその言葉に従った。

 ヨシュアが悔しそうに目を背けているが、博士はいやらしい笑みを浮かべながらエステルを見ている。

 服を一枚一枚脱いで生まれたままの姿に近づいていくたびに、本当にこんな男に抱かれてしまうのかと悲しくてたまらない。

 けれどこれしか方法はないのだと自分を奮い立たせながらエステルは裸になった。


「ふむ……胸はシェラザードほどではないとはいえ、鍛えているだけあって引き締まっているね。なかなか調整しがいのある身体をしている。どうしてヨシュアは手を出さなかったのか理解できないよ」

「ふふ、ヨシュアさんは情けないオスですから、エステルさんに手を出す度胸がなかったのでしょうね。本当にどうしてこんな人を好きだったのかしら……」

「でもでも、ヨシュアお兄ちゃんが情けなかったおかげでエステルお姉ちゃんは博士に初めてを捧げられるんですよね♡」

「そうね。ヨシュア、ヘタレでありがとう♡ おかげで可愛い妹分が博士に処女を捧げられるわ」

「く……みんな、もうやめてよ……あ、あんたもするならさっさと始めなさいよね! 言っておくけど、あたしは絶対にあんたの女になんかならない! いくら体を汚されても、あたしが好きなのはヨシュアだけよ!」

「そんなこと言って……後で恥ずかしい思いをするのはあなたなのよ」


 博士がエステルの正面に立つと、彼の勃起した肉棒が嫌でも目に入る。


(ひっ……な、なんなのよこの大きさ……)


 間近で見ると博士の肉棒は信じられないサイズだった。

 子供の腕くらいはあるのではないだろうか。それにカリの部分が深くなっており凶悪な形をしている。

 そして見ているだけで体が熱くなってしまい、目を背けるとかわりにヨシュアと目が会う。


「ごめんねヨシュア……初めてをあげたかったけどできなくなったみたい。でも……いくら体を汚されてもあたしは絶対に博士のモノになんかならないわ」


 ヨシュアは口をふさがれているので何も言えないが、なにか叫んでいるようだ。

 きっとやめろと言っているのだろうが、ここから脱出するには博士に抱かれるしかない。


「それじゃあ時間を図りますね。用意……スタート」


 ティータが計測を開始する。

 エステルが博士を睨みつけて身構えたのと、博士がエステルに手を伸ばしたのは同時だった。

 肩を掴まれただけで嫌悪感のあまり背筋に寒気が走り、身体がビクッと震えてしまう。

 そんなエステルを博士は抱き寄せる。


「い、いきなり何を――んむっ! んっ! れりゅうう! じゅるるるうう! んむうううううっ!」


 いきなりの出来事にエステルは困惑してしまう。

 博士はエステルを抱き寄せると、そのまま彼女の唇を奪ったのだ。

 それだけではない。舌が侵入してきて、エステルの口の中を隅々まで舐めまわしていく。


「んちゅっ! れりゅうう! ちょ、ちょっと! いきなり――ちゅっ! あんっ! さ、触らないで! んうううっ!」


 博士は左腕をエステルの背中に回して抱き寄せたまま、右手で彼女の乳房を揉み始める。

 カサついた初老の男性の指が瑞々しい肌を持つ乳房に何度も食い込み形を変えていく。


(いやああっ! こんなやつに身体を触られて――ひっ! あ、あたってる! お腹に硬いのが――んっ!)


 キスをされて乳房を揉まれるだけではなく、エステルの下腹部にガチガチの肉棒が押し付けられていた。

 それを博士はこすりつけており、ガマン汁がエステルの身体に付着していく。


「ちゅるるう! れろぉ! そ、そんなの押し付けないで! あんっ! あ――ふああああっ♡ ちゅるるうう♡ じゅるるうううう♡」


 エステルが押し付けるなと言っても博士はますます強く肉棒を押し付けてくる。

 さらに彼女の背中に回していた手を下げると尻をがっちりと鷲掴みにしたまま抱き寄せた。


「手に吸い付いてくるような肌だねぇ。やはり調整のし甲斐がある。見たまえ。ヨシュアも君を見ているよ」

「ちゅるるう♡ れろぉ♡ ヨ、ヨシュアぁ♡ ちゅっ♡ ふああっ♡ ひあああっ♡」


 エステルの喘ぎ声が聞こえたのか、顔を背けていたはずのヨシュアがエステルを凝視していた。

 愛する男に見られながら憎い男に愛撫されるという状況なのに、エステルの身体はどんどん熱くなっていく。

 ヨシュアと別れる時に初めて彼と唇を重ねたが、博士のキスはヨシュアのとは何もかもが違う。

 舌で口の中を犯されて身も心も支配されてしまいそうなキスに、エステルの思考力が奪われていく。


「じゅるるるううう♡ ちゅっ♡ あ、あんたあたしの身体に何をしたのよ♡ ちゅっ♡ 寝ている間に変な薬でも飲ませたんでしょう♡ ふあっ♡ ひあああっ♡ そ、そうじゃないとこんな――んっ♡」

「そんなものは使っていないさ」

「う、嘘でしょ♡ だったら――ひああっ♡ ふああああっ♡」


 胸を揉んでいた右手で今度は秘部をかき回す。

 立ったまま愛撫を受けているので、エステルの足がガクガクと震えて立っているのも辛くなる。


(な、なんで♡ どうしてこんな奴に触られているのに――あんっ♡ き、気持ちよくなっちゃうのよ♡ ああああっ♡ 指を動かさないで♡ ちんぽ押し付けないでぇ♡)


 絶対に負けないと意気込んでいたにもかかわらず、わずか数分でエステルの身体は快楽を感じてしまっていた。

 エステルも処女とはいえ自慰行為くらいはしたことがあるのだが、それとは比べ物にならないほど気持ちいい。

 他人の指で触られているからなのか。それともレンたちが言うように、博士が優秀なオスだからなのか。

 博士に触れられることで身体がどうしようもなく悦んでしまっているのだ。無意識の内に自分からも博士の肉棒に下腹部を押し付けたり、手に胸を押し付けたりしている。

 子宮が疼きだしそこから全身に快楽の波が広がっていき、すぐに彼女はイキそうになってしまった。


「んちゅっ♡ れりゅうう♡ ふあああっ♡ ま、待って♡ 指を止めて――ふあっ♡ あああっ♡ んひいいいいいっ♡」


 ビクンっとエステルの身体が跳ねて絶頂してしまった。

 バランスを崩して倒れそうになってしまうのを博士が支える。


「ふふ、エステルさんったらもうイカされてしまいましたね♡ ヨシュアさんには同じことができますか?」

「どうせお遊びみたいなキスしかできないわよ♡ エステルったらあんなに幸せそうな顔になって……ティータ、今は何分かしら?」

「まだ3分だよレンちゃん♡ ふふ、頑張ってねエステルお姉ちゃん♡」

「はぁ……♡ はぁ……♡ さ、3分……嘘でしょ……♡」


 すでにエステルは足がガクガクと震えており息も荒くなっている。

 自分でも発情しているのがわかり、身体がオスを求めてしまっている。

 そして自分を支えている博士の肉棒が目に入り、ごくりと唾を飲み込んでしまった。


「じっくりと楽しみたかったのだが、ヨシュアもこの先を早くみたいだろうから次に進もうか」


 博士はベッドの縁に腰かけるとヨシュアに結合部がよく目るように自分の膝の上にエステルを乗せた。

 このまま背面座位で挿入すれば、処女を奪われる瞬間がはっきりと見られてしまう。


「んーーーーーっ! んーーーーーっ!」


 ヨシュアが二人の行為を止めようと必死に暴れているが、椅子に縛られているので無意味な行動だった。

 しかし、博士が合図を送るとシェラザードがヨシュアの猿轡を外してしまう。


「エステル! 博士、やめてくれ! 頼むからエステルを汚さないでくれ!」


 話せるようになったヨシュアが、クローゼとレンに刃をつきつけられながらも叫ぶ。

 しかし当然博士はやめようとはしない。

 ヨシュアに見せつけるようにエステルの胸を両手でタプタプと弄びながら、彼女の頬をべろりと舐め上げている。


「吠えるしかできないなんて情けないオスですね」

「本当に残念ねヨシュア。もっと早くエステルを口説いていれば、少しの間だけでもエステルの身体を楽しめたかもしれないのに」

「クローゼ……シェラさん……!」

「んあっ♡ ふあああっ♡ だ、大丈夫よヨシュア♡ んっ♡ あたしは絶対に、負けなふあっ♡ あああっ♡」


 エステルは愛撫されながら博士の肉棒を秘部にこすりつけられていた。

 愛液がどんどん溢れてきて肉棒がコーティングされていき、いつでも受け入れる準備ができているのがわかる。


「ま、負けない♡ あんっ♡ こんな奴に絶対に負けないわ♡ ふあっ♡ ひあああっ♡」

「さて……そろそろ本番と行こうじゃないか。私に純潔を捧げるところをヨシュアに見てもらいたまえ」

「な、なにが捧げるよ♡ 無理矢理奪うの間違い――んおっ♡ ふお――おおおおおっ♡」


 極太の亀頭がエステルの秘部にめり込んだ瞬間、彼女の身体にかつてないほどの激痛が走る。

 焼けた鉄の棒でも突っ込まれているのではないかと思うほどの熱さと痛み。それがどんどんと身体の奥に入って来る。


(あああっ♡ あ、熱い♡ 何よこれ♡ こ、こんなの――こんなの知らない♡ こんな気持ち――あああっ♡)


 あまりの痛みに、そして同時に感じる快楽と多幸感でエステルは何も考えられなくなった。

 そしてブチっと何かが切れる音がした瞬間、肉棒が彼女の膣内を埋め尽くす。


「んおおおおおっ♡ んぎいいっ♡ ひぎいいいいいいいいいっ♡」


 自分はこんな声を出せたのかと思うほどの汚い声。

 口をパクパクさせながら天井を仰ぎ、先ほどまで聞こえていたヨシュアの声も聞こえなくなる。


「あ――んおっ♡ ふおお……おっ♡」

「ふぅ……少しきついが解せばちょうどよくなるだろう。どうだねヨシュア。想い人の処女喪失を見届けた気持ちは?」

「博士えええええええっ!!」


 ヨシュアの怒りの声でエステルが正気に戻った。

 かつてダルモア市長に向けた時とは比べ物にならないほどの憎悪の籠った目。

 ヨシュアが自分をどれほど大切に思っているのが伝わってくる。


「はぁ……♡ はぁ……ヨシュア……♡」

「エステル! エステル……すまない。僕が弱かったせいで……」

「ん……ちょっと静かにして。博士の調整の邪魔になるかもしれないでしょ」

「……え?」


 エステルの言葉にヨシュアがポカンとしてしまう。

 そんな彼には目もくれずに、エステルは博士の方に顔を向ける。


「博士……あたしの負けです♡ あたしを博士の女にしてください♡」

「エステル……? な、なにを言ってるんだ!」

「ごめんねヨシュア……でもあたしわかっちゃったのよ♡ 女に生まれたからには博士に尽くすのが一番の幸せなんだってことに♡」


 エステルが妖しい笑みをヨシュアに向けると、博士はゆっくりと腰を使い始めた。

 彼女の乳房を両手で揉みしだき、張りのはる感触を楽しんでいく。

 まだ硬さの残る膣内を肉棒で蹂躙して、ちょうどいい具合に解していく。


「あんっ♡ んおおおおっ♡ 博士♡ 気持ちいいです♡ あああっ♡ このチンポすごい♡ 大きくて気持ちいい♡ あああっ♡ ひああああああああっ♡」

「ヨシュアが信じられないと言った顔になっているが、もっと何か言わなくていいのかな?」

「いいです♡ ふあああっ♡ だ、だって博士の調整を受ける方が大事だから、ヨシュアなんてもうどうなってもいいの♡ ふあっ♡ んひいいいっ♡ チンポが奥に当たってる♡ すごいっ♡ ふあああっ♡ あたし逞しいオスに使ってもらってる♡ ふああああっ♡ 嬉しい♡ もっと使って博士♡ んおおおおっ♡」


 結合部からは破瓜の証が流れており痛々しいのに、エステルの表情は幸せそうにしか見えない。

 激痛が急速に薄れていくのと同時に快楽が急速に大きくなっていく。

 自分の身体で優秀なオスが気持ちよくなってくれるのが嬉しすぎる。

 こんな幸せを知ってしまえば、ヨシュアのことなどどうでもよくなってしまったのだ。


「エ、エステル……」

「エステルさんってばすごく幸せそうですね♡ ヨシュアさんのような弱くて情けないオスでは、エステルさんを幸せにできませんよ」

「ほんとよね。エステル、博士に調整してもらえて幸せでしょう?」

「あんっ♡ ふあああっ♡ し、幸せ♡ クローゼとシェラ姉が博士に夢中になったのもわかるわ♡ ふああああっ♡ んちゅっ♡ れりゅうう♡ じゅるるううう♡」


 膣内を犯されながら唇も奪われる。

 強弱をつけて唇を押し付け合った後に、啄むようなキスを何度も行う。

 舌を絡めあってお互いの唾液を交換し合い、ねっとりとした唾液の糸を舌同士で作る。


「ちゅるるうう♡ 博士のキス気持ちいい♡ ヨシュアのと全然違うの♡ ふああっ♡ ちゅるるううう♡」

「おや、ファーストキスは奪われてしまったようだね」

「あ、あんなのノーカンよノーカン♡ キスじゃなくて眠り薬を飲まされただけ♡ ふあああっ♡ 博士とのキスみたいに気持ちよくないし幸せも感じないから最悪だったわ♡ ふああっ♡ あたしのファーストキスはさっき博士が奪ってくれたのよ♡ んっ♡ ちゅるるうう♡ れりゅううう♡」

「エ、エステル……もうやめてくれ……」

「博士♡ 博士ぇ♡ もっとキスして♡ ちんぽであたしの中をかき回して♡ あああっ♡ すごい♡ 優秀なオスに抱いてもらうの気持ちよすぎて幸せすぎる♡ んっ♡ あ、ありがとうヨシュア♡ あんたがヘタレだったおかげで、あたしは最高に幸せな初体験を迎えることができたわ♡ ふあああっ♡ んひいいいいっ♡」


 もはやエステルにはヨシュアなどどうでもよくなっている。

 それがヨシュアにもはっきりと伝わってしまい、ヨシュアは項垂れてしまった。

 しかし目を背けても耳はふさげないので、エステルの喘ぎ声は届いてしまう。

 愛するエステルの喘ぎ声に興奮してしまい勃起しているのとレンに見抜かれてしまった。


「クスクス……ヨシュアったらもしかして大きくしてるの? 博士に比べると随分と小さいわね」

「わぁ……こんな弱そうなおちんちんじゃ全然気持ちよくなれないよ」

「エステルさんは博士に処女を捧げられて本当に良かったですね。こんなペニスで処女を奪われるなんて、同じ女として可哀想すぎます」

「何度思ったかわからないけど、本当にヨシュアがヘタレで良かったわ」

「ふあああっ♡ 博士のほうがヨシュアよりもずっとステキよ♡ あんっ♡ オスとして劣っている部分なんて一つもないわ♡ んおおおっ♡ ヨシュアの行動を読み切って捕まえちゃうなんて父さんにもできない♡ そんな事をできる博士が一番すごいに決まってるの♡ ふあああっ♡ んひいいいっ♡」


 ヨシュアが貶されている声もエステルには届かないどころか、自分自身が博士を称えてヨシュアを貶している。

 そんな彼女の堕ちっぷりにご満悦の博士は、射精感がこみあげてきた。

 肉棒が一回り大きくなって震え始めると、エステルが本能的に射精が近いことを理解する。


「んちゅっ♡ れりゅうう♡ 出してください♡ このままあたしの中に出して♡ あんっ♡ ふあああっ♡」

「妊娠してしまうかもしれないがいいのかな?」

「いいんです♡ ヨシュアみたいな弱いオスの子供なんて絶対に産みたくないけど、博士みたいな優秀で強いオスの子供なら大歓迎です♡ ふああっ♡ ひあああっ♡」


 博士がラストスパートをかける。エステルの引き締まった身体を抱きしめながら唇と膣内を蹂躙していき、子宮口に亀頭を完全に密着させる。

 強いオスに抱かれている喜びと安心感に浸りながらエステルも絶頂に向けて駆け上がっていく。


「んちゅうう♡ じゅるるるうう♡ イッちゃう♡ あたしもうイッちゃいます♡ ふあああっ♡ 博士♡ 好き♡ 大好き♡ んあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んあああああっ♡ 熱いのいっぱい出てる♡ んおおおおおおおおっ♡」


 マグマのような精液を注がれたエステルが絶頂した。

 子宮でオスの欲望を感じると、全身にメスの幸せが広がっていく。

 視界が真っ白になって強いオスの遺伝子を注がれているというメスとして生まれた最高の幸せを堪能する。

 エステルと唇を重ねて舌を絡めあい、胸をギュッと握って指を食い込ませながら博士は精液を注ぎ込む。

 腰をグイグイと押し付けるとエステル膣が収縮して貪欲に精液を搾り取ってきた。

 ヨシュアが勃起させながら凝視していることにエステルは気が付いていないほど博士しか見えていない。


「んおおおおっ♡ ふおおっ♡ またイクっ♡ ふああああああああああっ♡」


 プシュッとエステルの秘部から潮が噴き出ると、それがヨシュアの身体に降りかかった。


「エス……テル……」


 好きな女が博士に犯されて絶頂するところを、そして身も心も完全に奪われてしまったのを見て、ヨシュアがガクッと項垂れてしまう。

 もはや叫ぶ気力も暴れる気力も残っていない彼などほっといても問題ないので、刃をつきつけていたクローゼとレンもそれを下ろした。


「お……ふおっ♡ 博士……ちゅ♡」


 どぴゅっと特別濃い精液を出して射精が終わると、博士がエステルから肉棒を抜く。

 秘部からごぽっと大量の精液が膣からあふれてくるのをエステルが幸せそうに見つめていたが、やがて我に返ったように床に三つ指を突くと、そのまま博士に土下座をして頭を下げた。

 立ち上がった博士はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべながら、そして満足気にエステルを見下ろす。


「博士……生意気なことを言ってごめんなさい。博士に調整してもらったおかげで、博士がどれだけ優秀なオスなのかをようやく知ることができました。ヨシュアなんてもうどうでもいいですから、あたしを博士の女にしてください!」

「ふふ、エステルったらようやく素直になれたのね♡」


 すでに博士の女であるレンが博士に寄り添う。

 クローゼ、ティータ、シェラザードもエステルと同じように土下座をして頭を下げる。


「私たちも改めて博士のモノにしてください♡」

「なんでもお手伝いしますし調整も頑張ります♡」

「この身体をお好きなように博士のためにお使いください♡」

「そこまで必死にならなくても全員私の女にするつもりだったよ。ヨシュアには申し訳ないことをしたと思うが……まぁ弱いオスの宿命か」


 ヨシュアは髪からぽたぽたとエステルの愛液を滴らせながらうなだれたまま動かない。

 エステル達はそんな彼を弱いオス認定して興味を失ってしまっていた。

 エステルとクローゼに至ってはどうしてこんな弱いオスに心惹かれたのか理解できないどころか恥と思っているくらいだ。


「博士の女が一気に増えて良かったわね♡ それじゃああなた達、博士のオチンチンに……最高に優秀なオスの象徴にキスをして忠誠を誓いなさい♡」

「えへへ、うん♡」


 まずはティータが顔を上げると、他の者達もそれに続く。


「ティータ・ラッセルは博士の女になってずっとそばにいることを女神に誓います♡ ん――ちゅ♡」

「シェラザード・ハーヴェイは博士の女として生涯をかけて尽くすことを女神に誓います♡ ん――ちゅ♡」

「クローディア・フォン・アウスレーゼは博士の女として身も心も国も全てを捧げることを女神に誓います♡ ん――ちゅ♡」


 3人が肉棒にキスをして忠誠を女神に誓い、とうとうエステルの番になる。


「エステル・ブライトは博士の女として一生お役に立ち続けることを女神に誓います♡ ん――ちゅ♡」


 チュッと亀頭にキスをしてエステルも忠誠を誓う。

 弱いオスはうなだれたままその誓いを聞いていることしかできなかった。


「ふふ、それじゃあ博士♡ もう少しの間お茶会を楽しみましょうよ♡」

「そうだね。私も彼女たちをもっと調整したいと思っていたところだ。今日はとことん調整を行おうじゃないか」


 博士の言葉に全員の子宮が疼き始める。

 その後数時間にわたって調整が行われた。

 室内には常に女の喘ぎ声が響いており、拘束されたヨシュアはずっとその声を聴かされることになった。



「ん……あれ? 夢かぁ……」


 エステルが目を覚ますと、そこは彼女に宛がわれている部屋の中だった。

 ブライト家でもなく遊撃士としてでもなく、黒の工房の一員としての彼女の私室だ。

 彼女は体を起こすとはっきりと覚えている夢の内容を思い出す。


「はぁ……最高の夢だったわ♡ 実際はヨシュアが余計なことをしたせいで脱出が成功しちゃったわけだけど、それがなければあの時点で博士の女になって尽くせていたかもしれないのよね。本当にヨシュアってば余計なことをして……ん? 前にもこんな話をしたような気が……」


 あれは確かアリサたちとお茶会をした時の事だった。

 グロリアスの脱出に失敗していれば、レンがエステルを博士に紹介しただろうと話題になった。

 そして今の夢はそれに酷使しており、妙にリアルな感覚もあった。


「もしかして……」


 エステルがベッドから降りて博士の元に向かう。

 博士はいつも通り研究室におり、そばには秘書のエリィも控えていた。


「あら、エステルさん」

「そんなに慌ててどうかしたのかね?」

「博士、エリィさん、お疲れ様。あのね博士、今妙な夢を見たんだけど……」

「ああ……上手くいったようだね。グロリアスの脱出に失敗する夢を見たのだろう?」

「やっぱり博士が見せてくれたのね!」


 博士が満足そうに頷く。


「以前エリィにも行ったのだが、あの時私がレンから事前にエステルの事を聞いていたらという過去のIFを正確にシミュレーションしてみたのだよ。エステルは以前グロリアスの脱出に失敗していれば、あの時から私のモノになれたのにと残念がっていたようだね。だからちょっとしたサプライズをしてみたという事さ。満足してもらえたかな?」

「もう♡ 当たり前よ♡」


 エステルが博士に抱き着いて唇を重ねる。


「ちゅっ♡ れりゅうう♡ こんなことができるのなんて博士だけね♡ ちゅ♡ 本当にすごいわ♡ それにあたしの小さな愚痴を拾ってくれるなんて優しいのね♡ ちゅるるう♡ あぁ、もう♡ 好きよ博士♡ 愛してる♡ 元々好きだけどさらに惚れなおしたわ♡」


 博士に情熱的な口付けをしながら愛を囁くエステルを、エリィがうっとりした表情で見ている。

 明らかに羨ましがっており、自分も博士に同じことをしたいと目が言っていた。


「はぁ……ねぇ博士♡ このあとあたしを調整しない? あんなに幸せな夢を見せてくれたお礼がしたいのよ♡ もっともっと博士に尽くさせてぇ♡」


 博士の肉棒を服の上から手で撫でながらエステルがおねだりをすると、博士がチラリとエリィを見る。


「このあとは新型人形兵器の視察になっていますが……キャンセルなさいますか?」

「ああ、頼むよ。いつもすまないね」

「いつもの事ですからもう慣れました。それに博士の思うがままにしていただくことが、私たちにとっての一番の悦びですから♡」

「ありがとうエリィさん♡ それじゃあいきましょ博士♡」

「ああ。たっぷりと楽しもうじゃないか」


 優秀な秘書に後の事を任せて博士とエステルがその場を後にする。

 エステルは自分を幸せにしてくれる最高に優秀なオスに、これからも生涯をかけて尽くすことを改めて心に決めるのだった。


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