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RARUΩARIAthird
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『変幻』

私が彼女に会ったのは偶然では無く─


彼女から私に近付いてきただけだったようで……彼女もまた私と同じくOLをしているらしく仕事帰りだったようで私に話しかけてきたようだったが……


「お名前は?」と聞く彼女に私は戸惑いながらも答えた。


「……猫月真緒です」すると彼女は驚いた顔をして「えっ!?貴女もですか!?」と言ったので私は思わず聞き返した。


「え?どういう事ですか?」と言うと彼女は「私も猫月真緒って言うんです!」と言ったので私は更に驚いた。


彼女は驚きながら「わ、私達顔だけでなく名前まで同じだなんて凄い偶然ですね……!」と言った。


確かに全く同じ名前なので本当に凄い偶然だったと思うと同時に私が珍しい苗字で良かったと思った矢先の事である。


「でもまさかこんなところでこんなにも私に似た人と出会えるなんて思いもしませんでした」


彼女は言った後に笑顔を見せて私に話しかけてきたのだ。


「あの~少しお茶しません?」


いきなりの誘いに驚いてしまう私だったが彼女はそんな私に構う事なく─


「何処でもいいので……喫茶店に入りませんか?」と聞いてくる彼女に対し断る事も出来ずとりあえずついて行く事にしたのだが─一


体この先何が待っているのだろうか? そんな事を考えつつも私は彼女についていく事にした。


彼女はゆっくりと歩きながら案内してくれたのだがどうやらこの近くに新しい喫茶店が出来たらしい、その店が気になっていたようでそこに向かって歩いていたようだ。そして到着するとそこはお洒落な雰囲気の明るい雰囲気の喫茶店だった。


中に入りテーブル席へと案内されたのでそこで向かい合って座ると店員さんが来てくれて注文を聞かれたので二人共コーヒーを頼む事にした。


それから暫くして注文した物が届きそれを飲んで一


息ついたところで彼女が話しかけてきた。


「あ、あの~……いきなりこんな事聞くのは失礼かもしれないんですけど……猫月さんはどうしてここに?」


と聞いてきた彼女に対して私は正直に答える事にした。


「私は自分を変えようと思ってここに引っ越してきたんです……だから友達も彼氏もいないので今は一人でこの何も無い田舎町でゆっくり暮らそうと思ってたんですけど……」と言うと彼女は申し訳なさそうな顔をして─


「そ、そうだったんですか?すみません……」と言ってきたので私は慌てて─


「い、いえ!気にしないで下さい!それに引っ越して来たお陰でこうやって同じ名前の貴女に会えたんですしそれだけでも良かったって思ってますから」


と笑った。すると彼女も釣られて笑顔になり─


「私もです!同じ名前の人が居るとは思って無かったので驚きましたが貴女のような素敵な方に出会えるなんて思いもしませんでしたから」と言って来た。


それを聞いた私は赤面してしまい思わず顔を逸らしてしまったのだがそれを見て彼女は「可愛いですね〜」と言いながら微笑まれて余計に恥ずかしくなってしまったのだった……


それからも色々な話をして過ごした。どうやら彼女は最近になって配属された部署に配属されたものの先輩社員や上司から嫌がらせを受けたり等々上手くいっていないらしくそんな日々が続いているうちにどんどん元気が無くなってしまっていたそうだったが……


「お、同じですね…私もなんです……嫌って訳じゃ無いんですけど……最近ずっと辛い事が続いていて……」と言ってきたので私が頷くと彼女もまた頷き返して「良かったぁ〜自分だけが辛い訳じゃないって分かってちょっと安心しました」と言った後にっこりと微笑み掛けてくれた。



その笑顔を見た私は心臓が高鳴るのを感じたのだった……それから私は彼女との会話を楽しんでいる内に時間を忘れていったのだった。


最初は何を話せばいいか分からなかったのだが次第にお互い打ち解けるようになっていった事もあり自然と会話出来るようになっていたのだ。ただ一つだけ問題があるとすれば…彼女の艶やかな黒髪と私の髪が交じり、頬と頬が触れ合う度にドキっとしてしまい頭の中が真っ白になってしまう点だろうか?そんな状態で何とか平常心を保ちつつやり過ごしているのだった……。


そしてそんな状態が続いた結果…


「あ、あの…ちょっと近くないですか?……」

と私が言うと彼女は「そうですか?」と言いながら更に距離を縮めてくる。


私はそれに耐えられずに離れようとするが腕を掴まれてしまいそのまま抱きつかれてしまう……そして彼女は私を見上げながら「ねぇ、真緒さん?私もう我慢できないの」と言って来たので私は慌てて離れようとするが力が強すぎて振り解けない。


「ちょっと落ち着いてください!ど、どうしちゃったんですか!?」と私が尋ねると彼女はうっとりとした表情のまま─


「好きになってしまったんです」と告白されてしまったのだった。そう言われた瞬間……私は頭の中が真っ白になってしまったのだがそんな私を他所に彼女は言葉を続けた。


「実は貴女の事が気になっていました……初めて目が合った時に胸がキュッと締め付けられるような感覚がしてそこからずっと考えていたんです……これは恋なのだろうか?それとも一目惚れと言うものなのかもと思いながら……」と言った後再び言葉を続けて来る。その内容は驚くべき物でなんと彼女もまた私に対して好意を抱いていたと言うのだ。


それを聞いた私は動揺を隠しきれずにいたがなんとか平静を装って口を開いた。


「わ、私に?冗談ですよね?」


私がそう言うと彼女は首を横に振りながらこう言ったのだった。



「本気です」と言われた後で私の顎をクイっと持ち上げられてしまい彼女の顔が間近に迫る……心臓がバクバク鳴っているのが自分でもよく分かった……


恥ずかしくて顔から火が出てしまいそうだった……そして目が合うとそのまま唇を重ねられてしまったのだった……突然の事に驚いた私だったが抵抗する事が出来ずされるがままになってしまいどうしようもなかったのだがそれも数秒後には解放されたのだが……

口紅が移ってしまい彼女の唇は私の口紅で染まっていた……そしてそれを舌で舐めとる仕草に思わず見惚れてしまった。


それから暫くの間沈黙が続いたのだが先に口を開いたのは彼女の方からだった。


「ねぇ、真緒さん?どうして私が貴女と同じ顔をしていると思いますか?」と言われた私は一瞬何を言われたのか理解出来ずに固まってしまったのだが…



「…理由あるんですか?偶然ではないんですか?」


と聞き返す私に対して彼女は首を横に振りながら─


「それが違うんです」と言った後続けてこう答えた。


「私は元々このお店の常連客なんですが……ある日貴女を見た時にその美しい黒髪に見惚れてしまったんです……それからというもの来る度に貴女の事を目で追うようになってしまいました……」


と話し始めたのだがそれを聞いて私はますます訳が分からなくなっていった。一体どういう事なのかと思っていると今度は彼女が質問してきた。


「因みになんですけど真緒さん?この店の名前知っていますか?……」


という質問をされたので私は首を横に振りながら─


「いえ、知りませんけど」と答えると彼女は笑みを浮かべて─


「そうですよねぇ?だってここの喫茶店の名前は─『変幻』なんです」と言った後に更に続けて来て…


「ここの喫茶店のマスターは不思議な人でしてね?自分が気に入った人にしか教えてあげないんですよ……能力を……」と言ってきたのだった。


それを聞いた私は驚いてしまったが同時に納得もしてしまったのだ。


「つまり……私が貴女に気に入られたって事なんですね?」と聞くと彼女は妖艶な笑みを浮かべながら答えたのだった。


「えぇ、そうです♪」と言った後に軽くウインクをしてきたのだがそれがまた可愛くてドキドキしてしまうほどだった。


「だから…真緒を『猫月真緒』を味わってください……良いでしょ?」


その眼つきにゾクッとさせられてしまう私に対して彼女はそのまま私に顔を寄せてきた。抵抗しようとしたものの結局出来ずにそのまま唇を奪われてしまったのだった……。柔らかくて瑞々しくて……そして甘い味がした気がした。


「んちゅ……れろっ……ぷはぁ……」と息継ぎをするように口を離すと二人の間に銀色の橋がかかったのが見えたがそれもすぐに切れてしまったのだった……


「もっとキスしたいです……」と甘えたような声で言われてしまったので私は思わずドキッとしてしまった。


「だ、駄目ですよ!こんな所でなんて……」と言ったのだが彼女は聞く耳を持たず再び私にキスをしてきたのだった。今度はさっきよりも長くて深いものだった為頭がボーッとしてしまい何も考えられなくなるほどだった。それからどれくらい経ったのか分からないけれど不意に唇が離れたかと思うとそのまま耳元で囁かれたのだ……


「真緒さんの初めてを奪えたのは良かったです……でも私はもっと欲しいんです……」


と言われてから再びキスをされると同時に私の胸に触れてきた。服の上からではあったがそれでも十分過ぎる程に感じてしまい声が出そうになってしまったのだが何とか堪える事が出来たと思う……


しかしそれも束の間の事だった……


今度はスカートの中に手を入れられたかと思うと太腿の内側を撫でられたのだ、それだけなのに全身に電気が走ったような感覚に襲われてしまい私は思わず体をビクッと反応させてしまうのだった。それを聞いた彼女はクスッと笑うと─


「もっと触りたい……もっともっと触れたい……それに貴女だって私と……」


と言った後スカートの中から手を抜いたかと思うとその手を見せてきたのだが。


「……分かりますか?私の指先濡れてるんですよ……?真緒さんに欲情してるのバレちゃったみたいですね……」


と言いながら妖艶な笑みを浮かべるその姿を見た瞬間私は理性を失ってしまったかのように本能的に手をスカートの中へと伸ばしてしまったのであった……そのまま彼女の下着の中へ手を入れようとしたところで逆に手を掴まれてしまったのだった。


「駄目ですってば…まだ私の番なんですから……まぁ、いいですけどね」


と言うと再びキスをされてしまったので抵抗が出来なくなってしまったのだった。それからはただひたすらに舌を絡ませ合うだけの行為が続いたのだがそれだけでも十分過ぎる程に気持ちが良くて頭がどうにかなりそうだった。


そして暫くしてやっと解放された時にはもう既に抵抗する気など無くなっていたのだった……


それからというもの私達は時間を忘れてお互いを求め合っていた。何度もキスをしながら艶やかな黒髪を絡ませ合ったり、お互いの身体を愛撫しあったりして楽しんでいたのだが不意に彼女が「真緒さん……一つお願いがあります……」と言って来たのだ。



「何ですか?」と私が聞くと彼女は恥ずかしそうに顔を赤らめながらこう言ったのだった。


「……欲しいです」と言う彼女に私は笑顔でこう返したのである。


「分かりました♡」と言った後に再びキスをすると同時に私達は絶頂を迎えたのである……


それからというもの私と彼女の関係はたった1日で恋人に、仕事終わりには必ずと言っていいほど彼女と一緒に帰るようになり休日はデートに出かけるようになった……




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