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RARUΩARIAthird
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人物アップローダー5

とある会社の仕事終わりのころ…


「今日も飲み会に来ないのかい?たまには来たらどうだい?」


「もう帰れる貴方と違って私は残業なのよ」


私は御木本朱美。


この会社に入りもう6年になり、仕事はそこそこできるようになってきている。最初入った頃は何が何だかさっぱり分からなかったが今では慣れ、提案などの仕事もできるようになってきた。それでも20代なのだから定時で帰れる眼前のチャラ男と違い終電まで帰れないのが現実であった。


「でもさ、付き合いがあると思」


「だっだら残業なくしてくれるように言ってくれませんか?」


彼の名前は高木祐也。私の同僚でただの同期である。新人歓迎会で私が新人教育を任された時に色々あったが……


「別に言わなくてもいいだろ?」


「……もういいわ、まだ仕事が残っているの、待たせている女達の所に速く行ったら?貴女達待ってるんでしょ?」


私がそう言うと彼は…


「写真、撮っていい?」


「はぁ?駄目に決まっているでしょ」


「もう撮っちゃたよ。じゃあ今日は仕方がないけど次こそ絶対に来てね」


そそくさと定時になったのに残っている女性社員の所に走って行った。私はその背中を見ながらもう一度パソコンの方に体を直した。


「さーて、一人寂しく残業頑張るとしましょうか」


そんな意気込みをつぶやいて…暫くして気付けば残業の時間も終わりに近ずいていた。私もようやく帰れると息を吹いていたら喉が少し渇いてきたので席を立ち、飲み物を買いに行った。


自販所に着きコーヒーとペットボトルの紅茶を買って飲もうとするとトイレに行きたくなってしまった。仕方なくトイレに行き、トイレを済ませ戻ると誰かが私の席に座り私の買ったコーヒーを飲もうとしていた。


「!?ちょっと!?何!私の買ったコーヒーを飲もうとしているのよ!」 

「え…わ、私!?こ、これは私のよ!てか何で貴女…私と同じ姿をしているのよ!」


そう言われて私は相手の体を見てみると……私と同じ姿をした人がそこには立っていた。睨み付けているように見える顔は可憐で綺麗…緑がかった髪は濡れたように艶々で後ろでまとめられたポニーテールは、髪の一本一本が生糸のように美しい髪であった。まるでクローンかドッペルゲンガーかと思わせてしまうくらいに私の姿に似た女の子であった。


「あ、貴女こそ何で私と同じ姿をしているのよ!てか!私の買ったコーヒー飲まないでよ!」

「わ、私の買ったコーヒーよ!この偽者!」

「に、!?……はぁ!?」


そう言うと互いに睨み合いになり、私は目の前の女からコーヒーを奪うと口をつけ飲むと何故か普段より甘い気がしながら飲むと


「ちょ、ちょっと!私の奪わないでよ!ちょっと!」

「ば、馬鹿じゃないの!?そっちだって私の買ったコーヒー奪ってんじゃないのよ!」

「な!?な!?か、関節キスよそれ!何考えているのよ!変態!」

「な、な!?あんたこそ変態よ!私から奪ったコーヒー飲んで!っ!?」


すると女も私からコーヒーを奪って顔を赤くしながら飲み…私は…


「か、関節キスって言った。あ、貴女がの、飲むんじゃないわよ!い、言っておくけど本当は嫌だったからね!す、好きでやったわけじゃ!?」

「あ、……ぅ!?そ、そうよ私だってそうよ!」


そう言って互いに罵声を浴びせながらも飲んでいると段々コーヒーの味も分からなくなっていき何故か甘さだけが残っていくように感じた。その甘さと共に体の細胞が発熱してしまったような感じになり頭がボーッとなりつつも体は逆上せるような感じが襲ってきた。女が自らの口紅を缶につけるように飲むと…ほら飲んでみなさいよと言わんばかりに私を睨み付けて来た。


(や、やめなさいよ……あぁ、もう何かくらくらしてきた。多分この女コーヒーに何か入れてたんじゃないかしら……あぁ甘ったるくて…)


そして私も缶に口をつけて口紅のように上塗りしていくように飲んで行く……さらに頭の思考が朦朧として行くような感覚ではあるものの互いの香りも不思議と苦に感じないくらいであった。互いの髪を触りだすほど気がおかしくなり始めたようで私の髪を女の指が伝っていたと思った時…私の指も自然に動き出し彼女の髪をいじりまわしながら体をくっ付くようにしてやがて胸から互いに体を支え合うようにすると…女が─


「関節キスじゃたらず、き、キスまで…し、したいの?ほ、本当に変態なんだから……」


そう言うと女は顔を赤らめる。


「そ、そんなわけないじゃない…それは貴女の方じゃないの?偽者の癖に変態なんて……」


私はそう言って女の頭を撫でて髪の感触を味わう。本当にサラサラで撫でていても気持ちがいい位であった。私は身を委ねて女の体や髪の感触を楽しむと女が─


「へ、変態偽者はそっちでしょ?わ、私の髪触りまくって……」


そう言ってから女も私の髪を撫で始め感触を確かめるようにしていたので私も相手の髪を撫でると気持ち良さを感じた。女も同じように感じているのかだんだん恍惚な表情を浮かべて来た。そして気付くと私は自分の髪も一緒に触ると相手も私と一緒に髪の毛を撫でていた。


……何してるんだろうと一瞬思いながら撫でるのをやめようとしたが女の体がしなだれかかり撫でながら抱きしめ合っていた。

「「ど、何処まで私の真似するのよ貴女は……」

「「貴女こそ…真似し過ぎよ…一体何なのよ」」


そんな事を言い合いながら


「それを言いたいのは私よ……」

「こっちの台詞よ……」

「……偽者は貴」

「偽者は貴女じゃないかしら?」


それを言うと互いに睨み合いし始めると……更に互いの髪を触りながら─


「この変態女……」

「そっちだって偽者」


なんて言いながら喧嘩する。相手の髪の毛を触ったり撫でたりしながら耳元に息を吹きかけたりするとビクッとしていて可愛い所もあるなと感じ……だからこそ彼女が愛おしく感じてずっと彼女の耳に息を吹きかけたり髪の毛を指で絡めたりしていた。彼女も私がくすぐったい場所に息をかけるとこそばゆそうにしているのはいい気味だとちょっと感じてしまいさらにしていた。


でもだんだん互いの感覚もおかしくなって来たのか恋人でもないのに私は彼女の髪の匂いを嗅いでしまうほどになり…とても良い匂いを漂わせていた。……段々顔も近付けて髪に顔を埋めてしまう事もあった。


「あ、貴女こそ……偽者なのに何でそんな良い匂いがするのよ……」


そう言っては私達は髪の毛を舐めるように匂いを嗅ぐ。


「し、しらないわよ、そんなの……」


そんな変態みたいな行為をしつつ私達は吐息を交換させると─


「何よ…いきなり現れた自分とキスしたいほど好きになっちゃったの?」

「っ、そ、それは貴女の方よ。ホントは私とキスしたい癖に。どうせ……自分とのキスだからいいとか思ってるんでしょ……」

「な、何を言い出すのよ!?だ、誰があんたみたいな偽物女と!」

「偽者は貴女よ。ばーか」


そしてまた喧嘩口調になりながらも雰囲気に流され私達は唇を重ねてしまった……。

キスは始めてじゃないが女同士は始めて…今まで重ねてきたどの唇よりも柔らかくて甘い気がした。


「本物の唇はどうかしら?貴女より柔らかくていいでしょ?」


と目をトロンとした感じにさせながら挑発するような言葉を投げかけられその挑発に応じてしまい…


「残念だけど同じみたいね…貴女こそ本物の唇はどうかしら?貴女より瑞々しくていいでしょ?」


…再度唇を重ねる。最初はぎこちないものだったがやがて馴れてくると自然に重ねる同じ口紅が同じ唇によって混ざる事で興奮し出してまた唇を貪り始めていた。


(く、口紅が甘く感じる……こ、これ以上するとやばそう……でも)


その後も深く互いを確かめ合うように何度もキスをした。しかし徐々におかしい感じもしてきて何故か頭の中がボンヤリしてくるような感じがした。そして三回目のキスをすると段々と自分の中で何かが沸き上がるような感覚になると突然頭がくらくらして体から一気に力が抜け、その場に座り込んだ。私と女の体が再度溶け合っていくような感覚を感じた。互いに体を抱きかかえると……その感覚は終わり目を開けると私達は何も変化はしていないが確かに意識が一体化していると感じながら私達は見つめあった。


「き、キスし過ぎなのよ!馬鹿!」

「と、途中から貴女だって重ねてたじゃない!そ、そっちが悪いんでしょ!」


すると互いに恥ずかしさなのか顔を紅くさせながらペットボトルに口を付ける。お互いに詰めるように飲むため唇と重なり合っている事に気付かず飲み……何故か体が熱を帯び始めて互いの髪をかきあげてしまった。相手の唇が間近に来ているのにさらに体を近付けて唇同士をまた触れ合わせようとしていく自分に気付くとその唇を触れ合わせる。


(あぁ、またしてしまった……私はなんて馬鹿なことをしてるんだろ。でも気持ちいいし)


その感情はどうして生まれたのか分からない…キスを終え口を離してはどちらかともなく照れている事に気づき急に気まずさを感じるようになっていた……そんな空気の中でまた顔を寄せ合うと今度は髪越しに互いの髪の匂いを嗅ぎ合っていた。


「ちょっと変態女……この髪、さっきからいい匂いがするんだけど……」

そう言いながら先程から香っている良い香りのする彼女の髪を私の髪に絡ませると本当にいい香りが私の髪からでも感じられたが


「こっちのセリフよ変態女……」


そう言いつつ同じ事をして来たのでお互い睨みを利かせるものの同じ事をやっているという恥ずかしさで顔を逸らしては再び顔を近付けて重ねるキスをするともうそれしかないかのように互いに唇を擦り付けあったりする行為を何回もやっていた。


そして軽く重ねてから離れると彼女がまたしたい……と言いたげな顔をしながら顔を近ずけて来るので同じように私もまたキスをした。すると女は舌を私の口の中に入れてきた、ちょっと抵抗したものの舌を絡め始めてしまい相手の柔らかい舌が口の中で動いていてしばらくするとそれが心地よくてそのまま絡めるように……彼女とキスをしあい続けた。そして今度は彼女の方が離れて─


「何よ…偽者は舌まで甘いわけ?唇も甘くて美味しかったわよ」

「い、言うようになったじゃない……そっちだって甘いわよ…」


そう言いながら彼女の唇にまたキスしていた。


(な、何やってんの私……偽者にキスして何見つめあってるわけ!でも舌を絡ませたり唾液を交換し合うのが気持ちよくてやめられないわ…だ、だったら……)


「!?ちょ!あんた!何で舌出して来ているのよ!」

「ば、ばかじゃないの!そっちだって同じことしたがっているの分かってるんだから!」


そんな言い合いをしながらも互いに舌を伸ばし合っては絡め合わせる。その舌が触れ合うとビクッとして脳にまで振動が伝わる……その度に体が反応し息が荒くなっていき私達の声もお互いに聞こえてきたのでさらに体が反応していく……そして何度も何度もお互いを求め合うように舌を絡み合わせ互いの舌の感触を確かめ合うように、相手を味わい尽くすかのようにし続けるとその行為自体が楽しく感じ始めてくると同時に彼女と唇を重なり続けたいと思えた。


(な、何でこんな状況なのにこんなことしてるんだろ私は……それに彼女も舌使いや唇は優しいし……何かもっとこの偽者とこうしていたいと思ってきたような……って違う!馬鹿!何を考えてるんだ私は)


何てことを脳内で自問自答しながらも止められず私も自ら舌を彼女の口に入れていくようにしだすと向こうも同じようにしてきて同じくらい舌が絡み始めるのをお互いに確認出来る頃には自然と抱き締め合っていた。……互いの髪がお互いの肌を撫でると共に体温を感じさせるために、それをまた感じあうようにして強く抱き合うと体を密着させるようにしていた私だったが彼女はそれをしてくると共に私は体をゆっくり擦りつけ合うようになった。


「……こんなにキス……しあいして改めて思ったけどやっぱり私達同じかもしれないね……」


彼女はポツリとそんな声を出した瞬間ビクッとなる。それは彼女の柔らかい部分が私の胸と当たっていたからだ……思わず顔を見つめてしまう私達は互いに胸のドキドキが止まらない、互いの艶のある声に脳内が痺れているような心地になってしまうのだ。体を抱き合いながらも私は彼女の髪を手で触り続けた。実はこれが一番好きだったりするから撫でられる度に嬉しそうにするのが妙に可愛げがあって良いなと思っていた私は彼女に撫でられ─「偽者の癖に可愛げあるわね……」何て言われてしまい。それを聞いた私も「そっちこそ偽者のくせに……魅力的じゃない?」何て言いながら私の背中を撫でて私を喘がせたりした事で更に意識が高まった私達は今度は体で彼女を誘惑させる事にした。


お腹や肩をすり合わせたりしながら耳元に息を吹きかけるようにするとその度に彼女は顔を紅くしていき体が跳ねるのを見る度に感じていることが分かるとつい調子に乗ってしまった。


「……ちょっとぉ……変なとこ触らないでよ……」


そんな弱々しい声を出しつつも私を後ろから抱きしめると耳元に息を吹きかけ始めてしまう、その吐息のくすぐったさに体がビクッと反応してしまった私に彼女は軽く微笑みながらからかって来ると私は仕返ししようと彼女の体を舐めてやり、彼女もビクッとしていたので仕返し出来たと思っていたら強く抱きしめられており抜け出せなくなってそのまま互いを密着させた状態で弱点を私に与え続けた彼女は必死に声を押し殺してるが体はブルブルしてしまっているのを感じていた。


(もー恥ずかしい声出ちゃうじゃない!我慢してるんだからぁ!)


今度は私も同じ事してやるんだから!そんな風に考えていたのだが後ろから回されている腕が優しく私を抱き寄せてきていて彼女はまた私を悶えさせるようにしたり喘がせたりとしていたから、私を刺激してくるのでこっちもやり返そうとするも舌を絡み合わせるようにされたり責められてしまい舌が少しでも離れると私の口の中に入って来る彼女……それが舌使いがとても繊細で優しいためついついされるがままになってしまうし、優しく抱きしめつつキスをしながら肌を触り続ける彼女が突然─


「ねぇ…もうさ偽者とか本物とかどうでもよくなって来ちゃったんだけどさ貴女はどう?……」

「、そうね。いつまでもこんな事してたらキリがないし…でも貴女私の事好き過ぎでしょ…まぁ私も貴女こと好きになりそうだけど…」

「何それ……そんなの当たり前じゃない」


そして私達は手を離すとお互いの体をギュッと抱きしめて耳元で大好きと言い合ったら離しては私は会社から出た。







時間は数時間遡り…




「写真…撮ってきたよ」


「あら遅かったわね」


異様なまでに艶々とした黒髪を長く伸ばした不気味なほどにサラサラで美しく輝く髪に胸元を激しく露出させ色っぽいロングワンピースを見に纏っており何故か高級感のある黒いバックを隣に置くそんな不思議な女に警戒した顔をしながら高木は─


「これで本当に御木本が俺のものになるのか?」


「ええ、いずれあの女は貴方の物になるわよ」


「な、ならいいわ。ほら早く…」


「まあまあそう焦らないでほら貴方を他の女が呼んでいるわ」


そう言われると黙ってしまうが高木は女の元に行った。そして女…山階真由理はその写真のデータを人物アップローダにあげた…


「高木君残念だけどあれは貴方の物にならないわ…だって死んじゃうだもの…」


「え…呪いが解けた?」


そして時間は進み翌日…


高木は御木本を誘おうと彼女がいるデスクに行くが…


「え…御木本さんは」


「おーん、アイツか…もう今日は帰らせたよアイツ彼氏出来たんだってな、お前も祝福してやれよ…あーん、なんでアイツあんなに走ってんだ?」


もうその声は彼には届かない…














「御木本さん!」

「御木本さん!」


「御木本さん!」


「御木本さん!」

「御木本さん!」




ひたすらに走る。




「御木本さん!」




ストーカーして突き止めた家に高木は行く…





「え……何なの貴方…」




高木を見て顔を歪める御木本…となりにパンクな姿をした男と腕を組んでいて…




「どうしてなんだ!!!!!御木本!君が好きなのは俺だろ!なのに…なんで…なんで…俺じゃない奴が隣にいるんだ!?」


「何を言ってんの?彼女は俺のなんだけど」


男が御木本の唇を奪った瞬間、何かが破裂したような音がした。


「!?おまっ!?」


男?は反射的に御木本を庇うかのように両手を広げた状態で御木本に迫って行くが……パチンと音がなると周りの景色が変わる。


「これでもう大丈夫だから」


高木は男に背負い投げされたようだ…


「俺の女に近づかないでくんない?ストーカー男くん。…じゃあ行こっか」


「ええ」


男は御木本に連れられ去って行く…そしてちょっと歩き立ち止まり男はカツラをとると艶めく髪が現れメイクをとると御木本と同じ顔が現れる…その男はもう一人の御木本が男装した姿だった。


「ふう~もういいよね」

「え~カッコいいのに」

「次はそっちが男装してよね」

「いいけど…それしても格好良かったよ」




二人の影が重なる。



そして、背負い投げされた高木は呆然としていた。いつの間にか御木本はどこかに連れてかれていて……そして高木は暗闇に落ちてく感覚に陥った。


すると後光を背負った少年の男が話しかけてきた。


「大丈夫正義!」


「!?って何だよ糞ガキ」


突然声をかけてきた男にドキッとした高木は警戒しながら質問をした。


質問された男は急にテンションが上がっていた…


「正義正義正義!!俺の名は確蟹正義!この世界の主人公だ!よろしくな!ケーッケッケ!」


「突然なに訳わかんねー事言ってんだよコラ!」


「たわけが!!お前のハートブレイクだ!」


その発言を聞いて高木の胃に鉛が流れる感覚がする。


「お、お前が俺を……分かったわこのクソガキ後でぶん殴る」


そんな高木に対して大袈裟な態度をとりながら少年は言う─


「恐悦至極……これより仔豚ナイトフィーバー!を開始する!」


「何を言っていグボァッ!?」


そんな高木は少年から膝蹴りを鳩尾に受けてその場で悶絶する。


「復讐したいかね…」


そして悶絶してる高木に言う正義、苦しみ悶える高木は死にそうな声で返事を返した。


「復讐……したい……」


それを聞くとニタニタする。


「しかし君は今の私に手も足も出ない、一体どうしたいのかね?」



そう言いながら身を翻し歩く、スポットライトが少年を照らしたり消したりしていてまた光り輝き辺り一面を照したかと思うとまた暗くなる。高木には少年が悪魔に見えるように感じた。高木は息を吹き返し叫ぶように叫んだ。


「ふざけんなコラア!ブッ殺すぞクソガキ!!あと手も足もってお前全然力入れてねぇじゃねえか!手を出せば避けるしマジなめんなゴラァ!」


そんな高木に対してまるで何もなかったかのように無表情で首を傾げて見せた後で言う。


「だから君は、一体どうしたいんだい?」


その答えに高木が返すよりも先に少年は答えた。


「これは罰だ。君を裁かなくてはならない」


だがそう話しながらも歩みは進み、そして立ち止まり振り向くと少年の服の下から巻き、首周りから飛び出し 出るようにして覆われたそれが蠢いていた。そして右腕を挙げると空中に舞っていく。やがて巨大化し始める。何枚もの薄い翼を拡げ始めば口から牙が剥き出しになるよう開かれると動き出したのだ、そのリアルな動きに思わず悲鳴を高木はあげて後ずさりをする。


「ヒィッ!お、お前人間じゃないのか!?何なんだよ!何をするつもりだよ!」


「君のための裁きの時間さ♪」


それを言い終わると少年は高木に向かって歩きだす。歩く毎に激しく床を揺らし動くそれに体がぶつかる度にどんどん恐怖は強くなりもう涙やら鼻水すら出て顔をグチャグチャにしていた。だが少年の歩みが止まる時には絶望が目の前に存在した、それは先程まで自分の中にあったから……そして……それが高木の中に入った途端にまるで電気ショックでも与えられたのように激しく痙攣し始め─


「……ここに誓う。この子は僕がこの仔豚ナイトフィーバーで立派に育て上げる事とする」


そう言って少年は高木を見ると


「……ウッ……うわあぁあぁぁぁぁぁっっっ!」



恐怖の限界を迎えたのだろう涙と涎と鼻水まみれの顔で叫ぶ。



「私も好きにやった君も好きにしたまえ」






更に数日後…



高木は確蟹の言うとおりに山階を探しだし…そして彼女を撮った。

そして撮られた山階は…



「何かしら…今見られていたような…気持ち悪いわ」







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