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少女のつむぐ淫らな秘跡 ~プリシラ編~

 冥界でも深夜になり、天使は全ての業務を終えて部屋で休んでいた。

 今夜はやることもないのでそろそろ眠ろうと思っていると部屋のドアがノックされる。

 こんな時間に誰かが来ると言うことはおのずと相手は限られてくる。

 アナスチガルが今日も一日ご苦労様ですと甘やかしにでも来たのか、もしくはベアトリーチェが夜のご奉仕でもしに来たのか。

 いずれにせよアイリスが夜這いに来たのだろう。

 しかし天使がドアを開けると、そこには予想外の人物が立っていた。


「夜遅くにすみません天使さん。ちょっと時間をもらえますか?」


 ドアの向こうに立っていたのはアイリスだったが、天使がまだ自分のモノにはしていないアイリス。

 パルヴィン王家の一人であるプリシラ・マルツェル・ド・パルヴィンがやってきたのだ。

 こんな時間にどうしたのだろうと疑問に思いながらも、とりあえず彼女を部屋の中に招く。


「あ、お茶とかは結構です。ちょっと確認したいことがあって……」

「確認したい事?」


 飲み物を用意しようとしていた天使を止めると、プリシラはコホンと咳払いをする。


「単刀直入に聞きますけど……天使さん、何人かのアイリスに手を出してませんか?」


 その一言で思わず天使の身体が硬直してしまった。

 今まで何人ものアイリスを自分のモノにしているが、それは他のアイリスや冥王には一切バレていなかったからだ。

 しかし目の前のプリシラは確信のある表情をしている。適当に言っているような雰囲気ではない。

 確実な証拠をつかんでいるとでも言いたげなほど自信に満ちた表情なのだ。


「なんのことだ?」

「とぼけないでください。ちゃんと証拠はあるんですからね」 


 証拠など何も残しているつもりはない。

 いったい何を掴まれてしまったのかと身構えていると……


「いつも通りアシュリーのお尻をテイスティングした時に違和感を感じたんです。明らかに今までのアシュリーのお尻とは別物でした」


 一瞬彼女が何を言っているのか天使には理解できなかった。


「何をバカなことを言っている?」

「ボクは大真面目だよ! アシュリーのお尻の事なら何でも知ってるし、だてに尻ソムリエなんて呼ばれてないんですからね! ちなみにアシュリーだけじゃなくてアナ先生とかもそうでした。前に触った時よりもすごく魅力的で撫で心地のある素晴らしいお尻に――」


 突然尻の魅力を語り始めた彼女に対して天使は思わずドン引きしていた。

 プリシラは女の尻を触るのが好きすぎて尻ソムリエと呼ばれるほどである。

 だからと言って尻を触ったら明らかに変わっていたから疑惑を持ったなど本当にそれでいいのかと言いたくなる。

 アート系戦略家や姫軍師などと言われているのだからせめてもっと論理的な観点から疑惑を持つべきではなかったのだろうか。


「――というわけで冥王さん以外の男の人にお尻を撫でまわされた結果あのお尻になったと考えるのが妥当です。何か反論はありますか?」


 途中からは聞いていなかったがきっとふざけた理屈なので構わないだろう。

 しかしふざけた理屈とはいえ天使がアイリスに手を出しているという事実は間違っていないので反論することができない。


「……もしかしたらボクの勘違いかもしれないと思ってたけど何も言い返せないみたいだね。このことはすぐに冥王さんにつきだして――きゃっ!?」


 何も反論できずにこのままでは冥王に知られてしまうとなると天使に取れる手段はたった一つしかない。

 この場でプリシラを懐柔するために、彼はプリシラの手を引いてベッドに押し倒す。


「は、離して! んっ! このっ! どいてってば!」


 プリシラは暴れるが天使の拘束を振りほどくことはできない。

 アイリスの中でも武闘派とは言えない彼女が、アシュリーなどと鍛錬を繰り返すことにより強くなっている天使に敵うはずがなかったのだ。


「本性を現したんだね! 天使さんはいい人だと思ってたのに!」


 天使は冥界に来てから用務員としてしっかりと働いていたしアイリスからも信頼されていた。

 プリシラが以前一人で歌いながら掃除をしていた場面を見られた時には、セシルに見られた時と同じくルージェニアに内緒にしてくれるよう承諾してくれた。

 なのでプリシラ自身も天使を信じたい気持ちはあったのだが、ここまでくるともはや確定的だ。


「絶対に許さないよ! お姉様にまで手を出される前に――んむっ! ん! んううううううっ!」


 ベッドに仰向けに押し倒したプリシラに覆いかぶさると、天使は無理矢理彼女の唇を奪った。

 両手を恋人繋ぎにしてベッドに拘束して、強弱をつけて何度も唇を押し付ける。


「んむっ! んうううっ! んむううううっ! ぷはっ! や、やめて! いきなりこんなこと――んむっ! んううううううううっ!」


 好きでもない男とキスをするなどプリシラにとっては屈辱的なことだが、抵抗しても天使の好きにされてしまっている。

 最愛の冥王を裏切ってしまった。最低な男に汚されてしまった。

 様々な思考が頭をぐるぐると回り、ますますプリシラは激しく暴れ始める。

 しかし恋人繋ぎでべっぢに拘束されているので、プリシラが力を籠めると天使の手をギュッと握ってしまう事になるのだ。

 こんな男と恋人繋ぎをしていると思うとますます冥王に対して申し訳ない気持ちがこみあげてくる。


(いやだ……ボク、汚されちゃった……ごめんなさい冥王さん……っ!)


 天使がプリシラの口の中に舌を入れてくる。

 それだけではなくプリシラの服をめくると、ぷるんっと可愛らしく揺れて姿を現した彼女の胸を揉み始めた。


「んむっ! んうううううっ! 離して! んむううっ! ボクの身体を好きにしていいのは冥王さんだけだよ! あんっ! た、助けて冥王さん! あああっ!」

「冥王よりも気持ちよくしてやる」

「そんなのありえないよ! 好きでもない人にこんなことされて気持ちよくなるわけがないんむっ! ちゅっ! れりゅうううう!」


 舌を絡め合わせながらプリシラの乳輪を指先で何度もなぞって刺激していく。

 焦らすような刺激にプリシラは快感や嫌悪感よりもくすぐったさが勝り、足をバタバタと動かすが天使は愛撫の手を緩めない。

 舌もさらに激しく動かしてプリシラの口の中を蹂躙していく。


(な、なにこれ!? キ、キス……なの? んっ! 胸がムズムズするし、なんだか変な気持ちに――んあっ♡)


 ピクンっとプリシラの身体が跳ねて、彼女は初めて明確な快感を感じてしまった。

 その反応を見逃さずに天使は彼女の乳首を指でつまむ。


「んむっ♡ んあああっ♡ 乳首を――あんっ♡ た、助けて冥王さん♡ んむっ♡ ちゅっ♡ れろぉ♡」


 冥王に助けを求める口をふさいで、プリシラの口の中を隅々まで舐めていく。

 舌の付け根や歯茎の裏まで天使に舐められて、プリシラはどんどん羞恥心を煽られていく。

 それと同時に揉まれている胸から否定しようがない快感も広がっている。


「はぁ♡ はぁ♡ こんなことしても無駄だよ……んっ♡ 絶対に後悔されてやるから……んちゅっ♡」


 唇を重ねて二人の唇がぴったりと重なり合う位置を探す。

 それを見つけると天使はベッドに倒れこんでプリシラを抱きしめた。

 二人で向かい合いながらベッドに寝転がる体勢。恋人同士が抱き合って眠るような格好なのだが、プリシラにとってこの格好で眠りたいのは冥王のみ。

 しかし天使のキスでだんだんと力が抜けてきてしまい、抵抗する力も弱くなってしまう。


「んちゅっ♡ んうううっ♡ はぁ♡ はぁ♡ はなし――あんっ♡」


 天使が素肌が丸出しになっているプリシラの背中を撫でる。

 彼女の服は背面が肩口、背中、腰の大部分が露出してしまっているので、直接撫でられてゾクゾクしてしまう。

 それだけではなく天使は服の隙間に手を差し込んで、プリシラの尻を直接揉み始めたのだ。


「んっ♡ んうううううっ♡ や、やめて♡ そこは――あああっ♡ ボクのお尻に触らないで♡ あっ♡ あああああっ♡」


 触らないでと言われてやめるはずもなく、天使は両手で彼女の尻を揉みしだいていく。

 ゴツゴツとした男の指がスベスベの尻に食い込んでいくたびにプリシラの口から切なげな喘ぎ声が漏れていた。


「んあっ♡ はぁ♡ はぁ♡ ま、まって♡ ちゅっ♡ ほんとに……あっ♡ め、冥王さん♡ 冥王さ――ちゅ♡」


 尻を揉まれながらキスをされているだけなのにプリシラの身体は感じ始めてしまっていた。

 抱きしめられているので胸は天使の胸板で押しつぶされて、そこからも快感が広がる。

 いつの間にか天使はプリシラに舌を絡めるのをやめており、唇を押し付けるだけのキスしかしていなかった。

 口の中を無理矢理犯されて蹂躙されるような感覚がないのはプリシラとしても助かるのだが、その代わり今まではなかった感覚を感じている。

 お互いの唇の感触をじっくりと味わって、唇同士の境界線が無くなって一つに溶け合うような感覚。

 まるで恋人に抱かれているような安心感すらも感じてしまうのだ。

 快楽に溺れているわけでも思考が真っ白になっているわけでもないので、プリシラは冥王以外の男にキスされて安心感を感じている事を嫌でも思い知らされる。


「はぁ♡ ん――ちゅっ♡ も、もうやめ――ちゅ♡ ちゅるるう♡ キ、キスしないでよ♡ ちゅう――♡」


 唇を強く押し付けてプリシラの尻に指を食い込ませる。

 彼女の身体がビクンっと大きく跳ねて硬直するが、そのまま天使がキスを続けているとだんだんと力が抜けてくる。

 好きでもない男にキスされているのに完全に蕩けきった表情になっていた。

 それだけではなく体はリラックスしきっており、彼女は無意識の内にこの感覚をずっと味わいたいとすら思ってしまっている。


(あ、ありえないよ♡ こんなの絶対におかしい♡ だって冥王さんにキスしてもらった時だって、こんなに気持ちよくて幸せな気持ちになんてならなかったのに……♡)


 さっきのように激しく舌を絡めるキスはされたことがなかったが、今されているキスよりは激しく情熱的なキスをされたことならある。

 しかしプリシラの心と体は今されているキスのほうが気持ちいいと認めてしまっている。


「ちゅっ♡ ちゅうう♡ はぁ♡ はぁ♡ 天使さん、これ以上は――ひっ♡」


 天使の指がプリシラのアナルに直接当てられたことで、もう一度彼女は硬直してしまった。


「ま、待って♡ んあっ♡ そこは――あんっ♡ ひあああっ♡」


 指をツッコまれるのではなく表面を優しく撫でられるような動きなので痛みはないのだが、不浄の穴に触れられているというだけで羞恥心がこみあげてくる。

 いくら冥王とアナルセックスの経験があるとはいえ、それは心から信頼できる冥王だからこそプリシラも任せることができたのだ。

 しかしアナルからだんだんとこそばゆい感覚が全身に広がっていき、秘部や乳首なども疼いてきてしまう。

 そこに追い打ちをかけるように天使はキスを再開する。

 もう一度舌を激しく絡めあい、お互いの唾液を交換していくたびに、プリシラの目がどんどんと虚ろになっていく。


(駄目っ♡ こ、これ以上されたら――っ♡ ホントにおかしくなっちゃう♡ 好きでもない人にお尻を触られてキスされてるのに、身体の奥からすごいのが込みあがってきちゃうよぉ♡)


 無意識の内にプリシラも天使の舌に合わせて自分の舌を動かしていく。

 冥王のキスとは全く違う動きであり、冥王としてきたキスを天使に上書きされているような感覚だった。

 口、乳首、秘部、尻、そしてアナルの疼きが大きくなり、大きな快楽の波がこみあげてくる。


「んちゅっ♡ やだぁっ♡ こんなのでイカされたくないっ♡ 冥王さんっ♡ んちゅっ♡ れりゅうう♡ あああっ♡ ごめんなさい冥王さん♡ んあっ♡ んむっ♡ んううううううううううっ♡」


 天使の腕の中でプリシラの身体が一際大きく跳ねた。

 絶頂の余韻も冷めないまま天使はプリシラの尻に指を食い込ませて何度も揉みしだく。

 チカチカと視界の隅で火花が散っているのを感じながら、プリシラは口元から涎を垂れ流して口内を犯されていた。

 何度も体が痙攣して絶頂の波が収まっていくにつれて、キスだけでイカされてしまったのだという事実を思い知る。

 やがてねっとりとした唾液の糸を作りながら二人の唇が離れると、天使はプリシラを離して彼女を仰向けにする。


「はぁ……♡ はぁ……♡ キスだけでイカされちゃうなんて……♡ あっ♡ だ、ダメだよ♡ パンツを脱がせないで――ああっ♡」


 まだ全身に力が入らないプリシラの下着を天使が脱がせていく。

 秘部には直接触っていないにもかかわらず、彼女が履いていたそれは愛液でぐしょぐしょに濡れていた。

 それをベッドの隅に放り捨てると、対面座位で挿入する体勢になる。


「ひ――な、なにそれ……んっ♡」


 それとは勃起している天使の肉棒の事だ。

 冥王のモノを見慣れているプリシラだったが、天使のモノは冥王のモノよりも遥かに大きい。

 長さや太さだけではなく形などもだいぶ違い恐怖を感じてしまったが、竿の部分で秘部を擦られて甘い声が漏れてしまった。

 何度も擦って愛液を肉棒にまぶした後に亀頭を秘部に当てる。


「あんっ♡ そんなの入らない♡ 絶対に無理だからぁ♡ あああっ♡ ボクの身体壊れちゃうよ♡ ん――んぎいいいいっ♡」


 プリシラの言葉を遮って天使が腰を進めると、めりっと鈍い音が彼女の頭の中に響いた。

 初体験の時よりは痛みは少ないが、ピッタリと閉じられている膣内を焼けた鉄の棒で無理矢理広げられているような感覚だった。


「んひいいっ♡ い、痛いっ♡ 痛いってば――ひぎっ♡ ふああっ♡ ほ、本当に入ってきちゃう♡ 冥王さん以外のが――あああああっ♡」


 ゆっくりと肉棒が中に入ってくるたびにプリシラは自分の中身が作り替えられているような感覚に陥っていた。

 今まで何度も冥王に抱かれて彼専用の身体になったはずなのに、たった一突きでそれを上書きされていく。

 そしてとうとう亀頭が子宮口とふれあいった瞬間、プリシラの背筋がピンっと伸びる。


「んああああっ♡ ひあああっ♡ だ、ダメ――ふああああああああっ♡」


 みっちりと膣内を埋め尽くされてプリシラの全身から力が抜けて、無意識の内に天使の方に体重をかけてしまう。

 天使は彼女の背中に腕を回して、そのまま動くことなく子宮口をグイグイと押し上げた。


「んっ♡ んううううっ♡ お、大きすぎるよぉっ♡ さ、裂けちゃ――あああっ♡ ひあああっ♡」


 冥王よりも遥かに圧迫感を感じる。これで激しく動かれたら本当に裂けてしまっていたかもしれない。


(これ、本当に大きすぎる……♡ 大きいだけじゃなくて、冥王さんと形も全然違う♡ それにこの格好……っ♡)


 しかし動かないことで天使の形がはっきりとわかってしまう。何よりも対面座位で抱き合いながらのセックスというのが恋人同士の行為のようで恥ずかしさを感じてしまう。

 天使はまるでプリシラの膣に自分の肉棒の形をじっくりと馴染ませるように、ほんの少しずつ肉棒を動かして一番奥を刺激するだけだった。

 右手はプリシラの尻をがっちりと掴み、左手は彼女の後頭部を掴んで顔を引き寄せて唇を重ねる。


「ちゅっ♡ れりゅうう♡ あんっ♡ ボクの中でピクピクしてる♡ あああっ♡ ちゅるるう♡ じゅるるううう♡ い、痛いってば♡ ああっ♡ ふあああっ♡」


 痛みはあるがだんだんと薄れていき、それに比例して天使の肉棒が膣に馴染んできているのを感じていた。

 冥王とのセックスと比べてもほとんど動くことのないセックスだというのに、天使のほんの少しの動きでプリシラは感じすぎてしまう。

 抱き合っているので胸が天使の胸板に擦れて押しつぶされる。

 プリシラの小ぶりだが形のいい乳房がふにゅっと形を変えてそこから快感が広がる。

 膣内はみっちりと拡張されているにもかかわらず、プリシラは奇妙な安心感すら感じてしまっていた。

 先ほども思った事だが対面座位でのセックスは本当の恋人同士の様であり、しかも天使はプリシラを優しく抱いている。

 恋人に甘やかされていると身体が錯覚しているのか、だんだんと身も心も満たされてきているのだ。


「んちゅっ♡ じゅるるうう♡ あんっ♡ ダ、ダメ♡ ああっ♡ 痛いからやめて♡ ちゅるるうう♡」

「感じているの間違いだろう?」

「ち、ちがうよ♡ ボクは冥王さん以外の人にこんなことをされてもっ♡ 気持ちよくないんだからぁ♡ あっ♡ ああああああっ♡」


 冥王以外に抱かれても気持ちいいはずがない。

 頭ではそう思っていても心と体はその言葉を否定させてくれない。

 プリシラは無意識の内に自分からも天使に胸を押し付けたり、腰を押し付けて肉棒を少しでも深く受け入れようとしている。

 肉棒が脈打つのを感じると自分の身体で天使が気持ちよくなっていると言うことも伝わり、犯されているはずなのに嬉しさすら感じてしまう。


(すごいっ♡ こんなの知らないよ♡ ゆっくりなのに蕩けちゃいそう……恋人みたいなエッチ……き、気持ちよすぎるよぉ♡)


 キュッとプリシラの膣が肉棒を締め付けると、天使が子宮口を軽く押し上げる。


「あんっ♡ ああああああっ♡ も、もうやめて♡ ああっ♡ 痛いからっ♡ 痛い――はぁぁぁ♡」

「素直に気持ちいいと言ってみろ」 

「っ♡ や、やだぁ♡ 絶対に言わないっ♡ あああっ♡ ふああああっ♡」

「言えばもっと気持ちよくなれるぞ」


 プリシラの背筋にゾクゾクとしたものが走る。

 今でも冥王とのセックスよりも遥かに気持ちいいのにさらに気持ちよくなれる。

 快楽への好奇心を抑えることができなくなってしまう。

 彼女の理性の糸を切るために天使は子宮口をグリグリといじめ続けると、プリシラはすぐに我慢が出来なくなってしまった。


「ふあああっ♡ すごいっ♡ 気持ちいいっ♡ 天使さんとのエッチ気持ちいいよぉっ♡ ああああっ♡ ひああああああっ♡」


 気持ちいいと口にした瞬間に、まるで枷が外れたように快楽のレベルが一段階ほど上がる。

 天使の言った通り素直に気持ちいいと認めてしまった事で、心と体が完全に今行われているセックスが気持ちいいと自覚してしまったのだ。

 冥王への申し訳なさから感じてはいけないという気持ちも消えてしまい、プリシラは今まで以上に強く天使にしがみつく。


「あんっ♡ ふあああっ♡ ちゅ♡ れりゅううう♡ キスも気持ちいい♡ ああっ♡ こんなの初めて♡ 蕩けちゃいそうだよ♡ んっ♡ もっとして♡ ボクをもっと気持ちよくして♡ んああああっ♡」


 まるで恋人におねだりするように甘えてくるプリシラを見て、天使の肉棒が一回り大きくなって震え始める。

 そして彼女の尻を揉みしだいていた右手をそっと移動させて、指をプリシラのアナルにゆっくりと挿入した。


「んちゅっ♡ れりゅううう♡ ああっ♡ んおっ♡ あああっ♡ お尻も――おおっ♡」


 膣内の肉棒は子宮口に密着させて押し上げる程度だが、その代わりにアナルに挿入した指は激しく出し入れする。

 かつて冥王とした時は潤滑油を使う必要があったのに、プリシラのアナルはたやすく天使の指を受け入れてしまった。

 下品な声が漏れて恥ずかしくなり、その声を聴かれないように彼女の方からも天使に唇を重ねる。


「ちゅっ♡ じゅるるうう♡ 天使さん♡ ちゅ♡ 気持ちいいっ♡ んあっ♡ あああっ♡ 前も後ろも気持ちいいよぉっ♡ ふあっ♡ ああああっ♡ ボクの中で大きくなってる♡ ちゅるるううう♡」

「どこに出してほしい?」

「んひいいっ♡ な、中に出して♡ ボクの中にいっぱい出してぇ♡ ちゅっ♡ れろぉ♡ ボクと一緒に気持ちよくなって♡ あんっ♡ ひあああっ♡」


 抱き合いながら一緒に絶頂に登りつめていく二人は、傍から見れば完全に恋人同士にしか見えない。

 プリシラの心に冥王への申し訳なさが戻って来るが、その背徳感すら快楽のためのスパイスになる。

 そして天使に抱かれることでその背徳感も少なくなっていき、彼女の心と身体から冥王という存在が完全に消えていく。


「んっ♡ もうイッちゃう♡ 天使さんも出して♡ ボクと一緒にイッて♡ んあっ♡ ふあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んあああああっ♡ 熱いのが来てるっ♡ んあああああああっ♡」


 子宮に熱い精液を注がれてプリシラが絶頂する。

 天使は子宮口に亀頭をぴったりと押し付けたまま放出を行い、空っぽだった子宮が少しずつ精液で満たされていく。


「あああっ♡ こ、こんなの知らないっ♡ 冥王さんと全然違う♡ 気持ちいいっ♡ こんなに気持ちよくて幸せなの知らない♡ ふああああああああっ♡」


 子宮の壁にべっとりと精液が貼り付いて、ここは俺の場所だと宣言されているようだった。

 プリシラは天使に抱き着いて自分からも腰を押し付けながら、唇も重ねて舌を絡めていく。

 男性に抱きしめられている安心感と、アナルを指でかき回されながら射精される快楽を刻み込まれて、かつて感じたことがないほどのメスの喜びに包まれていく。

 一度で子宮がパンパンになるほどのあり得ない量の精液を放出して、ようやく天使の射精が収まった。

 天使の射精が終わってアナルから指を抜いても二人のキスは続き、ようやく唇が離れたのは10分ほどたってからだった。


「はぁ……♡ はぁ……♡ 天使さん……すごかったぁ♡」


 プリシラは無理矢理犯されたことなどもはや全く気にしておらず、蕩けきった表情でセックスの余韻に浸っている。

 自分に本当のセックスの気持ちよさを教えてくれた魅力的なオスに夢中になっている顔だった。


「エッチってこんなに気持ちよくて幸せだったんだね♡ ほとんど動かないのにすごく体力を使っちゃうけど――っ♡ て、天使さん……なんで大きいままなの……♡」


 プリシラの膣に挿入したままの肉棒はまだ硬さを保っている。

 むしろ出す前よりも元気といった感じで、一度出せば硬さを失ってしまう冥王からすれば考えられない事だった。


「あんっ♡ お、おかしいよ♡ 冥王さんは一回出したらふにゃふにゃになるのに――んっ♡」

「冥王と一緒にするな。それとももうやめてほしいのか?」


 その言葉にキュンっと子宮が疼く。

 ほとんど動かないセックスだったのに冥王とする時とは比べ物にならないほど気持ちよく、体力も大幅に消耗してしまっている。

 モヤシ体力のプリシラはもはや体力の限界であり、冥王が相手なら今日は勘弁してもらう場面だろう。

 しかし今日プリシラを抱いているのが冥王ではなく天使。

 もっと自分の知らないセックスの気持ちよさを教えてほしいし、自分を求めてくれるオスを受け入れてあげたいとプリシラのメスの部分が疼いている。


「……し、してもいいよ♡ ボクも続けてするって興味があるし……で、でも……優しくしてね♡ ん――ちゅ♡」


 恋人に甘えるようにキスをした後、二人のセックスは再開するのだった。



 天使は一度肉棒を抜くと、プリシラを四つん這いにさせた。

 ヒクヒクしている膣からは大量の精液が流れているが、彼の次の狙いはその上の穴だった。


「ほ、本当に大丈夫なのかな……んっ♡ ああああっ♡ お尻をそんなに撫でまわさないでよ♡ あああっ♡」


 尻を触るのは好きだが見られるのは恥ずかしいプリシラの顔が真っ赤になっている。

 アナルセックスをすると言われたのでこの体勢になっているのだが、あんなに大きなモノが本当に入るのかと不安に思ってしまう。

  だが彼女自身が受け入れたいと思っており、身体は期待しているので彼女のアナルは早く入れてほしそうにヒクヒクとしているのが天使には丸見えだった。


「ここも経験済みなのだろう?」

「そ、そうだけど……ご、ごめんね。そっちの初めても冥王さんにあげちゃってて……んっ♡」


 プリシラは元々アナルセックスにも興味があったので、冥王に後ろの初めても捧げている。

 キスも処女も初めては全て冥王に奪われてしまったので、天使に捧げられる初めてがないと思うと悲しくなってしまう。


「入れるぞ」


 しかし天使はそんなことは全く気にしておらず、アナルに亀頭を当てるとゆっくりと中に挿入していく。


「んんっ♡ んぎっ♡ あ――んおおおおおっ♡」


 下品な声が漏れてしまって思わず手で口をふさぐ。

 だが想像以上にあっさりと入ってくるのでプリシラ自身も驚いてしまっている。

 冥王とした時は潤滑油を使う必要があったのに、天使のモノは愛液と精液でまみれているからか潤滑油無しでも入ってくるのだ。

 痛みはだんだんとあまい痺れに変わっていき、天使が根元まで挿入するとプリシラの背筋がピンっと伸びた。


「んおっ♡ あああっ♡ んひいいいいいいっ♡ は、入っちゃった……♡ 天使さんのすっごく大きいのが、ボクのお尻に全部入っちゃったよぉ……♡」


 凄まじい圧迫感で息苦しさすら感じるのだが、その苦しささえ心地よく思えてしまう。


「はぁ……♡ はぁ……♡ て、天使さん♡ 動いていいよ――きゃっ♡」


 このまま壊れるくらいに激しく動かれることを覚悟していたプリシラだったが、天使は彼女を抱き起すとそのままベッドに仰向けになると、後背位から身体を密着させた背面騎乗位に体位を変更した。

 背後から抱きしめられる体勢になり、背中に天使の身体が密着しているので安心感を感じる。

 天使もプリシラの柔らかく温かい身体を抱きしめながら、ゆっくりと腰を動かして彼女のアナルを蹂躙していく。


「あんっ♡ あああっ♡ ふおっ♡ ほ、ホントに大きい♡ んっ♡ でも、あんっ♡ なんだか安心するかも♡」

「安心?」

「ああっ♡ だ、だって、冥王さんとした時は四つん這いだったけど、天使さんはギュって抱きしめてくれるからぁ♡ ああっ♡ こんな体勢でお尻エッチしたことないから、あっ♡ ふあああっ♡」

「どっちがいい?」

「こ、こっち♡ 天使さんとのお尻エッチのほうが気持ちいいっ♡ ああああっ♡ もっとギュってして♡ 動かなくてもすごく気持ちいいよ♡ あっ♡ んおっ♡ んひいいいっ♡」


 天使は右手でプリシラの胸を揉みしだいてく。

 硬くなってツンと天井を向いている乳首を優しく指でつまみながら、左手では彼女の頭を撫でていく。


「んっ♡ 撫でられるのも安心できて好き♡ あああっ♡ ホントに恋人同士みたい♡ んちゅっ♡ れりゅうう♡」


 プリシラの方から唇を重ねる。

 冥王ともラブラブセックスをした事があるが、天使との行為はより距離感を近く感じていた。

 アイリスにとって冥王は指導者のような側面も兼ね備えているので、プリシラも彼や教師陣には基本的に敬語を使っている。

 天使に対してもそうだったのだが、彼の行いを知って敬語が取れたことがプラスに働いてしまっているのだ。

 対等な恋人同士に思えてしまい、プリシラにとっては新鮮で嬉しい感覚だった。


「れりゅう♡ ちゅっ♡ じゅるるううう♡ ふおっ♡ お尻の穴が広がって閉じなくなっちゃうよぉ♡ あんっ♡ んおおおっ♡」

「そのくらいやらないとお前の中から冥王は消えないだろう?」

「んああっ♡ も、もう消えてるから♡ あんっ♡ 冥王さんの事は尊敬しているけど、もう男の人とは見れなくなっちゃった♡ 天使さんのせいなんだからね♡ あああっ♡ ボクの心も体も天使さんに変えられちゃった♡ ちゅっ♡ ちゅるるるうううう♡ んうううううううっ♡」


 ビクンっとプリシラの身体が大きく跳ねる。

 甘イキしたのは丸わかりであり意識が飛びそうになるが、天使との甘い時間をもっと過ごしたいという一心で意識を保っていく。

 冥王とのセックスならばきっともう限界と気を失ってしまっていただろう。

 まるで気付けと言わんばかりに天使の首に腕を回すと、舌をさらに激しく動かしていく。


「ちゅっ♡ れりゅううう♡ 天使さんとのラブラブお尻エッチ気持ちいい♡ あんっ♡ 好きっ♡ 天使さん大好き♡ あああっ♡ ふあああああっ♡」


 好きと言葉にするとますます気持ちよくなる。

 口元から涎が垂れるのも構わずキスを続ける。僅かに体が動くたびに先ほど子宮に注がれた精液がタプンっと波打ってプリシラが快楽と多幸感に包まれる。


「んちゅっ♡ ちゅうう♡ 天使さん♡ あああっ♡ そんなにボクの胸っ♡ ふあああ♡ ああああっ♡」

「触ってほしくないのか?」

「そうじゃないけど、あああっ♡ お姉様とかと比べて大きくないからっ♡ ふあっ♡ んうううっ♡」

「十分に魅力的だ」

「っ♡ んひいいいいいいっ♡」


 またもやプリシラが甘イキしてしまう。

 不意打ちに弱い彼女は突然魅力的と言われて、身体が喜んでしまったのだ。

 そして好きな男に褒められたのが嬉しくて、プリシラの心もどんどん高まっていく。

 彼女の胸を二つとも揉みしだきながら天使は肉棒を根元まで押し付ける。


「あああっ♡ またイッちゃいそう♡ んっ♡ 今度は一緒にイキたい♡ んおっ♡ 天使さんと一緒がいいよぉっ♡ ちゅっ♡ れりゅううう♡ お願い天使さん♡ ボクと一緒にイッて♡ ちゅっ♡ お尻の中に熱いのをたくさん出して♡ あああっ♡」

「中に欲しいのか?」

「うん♡ ほしいからぁっ♡ それに天使さんにも気持ちよくなってほしい♡ ふあああっ♡ ボクの身体から冥王さんを完全に追い出して♡ 心も体も天使さんのモノになりたい♡ あっ♡ ふあああっ♡」


 肉棒が一回り大きくなって震え始めて、プリシラのアナルをみっちりと拡張する。

 射精の前兆だとプリシラもわかっているので、キュッとアナルを締めて少しでも天使を気持ちよくしようと努める。


「んちゅっ♡ もうダメェ♡ お尻に出されてイッちゃう♡ 天使さん♡ ちゅ♡ 好き♡ 大好きだよ♡ あああっ♡ 冥王さんより好き♡ 大好きいいいいいいっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ああああっ♡ んおおおおっ♡ おっ♡ イクっ♡ んひいいいいいいいいいっ♡」


 アナルに熱々の精液を注がれてプリシラが絶頂した。

 天使は彼女の柔らかく熱を帯びた身体をつぶすほど力を込めて抱きしめて、思う存分欲望を注ぎ込む。

 肉棒が脈打つたびに精液は放出されて、プリシラの身体もそれに呼応するようにビクビクと跳ねていた。


「んちゅっ♡ ちゅるるるううう♡ れりゅううう♡ 好き♡ 天使さん♡ 好きだよ♡ 大好きっ♡ あっ♡ ふあああああっ♡」


 プリシラの中にかすかに残っていた冥王の痕跡が消え失せて、今度こそ正真正銘天使のモノになれたという確信が彼女にはあった。

 逞しいオスのモノになれたメスの喜びを感じていたプリシラだったが、体力の限界を超えてしまいゆっくりと意識を手放すのだった。



「ん……あれ……ボク……」

「目が覚めたか」

「天使さん……あ♡」


 プリシラが目を覚ますと、彼女は天使と共にベッドで眠っていた。

 どうやら気を失ってから彼がベッドに寝かせてくれたらしい。

 気絶する前は服を着ていたが今はお互いに生まれたままの姿になっており、汗まみれだったプリシラの身体は綺麗になっている。

 おそらくは天使が後処理をしてくれたのだろう。

 仰向けの天使に抱き着いて身体を密着させてプリシラは気を失っていたようだ。

 無意識の内に天使の足に自分の足を絡めているので、よほど天使から離れたくないと思っていたのだろう。


「ボクってば気絶しちゃったんだね……綺麗にしてくれてありが――っ♡」


 ドロッと膣とアナルから精液が垂れているのを感じる。

 身体は綺麗にされているが、その二カ所だけは天使はそのままにしていたようだ。

 ここは俺の場所だとマーキングされたようでプリシラは嬉しさを感じる。


「はぁ……二回もできるなんて天使さんはすごいなぁ♡ 丸一日とかも出来そう……なんてね♡」

「そのくらいならばできる」

「……え、マジ?」


 半ば冗談で言ったのだが天使の反応からして本当の様だ。

 丸一日出来るのだとしたら、たった2回の射精で満足できたのか不安になってしまう。


「ボクはあれ以上は無理かも……ゴルエナかレッドブルで……アナ先生にお願いして回復魔術をかけてもらったほうが……」

「無理はしなくていい」

「だって好きな人には満足してほしいでしょ。天使さん、今度からもしも出し足りない時は、ボクが気を失っても構わずに続けてよね♡」


 ちらりと天使の肉棒を見ると、すでに力は失っている状態だった。

 それでも勃起している冥王のモノよりも逞しいと感じてしまうのは、完全に天使のほうが冥王よりも優れたオスだと理解してしまったからだ。


「ん……それにしてもほんとにすごかったぁ♡ こんなの反則だよ♡ こんなに気持ちよくて幸せにされたら、誰でも天使さんの事を好きになっちゃうよ♡」

「冥王はもういいのか?」

「い、イジワル言わないでよ……♡」


 もはやプリシラの目には自分しか映っていないことは天使もわかっていた。


「エッチの後にこうやってくっつくのってなんかいいよね♡」


 寄り添いあってお互いの体温を感じあうこの時間は、先ほどのセックスとは別の良さを感じる。

 特に体力が尽きるまでセックスをした後に、こうして甘やかしてもらえるなどプリシラにとっては初めての事だ。

 頭を撫でられていると安心するし、よく頑張ったなと褒められているようで嬉しい。


「冥王はこうしてくれなかったのか?」

「う……してたけど……天使さんとしてる方が幸せだし……というかなんでいちいち冥王さんの名前を出すのさ。そういうのってマナー違反じゃないの?」

「気になっただけだ」

「まぁ……天使さんが気にしないならいいんだけどさ」


 プリシラとしてはベッドの上で他の男の事を話すなどダメなような気がするのだが、天使が気にしていないのなら話すのは嫌ではない。

 冥王に対する罪悪感が無くなっているのだが、それでもいけないことをしているようでなんだかドキドキしてしまう。


「冥王さんともくっついてたことはあるけど、なんていうか……天使さんほど嬉しい感覚はないし……天使さんはこうして抱かれてるだけで逞しいなとか思うけど、冥王さんはそういうのがないし……強いオスに抱かれてると嬉しいし安心するっていうか……♡」


 自分でも恥ずかしいことを言っている自覚があるので、プリシラの顔がどんどん赤くなる。


「それに冥王さんと比べて天使さんは距離感も近い気がするかな。エッチの時も思ってたけど、同じことをされてるはずなのに天使さんにしてもらったほうがすごく気持ちよくて幸せなんだよね♡ 経験済みのはずなのに初めてのことだらけだよ♡」

「俺を冥王につきだすのではなかったのか?」

「それはもうなし♡ だってボク天使さんなしじゃ生きていけない身体にされちゃったんだから♡」


 冥王よりも気持ちよくて幸せなセックスがあると知り、女としての本当の喜びも知ってしまったプリシラは、もはや天使に害をなすつもりなど毛頭なかった。


「でも他のアイリスに手を出してるなんて、アシュリーのお尻を触らなかったら気付かなかったよ。普通に良い人だと思ってたもん。前にボクが間違って怖い本を読んだ時も、眠れるようにってホットミルクを淹れてくれたでしょ?」

「幽霊の類が苦手なんだったな」

「だ、だって透けてて神出鬼没で軍略も通じないんだよ……今度眠れなくなっちゃったら天使さんの所に来るから一緒に寝てね♡ ん――ちゅ♡」


 天使に口付けをしてプリシラが微笑む。

 プリシラがもう一度眠るまで二人のピロートークは続いたのだった。



「プリシラー。ちょっとよろしいかしら?」


 アイリスの一人であるルージェニア・ハディク・ド・パルヴィンは、妹であるプリシラの部屋のドアをノックしていた。

 中から返事が聞こえてきて、すぐにドアが開いてプリシラが顔を見せる。


「お姉様、どうしたの?」

「お茶に誘われたのであなたも――あら? 部屋の掃除をしていたのかしら?」


 プリシラは以前リディアとアイリスお掃除隊を結成した時の聖装を身に着けていた。


「そうだよ」

「あなたが自分の部屋の掃除をするなんて珍しいですわね。確かリディアに掃除をしてもらうようになったんじゃなくて?」


 プリシラは掃除をするのが好きでルージェニアの部屋もよく掃除しているのだが、自分の部屋はとてつもなく汚い。

 アイリスのお洒落番長を自称している彼女は大量の服を持っているのだが、クローゼットにしまったままだとコーデが決まらないという理由で服を出しっぱなしにしている。

 なので普段は家具も壁も床も見える場所がほとんどないのだが、今はとても綺麗になっていた。


「たまには自分でやるよ。それに天使さんが手伝ってくれたから一人でやるよりも楽だったしね」


 ルージェニアには見えなかった位置から天使が姿を現す。

 学園で用務員をやっている彼もすっかりと馴染んでおり、プリシラともかなり仲良くなったようだ。


「最近お二人とも仲がいいですわね」

「ええ、そうかな?」

「そうですわ。この前もプリシラの漫画作りを手伝ってくれていたでしょう? 可愛い妹の力になってくれて感謝しますわ」


 同人作家でもあるプリシラは個人で漫画を描く以外にもかつて他のアイリス達と一緒に作品を作ったこともある。

 少し前も天使と一緒にやっていたのをルージェニアは見ていた。


「そ、そうだね。取材にも付き合ってくれたし……♡」

「取材?」

「な、なんでもないよ!」

「ところで掃除はもう終わったのでしょう? それならみんなで一緒にお茶にしましょう」

「まだ何ヶ所か掃除する部屋が残ってるからお茶には付き合えないよ。ごめんねお姉様」


 プリシラが残念そうに断るが、ルージェニアは妹とは比較にならないほどのショックを受けていた。


「そんな! パルヴィンの月として私の隣にいてくれるのではなかったの!?」

「お姉様の隣に立つ覚悟はあるけどあれはそういう意味で言ったんじゃないから……ボク達はまだ掃除しないといけないからもういくね。ほら、天使さん。次の部屋に行こう」

「いいのか?」

「リディアだって頑張ってるんだからボク達だけお茶なんてできないよ。じゃあねお姉様」


 去っていく二人をルージェニアが見送る。


「仲が良いのはいいことですけど……なんだか引っかかりますわね」


 少し前までプリシラは天使に敬語を使っていたのだが今はとれている。

 アイリスであり学生という立場からか、プリシラは冥王や教師たちには敬語を使っており、用務員である天使にも同じように使っていたにも関わらずだ。

 そのプリシラの些細な変化がどうしても気になってしまうルージェニアだった。


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