漫画家として生きていく注意点
Added 2019-10-20 08:44:40 +0000 UTC面白い漫画を描く本は世の中に沢山あるので今回は担当さんがついてから以後どうやって漫画家として生きて行けばいいかを経験を交えて描いてみようと思います
「志望者が担当をつけるまで」
まず担当さんを付けるのは持ち込みと投稿の二種類がありますが
持ち込みは「出版社に持ち込む」他に近年「WEB持ち込み」が出来るようになりました。遠方の方に出版社のHPから投稿してもらったり、TwitterのDMで持ち込む方法もあります。志望者の方で遠方の方はWEB持ち込みを使うと良いです。僕の感想ですが、出版社は東京に固まっているので旅費が高く、複数の出版社を回るなら宿泊費もかかります。1日3~4件回れるくらいが限界ですから、一度の上京で多くの出版社を回りたいと思うのが普通だと思うので2泊くらいはします。しかし持ち込みの欠点は見てもらえる担当を選べないという事、さらに持ち込む雑誌のカラーとも合わないと目も当てられません完全な無駄骨です。僕は出版社に持ち込んで顔を見ただけで帰った編集、原稿をパラッと見て帰った編集、机を蹴った編集などにも当たりました。編集の中には自分の期待したものが来ないと暴言を吐いたり、態度か悪くなる編集が確実にいますから注意です。WEB持ち込みの方は相手が分かりませんが旅費を出さないで済むのと気軽です。
直接の持ち込みの最適解は「出張編集部」に行くが正解だと思います。
出張編集部はコミティアという漫画のイベントでやっている合同会社面接会ですね。ここだと周りの目があるので暴力は少なくとも飛んできません。会場内の移動なので宿泊費が浮きます。僕は朝一からイベント終了までで8件の出版社を回り、連載を無事につかみました。
投稿という方法もあります。漫画雑誌やアプリの新人賞に応募するやり方ですね。手軽だし、一人の編集の相性に振り回されないのでこれもありです。近年はジャンプルーキー、マガジンデビュー、デイズネオなどの漫画を投稿して気に入ったら編集がコメントを付けるマッチングサイトもありますから、そちらも使うといいと思います。僕はこのマッチングサイトを使って3年で5人の担当さんを捕まえました。現在でも3人の担当さんと打ち合わせしています。
「担当さんが付いたら掲載を目指す」
ここからは精神をやられるし、コミュ力が必要になります。
編集という仕事は基本凄く忙しいらしいです。連載作家が最優先、次に連載を狙っている作家、あなたはその次くらいに位置しているはずですから連絡は遅くなるし、連絡忘れる事なんてしょっちゅうです。あなたの重要度が高くないということをまずは頭に入れておいて、そこからどう気にしてもらうか?を考えましょう。
要するに良いネームを書いて自分に時間を投資するのは有益だと思わせるのです。もちろん一度でいいネームはかけません、編集さんは読むプロですからその意見を改定のネームに必ず反映します。しないと時間の無駄だと思われます。ここで大事なのは編集さんがそこを改定する理由を述べてくれるかです。改定理由が抽象的でふわっとしている。理由が言えない編集さんは能力が低い可能性があります。特に自分の改定で悪くなった時それを忘れる編集さんはダメですし、暴言を吐く編集は論外です。そうそうに取引を切って新しい編集さんを探しましょう。自分がようやくつながった編集さんとのパイプを離したくないという気持ちはわかりますが僕みたいに半年無能と付き合って時間の無駄をするよりはいいと思います。
可能なら編集さんは2人付き合うと良いです。もちろん描くネームは倍になり忙しくなりますが、
・早くしないと編集さんに捨てられるのでネームを切るのが早くなる。
・漫画のプロから得られる情報が倍になる
・片方がダメになっても保険がかけられる
とメリットも多いです。編集さんは多くの新人を抱えています。自分の担当する中からヒット作家が出ればいいのでそれが貴方である必要はありませんから切る時はドライに切るのでこちらもそこはドライにパイプを複数持つべきです。どうしても後ろめたいなどあるなら各雑誌の編集さんに説明します。それでも自分と取引するか?と聞いて残ってくれる編集さんと付き合えば良いです。漫画家は掲載しないと収入が入ってこないので、そこを理解しない編集は無能ですから切りましょう
コミュニケーションが苦手な人はこの編集さんのボツで「自分がやりたいこと」みたいなものがわからなくなったり、ボツを食らい過ぎて精神病んだりします。さらにこれらを乗り越えて担当さんがOKを出しても上司である掲載の決定権を持っている人が「ダメ」と言えば掲載になりませんからそこでも精神病みます。連載してた僕もいまだに連載のボツには堪えるのでこれはボツになったら旨いものを食うかして早く立ち直る方法を早いうちから模索してください。この仕事を辞める理由は実力もありますが精神、肩、腰、利き手などを壊してもありますから自分のケアを怠らないようにしてください。
「連載決定でも油断してはダメ」(これは個人的な主観MAXです。スミマセン)
担当さんのボツを乗り越え、編集長のOKがでても油断してはダメです。
なぜなら僕は2回連載決定の約束を一方的に破られています。それについて出版社側は何の保証もしませんのでこちらの大損害になります。契約書を交わすまではその連載に力を入れ過ぎてはいけません。週刊連載だからと言われてバイトや仕事を辞めなくてはいけない状況であってもやめてはダメです。契約書を交わす、誌面に予告が載るまでは油断しないでください。もしくはメールで連載の決定の証拠を絶対に残してください!!
勿論ちゃんとした編集さんはいます、多くの編集さんはまともです。しかし担当さんがどんなに誠実でも編集長がクズだと担当さんは部下なのでどうすることもできません。またホントに担当した編集自体がクズなこともあります。それを見分けるのは難しいです、凄くいい人だと思った人が裏切るなんて平気であるので・・・
なんでこんなことを書くかと言うとみんなに連載の約束を破られた挙句、家賃が払えず怒られ、食事も倹約、銀行の通帳残高が3桁切り、家にある大事なコレクションをブックオフやらしんばんに売りにいき、閑散とした部屋で泣きながら「あ、オレ死ぬ・・・」という地獄を経験して欲しくないからです。いやホントに。
「連載したら・・・」
連載中はとにかくスケジュール管理をしっかりしてください。週刊連載だと体調崩したらアウトです。怪我して利き手をケガしてもアウトです。僕は隔週連載と月刊連載しか経験がありませんがスケジュール管理をしっかりとして1日●枚と計画を立ててます。終わったら自分の身体と精神ケア、そして連載に役立ちそうな資料の読み込みや漫画技術の勉強に当てます。連載前の勉強も当たり前ですが、新人の初連載など雑誌で一番下手な作品であることを自覚して研鑽を積みます。締め切りに間に合ういい漫画を描くのは当たり前の最低限のことなので、それ以上の作品を描く勉強は毎日しなくてはいけません。ただ頑張っても連載が続くかはわかりません。自分ではどうにもならない読者の好みに評価をゆだねているので・・・連載のネームを書く前に担当さんからその雑誌の読者層などのデータを教えてもらうのは必要だと思うのでそこは聞いておきましょう。
「単行本発売!」
漫画を描いてそれを載せるのは昔ほど難易度が高くないともいます。雑誌しかなかった発表場所が漫画アプリが出来たことで大きく増えたので相対的にデビュー率は高くなりましたから、おそらく頑張ればこの単行本一巻までは多くの人が辿り着けると思います。
しかし多くの人がデビューして単行本出せるという事は売れる競争率が高くなるという事です。一巻が売れなくて打ち切りなんてのは現在では当たり前のことです。
打ち切られたら残念ですがきちんと畳んで次回作を考えましょう。落ち込んでも良いです。実際、僕は打ち切りが決まった時10日くらい吐いてましたから。
「漫画家として生きていく」
漫画家で大儲けできるのは一部の人間で大多数は鳴かず飛ばず、そこそこで辞めていきます。たぶんそんなもんです。プロ野球選手もスターは一部だけですから・・・
でも、スターを目指すのは大事です。この業界に居て「このくらいでいい」「連載が続けばいい」と言う人にも会いました。そういう生き方を否定はしません。でも漫画家なんて職業を志すのは「憧れのあの作家さんみたいになりたい」「漫画が好き」だからだと思います。できれば僕は次の子供たちにとってそういう存在になりたいし、貴方にもそうなって欲しいです。
今回は個人的に漫画家としてどう立ち回るかみたいなのを描きました。僕はデビューが凄く遅かった作家なので面倒なとこはだいぶ経験しています。その経験が皆さんの参考になれば嬉しいです。
おちR
最後に宣伝!!
僕の2作目の単行本が出てます!是非読んでください!面白いです!!
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Comments
コメントありがとうございます!!単行本出ないのはキツすぎますねw 気を付けます!!
おちR
2019-10-22 13:17:45 +0000 UTC