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【お題箱】コーネリア・リ・ブリタニア

「貴様は一体何だ?」


神聖ブリタニア帝国第2皇女。コーネリア・リ・ブリタニアは声をドスを聞かせた声で告げる。仕方ない忙しい中、少し休憩を入れようとした。目の前のおかしな状況に遭遇するまでは。

だがその少しの休憩も無理になった。

麗しいマゼンタの髪に。サクラダイトに照らされたような白い肌は艶めかしさを感じる。更には自らと同じ顔を語り同じ名まで名乗てくる。


睨み合う二人のコーネリア。

そして見つめ合う二人の姿。

それがお互いに似ていることに呆れると共に関心していた。


「ここまで私そっくり変装し私の前に現れるとは怪しき奴め。貴様は一体なんだ?」

「無礼な奴だな。私に変装とは…私に変装した偽者何が目的だ?」


一瞬の静寂。


「「変装は貴様ではないか?」」


また静寂。


紫の口紅をつけた麗しの唇を近づけ…


「貴様!何のつもりだ」

「それはこちらのセリフだ」


同質の者同士では話は進まない。


「私に化けて私に成り代わろうなど笑止千万! この行為自体が迂闊で笑止千万だぞ?」

「何を言うか! 貴様が私に成りすますなど笑止千万!私を誰と思っている」

「貴様こそ私を誰と思っている」


「「は?」」


二人のコーネリアは同時に声を発した。

そしてお互いをまじまじと見つめ合う。


「貴様……今なんと言った」

「……貴様こそ。今何といった」


「「一度は聞き逃してやったが二度まで私を語ろうとは早々に立ち去れ下郎!!」」


同じ声、同じ顔で同じ言葉が何か障るが…


「「それが出来ぬならば、私が斬り捨ててやろうか?」」

「私の真似が上手いな」

「貴様こそ、私の真似が上手いな。だが、足らんぞ」

「「一々堪に触る!斬る価値もない奴め!」」


やはりお互い気に食わないようだ。

同じ存在は認められない。認めたくない。お互いが見つめ会う瞳に怒りが宿る。美しい紫の眉が吊り上がる。同じく同じことを疑っていた。もしや自分達の勢を貶めるために何か罠かと……


「ぬぐぅ!一体何のつもりだ!誘惑なぞ、この私に効くか!」

「なっ!?誘惑だと!この下郎が!私を侮辱するか!」

「貴様こそ、私を侮辱したな! 許さんぞ!」

「それはこちらのセリフだ!」

「「ええい。埒があかん」」


同じ存在が二人。

同じ考えを同じタイミングで。それはそれでまた腹ただしく。そして、また同じ事を考える。

では、やはりこの者は自分の変装か?いや、しかし……と。


「「ならば、貴様のその面の下を見せてもらおうか!」」

「「なっ!?」」


同じ考え、同じタイミングで。

そしてまた同じ事を考える。

この者は一体何を言っている? と。しかし、それはお互い様で……


「私と同じ顔で私を誘惑するな!」

「貴様こそ、私と同じ顔で私の真似をするな!誘惑するな!」


自分が美しいということは十分に理解しているし自負している。だか誘惑しているつもりなど一切ない二人。


「同じ声で同じ顔で私を惑わすか!」


「それは貴様の方だろ!馬鹿め!」

「愚か者は貴様の方だ!馬鹿め!」



同じ声、同じ顔で同じ言葉がまた障るが……しかし、やはりお互いが気に食わない…それに険の強い声にその表情にゾクゾクした何かを感じるが気のせいだと思った。


「「まさかとは思うが……貴様は私に変装しただけなのか?」」

「……黙れ!私にそんな猿真似をするとはいい度胸だな!」

「やはり貴様は下郎だ!私自身に化けようとなど恥を知れ!」

「貴様こそ私を名乗ったこの罪大罪に値する!」

「黙れ!そっくりそのまま返す!」


「「どうやら、八つ裂きにされても文句が言えんののようだな!」」


そして顔を近づけお互いを見合わせたその時だ。

誰をも虜にする顔に憂いを含んだような笑顔で。自分自身でさえも。何かが波打つのを感じた。

混乱してきた二人は極論へ行き着いたようだ。いつまでも追いつめられているし……見失っている。


「私の顔で!そんな顔を見せるな!気持ち悪いではないか!」

「っ!?私の顔で……私の面でそんな顔を見せるな!馬鹿め!」

「たわけが!これが元来の顔だ!!」

「たわけは貴様だ!この馬鹿め!!」

「馬鹿め!たわけているのは貴様だ!」

「このたわけが!貴様こそ、私の面の真似ではないか!!」

「「ええい。黙れ!!私と同じ顔でそんな口をきくな!!」」


そして……


「「っ!?」」


同じ考え、同じタイミングで。

また同じ事を思ったようだ。

しかし、やはりお互いが気に食わない。いや、むしろ……と。だがそれはお互いに認めたくないし気がつかないフリをしたかった。その思いは内心で押しとどめるのがやっとなほどであった。



「……貴様」


同じ声で同じ名を呼ぶのも何だか癪だったが、今この瞬間だけは、まさかと思いつつ……だ。

もうここまでくると確かめるほかなかった。


「「なっ!?い、いきなり何をする!?私の唇に!私と同じ顔で!この下郎が!」」


「「なっ!?何を……それはこちらのセリフだ!! くっ、まさか私の唇を奪うなど……このたわけが!」」

「「貴様こそ!私と同じ顔と声で!この恥知らずが!!」」


「「っ!?」」


罵り合いながら最中、唇が当たった。柔らかさで同じ味……しかし、なぜか濃厚に感じて頭が沸騰したように熱くなった。

二人のコーネリアは同時にその自らを睨む表情…そして同じ顔から放たれる同じ声からの言葉にゾクゾクさせ…


「きっ、貴様ぁ!この下郎が!二度までも私の唇を奪うとは!」

「き、貴様こそ……このたわけが!また私の唇を奪おうなど!!」

「「っ!?」」


罵り合う。だが、その同じ声、同じ顔から発せられる言葉にまたゾクゾクし……


「「なっ!?何をするか!!このたわけが!!」」 


そして……


「……んぐっ」

「んんぅっ……」


二人のコーネリアは同時に自分の唇で相手の唇を塞いでいた。その感触にまた頭がクラクラする。


「ん……っ、んん」

「……ん、んぐ……」


二人のコーネリアは同時に無意識に相手の頭を抱き寄せた。そして、その感触をもっと味わうために。自分達が今どんな顔をしているのかさえもわからない。ただ…


「……ん……」

「……貴様……」

「きっ、貴様こそ……」


そして二人して勝ち誇ったような妖艶な微笑み…睨む。


「同じ顔にキスをして蕩けるたわけめ」

「貴様こそ、同じ顔にキスされて震えるたわけが……」

「私の顔で……不快だ。こんな顔はやめよ」


そして自分と同じ顔に自ら顔を近づける。それはまるで鏡に己の顔を押し付けるように……唇との距離がほんの数センチと近づく瞬間である。己に対する怒りと嫌悪、しかし、その数センチをまた埋めるかのように二人のコーネリアは唇を合わせた。


「んん!?」

「んぐっ!?」


リップ音が響く……その美しいほど艶めく紫の唇が離れる。


「言ったばかりではないか……私の顔で変な顔を浮かべるなと」

「……その顔に見惚れた奴が何を抜かす?」


再び顔を近づけた一人がまた唇を合わせ、そしてまた一人が唇を奪う。


「んぐっ!?んんぅっ!!」


もうそれはキスというには生優しいものではなかった。


「んぐ、んぐっ!んんーっ!」


むしろ喰らい付くの方が表現としては相応しかった。牙こそ突き立てなかったものの、奪いたいこの唇を離したくないと言わんばかり噛みつき食べようとしていた。そして二人のコーネリアは同時に同じ事を感じていた。それは……


「ん、んぐ……っ」

「……んっ」


その唇の柔らかさに。そしてその味に。その感触にだ。

そしてまた同時に思ったのは……甘えても良いのではないかということ。



「貴様こそ……だらしない顔をして……」

「……はんっ!?」

「鼻で笑うな!たわけ!!」

「貴様こそ!」


もうそれで言い返した気になっているのだろうか。だが、事実として同じ顔をしていた。

そして二人は再び顔を近づけた。


「ん」

「んぐ」


そしてまた唇を合わせる。


「……ん、……んん。馬鹿め…」

「……んっ……っ、んん…貴様こそ…」


そう罵る。

そしてまた……


「ん……」

「……んん」


二人はまた自分の唇で相手の唇を塞いでいた。その感触に頭がクラクラする。だが、もうそれは言い訳のできない行動だった。

しかし、まだ二人は認めたくないし気がつかないフリをしたかった。その思いは内心で押しとどめられず。


「「貴様……このたわけが!!!」」


そして、また同時に同じ言葉を発する。


「っ!?」

「んぐ?」


その自分の声にゾクゾクと感じてしまった。


「このたわけめが!」

「き、貴様こそ!」


そしてまた唇を合わせる……今度は少しの抵抗があった。しかし、それもすぐになくなり……二人のコーネリアは自ら顔を近づけて相手の唇を奪い合った。


「ん、んぐ……っ…可愛ではないか」

「んぐ……っ、貴様こそ……」


「「っ!」」


我慢は限界を越えた。同じ顔で同じ声で険の強い声と表情に、互いに甘え合うように、甘えるように。とにかく形容にもできない不可思議な感覚であるのは事実だった。

急に二人は優しく媚びるようにまるで猫を可愛がるように


「「撫でさせてやる」」


そして二人とも相手の頭を優しく撫でる。もうどうしようもなく相反する心、止められない感情、洗い流せない想いを互いに与え合った。そしてその相手が自分自身であることに一切の疑問も不信もなくそれはただ快楽としての行為だった……


「んっ、可愛いな……んん」

「ん、お前こそ可愛い……んっ、私の唇は心地良いか?」

「ん、気持良いぞ?んん」

「私も……んっ…お前の唇は心地好い……」

「ん、もっとだ……んん」


艶めかしいマゼンタの髪を優しく撫でて耳元で愛おしそうに囁く。


「愛している……お前の全てが私に心地好い」

「ん、愛してるぞ……ん、お前の全てが心地好い」

「「っ!!」」


突然二人して心臓が高鳴った。これは言ってはいけない言葉だと思考の前に心が言った。

それは無意識なのか本人の自覚はないのだろう。もう一人の自分自身の言葉に無意識に言葉が出た。その甘い声に聞き惚れて欲しかったのかもしれないが。だがもう同時に口にしてしまった言葉も同じものだ。

「愛しているぞ?私は……」

「ん……愛して……いるぞ?」


二人はしばらく無言で見つめ合った。でも、不思議なほど気持ちは同じだった。


「お前をもっと知りたい」

「私も……お前がもっと知りたい」


それは本当に不思議だった。二人の気持ちが心の底からシンクロするのだから。自分達がなりたい最高の形の感情で至福を感じられるなら何がいいだろうと思うのだから、まず首筋に口付けをした。


「や、やめろ……ん、今は……」

「あ、あぁ……だ、ダメだ……」


キスマークをつけながら首筋から鎖骨へ。そしてまたキスをしながら顔へ……


「……っ」

「……んっ」


そして二人のコーネリアは同じタイミングで相手の顔にキスを落とす。紫の口紅が額に頬にへと。


「私の顔がお前の証まみれではないか」

「お前こそ、私の顔は私の証まみれではないか」

「では、私もお前の証まみれになるな?」

「……ん、そう……だな」


そしてまた二人は同時に同じ場所にキスをした……


「んっ」

「……んぐ……」

「ん……っ、んぐっ」


同じ紫の唇に紫のキスマークをつけるように……その唇の形が少し赤くなって腫れてしまっても構わずに……


「こんなに口付けてくるなんて可愛いな」

「んっ、貴様こそ…可愛いな…」


そしてまた唇を重ねる。今度は先ほどよりも深く重なった唇は二人の上下で絡み合うようにうごめいた。互いの舌と唾液が混ざり合うのを感じる。そしてそれはとても甘い味だった。舌を絡めて吸いつき、歯茎や上顎を優しく撫でると相手の身体がビクッとしてとても可愛かった。


「んん、んぁ、んぐ……っ」

「んんっ、ちゅる……んっ」


チュッと音を立てて離れると銀の橋がかかる。それもまた愛おしく感じ互いの顔を見ながら熱いため息を吐くのが心地よい。そしてもう一度二人は顔を近づけて唇が重なった。

そしてそれが止んだ頃には互いの口を貪りあって溶け合うほどに舌が交わっていた。唇から流れ込む相手の感情が心地好かった。同じ顔から発せられる同じ声からの言葉も心地好かった。



「ん、可愛いな……あぁ、んちゅ……」

「んん、可愛い…んぁ、んっ」


そしてまた二人は同じタイミングで唇を離す。二人の唇は唾液で濡れていて艶めかしく光っている。


「愛している」

「……愛して……いる」


「「ん……」」

そしてまた二人は唇を重ねる。今度はただ重ねるだけの優しい口付けだった。しかし、その優しいキスは二人の心を満たした。そして、ゆっくりと離れると愛情に満ちた瞳で見つめ合った。


「……愛して……いる」

「あぁ、愛して……いるぞ」


何度も角度や位置を変えて優しく唇で愛撫するように……


「んっ、可愛いな……」

「お前こそ…可愛い…」


顔中に口紅とキスマークをつけるように優しく……


「んっ、大好きだ」

「ん、貴様をもっと知りたい……」


自分のモノだとマーキングするように激しく……

そしてまた唇は重なり合う。今度はより深いキスだ。相手の舌を自分の舌で絡め取り強く吸うと相手の身体がビクビクと跳ねたのが伝わった。


「んっ、可愛いな」

「お前こそ、んぐ……可愛いぞ?」


そして二人は同じタイミングで顔を離し、見つめ合う。

もはやキスマークない箇所を探す方が難しいほど互いの顔中にはマークがついていた。それはまるで自分のものだとマーキングし合ってるのを証明する印のようだった。


「離したくない」

「離れたくない」


そしてまた二人は同時に唇を合わせる。今度はもう言葉もいらなかった……ただ、相手の存在を感じるように、愛を確かめ合うために……


「……っ、んっ」

「んぐ、んっ……」


二人の唇は何度も離れては重なり合う。そしてまた離れると銀の橋がかかる。その橋が切れてもすぐにまた触れ合う。


「んっ、可愛い」

「お前こそ……」


そしてまた唇を合わせる。今度はゆっくりと優しく……顎、首すじ……鎖骨へとキスはおりてゆく。また……首元から見える首すじに二人は強く吸い付くように口付けした。

それはまるで所有印をつけているような行為だった。チュッと可愛らしい音を立てたあとに二人の首に紫の花が散る……


「はぁ…好き」

「私もだ」


額に交互にキスマークを。


「んん、んぁ、んちゅ」

「……んっ……好きだ……んむ」


そしてまた顔を近づけて角度を変えては優しいキスをしあった。正面だけではなく耳たぶにもキスマークをつけていた。

髪を嗅ぐ芳しい香りがコーネリアの芳香を撒き散らす二人にとって、それは何物にも代えがたい特別な物に感じてしまう。

そして舌全体を使って味わうようにねっとりと舐めながら…


「っ!?」

「……っ!?」


互いに顔を見合わせて可愛らしい顔だと撫でたりした。それからどちらかともなく再び顔を近づけてキスをする。今回は唇を合わせるだけの軽いものだった。

そしてまた頬に口付けをする。二人の顔にはもう互いに甘やかされて嬉しいと書かれていて、染まった頬はリンゴのようだった。


「ん……可愛い」

「お前こそ……可愛いぞ?」


そして二人は再び顔中にキスマークをつけるように愛撫する行為に戻る。


「んっ、可愛い」

「お前こそ……んー」


そして再び顔を離す。その頃にはもう二人の顔は…


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