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少女のつむぐ淫らな秘跡~ラウラ編~

 アイリスの一人で猫耳と尻尾を持つミューリナという獣人のラウラ・ケリリは、定期的に人間界に買い出しに行っている。

 同じアイリスのメンバーからの頼まれごとだったり自分の用事だったりと理由は様々なのだが、今日もいつものようにハジャーズに買い出しに向かった。

 砂漠の町であるハジャーズは日差しが強いがラウラにとっては慣れた空気であり、馴染みの店に向かってスムーズに必要なものをそろえていく。

 そして最後の店。ポリンに頼まれていたものを買うための店にたどり着いた。


「この店で最後かな。行ってくるからちょっと待ってて」

「わかった」


 ラウラが天使にそう言って店の中に入っていく。

 買い出しに来るとき天使に手伝いを頼むようになってからしばらくたったが、今日も彼と一緒に人間界に来ている。

 元々自分一人で行っていたので一人でも問題なくこなせるのだが、場合によっては天使に荷物持ちを頼んだ方がいいこともあるのだ。

 今回はアリンから頼まれたとても重いゴーレムの素材や、ポリンから頼まれたかさばる錬金術の触媒や実験器具なども頼まれたので、天使に助っ人を頼んだのだった。

 口数が少ないが仕事はしっかりとしてくれるためにラウラも助かっている。


「お待たせ。それじゃ帰ろう」


 二人が冥界に戻るために歩き出す。

 帰るためには隣町まで行く必要があり砂漠をしばらく歩かなければいけないのだが、天使がいるので今日は楽だった。


「ふぅ……今日は頼まれたものが多かったからちょっと疲れた」

「お前は様々な場所に行くから特に疲れるのだろう」

「そうかもね。息抜きも大事だから、冥界に帰ったら冥王さまのところに行く」


 ラウラの猫耳としっぽが嬉しそうに動いていた。

 冥王にじゃれついて頭を撫でてもらうところを想像してラウラがうっとりしている。

 アイリスは最愛の人と一緒にいるだけで疲れなんて吹き飛んでしまうのだ。


(そういえば最近冥王さまと一緒にいるのを見かけないアイリスもいるような……)


 アナスチガルやリディアにギゼリックにラディス。

 一番べったりだったベアトリーチェですら最近は職務以外で冥王と一緒にいるのをあまり見かけないような気がするのだ。

 その代わりといっては何だが、隣にいる天使と一緒にいるのをよく見かけている。

 学園の用務員として過ごしておりアイリスの手伝いをするのが仕事なので当然といえば当然かと思いながらラウラは歩き続ける。

 しかしそこで違和感に気が付いた。


「あれ……なんだか天気が怪しくなってきたかも」

「天気だと?」


 天使が首をひねっているが、砂漠になれているラウラには些細な変化が感じ取れた。

 これはいきなり天気が崩れる可能性がある。


「ちょっと急いだほうがいい」

「わかった」


 ラウラの感じた違和感を信じて二人は歩く速度を上げる。

 その数分後。

 二人は凄まじい砂嵐に襲われていた。


「これは間違いなく大ピンチ……」

「死ぬかもしれんな」


 無表情の天使は冗談で言っているのか本気で言っているのかラウラには判断できなかったが、本当に死んでしまいそうなほどの砂嵐だった。

 風は強くて吹き飛ばされそうであり、砂が巻き上げられているので視界も非常に悪い状態だ。

 そのせいでどちらに進んだらいいのか全く分からないので、遭難してしまったといっていい。


「空を飛んで進む方向を調べられない?」

「風が強すぎて飛ばされるだけだ」


 無表情の天使が風で飛ばされるのはちょっと面白いなどと思ってしまったラウラだったが、自分が飛ばされてしまったら本当に命が危ないので気を引き締める。

 とはいえ砂嵐の中を進んでいるので大幅に体力を消耗してしまい、このままでは歩けなくなってしまいそうだった。


「多分方角はこっちでいいはず。このまま進めば何とか……! あった!」


 ラウラの視線の先にはうっすらとオアシスが映っていた。

 それが幻覚などではなく元々そこに存在しているものだということも彼女は知っている。

 天使も見えたようで、二人は満身創痍の身体に鞭を打ってそのオアシスまでたどり着いた。

 大きな湖が広がっているだけではなく、大きく頑丈そうなテントも設置されている。

 どうしてこんなものがあるのだろうと疑問に思いながらも、ラウラに案内されて天使はテントの中に入った。


「ふぅ……なんとか助かったね」


 ラウラがホッとしながら砂を下ろしているが、天使が中を見回す。

 2人どころか5人は寝れそうなほどのスペースがあり、火を起こす道具や調理器具なども置かれている。


「ここはなんだ?」

「オアシスに設置されてる補給地。旅人が使ったり証人が休憩に使ったりしてる。頑丈だから砂嵐でも壊れないよ」

「なるほど」


 ラウラはハジャーズの出身なのでこれの存在も知っており、今までに何度か利用したこともある。


「とりあえず今日はここで休んでいこう」


 砂嵐の中を進むなどごめんなので天使が頷く。


(はぁ……早く帰って冥王さまとデートしたかったのに……)


 最近は疲れていたのでこの仕事が終わったら冥王に会いに行くつもりだったラウラは、こんなところで足止めをくらってしまいがっかりしている。

 しかも砂を落としたはいいが汗でべたついているので気持ち悪い。水浴びをしたい気分だが外は砂嵐なのでせっかくのオアシスで水浴びもできない。

 水を汲んできてここで服を脱いで身体を拭くという手もあるが、冥王以外の男に肌を見せるなど死んでもごめんだ。

 見ないでほしいと頼めばそうしてくれるかもしれないが、同じ部屋で服を脱ぐこと自体も抵抗がある。


「ご飯を食べて早く休もう」

「すぐに用意をする」


 水を汲んできて火をおこし、天使が料理を作って二人は食事を取った。

 できる限り服を脱がずに身体を拭いたがやはり水浴びがしたい。

 とはいえ今はできる状況ではないので、ラウラは自分で言ったとおりに食事を取ったらすぐに眠ることにした。

 砂嵐の中を歩いていたことで想像以上に疲れていたようで、彼女は横になるとすぐに眠りについてしまうのだった。



「ん……にゃ……」


 ラウラが目を覚ましたのはすっかり日が落ちてからだった。

 眠気の残る目を擦って体を起こし、手足を伸ばして身体の調子を確認する。

 体の疲れはだいぶとれており、眠る前に外から聞こえていた砂嵐の音も全く聞こえなくなっていた。

 とはいえ今から戻るというのはやめておいた方がいいだろう。


「明日は帰れそうかな。朝までもうひと眠り……あれ?」


 砂嵐の音の代わりに外から何か水音のようなものが聞こえてきた。

 何だろうとラウラがテントから外を覗いてみると……


「わ……」


 外では天使が水浴びを行っていた。

 彼も砂が身体にまとわりついて気持ち悪そうにしていたので、目覚めたついでに身体を洗っているのだろう。

 自分が先に起きていれば水浴びできたのにと思いながらも、ラウラは天使の裸をまじまじと見てしまう。


「冥王さま以外の男の人の裸なんて初めて見る……」


 好奇心からラウラは天使から目を離せない。

 アイリスになる前にハジャーズで子供たちの面倒をみていた時は、子供の裸くらいならみたことがある。しかし大人の裸となると話は別だ。


「当たり前だけど冥王さまの方がかっこいい身体をしてるよね」


 失礼なことだとは思いながらも、やはりラウラにとっては想い人である冥王の身体以外は魅力的だとは思えない。


「そろそろ寝ようか――にゃっ♡」


 しかし……天使のモノが偶然見えてしまった瞬間に、ラウラの視線はそこに釘付けになってしまった。

 それも冥王以外の成人男性のモノをまともに見たのは当然初めてなのだが、裸を見た時とは明らかに別物の衝撃がラウラを襲う。


「な、なにあれ……♡ おおきい……冥王さまのと全然違う……♡」


 裸を見比べた時と同じように、冥王と天使のそれを比べてしまう。

 冥王のモノは逞しいと感じたことはあっても、勃起をしていないときは可愛らしい印象を受けていた。

 しかし天使のものは明らかに勃起していないにも関わらず、冥王のモノが勃起している時よりも遥かに逞しいと感じてしまう。

 遠目で見ただけで天使がオスとしてどれ程優れているのかもはっきりとわかってしまった。

 見ているだけで肌が火照りだして身体が疼き始める。まるでメスの本能を無理矢理起こされるような感覚。


(はぁ……♡ はぁ……♡ ん……マタタビよりもクラクラする)


 ラウラは目を覚ましたメスの本能のままに天使というオスに引き寄せられて、フラフラと頼りない足取りでテントを出た。

 彼女がテントから出てきたことは当然天使もすぐに気が付き、様子がおかしいことも察していた。

 そして今まで何人ものアイリスを自分のモノとしてきた彼には、彼女が今どんな状態なのかもすぐに理解できてしまう。

 今のラウラは一匹のメスになって自分を求めてくるアイリスと同じ表情をしているのだ。

 服を着たままラウラは湖に入ってくる。そんな彼女が近寄ってくるたびに天使の肉棒がだんだんと勃起していく。


(っ♡ す、すごい……どんどん大きくなってる……♡)


 ラウラが天使の正面にたどり着く頃には、天使の肉棒は完全に勃起していた。

 服が水で濡れるのもお構いなしにラウラがその場に跪いて、勃起した肉棒を間近で観察する。


「くんくん、天使さまのここ……えっちな匂い、する♡」


 まだ何もされていないのに二人の間で新しい関係が構築されて、無意識の内にラウラは天使に敬称をつけてしまう。

 匂いを嗅いで間近で見ただけで彼女の身体は完全に発情し、ゆっくりと天使の肉棒に唇を近づけていった。


「ん――ちゅ♡」


 まるで忠誠を誓うように天使の肉棒の先端にキスをした後に、愛おし気に頬ずりを行う。

 唇や頬が火傷しそうなほど熱くなり、湖に入っているというのに体がますます熱くなる。


「ん……れりゅう♡ ちゅっ♡ ちゅるるううう♡ 天使さまのすごく熱いにゃ♡ ちゅるるう♡ れろぉ♡」


 身体がもっと天使を求めて、そして天使を気持ちよくしてあげたいという意思も生まれて、ラウラは奉仕を始めるのだった。

 冥王に初めてした時よりも遥かに愛情をたっぷりこめていく。

 肉棒を根元から先端までじっくりと舐め上げた後、亀頭にキスの雨を降らせていく。

 玉袋を手で揉みしだくとずっしりとした重さを感じて、どれほどの精液が詰まっているのかと期待してしまう。

 竿全体に唾液をまぶした後に、口を大きく開けて天使のモノを根元まで咥えこむ。


「あ――んむっ♡ れりゅうう♡ ちゅるるううう♡ じゅるるうううううう♡」 


 顎が外れそうなほど口を大きく開く必要があるのに、それが全く苦に思えない。

 口の中で肉棒がピクピクと跳ねるたびに気持ちよくなってもらえていると嬉しく思えてしまう。

 ラウラの手が自然と秘部に伸びて、自分でもオナニーをしながらフェラを続ける。


(んっ♡ なにこれ♡ あんっ♡ 冥王さまにされてる時よりもすごくドキドキする♡ まるでワタシが天使さまとエッチするために生まれてきたような……♡)


 一度肉棒から口を離して呼吸を整える。

 改めて天使の肉棒を見つめるが、大きさや硬さだけではなく形も全く違う。

 カリ首が深く凶悪な形をしており、まるで女を屈服させるためだけに存在しているように感じた。


「もうお終いか?」

「あ――ご、ごめん♡ ちゅるるう♡ れろぉ♡ ちゅ♡」

「胸を見せろ」

「む、胸……♡」


 胸を見せろと命令されて、ラウラはすぐに自分の服をはだけて生胸を露出させた。

 形のいい乳房がぷるんっと揺れて姿を現し、天使に見られるたびにそこが熱くなる。

 冥王以外に肌を見せるなど死んでも嫌だと思っていたはずなのに、天使にはむしろ自分の全てを見てほしいと思うようになっている。


「続けるね♡ あ……はむ♡ れりゅうう♡ ちゅるるうう♡ タマタマもすごくずっしりしてる♡ ちゅうう♡ 天使さまのがいっぱい入ってるんだね♡ れろぉ♡ じゅるるううう♡」


 玉袋を咥えて中の玉をコロコロと転がしながら、皺がふやけるほどに丁寧に舌を這わせていく。

 それを続けながら肉棒は手で扱き、上目遣いで奉仕を続けていく。

 ラウラの舌でタマを舐められるたびにその中で精液を作られているのを感じ取り、天使の肉棒がますます硬くなっていく。


「ちゅるるう♡ また硬くなった♡ れりゅう♡ 天使さま、気持ちいいんだ♡」

「冥王に仕込まれたのか?」

「そ、それは……ちゅ♡ 冥王さまは関係ない♡ ちゅるるうう♡」


 突然冥王の名前を出されてラウラの奉仕の手が一瞬だけ止まる。

 しかし本当に一瞬だけであり、すぐに何事もなかったように再開した。


「はむっ♡ ちゅるるうう♡ もう一回咥えるね♡ あ――んむっ♡ じゅるるうう♡ れりゅううう♡」


 もう一度根元まで咥えると、亀頭がラウラの喉奥をゴリゴリと擦っている。

 天使の方からも腰を押し込むとラウラも嫌がることなくそれに応えて、喉奥に亀頭をもっと強くこすりつけてスパートをかけていく。


(や、やっぱり冥王さまのと全然違う♡ こんなに奥までされたことない♡ 逞しすぎてこれだけでイッちゃいそう♡)


 ラウラの身体は冥王とセックスをする時とは比べ物にならないくらい発情していた。

 口の中で肉棒が一回り大きくなって震え始めると、射精が近いことを察したラウラが頭を激しく動かしてラストスパートをかける。

 自分の口を天使が気持ちよく射精するためだけの穴にして、口を窄めて精液を強請り始めた。


「んむっ♡ れりゅううう♡ らひて♡ ちゅるるうううう♡ 天使さまのいっぱい♡ いっぱい飲ませて♡ れろぉ♡ んむうううううう♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んむううううっ♡ んぶうううううううううううううっ♡」


 ラウラの口の中にドロッとした熱いものがぶちまけられた。

 それは彼女の知る精液とは全くの別物であり、自分の身体を内側から焼き尽くすかのような代物だった。


「んうううっ♡ んっ♡ んむううううう♡ んううううううううっ♡」


 反射的にラウラは精液を飲んでいくが、口元からは飲み切れなかった精液が大量に零れてきている。

 それはラウラの胸にも垂れてきて、彼女の肌が燃えるように熱くなっていた。

 熱いゼリーを胃の中に直接注がれている感覚を堪能しながらラウラも絶頂して、天使の射精が終わった頃には何も考えられなくなっていた。

 しかし天使が肉棒を口から抜こうとした時に、彼女は本能的に口を窄める。


「ん……ちゅるるるううう……ちゅぽんっ♡」


 尿道に残った塊のような精液まで吸い取って、何度も咀嚼して噛み切りながら少しずつ飲み込んでいく。


「はぁ……♡ はぁ……♡ ま、まだ大きい……♡」


 天使からすればもはや見慣れた反応だが、ラウラからすれば一度射精したのにここまで硬さを保っているなどありえない事だった。

 むしろ射精する前よりも天使の肉棒は元気になっており、今すぐにでもお前が欲しいと言われているようでラウラは嬉しく感じる。

 オスに求められるメスの幸せを感じながらラウラが立ち上がると、ショーツ片足だけ脱いでスカートをめくりあげた。

 形のいい尻やヒクヒクしている秘部を見せつけながら天使に振り返る。


「天使さまの硬くて立派なの……ほしい、にゃ♡」


 恥ずかしさをこらえて精一杯のおねだりをすると、天使は背後からラウラを抱きしめた。


「あんっ♡ ふあああっ♡ 胸も――んっ♡ ふあああっ♡」


 ラウラの巨乳を下から持ち上げるようにタプタプと弄び、無骨な指を何度も食い込ませて柔らかさと弾力を楽しんでいく。

 勃起した肉棒をラウラの秘部に当てると、そのままゆっくりと腰を進めて彼女の中に入っていった。


「あ――んひいっ♡ あああっ♡ な、なにこれ――んあっ♡ お、大きすぎ――んぎいいっ♡」


 冥王のモノよりも遥かに逞しいものを入れられて、処女を失くした時よりも大きな痛みがラウラを襲う。

 自分の中が無理矢理拡張されていく感覚。天使が入ってくるたびに自分が別の存在に生まれ変わっているのがわかる。

 そして身体から冥王の痕跡が消え去っていくのを感じた時に、天使の肉棒がラウラの子宮口にたどり着いた。


「んああああっ♡ ふにゃあっ♡ ひあああああああああああっ♡」


 ビクンっと足を延ばしてラウラが絶頂する。

 天使が抱きしめていなければそのまま倒れてしまっていただろう。


「あああっ♡ ま、まって♡ まだ動かないで――にゃっ♡ あああっ♡ ふああああああっ♡」


 ラウラの言葉を無視して天使は動き始める。

 立ったままで不安定ではあるが、彼女の身体をしっかりと支えながら抱きしめて、柔らかさと温かさを堪能しながら腰を打ち付ける。

 乳房を鷲掴みにしてグニグニと何度も揉みしだいて形を変えていき、乳首を強めにつねりながら引っ張っていく。


「んひいいいいいっ♡ んあああああああっ♡」


 挿入の痛みすら消えていないにも関わらず乳首にも痛みを感じてラウラの身体が大きく跳ねた。

 しかしその痛みも嫌なものではなく、体が悦んでいるように思えてしまう。

 焼けた鉄の棒で膣内をかき回されているような感覚も、だんだんと甘い痺れに変わっていく。

 冥王のモノよりも深いカリ首で膣内をゴリゴリと削られるのが気持ちよすぎて、口からは甘い声も漏れ始めていた。


「んっ♡ んあああっ♡ ワタシの中が広げられてる♡ あんっ♡ 天使さまの大きすぎ♡ あああっ♡ ひああっ♡ 壊れちゃう、にゃあああっ♡」

「処女ではないのだから壊れないだろう」 

「ああっ♡ だ、だって冥王さまのと全然違う♡ こんなの知らない♡ こんなにすごいの――ふあああっ♡ こんなに気持ちいいの知らないからああっ♡」


 元々発情して天使を求めていたラウラは、痛みがあっという間に消えて快感だけが残っていた。

 乳首を引っ張られるのも冥王が絶対にしてくれなかった乱暴な愛撫であり、天使にはもっとしてほしいと思える。

 ラウラが自分を求めているのがはっきりと伝わっていた天使は、彼女の胸から右手を離すと猫耳を優しく撫で始める。


「にゃっ♡ そこは――あああっ♡ だめ♡ 天使さま――ああああっ♡」


 そこに触れられた途端に明らかに反応がよくなったラウラを見て、左手も胸から離すと尻尾をギュッと掴んだ。


「ひあああああっ♡ し、尻尾はもっとだめ♡ 敏感になってるから♡ あああっ♡ んあああああああっ♡」


 人間にはついていない敏感になっている部分を責められて、ラウラはあっさりと絶頂してしまった。

 それでも天使は責める手を緩めずに、肉棒を根元まで挿入して子宮口をグリグリといじめていく。

 そのままコリっとした感触を楽しんだ後に、今度は抜けるぎりぎりまで腰を引いて浅い部分を何度も擦っていく。


「んひいいっ♡ それもだめ♡ 奥も浅いとこもイジメないで♡ あんっ♡ にゃあああっ♡ またすぐにイッちゃう♡ あああっ♡ ひあああああっ♡」


 耳と尻尾への愛撫で背筋がゾクゾクしており、冥王の形になっていた自分の膣内を天使の形に変えられていくことにラウラがどんどん興奮していく。

 天使がラウラの耳を甘噛みして尻尾を優しく扱くとラウラがもう一度甘イキしてしまった。


「んにゃああっ♡ 気持ちいい♡ あんっ♡ こんなの初めて♡ こんなえっちしらない♡ ふああっ♡ ひあああああっ♡」

「冥王とするのとどちらがいい?」

「こっち♡ 天使さまの方が気持ちいい♡ ああああっ♡ こんなのすごいの知っちゃったらもう冥王さまとできない♡ んひいっ♡ ふあああっ♡」


 肉棒が一回り大きくなって震え始めると、天使はもう一度ラウラの身体を抱きしめる。

 左手は彼女の胸に指を食い込ませて乱暴に揉みしだき、右手はラウラの子宮の位置にそえて刺激するように撫で始めた。

 ラウラの身体を抱きしめて発情するメスの匂いを堪能しながら一気にラストスパートをかけていく。


「ひああっ♡ 天使さま♡ んちゅっ♡ れりゅうう♡ ワタシの中に出して♡ 天使さまの熱いのいっぱいちょうだい♡ ちゅうう♡ れりゅうう♡」


 ラウラも左腕を天使の首に回して自分から唇を重ねる。

 抱きしめられてキスをしながら、膣内を蹂躙される快楽に思考が働かなくなってしまうが、無意識の内に快楽を求めている彼女の身体は舌も差し込んだ。

 ねっとりと舌を絡めあってお互いの口の中を隅々まで舐めまわすような激しいキスをしながら、二人同時に絶頂に向けて駆け上がっていく。

 尻尾も天使の腰に巻き付けており、絶対に離れたくないという意思を全身で彼に伝えていく。


「んちゅう♡ れりゅう♡ 一緒がいい♡ 一人は寂しいから♡ ちゅっ♡ ちゅるるうう♡ 早く天使さまも出して♡ れろぉ♡ お腹の切ないのを止めて♡ ちゅっ♡ んむううううっ♡ イクっ♡ イッちゃう♡ あああっ♡ ふにゃっ♡ ああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ひああああっ♡ 天使さまのがいっぱい入ってきてる♡ ふにゃああっ♡ んあああああああああっ♡」


 空っぽだった子宮に熱いものをぶちまけられてラウラが絶頂した。

 冥王のモノとは比べ物にならないほど熱くて濃い精液が大量に出ることはわかっていたが、子宮で感じるそれは想像以上の快感だった。

 二度目だというのに量も勢いも全く衰えることがなく、ここは俺の場所だというようにマーキングしてくる。

 微かに存在した冥王の痕跡が完全に消え去って、自分の身体が天使だけのモノに作り替えられていくのがはっきりとわかった。


「んちゅっ♡ れりゅうう♡ 天使さま♡ ちゅう♡ ちゅるるう♡ 好き♡ 好きぃ♡ れろぉ♡ じゅるるうう♡」


 天使も腰を押し付けて精液を子宮に注ぎ込みラウラというメスを完全に支配していく快感に浸っていた。

 冥王に惚れていた女を自分のモノにする快感は何度味わってもたまらないものがあり、心も体も自分という存在で塗りつぶしていく。

 射精が終わるまでラウラは何度も絶頂しており、二人の唇が離れるとラウラが倒れそうになるが天使が何とか支える。


「はぁ……♡ はぁ……♡ 気持ちよかった……♡ ふぅ……っ♡」


 回復した体力を使い切ってしまったような感覚だが、心地よい疲労感と満足感をラウラは感じていた。

 しかし自分の中に入っている天使のモノはますます大きくなっている事に気が付く。


「まだ大きいまま……♡ ワタシもう限界なんだけど♡」

「誘ったのはお前だろう。朝まで休めると思うな」

「うぅ……猫いじめ反対♡」

「ならば冥王にでも助けを求めるか?」

「……頑張るにゃ♡ ああっ♡ んあっ♡ にゃああああああっ♡」


 2人しかいない湖に再びラウラの喘ぎ声が響き渡った。



 天使とラウラが湖でセックスを行ってから数時間が経過していた。

 湖の中でしていたことで常に水音が響いていたが、今は二人の姿がないので水面は凪いでいる。

 しかし二人のセックスが終わったわけではなく、場所を変えて続きは行われていた。


「ふああああっ♡ は、激しすぎ♡ あんっ♡ 壊れちゃう♡ あああっ♡ にゃっ♡ そんなに激しく動かないで♡ ひあああああっ♡」


 二人はテントの中に移動しており、すでに中はいやらしい匂いが充満してしまっている。

 天使はラウラを後背位で犯している。彼女の尻をがっちりと掴んで指を食い込ませて柔らかさを堪能しながら、ガニ股になって少しでも深くまで肉棒を挿入していた。

 肉と肉のぶつかり合う乾いた音とラウラの喘ぎ声が反響し、無理矢理組み伏せて犯しているという感覚が強い体位を楽しんでいる。


「んああっ♡ は、激しいってば♡ ひああっ♡ あんっ♡ ワタシの中をそんなにゴリゴリ擦らないで♡ ふああっ♡ ああああっ♡」

「朝まで休めると思うなと言っただろう」

「んひいいいっ♡ 天使さまのイジワル♡ あああっ♡ 猫いじめは駄目って言ったのに♡ ふあああっ♡ こんなに乱暴なエッチするなんて酷い♡ にゃあっ♡ ひああああっ♡」


 天使はラウラの両手を突かんで後ろに引っ張ると、さらに抽送のスピードを上げていく。

 ラウラの身体のことなど一切考えていない身勝手なセックス。メスの身体を使って自分が気持ちよく射精するためだけのオナニーのような行為。

 冥王のような優しさの欠片もないセックスの快楽にラウラは溺れてしまっていた。


「ふあああっ♡ またイッちゃう♡ もう何回イッたかわかんない♡ んあああああっ♡ 気持ちいい♡ こんなに気持ちよくて激しいエッチなんて初めて♡ あんっ♡ ふああああっ♡」


 ラウラは身体がバラバラになりそうなのにやめてほしいとは全く思わない。

 暴力的なまでのオスの欲望をまっすぐにぶつけられて、彼女のメスの部分が悦びを感じているのだ。

 冥王はこう言うことをしてくれなかったので、処女ではないはずなのにセックスの初めての感覚を覚えていくのが嬉しいし楽しい。

 優秀なオスに使われることがこんなにも幸せで気持ちいいことだなんてラウラは知らなかったのだ。


「体の反応はどんどん良くなっているぞ。この淫乱猫めが」

「にゃっ♡ い、淫乱なんかじゃない♡ あああっ♡ 天使さまがすごいだけ♡ あっ♡ ふあああああっ♡ 奥をグリグリされるの好き♡ あああっ♡ ワタシの中をみっちり広げてくれる天使さまのでかき回されるの好き♡ んうううっ♡ もっとワタシを使って気持ちよくなってほしいにゃ♡」

「ならばぞ飲み通りにしてやろう」


 ラウラの乳房を両手で鷲掴みにして、抱えどりで子宮口をイジメていく。

 一番奥のコリコリとした感触を楽しみながら、豊満な乳房の柔らかさと温かさも掌で堪能する。

 もう何度も揉んでいるのでラウラの胸は天使の掌にしっとりと吸い付いてきており、掌を添えているだけでも気持ちよさを感じる。

 しかしもっとラウラの胸を堪能したい天使は当然指も動かす。

 力を籠めると無骨な男の指が美しい肌に食い込んでいき、力を抜くと弾力で元の形に戻っていく。

 グニグニとおもちゃのように何度も揉みしだきながら指で乳輪をなぞり、キュッと乳首を抓んで捻じるとラウラの身体が大きく跳ねた。


「んああああっ♡ おっぱいも気持ちいい♡ あんっ♡ ひああああっ♡ もう全部気持ちいい♡ 気持ちよくないところなんてない♡」


 天使がもう一度ラウラを四つん這いにしてスパートをかけるが、ラウラは自分の腕で体重を支えることができずに上半身が寝床に付いて尻だけを上げた体勢になってしまった。

 恥ずかしいのにラウラにはどうにもできない。腰を打ち付けられるたびに胸が寝床に擦れて感じてしまう。

 それだけでも気持ちよすぎておかしくなりそうだったのに、天使は右手でラウラの尻尾をギュッと掴んだ。


「ふあああっ♡ しっぽはだめ♡ だめええええっ♡ ひあああああああっ♡」


 左手ではラウラの尻を揉みしだいたまま右手ではしっぽを掴んで乱暴に扱く。

 セックスの最中は間違いなくラウラの性感帯であるその部分を天使は何度も触っており、彼女の自慢の尻尾は汗や愛液まみれになっている。

 ラウラの自慢しっぽだというのに毛並みも悪くなっており、モフモフした触り心地も半減してしまっていた。


「んああっ♡ もっと触って♡ もっと乱暴に♡ 雑に触っていいから♡ 天使さまだけは特別♡ あああっ♡ んああああっ♡」


 ラウラはそのことを残念に思うどころか喜んでいた。

 天使との行為がどれほど激しいものなのかが目に見える形で表れているからだ。

 冥王にこんなことをされては流石に怒るだろうが、天使になら全く怒りなど湧いてこない。

 野獣に犯されているようでオスに屈服する無力感を感じて、自分が弱いメスだとわからされるのが興奮する。

 気持ちよく射精するための穴になれるのが嬉しすぎて、ラウラも天使と共に絶頂に向けて駆け上がっていく。


「ふあああっ♡ また出されちゃう♡ 出して天使さま♡ あああっ♡ ひああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んひいいいいいっ♡ お腹が破裂しちゃう♡ あああっ♡ んあああああああああっ♡」


 もう何度目かもわからないほどの膣内射精を受け止めてラウラが絶頂する。

 子宮が精液でみちみちと拡張されているのがわかり、オスの欲望を受け止められたことで全身にメスの悦びが広がっていく。

 強弱をつけてしっぽを掴みながらグイグイと腰を押し付けて、天使も最後の一滴まで気持ちよく射精することができた。


「ん……にゃ……♡ 天使さまぁ♡」


 ラウラはぐったりしているのだが膣は収縮しており、身体はもっと犯してほしいとおねだりしているのがわかる。

 何度出しても全く萎えない肉棒を挿入したまま体位を変えると、後背位から正常位に移行した。

 寝床に手を突いてラウラに覆いかぶさって、天使がゆっくりと腰を動かし始める。


「んあっ♡ あんっ♡ ホントにずっと硬いまま♡ 天使さますごい♡ あんっ♡ こんなの誰でも夢中になっちゃう♡ それに、んっ♡ 乱暴にしてもらうのも好き、にゃ♡」

「そのくらいは冥王もできただろう」

「んううっ♡ 冥王さまは優しくしかできなかったから、んあっ♡ 天使さまよりも激しくなくて、んっ♡ 今思えば気持ちよくなかったかも……にゃんっ♡」


 今までのラウラが激しいセックスだと思っていたものは、天使とのセックスに比べると全然激しさなど感じない。

 オスに求められているという実感も薄かったので、あのセックスで今まで満足できていたことが自分でも不思議だ。

 天使には何度でも壊れるくらいに抱いてほしいと思っていたラウラだったが、天使は突然動きを止めてラウラの身体を抱き起す。


「天使さま、どうしたの――ちゅ♡ ちゅう♡ れりゅうう♡」


 対面座位で抱きしめられながらのキスにラウラが困惑するがすぐに自分も舌を絡めていく。

 先ほどまでの激しいセックスとは正反対のセックス。ラウラが満足できていなかったようなセックスが始まった。

 むしろ冥王ですらもっと激しく動いていたと思うほどだったが、不思議なことにラウラの体の熱は冷めることがない。


「んちゅっ♡ れりゅうう♡ はぁ♡ はぁ♡ 天使さまとのキス好き、にゃ♡ れろぉ♡ んちゅっ♡」


 天使はラウラの柔らかくて温かい身体を抱きしめながら、腰を少しだけ動かして子宮口を優しく刺激していく。

 力を籠めればどこまでも腕が沈んでいきそうなほどであり、汗をかいているので肌が密着して擦れるだけでとても気持ちいい。

 豊満な胸が自分の胸板でつぶれて形を変える感触も何度も味わい、瑞々しい唇を優しく犯していく。


「れりゅう♡ ちゅっ♡ キス、もっとして♡ 天使さま♡ キス♡ ちゅるるうう♡ れりゅうう♡ ひあっ♡ ふふ、おっぱいもしてくれるんだ♡ んっ♡ そこもいい♡ あああっ♡」



 天使がキスを中断するとラウラの乳首にしゃぶりつく。

 顔を強く押し付けて柔らかさを堪能しながら、唇と舌で乳首をコロコロと転がしていく。

 ラウラも天使の頭を抱きしめて自分の胸に強く天使に顔を押し付ける。

 彼女は自分でも驚くほどにこのセックスに夢中になっていた。

 ほとんど動いていないというの抱きしめあっているだけで快楽を得ることができている。

 お互いの体温を感じあって一つに溶け合うような感覚に浸るのが心地よい。

 挿入されたままの肉棒はあいかわらず自分の膣内をみっちりと広げており、今まで子宮に注がれた大量の精液の感触も感じ取れる。


「ふああっ♡ 天使さま♡ あん♡ おっぱい気持ちいい♡ もっと吸って♡ んっ♡ 好き♡ 天使さま♡ あああっ♡ イッちゃう♡ イクっ♡ んああああっ♡」


 ビクンっとラウラの身体が跳ねて甘イキすると、天使はちゅぽんっとわざと音を立ててラウラの乳首から口を離した。

 恥ずかしさで顔が赤くなったラウラの唇を奪うと、もう一度抱きあってキスをしながら今度は一緒に絶頂に登りつめていく。


「ちゅう♡ れりゅうう♡ キス好き♡ ああっ♡ 天使さま好きぃ♡ ちゅるるう♡ れりゅうう♡」


 甘々な対面座位でラウラの思考が完全に溶かされてしまっていた。

 口元から涎を垂らしていることにも気が付かず、目にはハートマークでも浮かんでいるかのようだ。

 激しく犯されるようなセックスでも甘く愛を語り合うようなセックスでも天使の方が遥かに自分を気持ちよくしてくれる存在だと気が付いたラウラは、どんどん彼に夢中になっていく。

 心からも体からも冥王の痕跡が消え去り、彼よりも遥かに優秀なオスに全てを捧げていく。

 天使に腕を回して足も腰に絡めてがっちりとホールドし、しっぽも絡めてできる限り力を込めて天使に抱き着く。

 求められていることに興奮した天使の肉棒が一回り大きくなって震え始めると、腰を突き上げて子宮口に亀頭をぴったりと密着させて動きを止めた。


「ちゅうう♡ ちゅっ♡ 天使さま、一緒にイッて♡ れろぉ♡ 一緒がいい、にゃ♡ んちゅっ♡ ちゅるるううう♡ んっ♡ ふあああっ♡ イッちゃう♡ イッちゃ――ふあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ひあああっ♡ 天使さま♡ 好きっ♡ 好きぃ♡ んあああああああああっ♡」


 対面座位でキスをしながらラウラにドロッとした欲望を注ぎ込む。

 特別濃い精液が尿道を通っていく感覚を堪能しながら放出を行い、ラウラもがっちりと天使にしがみついてそれを受け止めていた。

 優秀なオスの欲望と愛情を同時に注ぎ込まれている感覚に溺れて、メスとして最高の充実感と多幸感に包まれている。

 子宮には精液が入る隙間などなく、結合部から大量の精液が溢れてしまっていた。

 どぴゅっと最後の一滴を天使が放つと、ぶるっとラウラの身体が震える。

 舌と舌にねっとりとした唾液の糸を作りながら二人の唇が離れると、快楽で蕩けきった表情のラウラと目が合う。


「天使さま♡ もっとしてほしいにゃ♡ ん――ちゅ♡」


 ラウラが唇を重ねて今度は自分から動き始める。

 テントの中でのセックスはまだまだ終わりそうになかった。



「はぁ……♡ はぁ……♡ も、もう無理にゃ……♡」


 二人のセックスが終わったのは日が昇り始めた頃だった。

 天使は宣言通り朝までラウラを休ませることはなく彼女を抱き続けて、今はようやくテントの寝床で寄り添って休んでいる。

 ラウラは天使に肩を抱かれてうっとりした表情で彼に寄り添っていた。

 女に生まれて良かったと心から思っており、もはやラウラの身も心も冥王から離れて天使のモノになっている。


「今日一日動けないかも……天使さまにくっついて休憩しなきゃ♡」

「早く帰って冥王に会いに行くのではないのか?」

「その予定はキャンセル♡ 今度から疲れた時は天使さまのところにくるから♡」


 そう言ってラウラは天使の頬をペロペロと舐め始めた。

 彼女のなりの親愛表現であり、今までは冥王に行われていた行為だ。


「そう言えば天使さまは人間界で買いたいものってないの?」

「特にない」

「即答だね。じゃあ今度何か探してみようよ。ハジャーズのいろんなお店に案内してあげる。なんなら今日行っちゃう?」


 欲しいものが自分にあるのかわからないが、様々な店を知っているラウラに付いていけばなにか見つかるかもしれない。


「わかった。よろしく頼む」

「任せて♡ そういえば天使さま……どうせほかのみんなにも手を出してるんでしょ?」

「ああ」

「てし、てしてし♡」


 ラウラが不機嫌そうな表情になって天使の肩に猫パンチを繰り出すが、本気で怒っているわけではないのは天使にも理解できた。


「まぁ仕方ないよね。冥王さまには申し訳ないけど天使さまとエッチしちゃったら誰でも天使さまのモノになりたいって思うだろうし。ワタシも天使さまのペットになりたい♡ 他の人ばかりにかまっちゃだめだよ♡」

「わかった」

「えへへ♡ 天使さま、ペットの面倒はちゃんと見てね♡ ごろごろ♡」


 喉を鳴らしながら頬ずりをして甘えてくるくるラウラの頭を天使は撫でるのだった。



 ある日のこと、仕事を終えた冥王は気晴らしに散歩に出かけることにした。

 いつものようにアイリス達と交流を行い、彼女たちが毎日成長していることを実感しながら適当にぶらぶらしている。

 そんな中でラウラのことが頭に浮かんだ。

 商人でもある彼女は世界中を駆け回っているのだがしっかりと休んでいるのだろうか。

 この前もハジャーズに行った際に砂嵐に巻き込まれたそうで帰りが遅くなっていた。

 それに疲れた時には冥王さまに会いに来ると言っていたにもかかわらず、最近は全くと言っていいほどラウラが会いにこない。

 まさか自分の所に来るヒマもないくらいに忙しくしているのか。それともちゃんと休んでいて疲れていないから自分の所には来ないのか。

 少々気になった冥王はラウラを探し始める。

 アイリス達のことを良く知っている冥王は、ラウラのお気に入りの昼寝スポットを巡ってみることにした。

 ラウラとコトはよく昼寝スポットの取り合いをしているのでコトと途中で出会うかもしれない。

 コトとも最近交流が少ないような気がするので、見かけたら話しかけてみよう。いや、昼寝中なら怒られるだろうか。

 そんな事を考えながらいくつかの場所を巡っていた冥王だったが、数カ所目のお気に入りスポットでラウラではなく天使の姿を発見した。

 ラウラがどこにいるのか聞こうと思い天使に近づいていく冥王の足が止まる。

 天使は座って読書をしているのだが、彼の太ももを枕にしてラウラが眠っているのだ。

 それだけではなく、反対側の太ももを枕にしてコトも昼寝をしている。

 いつもは昼寝の場所を争っている二人が並んで昼寝をしているなどとても珍しい。

 しかも第三者の膝を枕にして眠っているなど冥王も初めて見た。

 遠目からでもラウラもコトも心地よさそうに寝ているのがわかり、話すのはまた今度にしようと冥王が踵を返す。

 だがその時冥王に気が付いた天使と目が合った。

 彼は「助けてくれ」と視線で訴えかけている。

 確かに彼からすれば身動きの取れない状況なのだろう。そして必死そうな雰囲気なのでかなりの時間あのままなのも想像できる。

 とはいえ、これも天使にとっていい経験だと判断した冥王はにっこりと笑って「諦めろ」と視線を返すと、今度こそその場から立ち去るのだった。

 一方冥王に見捨てられた天使は本を閉じると大きなため息をつく。

 すやすやと眠るラウラとコトを見ていると自然と手が動いて彼女たちの頭を撫でると、二人が嬉しそうに微笑む。

 その笑顔に心が――魂が温かくなるのを感じて、偶にはいいかと考えて読書を再開するのだった。


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