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空の幸せに必要な存在Dive2

「ふぅ……今日は仕事が早く片付いたな」


 まだ日が高いうちに甲は仕事を終えて帰宅していた。

 最近は仕事で忙しかったので早めに帰れることは甲も嬉しく思っており、早く帰って最愛の妻である空に会いたい気持ちでいっぱいだ。


「久しぶりに空と出かけるか……最近はお互いに忙しくてろくにデートもできていないからな」


 最近忙しいというのは何も甲だけの話ではなく、空の方も忙しくしている。

 その理由は彼女が甲の友人である雅の秘書をするようになったからだ。

 雅の秘書として働きたいと言い出したとき、少し複雑だったが甲は彼女の意志を尊重することにした。

 その日以来彼女は精力的に雅と共にCDFの治安維持活動に従事する日々を送っている。

 そして必然的に家を空ける日も多くなっているのだ。

 そのせいで夫婦の時間というものがほとんど取れなくなってしまっている。

 顔を会わせない日が出来た。一緒に食事をする機会も減った。夜の生活も空が雅の秘書になってから一度もない。

 このままではまずいと思う気持ちは甲にもあるのだが、最近の空は忙しくもとても充実しているのがわかるので何も言えないのだ。

 CDFの仕事がよほど性に合っているのか、顔を会わせる機会が減ったのに働き始める前よりも活き活きとしているのが甲にはわかる。

 さらに雅のにはレイン、千夏、真、菜ノ葉、亜季、そしてノイまでもが力を貸しているらしい。。

 彼女たちを一つにまとめ上げた雅はCDFでも一目置かれる存在になり、一つの部署を任されるほどになっているという。

 雅が活躍しているのは嬉しいし、空がその力になっているのも誇らしい。

 だからこそ甲は毎日もやもやしたものを抱えて過ごしていた。

 それに見知ったメンバーの中で自分一人だけが仲間外れにされているような疎外感も感じてしまっている。

 流石に空との時間がないのはそろそろ限界なので、早上がりの今日はどうしても空と過ごしたい。


「最後にデートをしたのはいつだったかな……今日は空も休みだと言っていたから、帰ったらすぐに――」


 もう少しで自宅につきそうなときに通信が届く。

 しかも会いたいと思っていた空からだったので、甲はすぐに通信にでた。


「空、どうしたんだ?」

『ちゅっ♥ れりゅうう♥ ちゅっ♥ あ、甲。実はちょっと――んっ♥』


 空の声が聞こえるが何やら物音のようなものも聞こえてくる。

 いったいどうしたのだろうと思いながらも少し待つと「ご、ごめんね」と再び声が聞こえてきた。


「なにかあったのか?」

『ちゅう♥ 実は今日は帰れなくなっちゃったのよ。だから先に寝てて れりゅう♥』


 空の言葉に甲は思わず耳を疑う。


「え? 今日は休みだったんじゃないのか?」

『れろぉ♥ そのはずだったんだけど急に……ね。私も甲に会えなくて残念よ』


 

 甲に会えなくて残念と言いながらも空は全く残念そうではない。

 その理由は簡単であり、彼女は今至福の時間の真っ最中だったからだ。


「ちゅるるるううう♥ 雅ぁ♥ ちゅっ♥ やっぱり通信を切っちゃダメ? れりゅうう♥ 雅のチンポに集中したいのよ♥」

「いいから続けろよ」

「もう、イジワル♥ そんなところも好きなんだけどね♥ ちゅっ♥ ちゅるるううう♥」


 空は今も雅の秘書として働いており、フェラチオで奉仕している真っ最中だったからだ。

 彼女にとって雅に尽くせることは何よりの喜び。むしろ甲の声というノイズは邪魔でしかない。

 それでも雅がそうしろと命じるのならば空は彼に従うだけだ。


『そ、そうだったのか……実は今日は早く帰れるから、久しぶりに出かけないかって誘うつもりだったんだよ』

「れりゅうう♥ じゅるるううう♥ そう、残念だわ。ちゅるるううう♥」


 雅の巨根をうっとりした表情で空が根元から舐め上げる。

 玉袋をしゃぶって皺を伸ばすように舌を這わせながら、袋の中の玉も舌でコロコロと転がしていく。

 もちろん手では肉棒を扱いて玉舐め手コキで雅に奉仕していく。


「ふふ、運が良かったわ♥ 家にいたら財布とデートする羽目になるところだったわね♥ はむっ♥ じゅるるううう♥ あんなのとデートなんて地獄の時間よ♥ ちゅっ♥」

「休日出勤してよかったなんて思うのは空くらいだぜ?」

「あ――んむっ♥ じゅるるううう れりゅううううう♥ 私は雅の秘書なんだから休日なんて雅と一緒の日以外はいらないわ♥」


 雅の肉棒を今度は根元まで咥えこんで顔を上下に激しく動かしていく。

 本来ならば今日の空は非番だったのだが、雅に会いたいがために空は休日返上で彼の元に行ったのだ。

 彼女からすれば財布と過ごす家で退屈な時間を過ごすよりも、本当に愛してる雅のそばにいたいというのは当然の感情だろう。

 そしてちょうどムラムラしていた雅の性欲処理のために秘書として奉仕を始めた。

 もしも休日出勤しなければ甲とデートだったかと思うとゾッとしてしまう。

 もっとも雅がムラムラし始めたのは空が来たことが原因だ。

 空は雅の秘書になってからスタイルがよくなっており、彼の前では甲の前では見せないような色気を放つようにもなっている。

 雅の前ではセックスアピールの塊のような存在なので、彼も我慢できなくなったのだ。


『空。なんだか変な音がしないか?』


 フェラの音が甲にも聞こえてしまっているようだが、彼は何の音かまではわからないようだ。

 甲にはここまで激しい情熱的なフェラをしたことがないので当然と言えば当然だ。


「気のせいでしょ。それよりも忙しいからそろそろ切るわね。あむっ♥ れりゅうう♥ じゅるるうううう♥」


 口の中で雅のモノが震え始めたので、空は顔を激しく動かして一気にスパートをかける。

 通信で甲が何かを言っているようだがそれを完全に無視して、上目遣いで雅に「はやく出して♥」とおねだりしながら口を窄めてバキュームフェラで奉仕していく。


「そろそろ出そうだ……一滴もこぼすな」

「んむっ♥ んうううっ♥ んむううううううっ♥」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んむううっ♥ んぶううううううううっ♥」


 空の口の中を雅の精液が一瞬で満たしていく。

 一滴もこぼすなという命令を忠実に実行するために、空は大量の精液を必死に飲み込んでいった。

 胃の中にぼたぼたと濃い精液が落ちていくのを感じるだけで彼女は絶頂してしまう。

 全部を飲み込めずに口から精液が溢れてしまう事を残念に思いながらも、最後に口を窄めて尿道に残った精液も吸い取っていく。


「ん――ちゅるるるうううううう……ちゅぽんっ♥」

『空? 何かあったのか?』


 そろそろ本気で雑音が鬱陶しいのだが、雅の命令で自分から通信を切ってはならないのだ。

 固形物の様な精子を何度も咀嚼して噛み切って飲み込んだ後、今度はお掃除フェラをしながら仕方なく甲に返事をする。

 雅のモノは勃起していなくても甲のモノよりも比べ物にならないほど逞しいと思いながら。


「ねぇ、甲。そろそろ休憩時間が終わるのよ。悪いんだけどもういいかしら」

『あ、ああ……それじゃあ頑張ってくれよ』


 あからさまにがっかりした声で甲が通信を切ると、逆に空は満面の笑みになりお掃除フェラを続ける。


「れろぉ♥ じゅるるるうう♥ もう、雅ってばなんでこんなことさせるのよ」

「空だって興奮しただろ?」

「ちゅっ♥ 私は雅といる時は甲の声なんて聞きたくもないわ♥ ちゅるるるう♥ 大切な財布ではあるけど、オスとしてなんて見れないんだからぁ♥ れろぉ♥ ん、綺麗になったわね♥」

「一発抜いてスッキリしたぜ。それにちょうど連絡が来たみたいだ」


 雅の代わりに犯罪者を追っている亜季から通信が来たので、雅はすぐに応答する。


『雅、今大丈夫?』

「大丈夫だぜ亜季。そっちの様子はどうだ?」

『ターゲットの拠点候補を見つけた』

「わかった。それじゃあこっちはレインと合流して抑えに行く。いつもありがとうな亜季。愛してるぜ」

『私も愛してる♥ これからも一生雅の役に立たせてね』


 通信を切った雅が立ち上がってベルトを締めなおすと、空が雅のコートを持ってきて彼に着させる。


「例の奴らの居場所が分かったのよね?」

「ああ、今から捕獲に行くぞ。俺達なら楽勝だ」

「当然よ。私達の愛する雅がそこらの犯罪者に負けるわけないわ♥」


 抱かれる以外でも雅の役に立つことができる。

 そのことを嬉しく感じながら空は彼と犯罪者の捕獲に向かうのだった。



「雅さん、お疲れさまでした。今回も見事な手腕でしたね」


 レインが雅に敬礼する。

 犯罪者たちの捕縛は雅、空、レインの3人によって迅速に行われて、引き渡しも先ほど済んだところだ。


「俺なんて大したことしてないぜ? レインや空のおかげだよ」

「そんなことをおっしゃらないでください。私達の功績だというのでしたら、それらは全て雅さんに捧げるための功績です」

「そうよ雅。これだけ優秀な人材を纏められるなんてあなた以外にはいないわ。雅がいてくれるから私達は頑張れるのよ」


 空が雅の腕に抱き着いて胸を押し付けると、レインが羨ましそうにそれを見ていた。

 彼女も同じことをしたいのだが、ベッドの上でもない限りは空ほど積極的になれないのだろう。


「みんな、こっちも片付いたよ」

「お疲れさまです、雅さん」 


 雅たちとは別口で動いていた千夏と真も合流する。

 彼女たちは別の犯罪グループを追っており、そちらも捕獲できたと連絡を受けていた。


「お疲れ千夏、真。よくやってくれたな。疲れただろ?」

「そんなことありません。それに雅さんのためならどんな苦労でも平気です」

「そうそう。あたし達が雅のために苦労するなんて当然でしょ。自分の女に気を使ってどうすんのよ」

「千夏さんの言う通りです。それに最近は雅さんの元以前よりも連携が取れるようになっていますので、各々の負担も減っているはずです」

「そういえばそうね。だんだんと無駄が無くなってきている気がするわ」


 空の無駄がないという表現に全員が頷く。

 元々このメンバーは荒事には慣れているところがあるが、雅の手伝いをするようになってからはやはり勝手が違うと感じるところがあった。

 しかし「雅の役に立ちたい」という強い共通認識を持っているので、雅の元に一つになり今では立派なチームと言える部署になっている。

 情報収集や調査。各部署との交渉、様々な事務作業、今やったような犯罪者の確保。

 そして彼女たち全員の最も重要な役割である雅の身の回りの世話、業務後の慰安や性欲処理。

 それらをスムーズに行えるようになってきたのだ。


「少なくとも私は雅さんの下で働かせてもらうようになってからは、とても充実した日々を過ごしています」

「私もです」

「うちの部署もまた評価が上がるわよね。雅が頑張ってるのが認められるのは嬉しいわ」

「大変なのは否定しないけど嫌々やってるわけじゃないし、あたし達だって毎日が楽しいって事。わかった?」

「ほんとかよ? みんなが甲に惚れてた学生時代なんて今よりも楽しそう――」

「ちょ、ちょっと雅! それは思い出させないでっていつも言ってるでしょ!」


 空が慌てて雅の言葉を遮る。

 彼女だけではなく甲に好意を持っていたことがあるレイン、千夏、真も苦虫を嚙み潰したような顔になってしまっている。


「はぁ……過去の私を引っぱたいてやりたいですね。雅さんという素晴らしい方がすぐ近くにいたというのに、どうしてよりにもよって財布などにうつつを抜かしていたのでしょう……」

「わ、若さゆえの過ちってだけでしょ! あたし達全員今は雅のモノなんだからいいじゃない」

「ありえないありえないありえないありえないありえないありえない。財布の記憶なんて全部消して雅さんとの幸せいっぱいの記憶で全部上書きしちゃいたい……亜季さんも言ってましたけど本当に黒歴史です。菜ノ葉ちゃんなんて雅さんがいるのに財布なんかに懸念してた罪悪感でいっぱいで今でも時々泣いてます」

「オスとしての魅力がゼロなのよね……雅がそのことに気づかせてくれなかったらと思うとゾッとするわ。私達全員の大恩人ね」

「おいおい、俺の親友をあまり悪く言わないでくれよ」

「悪く言ってるつもりはないわよ。あいつは悪人でも犯罪者でもないしね」

「基本的にはいい人だと思います。でもそれだけです」

「男性としての見ることができませんね

「空を雅に取られるのも納得。やっぱり財布としか言えないよね」


 財布、というのはもちろん甲の事だ。

 表向きは空の夫だが、男性としての魅力が全くない彼は金を入れることくらいにしか役に立たない。

 空達にとってはそれが共通認識であり、いつの間にか甲の事を財布と呼ぶようになっていた。

 かつて甲に惹かれていた極上の女たちが、今はこうして自分に心酔しているという事実は雅に優越感を与えている。


「みんな財布に懸念してた時よりも仲良くなった気がするわ」

「それは間違いないね。あたしも財布のせいで菜ノ葉と気まずくなったことがあるけど今はそんなことないし」

「態度や口調もあの頃よりもずっと砕けていますね。やはり雅さんのモノであるという確かな繋がりがあるからでしょうか」


 レインは相変わらず硬すぎる口調なのだが、彼女が言いたいことは全員が理解していた。

 お互いに呼び捨てなっていたり、ちゃん付けが消えたり、先輩呼びが消えたりと距離が近くなっているのを感じる。


「レインさんは如月寮にはいなかったから、今はあの頃よりも一緒にいる機会が増えて、すごく仲良くなれた気がします」

「私もですよ真さん」

「真もあのころは上手く話せなかったけど、今はすっかり普通に話せるようになったよね。やっぱりあたしと同じように雅と一緒で毎日が幸せだから?」

「間違いないです千夏さん♥」


 満面の笑みの真を見て空は思わず泣きそうになってしまう。

 妹をここまで笑顔にしてくれる存在である雅にさらに惚れなおしてしまうほどだ。


「ほら、いつまでもこんなところにいないで帰ろうぜ」

「はいはい。それじゃああたし達はいくから、空は雅の事をよろしくね」

「え?」

「それでは失礼します」

「雅さん、お姉ちゃん、また明日」


 レイン、千夏、真の三人が一緒に去っていく。

 空がポカンとしていると雅に肩を抱かれて抱き寄せられた。


「きゃっ♥ ま、雅ってばいきなり……んっ♥」


 肩を抱かれただけで空の身体が疼きはじめる。

 先ほど口で奉仕したが空は入れてもらえなかったので、まだ体がくすぶっているのだ。


「ほら、俺達の家に帰ろうぜ」

「それはもちろんだけど、んっ♥ まこちゃん達は一緒じゃないの? てっきりみんなで――あんっ♥ 胸を揉まないで♥」


 俺達の家とは雅の妻子が待つ家ではなく、雅が自分の部署を任された際に借りた部屋の事。事実上は雅たちの拠点とも言える部屋だ。

 部屋と言っても高級マンションの一室なので中には部屋が複数あり広さも十分。様々な機器も置かれているだけではなく、雅が気兼ねなくセックスをするための部屋でもある。

 基本的に亜季はここからネットに潜っており、部屋全体の管理は菜ノ葉が行っている。

 もはや雅や空にとっては自宅よりも帰る機会の多い部屋だ。


「今日は亜季と菜ノ葉もいないから2人っきりだぜ。いつも複数プレイじゃ体がもたないからな」

「う、嘘つき♥ んっ♥ 雅なら何人相手でも余裕でしょ♥ この前だってみんな同時に――あんっ♥ わ、わかったわよ♥ 早く帰りましょう♥ 続きは家に帰ったらよ♥」

「甲のところに帰るのかよ?」

「私達の家に決まってるでしょ♥ 雅の秘書として夜の業務も完璧にこなしてみせるわ♥」


 もはや空にとって甲のいる家は自分の家という認識ですらない。

 今夜も夜の業務を行うために空は雅に肩を抱かれて二人の家に帰るのだった。



 空が雅の秘書として最高に充実した毎日を送っていたある日の仕事上がりの事だった。

 いつものように家に帰り雅を癒やすつもりだった彼女だったが、今日は彼にサプライズがあると言われて雅の後ろをついて歩いている。


「ねぇ雅。どこに行くのよ?」

「それを言ったらサプライズにならないだろ?」

「それはそうだけど……」


 空としては雅と一緒に歩いているだけで幸せなのだが、雅は仕事が終わって疲れているはずなので秘書として早く奉仕してあげたいと思っていた。

 とはいえ彼に逆らうなどありえないので黙ってついてくととある建物にたどり着く。


「ほら、ついたぜ」

「ここは……教会?」


 いったいここでどんなサプライズがあるのだろうと首をかしげる空だったが、扉が開いて中から真が出てきた。


「雅さん、準備はできてますよ」

「わかった。じゃあ空の事を頼んだぜ」

「ちょ、ちょっと待ってよ! まこちゃんは何をするか知ってるの?」

「あれ? お姉ちゃんにはまだ言ってなかったんですか?」

「サプライズとしか言ってないんだ。空」

「っ♥ は、はい♥」


 真っ直ぐに見つめられて空が思わず硬直する。


「ここで俺と結婚式をしようぜ」

「……え?」


 真面目な表情の雅は最高にかっこいいとうっとりしていた空は雅が何を言ったのか理解できない。

 いや、言葉は聞こえたのだが意味が分からなかったのだ。


「け……結婚?」

「ああ。空をどうすれば俺のモノにできるのかずっと考えてたんだよ。他のみんなはともかく空は甲の妻だろ?」

「な、何を言ってるのよ! 私の全部は雅のモノだからあんな財布に未練なんてないし、別れろって言うなら今すぐにでも離婚届を出してくるわ!」

「おいおい、空が甲より俺を愛してることは疑ってないぞ」

「そうだよお姉ちゃん。そんなの誰が見てもわかるし、わからないのはそれこそ財布くらいだよ」


 自分の愛が疑われていると勘違いしてしまった空だったが、二人の言葉で落ち着きを取り戻す。


「俺にとって空は親友であるの妻……特別な存在だからな。お前を完全に奪うために甲との結婚式の思い出を上書きして、俺との結婚式以外は思い出せなくするんだよ」

「あ……♥」


 甲との結婚式の記憶など今の空にとっては忌々しい記憶に過ぎない。

 雅以外の男性に愛を誓うなど思い出すだけでも寒気と吐き気がこみあげてくる。


「ほ、本当に上書きしてくれるの? 私はもうあんな最悪の記憶を思い出さなくてすむのね?」

「ああ。だから早く着替えてこいよ」

「お姉ちゃんはこっち。雅さんはレインさん達のところで着替えてくださいね」


 まだ現実味のない空だったが、真に案内されて教会の一室に向かう。

 そこには菜ノ葉が待っており、彼女の隣には純白のウエディングドレスがある。


「空さん。ご結婚おめでとうございます。さぁ、着替えちゃいましょう」

「…………綺麗♥」


 こんなにも素敵なドレスを着て雅と結婚式を挙げられることに感激しながら空はドレスに着替えていく。

 真と菜ノ葉の手伝いもありすぐに着替えることができた。

 胸元から肩までを大胆に露出するタイプのデザインであり、雅に抱かれて一回り大きくなった乳房の谷間もくっきりと見えている。


「わぁ……ステキです空さん!」

「うん! お姉ちゃんすごく綺麗だよ!」

「二人ともありがとう……」

「ほら、早く行こうよ。雅さんが待ってるから」


 真に手を引かれて胸を高鳴らせながら雅の元に向かう。

 彼はすでに準備を終えており、手伝ったであろうレイン、千夏、亜季も一緒にいた。


「遅いぞ空。私をあまり待たせるんじゃない」


 どうやら神父はノイがやってくれるらしい。

 着替え終えた雅の隣に立つと雅のあまりのかっこよさに空が目をそらしてしまう。


「綺麗だぜ空……」

「……♥ 雅もかっこいいわよ♥」

「甲よりも?」

「当たり前じゃない♥ 何回だって言ってあげる♥ 財布なんかより雅の方が何万倍もかっこいいわ♥ 雅があいつに劣ってるところなんて一つもないわよ♥」


 雅が満足気に笑うとノイが咳払いをする。


「須藤雅。あなたはここにいる水無月空を病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、門倉甲を裏切り愛し続けると誓いますか?」

「はい、誓います」

「水無月空。あなたはここにいる須藤雅を病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、門倉甲を裏切り愛し続けると誓いますか?」

「はい、誓います」

「それでは指輪の交換と誓いのキスを」


 甲を裏切り続けてお互いを愛し続けることを誓うとノイが指輪を差し出す。

 雅がそれを空の左手の薬指につけた瞬間に、空は自分が別の存在に生まれ変わった気持ちになった。

 同じように自分も雅の指に指輪をつけると、雅が空のベールをめくる。


「雅――ちゅ♥」


 唇を重ねた瞬間に拍手が巻き起こり、空の過去の記憶が完全に上書きされる。

 かつて感じたことのないほどの多幸感で涙が溢れてきてしまう。

 そっと二人の唇が離れても拍手は鳴りやまない。


「愛してるぜ空。絶対に幸せにしてやるからな」

「……はい♥」

「だから表向きは甲の妻でいろよ」

「ええ、わかったわ♥ でも私の本当の夫は雅って事よね♥ あなたが望むのなら表向きはあの財布の妻を演じてあげる♥」


 その日空は雅に永遠の愛を、そして彼のために人生の全てを捧げることを改めて誓うのだった。



 結婚式が済んだ後、雅たちは菜ノ葉が腕によりをかけた料理を堪能してお開きとなった。

 そして雅と空は二人で拠点に戻り、新婚初夜を迎えることとなる。


「ちゅ♥ れろぉ♥ じゅるるううう♥ 雅ぁ♥ ちゅっ♥ 好きよ♥ 愛してる♥ 大好きぃ♥」


 雅への愛が抑えきれない空は、自分から背伸びして抱き着くと雅と唇を重ねる。

 空はウエディングドレスを着たままだ。雅と愛を誓い合ったこの服でどうしても彼と新婚初夜を迎えたかったのだが、雅も同じ気持ちだったらしい。


「本当にドレスが似合ってるぜ空。今からお前を滅茶苦茶にできるんだと思うとチンポのイライラが収まんねーよ」

「ちゅるるうう♥ れりゅうう♥ それならまずは私がしてあげるわ♥」


 空は雅をベッドの縁に座らせると肉棒を露出させる。元々雅の肉棒は甲とは比べものにもならないほどの大きさを誇っているのだが、今日はいつもよりもさらに一回りほど大きくなっている気がした。

 オスの匂いで空の頭がクラクラしてくるが、彼女はドレスの胸元をめくって自分の胸を露出させる。

 ぶるんっと大きく揺れて空の乳房が姿を現した。

 雅により一回り以上は大きさを増し、柔らかさも張りも兼ね備えてい極上の美巨乳で、雅の肉棒を優しく包み込む。

 熱い肉棒を挟んだ瞬間、彼女は思わず甘い声を出してしまう。

 そのまま上目遣いで見上げたまま重量感たっぷりの胸で肉棒を扱き始めた。


「あんっ♥ 雅のチンポ熱くて硬い♥ んっ♥ 雅のおかげで大きくなった私の胸で気持ちよくしてあげるわね♥ ん……れりゅうう♥」


 自分のつばを肉棒と谷間に垂らしてローション代わりにして滑りを良くしていく。

 胸の中で肉棒が気持ちよさそうに震えているのが嬉しくて、空の奉仕はますます熱を帯びる。


「んっ♥ んうううっ♥ チンポが熱すぎて火傷しちゃいそう♥ あああっ♥ どう雅、気持ちいいでしょ♥」

「当たり前だろ。これも甲にやってたのか?」

「やるわけないじゃない♥ あんっ♥ 私のおっぱいは雅専用よ♥」


 極上の乳房に挟まれているだけで肉棒は脈打ち暴れ始める。

 そして胸が擦られて彼女も感じてしまうので、じっとりと汗も浮かんできた。


「んっ♥ んううううっ♥ もっと強く挟んであげるわ♥ んっ♥ んああっ♥ これ、私も感じちゃう♥ 雅を気持ちよくしてあげたいのに♥ あああっ♥」


 同時に両手で左右から圧迫しながら、雅の身体に快楽を送り込んでいく。

 空が笑顔を浮かべながら、さらに強く胸を圧迫すると、胸と肉棒が強くこすれ合うので自分も感じてしまう。


「はぁ♥ はぁ♥ ちゅっ♥ れりゅうう♥ 雅のチンポ♥ ちゅっ♥ 財布のと全然違うわ♥ ちゅっ♥ こっちのほうがずっとステキ♥ 私をいつも気持ちよくしてくれて、メスの幸せを教えてくれたチンポ♥ 私の大好きなチンポをもっと気持ちよくしてあげたいの♥ れりゅうう♥」


 パイズリだけではなくフェラも一緒にして奉仕していく。

 胸を左右別々に動かしながら亀頭を咥えこんで鈴口を舌で舐める。

 乳首を使って肉棒を擦るだけではなく、カリ首もなぞるように何度も刺激してく。

 雅の反応を見ながら彼を気持ちよくするためだけに自分の身体を使って奉仕する。

 オスに尽くすメスの幸せを堪能していると、空の身体も急速に発情していく。


「じゅるるうう♥ ちゅるるううう♥ ちゅっ♥ 先っぽからあふれてきたわ♥ ちゅうう♥ いつでも出していいからね♥ 今日こそは雅の精液全部飲んであげるから♥ 大好きな旦那様のぷりっぷりの精液全部飲ませてぇ♥」


 肉棒が一回り大きくなって震え始めると、空もラストスパートをかける。

 今まで以上に胸で肉棒を強く挟んで、亀頭を咥えて唇をカリ首に引っ掛けると精液が決して零れないようにバキュームで吸い上げる。


「んむうう♥ んうっ♥ 出して雅♥ んっ♥ 雅ぁ♥ んうううううっ♥」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んぶうううううううううっ♥」


 空の口の中で熱いものが弾けた。

 明らかにいつもよりも濃くて熱い精液がぶちまけられて、飲み込んでも飲み込んでも新しく注がれてくる。

 胃の中に精液がぼたぼたと直接注がれているような感覚で、体の内側から燃えるような熱さが全身に広がっていく。

 いつもならば口からあふれてしまうのだが、今日の空は一滴もこぼさずに射精を受け止めることができた。


「ん……ちゅるるううううう……ちゅぽん♥」


 尿道に残った塊のような精液もしっかりと吸い取ってパイズリフェラを終える。

 健気に自分に奉仕する空を見ると雅の興奮は全く収まることはなく、射精したばかりだというのにすぐに大きくなっていた。


「はぁ♥ はぁ♥ 雅のチンポ大きいまま♥ こんなにすごいのを入れられちゃったら絶対に妊娠しちゃうわ♥ ただでさえ子宮が妊娠したがってるのにぃ♥」

「別にいいじゃねーか。俺達は結婚してるんだから、子供なんて何人でも作ろうぜ。それとも空は俺の子供を産みたくないのかよ?」

「っ♥ う、産みたいわ♥ 雅の赤ちゃん産ませて♥」


 空がベッドにあがって股を開くと、ドレスの裾をめくってすでに愛液が溢れている自分の秘部を見せつける。


「お願い雅♥ ここにチンポを入れて♥ 雅のチンポ欲しさに夫を裏切った淫乱マンコを、雅のチンポで教え気してぇ♥」


 空は雅が好みそうな言葉を選んでおねだりをすると、彼も理性の糸が切れたのか空に覆いかぶさってくる。

 そのまま正常位でいれようと、肉棒の先端を秘部に何度もこすりつけていたが、腰を突き出して空の中に入っていく。

 めりめりっと鈍い音がした後にとてつもない快楽が空の全身に広がっていく。

 やはりいつもよりも大きく膣が内側からみっちりと広げられていく感覚が強い。

 雅を初めて受け入れた時の事を思い出す空だったが、あの時よりも痛みが少ない代わりに快楽ははるかに大きい。


「あんっ♥ 入ってきてる――んああああああああっ♥」


 雅のモノを根元まで受け入れただけで空が絶頂してしまった。

 膣内はすでに精液を強請って肉棒に絡みついており、雅は気を抜くと暴発してしまいそうだ。

 仰向けになっても形の崩れない空の胸を両手で鷲掴みにすると、ゆっくりと空の膣内を蹂躙していく。


「あんっ♥ あああっ♥ オマンコすごいっ♥ おっぱいも気持ちいい♥ あんっ♥ 雅ぁ♥ 愛してるわ♥ 雅ぁ♥」

「俺も好きだ空! 絶対に孕ませてやるからな! 俺の子供を産め! わかったか!」

「は、はい♥ 産みます♥ 絶対に産むからぁ♥ ふああ♥ んあああっ♥」


 雅は空の胸に指を何度も食い込ませて柔らかさと温かさを堪能してく。

 左右の乳首を交互にしゃぶった後に乳輪にも舌を這わせて、乳首を唇で甘噛みしていく。


「ああああああっ♥ もっと胸も触って♥ 雅に抱かれるようになってから、胸がすごく敏感になったの♥ あああっ♥ 私の全身が雅に変えられちゃったわ♥ んっ♥ ひああああっ♥」


「随分とデカくなったよな。本当に甲には抱かれてないのかよ」

「抱かれてないわよ♥ 雅としてからは雅だけ♥ ひあああっ♥ 二つ一緒にしゃぶっちゃ――ふあああああああっ♥」


 空の胸を左右から寄せるように揉みしだきながら、二つ同時に乳首をしゃぶっていく。

 硬くなった乳首を口の中でコロコロと転がしながら、子宮口を何度も突きあげて空を屈服させていく。


「んひいいっ♥ 雅ぁ♥ もっと激しくして♥ あんっ♥ これじゃあ足りないの♥ 初めて私を抱いてくれた時みたいに激しく抱いて♥」

「そんなに激しく抱いてほしいのかよこの淫乱!」

「ああっ♥ ごめんなさい♥ 雅のチンポ欲しさに甲を裏切る悪い女でごめんなさい♥ でもあの日雅に抱かれて、甲のくれる幸せよりも雅のくれる幸せのほうが大事だって気が付けたのよ♥ だからお願い♥ あの幸せを感じながら雅の赤ちゃんを妊娠したいの♥ 私を完全に屈服させながら、雅の遺伝子を刻み付けて♥」


 ゾクゾクするようなことを言われて雅の理性が完全に切れる。

 正常位から覆いかぶさった屈曲位になると、自分の全体重をかけて空を押しつぶすようにピストンを開始する。


「んあああああっ♥ こ、これっ♥ これ好きっ♥ 雅の逞しい体につぶされるセックス♥ オスに完全敗北する最高に幸せなセックス好き♥ あああああっ♥」

「おらっ! これでいいのか! このまま中出しして孕ませてほしいのか!」

「孕ませて♥ 托卵先兼財布は用意してるから♥ 雅は好きなだけ私を孕ませていいの♥ お願い雅♥ 大好きな旦那様の赤ちゃんをちょうだい♥ ふああっ♥  あああああっ♥」

「本当に俺でいいんだな!? 甲じゃなくて俺のガキを孕むんだな!?」

「雅がいいのよ♥ 雅以外の赤ちゃんなんて欲しくない♥ 甲と作るなんて絶対に嫌♥ 私の子宮は雅だけのモノよ♥ んちゅっ♥ れりゅうう♥ じゅるるううう♥ 好き♥ 雅大好き♥ 雅ぁ♥」


 唇を重ねて舌を激しく絡めあう。

 唾液を交換し合うような激しいキスを続けながら二人一緒に絶頂に向けて駆け上がっていく。

 肉棒が一回り大きくなって震え始めると、雅も空を抱きしめてラストスパートをかける。

 彼女の柔らかさと温かさを堪能し、胸を自分の胸板で押しつぶして感触を楽しみながら空の子宮に精液を注ぎ込むためだけに腰を振り続ける。


「ああああっ♥ もうダメ♥ 私イッちゃう♥ 雅も出して♥ 一緒にイキたいの♥ あんっ♥ ああああっ♥」

「好きだ空! 好きだぁ! 絶対に離さないぜ! 一生甲には内緒で抱きまくって孕ませまくってやれる! アイツとはもうアリバイ作り以外でセックスするな! わかったか!」

「ちゅっ♥ れりゅううう♥ わ、わかったわ♥ 全部雅の言うとおりにする♥ ああああっ♥ ひあああああっ♥ 本当にイッちゃう♥ 今までで一番すごいのが来る♥ 雅ぁ♥ 愛してるの♥ ああああっ♥ んあああああっ♥」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んあああああっ♥ 熱いのが子宮に入ってきてるっ♥ んおおおおおおおおおおっ♥」


 全体重をかけた種付けプレスで空の子宮に精液をぶちまける。

 まるで固形燃料のように濃い精液が尿道を広げて外に出ていく感触が気持ちよすぎて、雅は腰を震わせながら空の中に精液を放出していく。

 子宮に注がれて絶頂した空はキスをしながらの種付けプレスで完全に放心状態になっていた。

 無意識でもキスに応えて舌を絡めて、大好きホールドで雅の射精を受け止めている。

 結合部から精液が漏れるがそれ以上に大量の精液が子宮に注がれているのが空にもわかり、かつてないほどの快楽と多幸感に包まれていた。

 やがてどぴゅっと最後の一滴が放たれると、ぶるっと空の身体が震える。


 ――ぷちゅ♥


(あぁ……雅の赤ちゃん……♥)


 雅の遺伝子を植え付けられた感覚がはっきりとわかる。

 自分がようやく女としての役割を果たせたこと確信した瞬間、空の全身から力が抜けて雅に抱き着いていた両手と両足がベッドに落ちた。

 雅もゆっくりと肉棒を抜くと、鈴口から秘部に精液の太い糸ができている。


「はぁ……♥ はぁ……♥ 雅……足りないわよね♥ もっとしていいのよ♥ 私はあなたの妻なんだから、絶対に満足させてあげるわ♥」

「そんなこと言って空が欲しいだけだろ?」

「ん……もちろんよ♥ もっと抱いてください♥ 明日の朝までたっぷりと可愛がって♥」


 空のおねだりを受けて雅が空に襲い掛かる。

 その後も二人の新婚初夜は日が昇るまで続いたのだった。



 最近間違いなく空との時間が減っている。

 甲は今日も一人の家でそのことについて悩んでいた。

 空は昨日も仕事で家に帰って来ることはなく、昼過ぎになっても帰ってこない。

 いくら忙しいとはいえこのままではまずすぎると思った甲は、正直にこの悩みを彼女に打ち明けることを決めた。


「ただいまー」


 空が帰ってきて甲が覚悟を決める。

 夫婦の時間をもっと増やしたい。雅に頼んで空の負担を減らすことも考慮するべきかもしれない。

 そんな悩みを抱えている甲とは裏腹に、空は上機嫌でリビングに入ってきた。


「あら、いたのね甲。返事がないからいないと思ってたわ」

「あ、ああ……」


 なぜか気恥ずかしくなって甲が空から目を逸らす。

 いや、理由は分かっている。最近の空はだんだんとスタイルがよくなっているのだ。

 胸は明らかに一回り以上大きくなり、全身熟れて肉付きがよくなってきている。

 豊満な胸だけではなくほそいウエストの部分ですら触れたら柔らかそうだなどと考えてしまうほどに、今の空は色気に満ちていた。

 おもわずごくりと唾を飲み込む。最近は夜の生活も全くしていないので、いっそのこと今すぐに襲い掛かりたいくらいだ。


(あ……私に欲情してるわ)


 その視線が空にバレて、彼女はあっさりと甲の心情を読んでしまう。

 空も自分の色気が増した自覚はある。

 そもそも雅に抱かれている他の女たちも以前とは比べ物にならないほど色っぽくなっているので、自分だってそうなるはずなのだ。


(自分の妻が親友に寝取られてることに全然気が付かないなんて……本当にバカな奴ね。なんでこんなニブい男を好きだったのかしら)


 すでに全く愛していない男を小馬鹿にするが、今の状況は空にとって都合がいい。


「ねぇ甲。ちょっと相談があるんだけど……」

「そ、相談?」

「ええ。あのね……そろそろ一人目、良いでしょ?」


 空が自分の子宮の位置を撫でながら、ゾクゾクするほど色気を含んだ笑みを浮かべる。

 それだけで勃起してしまいそうになる甲だったが、空の言葉を聞いて先ほどまでの不安が消えていくのを感じた。


「一人目……そ、それって俺達の子供を作ろうってことか?」

「ふふ、生活は安定してるし、お互いに愛し合ってるんだから問題ないでしょう?」


 お互いに愛し合っている。

 その言葉で甲の不安が完全に晴れた。


「あ、ああ……そうだな。そうだよな! 嬉しいよ空!」


 空の提案に大喜びの甲を見て空が内心ほくそ笑む。


(誰も財布との子が欲しいなんて言ってないけど♥️)


 昨日の雅との新婚初夜ではたっぷりと子宮に精液を注いで貰った。

 子宮が内側からみっちりと広げられており、少し動くだけでタプタプと波打っている。

 甲の精子が入る隙間など全く存在しないはずだ。


「とうとう俺も父親になるのか……雅にアドバイスでも貰おうかな」

「今度私が聞いておくわよ。きっと雅も喜んでくれるでしょうね」


 今思えば過去に甲と出会わなかったら、雅とも巡り合えなかったかもしれない。

 それは空にとって最も最悪のケースだったはずだ。なのである意味甲は自分と雅を巡り合わせてくれた存在と言えるかもしれない。

 そう思うと甲に懸念していた地獄の日々にも意味があったかのように感じる。

 甲との日々があったからこそ雅のモノになれたという幸せを得ることができたのだ。


「甲……改めてこれからもよろしくね」

「ああ、二人で一緒に力を合わせて生きていこうな」


 嫌に決まっていると言ってやりたいのを必死にこらえる。

 それでも雅の親友である甲とは仲睦まじい夫婦を演じたほうがいいのだ。


(その方が雅も興奮するから仕方なく、ね♥️)


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