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少女のつむぐ淫らな秘跡~ルージェニア編~

 遥か昔、パルヴィン王国には禁忌の魔術でモンスターを召喚した魔術師が存在した。

 そのモンスターは当時の魔術師たちによって封印されて、アイリスたちによって討たれたので脅威は去った。

 しかしそんな危険なことをする魔術師なので、他に危険なものは存在しないのかもう少し詳しく調査を行いたい。

 アイリスの一人でありパルヴィン王国の王女でもあるルージェニア・ハディク・ド・パルヴィンは冥王にそう進言すると、魔女の隠れ家へと調査に向かうのだった。

 しかし彼女は一人で調査に来たわけではなく、手伝いとして天使を一緒に連れてきている。


「到着ですわ。あなたはここに来るのは初めてでしたわね」

「ああ」


 天使が頷く。

 手伝ってほしいということでルージェニアと共に魔女の隠れ家に来たのはいいのだが、一体何を手伝えばいいのかはまだ聞いていない。

 魔法関連ならば自分よりもラディスやナジャのほうがよほど力になれるはずだ。

 とりあえず何か資料などはないか、もしくは隠し部屋などはないかと調査を始める。


「今日は手伝っていただき感謝しますわ。時間も押している事ですしさっそく始めましょう」

「……ここに来るまで随分と時間がかかったからな」


 ルージェニアは多くの民に慕われているので、国を歩いているだけで何度も声をかけられてしまうのだ。

 あげく目的を忘れて畑を手伝おうともしていたので、天使が首根っこを引っ張って畑から引き離したのだ。


「それで、何を探せばいい?」


 天使がルージェニアに尋ねると、彼女はなぜか周囲を調べることはなく真っ直ぐに天使を見つめてくる。


「それはあなたをここに連れてくるための建前ですわ」

「建前?」

「単刀直入に聞きますが……あなたの目的はなんですの?」


 すぐになんのことだと言い返そうとしたが、ルージェニアのあまりの迫力に天使は一瞬怯んでしまう。

 それほどまでに彼女の表情は真剣そのものだった。なにか既視感があると思ったが、以前プリシラに問い詰められた時に似ているのだ。


「なんのことだ?」

「とぼけないでくださる? あなたがプリシラや複数のアイリスたちに手を出している事はとっくにお見通しですわ」


 ルージェニアは妹であるプリシラの変化に気が付き天使と男女の関係になっている事、そしてプリシラと同じような雰囲気や表情になっているアイリスが他にも何人もいるということに気が付いたのだ。

 ここに天使を連れてきたのは彼の真意を問いただすためである。


「アイリス達を我が物として内部崩壊させるつもりかしら? もしもあなたが冥王に害をなすつもりならば、私は容赦するわけにはいきませんわ」


 一国の姫とは思えないほどの殺気と威圧感がこもった目を向けられて、思わず天使が怯んでしまう。

 彼女の目は本気だ。ここで冥王に害をなすと言えばルージェニアと戦闘になるだろう。

 そして彼女は刺し違えてでも天使の命を奪って冥王やアイリス達を守るつもりだ。

 殺気を向けられているというのに天使はそんな彼女の強い意志の籠った目に魅かれてしまう。


「さぁ、答えなさい」

「冥王を害するつもりはない。ただアイリスという至高の花達が欲しいだけだ」


 彼女の真剣さははっきりと伝わってきているので、天使も真剣な言葉で返事をする。

 ルージェニアは何も言わずに天使を見つめており、天使も目を逸らすことなく彼女を真っ直ぐ見つめる。

 二人とも何も言わずに沈黙が続き、お互いに見つめ合ったまま時間だけが過ぎていった。


「…………はぁ……」


 沈黙を破ったルージェニアが大きなため息をついた。

 天使の言葉を聞いて目を見て、彼は嘘をついていないと確信したのだ。


「わかりました。その言葉を信じますわ」

「俺を討たないのか?」

「こう見えて人を見る目はありますの。あなたが嘘をついていないのは分かりますし、アイリス達の分裂や仲違いを望んでいない事も真実のようですわね」


 天使がアイリス達に手を出したことにより、関係が悪化したり雰囲気が悪くなったという事実は今のところ存在していない。

 学業や戦闘なども今まで通り何の問題もなくできているので、ルージェニア自身はまだ上手く信じられないが、アイリス達が冥王から天使に心変わりしただけという事。

 それどころか一部のアイリスはモチベーションが上がっているようにも思えるのだ。


「アイリス達に問題が発生しているようにも見えませんし……むしろベア先生の料理が少しずつ向上しているのは良かったことですわね……」


 料理の腕が壊滅的なベアトリーチェも天使の指導で少しずつマシになってきている。

 これについては冥王自身も驚いていたことだ。


「ただし。これから先あなたが冥王やアイリス達に少しでも害をなそうものなら、私が責任をもってあなたを討ちます」

「好きにしろ」

「ええ、もちろんですわ。話は終わりですので戻りましょう」


 仮に天使と戦うことになった場合は人目につかない方がいいと思ったのだが杞憂だったようだ。

 これならば彼の部屋に行って話をするだけでもよかったのかもしれない。

 そんな事を考えていたルージェニアだったが、突然背後から天使に抱き着かれてしまう。


「きゃっ!? ちょ、ちょっとなにをしますの!」


 アイリスに危害を加えないとわかったので油断していたが、この天使はアイリスを自分のモノにしたいということは否定していなかった。

 ゆえに自分もその対象であることにルージェニアは気が付くと、天使の拘束から逃れようと暴れ始める。


「んっ! は、離しなさい! 自分の意志であなたのモノになったプリシラ達ならともかく、私は冥王のモノよ! あなたのモノになど――んむううっ♡」


 ルージェニアが横を向いた瞬間に、天使が彼女の唇を奪う。

 柔らかくて瑞々しい唇の感触を堪能するように強弱をつけて何度も自分の唇を押し付けながら、彼女の服の胸元をはだけて乳房を露出させた。

 ぶるんっと大きく揺れてルージェニアの胸が姿を現すと、それを乱暴に鷲掴みにして指を食い込ませていく。


「んうううっ♡ んむううっ♡ んちゅっ♡ ちゅるるううう♡」


 ルージェニアがいくら暴れても天使の拘束を解くことはできない。

 好きでもない男にキスをされただけではなく体まで触られてしまい、汚されたというショックや冥王への罪悪感で心が支配されていく。


(や、やっぱりこの場で――んっ♡ ど、どこを触っているんですの♡ い、痛い♡ 痛いはずなのに――っ♡ な、何かがお尻に当たってますわ……もしかしてこれは……♡)


 ルージェニアの乳房を揉みしだきながら天使は勃起した肉棒を彼女の尻に何度もこすりつける。

 彼女からは直接見えることはないのだが、服の上から擦られているだけで冥王のモノよりも熱くて硬いこと、そして大きいことが伝わってきた。

 それと同時になぜか子宮がムズムズし始める。


「んむっ♡ れりゅううう♡ い、いい加減にしなさい♡ ちゅ♡ ちゅうう♡ れろぉ♡ じゅるるううう♡ んむううっ♡ んうううううううっ♡」


 天使は愛撫の手を一切緩めない。

 彼女の口の中に舌を差し込んでいき、口の中を隅々まで舐めまわしていく。

 最初は抵抗していたルージェニアだったが、キスの心地よさに思考を溶かされてしまいされるがままになってしまった。

 彼女の舌に自分の舌を絡めて、お互いの唾液を交換し合うようなキスを続けていく。

 ルージェニアの柔らかさと温かさが同居した女性らしい身体をギュッと抱きしめて、彼女の全身を堪能していく。

 両手はもちろん乳房を何度も揉みしだく。

 下から持ち上げるようにタプタプと揺らしながら揉みしだいた後は、乳首を指でつまみながら握りつぶすように指を強く食いこませた。


「んむうううっ♡ んぶううううううっ♡」


 痛みでルージェニア身体がビクンっと跳ねるが、痛み以外の感覚も感じている事は彼女自身気が付いていた。

 今度は乳房の表面を撫でまわすように優しく触れながら愛撫を続ける。

 汗をしっとりとかいて掌に吸い付いてくるような感触は天使を興奮させて肉棒が固くなり、それをルージェニアに何度も押し付けていく。


(あああっ♡ ど、どうしてこんなに――あんっ♡ か、感じてしまうんですの♡ ああっ♡ 冥王♡ 私は――ひあっ♡ め、冥王に愛してもらうよりもずっと――んうううっ♡)


 ルージェニアの身体の感度がどんどん上がっていく。

 天使の愛撫を身体が受け入れ始めて、快感を悦び始めている。


「んちゅっ♡ れりゅうう♡ あんっ♡ お、お待ちなさ――んあああっ♡ そ、そこはいけませんわ♡ あああっ♡ そこは冥王だけの――あんっ♡ あああっ♡」

「今からは俺だけのものだ」

「~~~っ♡ ふあっ♡ ひああああああっ♡」


 天使が右手をルージェニアのショーツの中に入れると、指で秘部をかき回し始める。

 すでに湿っていた秘部だったが、指一本でもキツキツでありなかなか入っていかない。

 しかし一度挿入してしまえば天使のものだった。指をまげてルージェニアの気持ちいいところを探っていき的確に快感を与えていく。


「あんっ♡ あああっ♡ ちゅっ♡ れりゅう♡ んちゅ――ひああっ♡ あ――んひいいいいっ♡」


 クリを抓まれてルージェニアの身体がもう一度大きく跳ねた。

 しかし今回感じたのは痛みではなく快感のみ。


(ほ、本当に何がどうなっていますの♡ き、気持ちよすぎて――あっ♡ そこは駄目ですわ♡ そこは――んっ♡ 感じすぎちゃ――ああっ♡)


 正直に言えば彼女はこうなることも想定していた。天使と敵対することになって敗北した場合は、無理矢理犯されてしまうのだろうと思っていたのだ。

 しかしたとえ汚されてしまったとしても自分の心は冥王に捧げているので何をされても耐えられる地震があった。

 なんなら行為の途中に反撃して成敗してしまおうと思っていたくらいだ。

 自惚れなどではなく自分ならば天使に屈することなどないという自信があったというのに、今はこうして彼にいいようにされてしまっている。

 天使にあるのが悪意だけだった場合、そしてルージェニアに苦痛や屈辱を与えるのが目的だった場合は本来のルージェニアの精神力ならば無理矢理犯されても耐えられたのかもしれない

 しかし今のルージェニアは未知の感覚と快楽に悦んでしまっている。

 今まで何人ものアイリスを自分のモノにしてきた天使を甘く見てしまったということもあるのだが、自分の身体を貪るように求めてくる天使に対してルージェニアのメスの部分が悦んでいる。

 冥王よりも強く自分というメスを求めている天使の欲望をまっすぐにぶつけられてしまい、彼女も無意識の内にまっすぐに受け止めてあげたいと思い始めている。


「んちゅっ♡ れりゅうう♡ ちゅるるうう♡ はぁ♡ はぁ♡ んむっ♡ れろぉ♡ ちゅるるううう♡」


 冥王とはした事もないほどの情熱的なキスを受け止めながら胸や秘部を愛撫されていき、ルージェニアはだんだんと何も考えられなくなっていく。

 しかし子宮がキュンっと疼いたかと思えばそこから大きな快楽がこみあげてきた。

 それが絶頂の前兆だとはわかっていたのだが、こんなに簡単にイカされてしまうなど信じられない。


「んむううっ♡ あんっ♡ お、お待ちなさい♡ んちゅっ♡ 私、もう――んああああああああっ♡」


 ルージェニアの身体が三度大きく跳ねる。

 あっさりとイカされてしまった彼女は足がガクガクと震えており、愛液が太ももからつたって流れていた。

 自分で立っていることもできないが天使が抱きしめているので倒れることはない。

 全身に力が入らないルージェニアだったが、天使に支えられて壁際まで歩かされる。


「はぁ……んっ♡ は、何を――あんっ♡」


 天使に突き飛ばされてルージェニアは壁に手を突いて倒れるのを回避した。

 それだけではなく尻を突き出す体勢になっており、服をめくった天使がルージェニアの尻を両手で撫でまわす。


「あああっ♡ さ、触らないで――あっ♡ あぁ……あっ♡」


 簡単にイカされて屈辱的な気分だというのに、こんな恥ずかしい格好までさせられてさらに羞恥心が煽られてしまった。

 しかし優しく尻を撫でられると快感が広がり心地よさを感じてしまう。

 このままでは挿入されてしまうのは明らかだが、逃げようにも足がまだ震えていて上手く歩けず、壁に手をついていないと倒れてしまいそうだった。


「んああっ♡ い、いいかげんにしなさ――っ♡」


 天使を睨もうと背後を振り返ったルージェニアの表情が凍り付く。

 今まさに挿入しようとしている天使の肉棒を見て締まったからだ。


(な、なんですのあれ……冥王のと全然違う……さ、流石にあんなのは入りませんわ……)


 大きさだけではなく形も違う。

 カリ首の部分が深く凶悪な形をしており、挿入されてしまえば体が裂けてしまいそうだ。

 硬直してしまったルージェニアだったが、天使がショーツをずらして亀頭を秘部に当てたことによって正気に戻る。


「っ♡ ま、待ちなさい♡ そんなものが入るはずがありませんああっ♡ む、無理ですから――あんっ♡ グリグリしないでぇ♡ ふああっ♡ んあああっ♡」


 ルージェニアの声を無視して天使は肉棒に愛液をまぶしていく。

 彼女にとっては恐怖の象徴でも天使にとってはいつも通りのアイリスの反応なので、これを挿入すればどうなるかもわかりきっているのだ。


「んああ♡ あああっ♡ 熱いのが当たって――んあっ♡ んぎ……っ♡」


 姫とは思えないほど下品な声がルージェニアの口から洩れる。

 叫んでしまう所だったが必死に口を閉じてそれを耐えた。

 メリメリッと嫌な音がして身体が本当に裂けてしまったかのような激痛が走る。

 しかしそれと同時に背筋にゾクゾクと未知の感覚が走り、肉棒がゆっくりと入ってくるたびに痛みが甘い痺れに変わっていく。

 挿入から逃げようと足がピンっと伸びてしまうが、天使のモノはあっという間にルージェニアの膣内を埋め尽くして、彼女の子宮に亀頭をグリグリと押し付けた。


「ふあ――んああああっ♡ んひいいいいいいいいっ♡」


 天使の巨根を根元まで挿入された瞬間、今度は声を我慢することができなかった。

 口をパクパクさせたまま何も考えられなくなるが、自分の中を埋め尽くしている熱くて硬い感覚だけははっきりと感じられる。

 天使は彼女の膣の感触をじっくりと堪能しながら尻を揉みしだく。

 肉付きのいいルージェニアの尻に指を食い込ませて、その感触と弾力を味わいながら亀頭を子宮口に何度も押し付ける。


「んあっ♡ ああああっ♡ い、一番奥に――ひあああっ♡ ふあ――んひいいっ♡ ま、まって♡ まだ動かな――ふああああああああっ♡」


 動かないでと言おうとしたルージェニアの言葉を遮って、天使がいきなり腰を激しく動かす。

 冥王の肉棒とは比べ物にならないほど逞しいものに貫かれてただでさえルージェニアは思考が上手く働かなかったのに、突然始まった高速ピストンにより何も考えられなくなってしまった。

 ルージェニアの身体を壊すかの勢いで天使は腰を打ち付ける。

 肉と肉のぶつかり合う乾いた音、そしてルージェニアの喘ぎ声が響き渡り、膣からは愛液が大量に溢れてきている。


「んひいいっ♡ あああっ♡ そんなに激しく動かないで♡ あんっ♡ こ、壊れて――ふあああっ♡ んあああああっ♡」


 痛みが急速に消えていき、全身に未知の快楽が広がっていく。頭が真っ白になり気持ちいいことしか考えられない。

 冥王ではない男に、自分を無理矢理犯している男に抱かれているというのに、ルージェニアは言い訳できないほど気持ちよくなってしまっている。


(ど、どうしてですの♡ 冥王ではないのに――あんっ♡ そ、そこは駄目です♡ 一番奥を――あっ♡ か、硬いので何度も突かれてっ♡ あああっ♡)


 目を閉じたまま口をふさいで声が漏れないようにするが、天使が一際激しく腰を打ち付けるとあっさりと声を漏らしてしまった。

 手の跡がつくほどにルージェニアの尻をがっちりと掴んでいた天使だったが、彼女の胸を揉みしだきながら抽送を再開する。


「ふああっ♡ 胸が潰れて――あんっ♡ 乳首も触らないで♡ あっ♡ あああっ♡」

「柔らかくて揉み心地のいい胸だな」

「っ♡ あ、あなたに褒められても嬉しくもなんともありませんわ♡ ああっ♡ ふああああああああっ♡」


 褒められてもうれしくないはずなのに、なぜか子宮が疼き始めてしまう。

 どうして自分は好きでもない男に褒められて喜び、犯されて感じているのかがわからない。

 感じるどころか体の奥底から大きな快楽が込みあがってくるのを感じてしまう。


「お、お待ちになって♡ あああっ♡ 一度動きを止めて♡ ぬ、抜きなさい♡ あああっ♡ ふあああっ♡ 動かないでっ♡ ひあああっ♡」


 ルージェニアは天使に振り返ると嫌々と首を振るが、その仕草が可愛らしくて天使がますます興奮してしまう。

 その結果、天使は彼女の胸をギュッと掴んで左右別々に動かして愛撫しながら、腰のスピードも一気に速めていく。

 それはルージェニアを絶頂させるのに十分すぎるスイッチだった。


「あああっ♡ も、もうイッてしまいます♡ あんっ♡ ごめんなさい冥王♡ ああっ♡ ふああああああああっ♡」


 ルージェニアの背筋がピンっと伸びて絶頂した。

 膣が小気味よいリズムで肉棒を締め付けるので天使は思わず射精しそうになったがぐっとこらえる。

 乱れた呼吸を整えようとしていたルージェニアだったが、天使は彼女の左足を持って立ち側位の体勢になる。

 彼女の蕩けきった表情や露わになっている胸が丸見えであり、腰を打ち付けるたびに激しく揺れる胸が天使を楽しませている。


「ふあああっ♡ ま、待ってくださ――んひいいっ♡ も、もう立っていられませんわ――んっ♡」


 左足を持たれているのでルージェニアは片腕を壁について右足一本で立っているのだが、もはや自分の体重を支えるのも辛くなっている。

 だというのにそんな彼女のことなど一切考えずに天使は腰を振り続けていた。

 自分が気持ちよくなるためだけにルージェニアを使っている最低なセックスのはずなのに、彼女はどんどん発情していき子宮の疼きも収まらない。


(あんっ♡ 一番奥にグリグリって――あっ♡ ひああっ♡ 冥王のとは本当に全然違いますわ♡ こんな乱暴に――モノのように扱われているのに……っ♡)


 冥王はパルヴィン王国の王女である自分を一人の女として扱ってくれたのだとルージェニアは考えていた。

 しかし今にして思えばたとえ冥王に抱かれている時でさえ自分はお姫様扱いされていたのだとはっきりとわかる。

 それほどまでに今の天使とのセックスは衝撃的だった。

 足を大きく開かされて膣内を一方的に蹂躙されていく無力感と肉棒によりもたらされる快感でゾクゾクしてしまう。

 オスの欲望をまっすぐにぶつけられて自分のメスの部分が悦んでおり、真正面から全て受け止めてあげたいという欲求がこみあげてくる。

 一国の王女でもなく一人の女でもなく、一匹の雌としてルージェニアは天使に抱かれているのだ。


(あああっ♡ も、もう――っ♡ 気持ちよすぎてガマンができませんわ♡ あんっ♡ も、もっと奥を激しく――あ♡)


 子宮口を激しく突き上げてほしいと思った瞬間に、まるで心を読んだかのように天使が彼女の一番奥を突きあげる。

 亀頭で奥のコリコリした感触を堪能していると、再びルージェニアがイキそうになっているのを感じ取った。


「ふあああっ♡ ま、またイってしまいます♡ ひあああっ♡ んああああああああっ♡」


 二度目の絶頂。

 しかも先ほどのよりも大きな絶頂に至ったことで、とうとうルージェニアの足に限界が訪れた。

 だが彼女が倒れるよりも早く天使がルージェニアを抱え上げる。


「あんっ♡ はぁ♡ はぁ♡ 力持ちですのね♡」


 体位を駅弁に移行すると、ルージェニアの膝を抱えて腰を打ち付ける。

 結合部から愛液がどんどん溢れており、ルージェニアの表情は快楽で完全に蕩けきってしまっていた。


「ひあああっ♡ こ、こんなの初めてですわ♡ あああっ♡ ひあああっ♡」

「この体位のことか?」

「ああっ♡ それもそうですけど、んっ♡ こんなに激しくて気持ちいいのは初めてです♡ んあああっ♡ 野獣に犯されるように激しく、真っ直ぐに情欲をぶつけられて――んっ♡ そ、そんなに真っ直ぐに見つめないで――っ♡」


 天使のじっと見つめられて恥ずかしさのあまりルージェニアは目をそらしてしまう。

 しかし彼は目をそらさない。自分が反らしたままなのは負けた気になりもう一度彼と見つめ合うが、やはり恥ずかしさが勝ってしまう。

 それをごまかすようにルージェニアは天使に抱き着いて唇を重ねた。


「んむっ♡ ちゅ♡ れりゅうう♡ ちゅるるうう♡ はぁ♡ こんな気持ちいいキスも初めて――♡ ちゅっ♡ じゅるるううう♡」


 唇を強弱をつけて押し付け合った後、顔をずらしてぴったりと重ねる位置を探していく。

 そこを見つけるともっと唇を強くおしつけて、彼女の唇の柔らかさを温かさを堪能していく。

 そのまま亀頭を子宮口に押し付けるとルージェニアの目が大きく見開くが、彼女はすぐにもう一度目を閉じて天使に抱き着くと唇を強く押し付けてきた。


「んちゅうう♡ れろぉ♡ はぁ♡ はぁ♡ 気持ちいいです♡ あんっ♡ こんなのは本当に知りませんわ♡ ふあああっ♡ わ、私が今まで経験してきたものは何だったんですの……ちゅっ♡ れりゅううう♡」


 口と亀頭で同時にキスをして、ルージェニアを三度目の絶頂へといざなっていく。

 今までの冥王とのセックスは全てお遊びだったと思えるほど気持ちよくて充実したセックス。

 オスとメスが抱きしめあって一つに溶けてしまうような感覚にルージェニアはかつてないほど高まって、膣も無意識の内に肉棒を締め付けていた。

 天使もルージェニアの身体を抱きしめて柔らかさと温かさ、そしてメスの匂いを堪能しながら射精に向けて駆け上がっていく。


「ちゅっ♡ れりゅう♡ あんっ♡ お、大きくなりました♡ だ、だすつもりなのね♡ 私に♡ 私の中に♡ ひあああっ♡ あああっ♡ 冥王だけの場所に踏み入るなんて♡ あっ♡ ああああっ♡」

「今からは俺だけのものだ」

「~~~~~っ♡ は、はい♡ わかりましたわ♡」


 冥王への罪悪感など一瞬で消え去って、ルージェニアは力いっぱい天使に抱き着いて唇を重ねる。

 一匹の雌として求められるのが幸せすぎて止まることができない。

 全身が天使という優秀な雄を求めて、彼のモノになりたいと身も心も叫んでいる。

 天使は亀頭を子宮口に完全に密着させ、ルージェニアも少しでも体重をかけて奥で受け入れられるように務めていた。

 そして肉棒が一回り大きくなって震え始める。


「んちゅ♡ れろぉ♡ 出してっ♡ 私の中に♡ 冥王だけの場所をあなたのものに作り替えて♡ あああ♡ ふあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んあああああ♡ 熱いっ♡ 熱いのっ♡ ひあああああああああああっ♡」


 空っぽだった子宮にマグマのような精液を注がれてルージェニアが絶頂する。

 全身がメスの悦びに包まれていき、冥王の精液の感触など一切思い出せなくなっていく。

 抱き合ってキスをしながら冥王の何倍もの量の精液を受け止める。

 オスの欲望を受け止めているメスとしての充実感や幸せがたまらない。子宮からだけではなくルージェニアの心からも冥王が消えて天使が心を占領していく。


「あ――んあっ♡ あぁ……はぁ♡ はぁ♡ す、ステキでしたわ……♡」


 ねっとりとした唾液の糸を作りながら二人の唇が離れる。

 結合部からは大量の精液が溢れて地面に落ちていく。

 本当のセックスを知ったルージェニアはまだ余韻に浸っていたが挿入されたままの肉棒が固いままだということに気が付いた。

 冥王は一度出したら小さくなってしまうので、こういう部分でも逞しいオスだとわかりときめいてしまう。

 そして何も言われなくても続きをするのだと理解できてしまった。


「ん――まだ続けますのね♡ あんっ♡ 小さくなるどころかますます大きくなっていますわ♡ この恐ろしいものでプリシラもイジメたのではなくて♡」

「いつも2回か3回で気を失うな」

「あの子は体力がないのだから、あまりイジメたら許しませんことよ♡ その代わり……私は体力に自信がありますので……♡」

「心配しなくてもまだまだ可愛がってやる」

「っ♡ の、望むところですわ♡ ん――ちゅ♡」


 ルージェニアがキスをした瞬間に天使が動き始める。

 二人の情熱的なセックスはまだまだ終わりそうにない。




「ふああっ♡ あんっ♡ あああっ♡ すごいですわ♡ ああああっ♡ んあっ♡ もっとしてください♡ ひあああっ♡」


 セックスが始まって一時間が経過して、二人は地面に服を敷いて正常位で繋がっていた。

 お互いの生まれたままの姿になっており、肌を密着させているだけで快感を感じている。


「あんっ♡ ああああっ♡ 奥に当たっています♡ ふあああっ♡ お腹の奥がタプタプしていますの♡ あああっ♡ んあああっ♡」


 すでに何度も中出しされており、子宮の中は精液でタプタプになっていた。

 内側からみっちりと拡張されている感覚が少し苦しいのに、その感覚が愛しくてたまらない。

 お互いに両手を恋人繋ぎにして強く握りながら求めあっている。


「ひあああっ♡ もっと激しくかき回して♡ あああっ♡ あなたに気持ちよくしてもらいたいの♡ ひあっ♡ ふあああっ♡」

「王女とは思えない乱れようだな」

「も、もう♡ 誰のせいだと思ってますの♡ んひいいいっ♡ あ、あなたがほんのわずかな時間で私を変えたのでしょう♡ あ――んあああああっ♡」


 両手を握り合いながら膣内を蹂躙していく。仰向けになっても形の崩れない彼女の巨乳が激しく揺れるのを見ながら天使がスパートをかけていく。

 そして射精が近づくにつれて、正常位から屈曲位になり、彼女の身体押しつぶすように体重をかけて犯し始める。

 オスに屈服する無力感も快感のためのスパイスになり、ルージェニアは一気に絶頂感がこみあげてくる。


「んむっ♡ れりゅうう♡ 出して♡ また私の中に出してほしいですの♡ あああっ♡ ふあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んうううう♡ んぶううううううううっ♡」


 キスをしながらの種付けプレスでルージェニアに精液を注ぎ込む。

 全体重をかけて亀頭を子宮口に密着させて、コリッとした感触を味わいながらの射精。

 種付けプレスというメスを完全屈服させる体位から得られる興奮と優越感も合わさって精液はなかなか収まらない。

 ねっとりと舌を絡めあうキスを続けながら二人は絶頂の余韻に浸り、唾液の糸を作りながら唇を離す。

 どぴゅっと特別濃い精液を放って射精が収まると、ぶるっとルージェニアの身体が震えた。


「ん……全然小さくなりませんわ……♡」


 困ったように微笑みながらもルージェニアの身体は期待に震えている。

 まだまだ可愛がってもらえるという事実が嬉しくてたまらない。


「はぁ……♡ はぁ……♡ あなたばかり上になってずるいですわ♡ 次は私が動きます♡」


 ルージェニアは体を起こして天使を押し倒すと騎乗位に体位を変更する。

 冥王ともした事のある体位。自分が優位に立ちたいという気持ちはあるが、天使に気持ちよくなってほしいという気持ちもある。


「さぁ、動きますわよ♡ あんっ♡ あっ♡ ふあああっ♡」


 ルージェニアは子宮に精液の重さを感じながら動き始めるのだった。



 二人のセックスが始まって2時間が経過したころ。

 ルージェニアは1時間前と変わらずに天使に跨って腰を振っていた。


「んひいいいっ♡ 奥に当たってます♡ ふあああっ♡ お腹もタプタプで――あんっ♡ ひあああっ♡ や、やっぱりこの格好は恥ずかしいです♡ あああっ♡ んあああああっ♡」


 彼女は騎乗位で腰を振っているのだが、足をガニ股に広げて身体を前に倒したスパイダー騎乗位で腰を振っているのだ。

 たわわに実った乳房が激しく揺れて天使の胸板に何度も当たる。あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にしながらもルージェニアは休まずに腰を振り続ける。

 膣の中で気持ちいい部分に自分で肉棒が当たるように動いているだけではなく、膣を締め付けたり天使の乳首を指で弄ったりと彼を気持ちよくすることも忘れない。


「あんっ♡ ああああっ♡ ま、また大きくなってきましたわ♡ ひあっ♡ ああああっ♡ こんなはしたない格好でなんて恥ずかしいのに……♡」


 ルージェニアは騎乗位は経験したことがあるが、スパイダー騎乗位などという下品な格好は知らなかった。

 しかし天使に教え込まれて今ではすっかり動けるようになっている。

 姫とは思えないほど下品な体位で自分に奉仕をしているルージェニアを見ていると天使は優越感がこみあげてきた。


「冥王にもしてやれば喜んだだろうな」

「ひああっ♡ あああっ♡ め、冥王にこんな恥ずかしい格好は見せられません♡ あっ♡ ああああっ♡ こんなはしたない格好をするのはあなたの前だけですわ♡」


 仮に以前からこの体位を知っていたとしても、下品なので冥王に引かれるかもしれないという恐怖から絶対にできなかっただろう。

 しかし天使の前ではたやすく行える。

 冥王よりも遥かに自分を求めてくれる強い雄には、このような下品な姿を見せても引かれることはないという確信があった。

 快楽に溺れるように喘ぎながらルージェニアはラストスパートをかけていく。


「ひあああっ♡ またイってしまいます♡ あなたも一緒に♡ いっしょがいいですわ♡ んあああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふあああああっ♡ んひいいいいいいいっ♡」


 天井を仰ぎながらルージェニアが絶頂すると、子宮にどろどろの熱い精液を注がれる。

 口をパクパクさせながら射精を受け止めていた彼女だったが、精液が止まった瞬間にすぐに天使が動き始めた。

 ルージェニアの身体を抱きしめて密着した騎乗位で何度も突きあげる。


「んあっ♡ ああああっ♡ も、もう――ふあああっ♡ ひあああ♡」


 ルージェニアは女性上位の体位なのに一方的に犯されてしまう。

 体力には自信がある彼女だったが、冥王とは比べ物にならないほどのセックスの激しさにスタミナがつきかけていた。

 だが天使は疲れなど一切感じさせず、膣の肉棒も硬いままだ。


「んひいいっ♡ す、少し待ってください♡ んむっ♡ んうううう♡」


 ルージェニアの願いも虚しく、天使は彼女を犯し続ける。



 行為が始まって4時間後。


「んあっ♡ あひっ♡ あ――ふあああっ♡ ああああっ♡」


 二人のセックスはまだ終わっていない。

 ルージェニアはもはやまともに動くこともできなくなっており、抱えどりで天使に身体を使われていた。

 ぐったりしている彼女は肉人形と言っても差し支えないほど動かないが、元々極上の身体の持ち主なので犯しているだけで天使は気持ちいいのだ。

 それにまだまだやめるつもりはない。

 アイリスでありパルヴィン王国の王女。そんな彼女を完全に自分のモノにしたい。

 上下関係を言うものをキッチリと刻み込むために、彼女の乳房を揉みしだきながら犯し続ける。


「んあああっ♡ ひあああっ♡ い、いつまでするんですの――あんっ♡ 流石に限界――ひあっ♡」

「ならやめてほしいのか?」

「~~~~っ♡」


 体力は限界だというのに、不思議なことにやめてほしいとは一切思わない。

 もっと自分というメスの身体を使って気持ちよくなってほしい。

 それは姫でも女でもなくメスとしてのルージェニアの本心だった。


「ああああっ♡ ふあ――あっ♡ んああああっ♡ また激しくっ♡ ひあああっ♡」


 抱えどりから後背位に移行してルージェニアを犯しぬいていく。

 彼女の腕を持って後ろに引っ張り、腰を突き入れて肉棒を深く挿入しながらラストスパートをかけた。

 カリ首の深い部分で膣の壁をガリガリと削るように擦るのは何度やっても気持ちいい。

 数時間かけて自分専用の形になった膣を使い、気持ちく射精するためだけの動きでピストンを続ける。


「んあああっ♡ また大きいのが来ます♡ ああああっ♡ 出して♡ お腹が破裂するまで♡ んひいいいいいいいっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「あ――んあ……っ♡ ふあああああああああああああっ♡」


 彼女の両手を引いて肉棒を押し込み精液を放つ。

 塊のように濃い精液が尿道を広げて通っていく感覚が気持ちよすぎて、全ての精液を放出するつもりで射精を続ける。


(あぁ……幸せですわ……♡)


 本当のセックスの快楽とメスとして生まれてきたことの悦び。

 その二つを思う存分に堪能しているルージェニアだったが、当然天使は動き始める。


「あぁ……も、もう好きにしてかまいませんわ♡」


 諦めたような、そして嬉しそうな表情を浮かべるルージェニアを、天使はまだまだ犯し続けるのだった。



 二人のセックスが始まって6時間後。


「あ……もう……本当に、無理です……わ……♡」


 二人は背面座位で繋がっているが、ルージェニアは少しでも気を抜くと失神してしまいそうだった。

 子宮には精液が注がれすぎて下腹部が少し膨らんでおり、彼女はそこを無意識に撫でてしまっている。

 ルージェニアの胸を無造作に揉みしだきながら膣の感触を堪能し、彼女のうなじにキスの雨を降らせる。

 うなじだけではなく胸元などにもキスマークが無数に付けられていた。

 もはやグロッキー状態のルージェニアだが、心地よい疲労感と充実感で身も心も満たされている。

 冥王への想いなどひとかけらも残っておらず、天使という優秀な雄に夢中になっていた。

 彼が冥王やアイリスに害をなすつもりならば刺し違えても止めるという覚悟に変わりはないのだが、オスとメスの上下関係を教え込まれてしまったので、彼に抱かれている間だけは一切逆らえそうにない。


「ん……とんでもない方のモノになってしまいましたわ♡」

「嫌ならば冥王の元に戻るか?」

「冗談はやめて♡ 冥王のことはもちろん大切ですがもうあなた以外の男性なんて目に入りませんわ――ちゅ♡」


 ルージェニアが天使の首に腕を回して抱き寄せると唇を重ねる。


「はぁ……あれだけ激しく求めあった後に、こうしてまったりした時間を過ごすのもいいですわね♡ ピロートークというものかしら♡」


 獣のように激しく交わった後だというのに、二人の今の空気は恋人同士そのものだった。

 ルージェニアは身体の力を抜いて天使に背中を預けており、天使は彼女の胸を揉んでいるが時折頭を撫でている。

 強い雄の腕に抱かれているだけで自分はこの人の女なのだという実感が込みあがってくる。

 処女はとっくに失ったはずなのに、ルージェニアは本当の意味で大人の女に生まれ変わったような気分だった。


「体力には自信があったのだけど、もう空っぽですわ。あんっ♡ あ、あなたのは本当に硬いままですのね♡」

「お前はもう限界なのか?」


 限界ではあるのだが、もっと抱いてほしいという気持ちもある。

 この強い雄はルージェニアが望めば好きなだけ可愛がってくれるだろう。

 何より硬いままの肉棒をスッキリさせてあげたいという気持ちもある。


「ん……少し休んでから続きをしましょう♡」


 しかし繋がったまま甘い時間を過ごすのが幸せすぎて、もう少しだけこのままでいたいと思ってしまった。

 二人はしばらく繋がったまままったりとした時間を楽しみ、もう一度獣のように交わってから隠れ家を後にするのだった。



 ルージェニアを自分のモノにした数日後。

 天使はルージェニアとプリシラの三人で冥界の服屋に買い物に来ていた。


「うーん……どれにしようかしら?」


 ご機嫌で服を選んでいるルージェニアだったが、それを見ている天使とプリシラの表情は暗い。

 当然彼女の壊滅的なファッションセンスが理由だった。

 ルージェニアは服のセンスが絶望的であり、彼女の服はいつもプリシラが選んでいるほどだ。

 そんな彼女が天使の服を選ぶからとプリシラと天使を引っ張って店にやってきたのだ。


「……ごめんね天使さん。こんなことになっちゃって」

「そう思うなら帰らせろ」


 天使が店を出ようとしたがプリシラに腕を掴まれる。


「お姉様の笑顔を守るためにお願いだからよ! お願いだから!」


 今にも泣きそうなプリシラを見るとここで帰るのは気が引けてしまう。

 覚悟を決めてルージェニアが選び終えるのを待つ二人だったが……


「これなんかがぴったりですわ!」 


 彼女が差し出してきたのはクソださいとしか言いようがない、それ以外の言葉では一切表現しようがない服だった。

 どんなセンスをしていればこの服を良いと思えるのか。そもそもなんでこんなものを作って販売しようと思えるのか。

 いつも寡黙である天使の表情がひきつるほどの衝撃。こんなものを着たいだなんて絶対に思わない。

 断ろうとした瞬間――ルージェニアの背後にいるプリシラが涙を流しながら無言で訴えてきていた。

 お願いだから着て。

 言葉は聞こえずともそう必死に懇願しているのがわかる。

 着るべきか着ないべきか。究極の二択を目の前にして天使は――


「……プリシラがその服を着たがっているぞ」

「え?」

「ええっ!?」


 ルージェニアが可愛らしく振り返る。プリシラは驚愕している。

 だがルージェニアにとっては自分が持っている服を羨ましそうに凝視しているように見えた。


「あら? そうだったのねプリシラ。言ってくれればよかったのに」

「い、いやっ! あのねお姉様! ボクは――!」


 今度は天使が無言で訴えてくる。

 お前が事実を隠しているせいなのだから責任を取れ。

 無言の訴えとルージェニアの笑顔を守らなければいけないという使命感が働き……


「う、うん……ボク……着てみたいかな……」

「それならこの服だとサイズが大きいからもう少し小さいのに――あ、プリシラにはこっちも似合いますわね。いつも服を選んでくれるお返しに、私が可愛いのを選びますわよ」

「わ、わぁい……ありがとうお姉様」


 その後ルージェニアは大喜びでプリシラの服を選ぶことになり、天使の服を選ぶことはすっかり忘れてしまったのだった。


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