「じじいやルー師範代は相変わらず戦ってくれないし、手頃に簡単に強くて直ぐに戦える奴は…いないか…こうなったら、いっそ、いや…」
川神学園の学長でもある川神 鉄心を祖父に持つことは川神百代嘆いていた。
近頃、不良達も百代を避けるよう見当たらないのだ。そういう訳で弱い奴を倒すという憂さ晴らしも出来なくなり、益々、欲求を溜め込むようになっていた。
そして、極め付きには強者である。鉄心やルー、等の強者達も何かしらの用事等で百代と戦わず、百代の欲求を更に溜め込む要因となっていた。
「あーあ……何処かにいないかな強者」
空を見上げながら言う。
「強き者よ強き者をお求めですかな」
「ん?」
突然、後ろから声がし振り向くとそこには1人の老人が立っていた。
男は身長が180センチ以上あり、髪は白髪で肩までかかる長髪を後ろで結んでいた。顔は整っているが目付きは鋭く、まるで獲物を狙う鷹のような目をしていた。
「誰だ!?」
気配等なく現れたことに驚きと警戒をあらわにし、声が聞こえた方に振り向く百代。振り返った先には老人は嬉しそうに嗤い…
「闘争をお求めならついてくるがよい、強き者よ」
そう言って歩き出した。百代は警戒心を解かず、いつでも攻撃できるように警戒しながら後を追った。
そして、少し歩くとそれは止まった。
「ここは?」
百代は辺りを見回すが周りは薄暗い空間になっていた。周りには木々が生えている。どうやら、森の中のようだ。そして……
「!?誰だ!?」
いつの間にか百代の目の前に女が立っていた。だがその姿に百代は驚愕を覚えた。
その黒髪や肉体はかなり離れていても良い匂いがして腰までに長く伸びる艶やかな髪は百代の髪をサラサラと流す風と同じくサラサラと流す。スラリと伸びた手足に豊満な胸に整った顔立ちから放たれる意志の強そうな瞳はまるで宝石のような輝きを宿してる。まさしく絶世の美少女といっていいだろう。
…口元に浮かべる捕食者のような笑みがなければだ。
「…な!?私だと!?」
百代の目の前の女は百代そっくりというより百代その者だった。
「…思わずついてきてしまったが…私そっくりな女とはな…」
目の前の女も百代を見て驚いているようだ。そして、百代は目の前の女に質問する。
「おい、お前は一体何者だ?」
「…お前こそ一体何者だ?」
すると、百代にそっくり女は同じ質問を。その言い方にカチンときた百代は殺気を向けながら言う。
「ほう…なら、力付くで聞くことにするか……」
百代の雰囲気が変わる。それに対し目の前にいる女も…
「ほう…なら、私も力付くで聞くことにするか」
百代にそっくりな女も殺気を向け、向かってくる。
「「ほう…」」
二人は全く同じ技を…突きを放つが同じ威力の同じ拳を突き合わせ相殺する。
「「!?」」
二人は直ぐに反対の拳と脚で同じ攻撃を放つがまたも相殺しあう。そして、拮抗する二人の打撃に周りの木々は揺れる。そして、次に出た攻撃も同じものだった。
百代と女は全く同じ技を繰り出したのだ。
「「……」」
二人は少し距離を取りながら睨み合う、全く同じ動きに同じ攻撃。まるで鏡を見ているようだ。
「「お前、何者だ?」」
二人は全く同じ質問をする。
そして、再び同じ技を繰り出す。だが、今度は違う攻撃だった。百代は蹴りで女は拳での攻撃を繰り出したのだ。そして、またも相殺した。
「「……気持ち悪いな…」」
全く同じ声で、同じタイミングで言う二人。そして、再び同じ攻撃の応酬が始まる。だが、今度は違う技を繰り出した。百代の拳と女の蹴りがぶつかり合い相殺したかと思いきや女は百代の拳を足で掴み、百代は女の脚を掴みそのまま投げ飛ばす。
「ぐっ!?」
「うおっ!?」
二人は投げられたが直ぐに立ち上がり睨みあう。
「お前は私のクローンか」
冗談で言う百代。
「クローンって……私は私だ。いや、私が本物だ。クローンはお前じゃないのか?」
冗談で返す女。そして、二人は全く同じ構えをとり……
一瞬で間合いを詰め百代が正拳突きを繰り出す。女は拳を突き出す。
百代と女の拳がぶつかり合い押し合う。だが、直ぐに均衡が崩れ女は後ろに吹き飛ばされた。そして、その飛ばされた先にあった岩は粉砕し砕け散る。そんな光景を見た百代は笑みを浮かべ言う。
ただ一言だけ……
その笑みは肉食獣のような獰猛な笑みだった。
「「面白いな」」
全く同じ声で同時に言う。百代は益々嬉しそうに言う。
「お前本気を出せよ」
そう告げる百代に女も笑い始める。
「……ハ……ハハハハハッ!!面白い!」
百代と同じ顔で笑う百代、口付け寸前まで顔を近づけて、自他ともに認める美女の顔に百代は…
「「勝った後に味見させてもらうぞ…」」
「「…」」
「「冗談で言ったつもりだが…」」
同じ名を名乗る二人。そして、同時に言う。
「「お前に勝って!!欲望を満たさせてもうぞ!」」
そう叫ぶと同時に二人は駆け出す。そして、二人の拳がぶつかり合い、すぐさま全く同じ動きで蹴りがぶつかり合い相殺する。そして、再び同じ攻撃の応酬が始まる。
「「ハアアア!!」」
百代達は全く同じ動きで殴る蹴るの応酬を繰り返す。
そして、全く同じタイミングで放つ攻撃で二人は吹き飛ばされる。だが直ぐに立ち上がり再び同じ動作を行う百代。そんな攻防が幾度と繰り返し行われた。
「「くぅ!」」
二人の綺麗の黒髪が交差し、絡み合う。
「ハアアアア!!」
百代は更に力を入れる。
「くぅ!……クッ……」
だが、百代はそれを受け流し今度は女が力を込めた拳を百代の腹に繰り出すが、百代もそれを受け流す。そしてまた同じ攻防を繰り返し行う二人。すると、百代は言う。
「キスしたいのはわかるが…私に勝った後だぞ?無理だと思うがなっ!」
挑発するように冗談を織り交ぜる。だが、女も笑いながら言う。
「ハッ…自分の事を言っているのか?なら悪いな。私は興味がないのでなっ!!」
「なら、欲望を満たすついでに私を抱くか?」
百代も笑いながら言う。
「興味はないが……そうだな……お前に勝った後ならいいかもなっ!」
そう言って百代は百代を殴り飛ばす。すると、百代は笑う。
「面白い!やれるものならやって見ろっ!!」
そう叫ぶと同時に二人は駆け出し拳を繰り出し、その反動で離れ…
「「はっ!」」
かわかみ波を放つ、同じエネルギー波がぶつかり合い二人は飛ばされる。百代は空中で体制を整え着地する同時に駆け出すが、それは百代も同じで無様に空振りし身体と身体が衝突し絡み合い、百代と女はまるでプロレス技のように絡み合う。
「「うぐっ……うぅ……」」
腕や脚を絡ませる二人。二人の豊満な胸が潰れあい乳首が服越しに擦れ合いその感触を味わうように動く両者。
「……っ!この変態女!!まだ勝負はついてないぞ!」
「お前こそ!!この淫乱女がっ!我慢すら出来ないか!」
そう叫ぶと同時に二人は瞬間回復すら追い付かないほどに自身の莫大な気でお互いを巻込んで自爆する。
「「……む、無茶苦茶するな…まさか回復が追い付かないとは…」」
二人はお互いに決定打にかけ、自爆による相打ちという選択肢を取らざる得なかった。そして、百代は傷だらけながらも立ち上がり言う。
「ハア……ハア……やるじゃないかっ!」
傷つきながらも笑みを浮かべる百代。
「フゥー…お前こそなっ!!」
百代も同じく笑うがその笑みは同じ顔で顔を擦り合わせたくなるほど同じでまるで、同じ人間が二人いるかのようだった。それがあまりにも気持ち悪くて……
「「ッチ!?」」
再びぶつかり合う。百代達は同じ動作で拳や脚、蹴りを繰り出し相殺しあいながら言う。
「ハア……お前気持ち悪いな……」
「お前もなっ……」
二人は脳裏に浮かぶこのままでは体力が削られるだけで、永遠と続く消耗戦に、同じ考えに至り……
もう防御は考えない。純粋な暴力のみでのぶつかり合いとなる。
「ハア……ハア……」
百代は激しい攻防についに技を使うことを忘れ、生身での力任せの攻撃を受け続ける身体と服はボロボロになり全身傷まみれになっていた。しかし、百代の顔から笑みが絶えることはなかった。
「フゥー……ハア……ハア……」
百代も同じく生身に力任せの攻撃をするが、その攻撃にはもはや技術は全くない。
「…っ!」
百代は拳を振るう。それを百代も拳を突き出す事で相打ちをする。そして、また同じ攻撃だ。拳と腕で押し合うが百代の肉体からは骨が軋む音が聞こえるも力を抜かず己の全てを出すように力を込める百代。だが百代の腕の骨からも同様の音が聞こえ互いに離さない、そして胸を押し潰し合うように抱き絞める。
「くっぅ!」
果物を搾るように百代の身体を絞める百代。
「がぁ……っ!」
百代の身体を搾り出すように絞める互いに力を緩めず絞め続ける百代達、苦悶に充ちた同じ顔を見たいが為に顔をぶつける。醜いまでに同じ顔が同じ表情をしている。意識が途切れないようにするのがやっとのようで身体を痙攣させていた。それは直ぐに相手もなったようで、同じように身体が痙攣をするが……それでも力を抜かず絞め続ける。その激しい攻防に遂には限界がきたようだ。
「あ……」「あっ……」
同時にそう呟く二人、だが二人は決して手を離さない。
「このっ!」
「……くっ!?」
技もない子供の喧嘩のようにただ殴り合う二人。
そして、百代の右ストレートが百代の頬に直撃し、百代は殴り飛ばされ、百代の拳も血だらけになっていた。だが……それでも二人は手を離さなかった。
「この……っ!」
「このっ!」
額をぶつけ合い、吐息さえも混じらせながら、百代と百代は互いに殴り合う。
「この……っ!」
「この……っ!いい加減に……」
「この……っ!離せ!!」
「「いい加減にしろ!!」」
そう叫び、二人の拳が互いの顔面を捉えて同時に吹き飛ばされる。
「くっ!?」
「ちっ!?」
二人は直ぐに空中で態勢を変え、拳を撃ち合う何億発と防御なしの殴り合い、頭突きの応酬を行い二人の衣服はボロボロに破けて露出する。豊満な胸が上下に動き弾み、乳同士の肉が潰し合う。
そしてお互いにお互いの肉体を捕まえ地面を転がり艶めかしい黒髪が交じり絡まろうとも、擦り傷だらけになろうとも殴るのを辞めない二人の百代。最早それは手負いの獣の争いのように殺し合いながら、本能のみで動いているといった方が正しいだろう。そして……
「こ……コイツ……」
骨が軋む音が響きながらも脚を止めないその耐久力に苛立つ百代。
「己ながら自分の耐久力がこんなにも高いとわな……」
百代は百代の耐久力に苛立つが、百代も百代のしぶとさに苛立ちを覚えていたようだ。そして、二人は同時に言う。
「「いい加減に……っ!?」」
もう既に限界の筈の肉体は、それでも尚、動き続ける。二人の肉体が限界を迎えている事など百代達はわかっていた。だが、互いに同じ顔をした同じ身体を持つ相手に負けたくなかったのだ。その想いだけで動き続け……
そして、同時に拳は振り抜かれる。
「「あ……」」
もう既に限界の肉体は、その拳を振り抜く事すら出来ないようで、百代達はそのまま地面に崩れ落ちる。
「「っ!?」」
だが、百代と百代はそれでも尚、互いに掴み合う。もう既に意識など失う寸前で…
唇に違和感を感じた…何か湿っていてそれでいて甘柔らかくて……
その何かは名残惜しく離れていくそれがキスだとわかったのはお互いが唇を離した後だった。そして、百代達は互いに同じ顔を見合い……
「「っ!?」」
「な、な、な、何をするんだお前!」
「そ、それはこっちの台詞だ!!ま、まだ勝負も終わってないのに!な、なんて事してくれるんだ!!」
「そ、それはこっちの台詞だ!!き、キスしてきたのは貴様だろうがっ!!」
「お前が先だろうが!!」
「い、いや、お前が先だ!!」
「「ぐぅ……!!ん?」」
お互い譲らず言い争いをしていると、また口付けを交わしてしまった。
「に、二度までも……!!」
「ぐぐぐっ!!お、お前こそ!」
これ以上続けるのは流石に恥ずかしくて百代は思わず離れようとするも絡まり合った黒髪がそれを許さない。それは百代も同じこと、離れようとするも気によって絡まった髪の毛が許してくれないようだ。
「この……っ!!嫌がりながらもキスしてくるとは……なんて奴だ!」
「こ、こっちのセリフだ!!私の真似ばっかりしおって!!」
「な、なんだと!?」
「なんだ!?」
互いに睨み合う百代と百代。だが重なった唇はそのままでキスし合う。
「「ん……ちゅ……んぁ……」」
互いに唇から伝わる感触と相手の体温を感じる、それは口付けと言うにはあまりにも稚拙で欲がなく唇の感触だけを楽しむように重ね合わせる。ただそれの繰り返しをしているだけなのに……それだけで満たされていくような感覚になる。そして、その行為に二人は段々と魅了されていくようだった。
だが、百代はそんな自分に気付き唇を離すが……
「あ……な、なんだよ」
「そ、そっちこそ……っ!」
二人は名残惜しそうに言う。そして、また軽く唇同士を触れ合わせるだけのキスを行う。最初は触れるだけの軽い口付けだったが次第に互いに唇を啄むようにするようになっていた。まるで小鳥が餌をついばむようなキス、いやもっと子供っぽいかもしれない。
「ん……ちゅ……ぁ……」
「んぅ……はぁ……ぁん」
何度も何度も唇を重ねていく内に唇の潤った感触が気持ちよくなっていた。いつしかその口付けは深くなっていたようで互いに舌先で唇をつつくような真似をしていた。
「ぷはっ!はぁ……な、なぁ……お前……」
百代は思わず言葉をかけるも口を噤む。だが、それは相手も同じだったようで見つめ合ったまま沈黙が続いてしまう。そして、再び唇を重ねる二人。
「ん……ちゅ」
「んぅ……ぁ……」
もう既にキスに夢中になっている二人はもう何も意味がわからなくなっていた。ただ目の前にいる自分と同じ顔をした女とキスするのが心地よく、もっと味わいたいと感じていた。
「ん……ちゅ……んぁ……」「んぅ……はぁ……」
何度もキスを繰り返す内に百代達の乳房が互いの身体に挟まれ刺激しあい、その刺激に耐えきれず唇を離した。そして互いに相手の足と自分の足を絡み合わせる。
「あ……っ!な、なんだこれ……」
「うぁ……や、やぁ……」
快楽に溺れかけた二人だが直ぐに正気に戻りかけて。しかし、二人はそれでも尚唇を貪り合う。
「あ……んぅ……ん」
「はぁ……ぁん……ちゅ……」
百代と百代の豊満な胸が互いに押し潰し合い、互いの唇が重なり合うたびに形を柔らかく変えていき二人の顔に快楽の色が色濃く見えるようになった。互いに相手を本気で穢す心配など捨て去り、自身の本能に赴くままにひたすら口を重ね続ける。
そして何度目かのキスをすると百代達は勢いよく互いに押し倒そうとした。
「「っ!?」」
勢いよく顔面がぶつかり合い、まるで何かが割れるような音が響き痛みが走るも、唇が離れる事はない。百代と百代の唇は磁石のS極とN極のように互いにくっつき合う。
「「っ!!」」
そして、二人は同時に相手の後頭部に手をやり押さえつける。そして……
「「っ!?!?」」
百代と百代の唇が重なり合い、互いの舌が絡み合うように動く。それは今までのような触れ合うようなキスではなく……
「……っ!」
「……んぐっ!?」
それは互いに相手を屈服させんとするかのようなキスだった。百代は百代の歯茎や歯の裏を舐め回し、逆に百代も負けじと舌を絡ませる。そして、二人は互いの唾液を交換し合うかのように激しく舌を絡ませ合う。その行為に二人の脳が蕩けそうになる。
「んっ!んん゛っ!」「んぐっ!んん゛っ!」
舌も唾液も甘過ぎる。それを絡ませる毎に満たされていくような感覚になる。そして、百代達は同時に唇を離し、互いの舌から銀色の橋がかかる。
「はぁ……はぁ……」
「はぁ……はぁ……」
百代と百代の口周りは互いの唾液で汚れ、二人の顔は紅く染まりきっていた。
「もっと!お前のを寄越せ!!」
「もっと!お前のが啜りたいんだ!!」
百代と百代はお互いに倒れ込むように口を塞ぎあう。胸も互いに押し付け合いより刺激が強くなってしまう。
「んん゛っ!」「んぐぅっ!」
揉みしだかれ、形が変わる乳房。その刺激に思わず声を上げてしまう。そして、百代達は同時に相手の口へ舌を突き入れ合う。
「んぐっ!?」
「んぶっ!?」
互いの舌が絡まり合う度に身体の芯から甘い痺れが全身に走り百代達を強く刺激しあいながらも、二人はまるで離れる事を拒絶するかのように口内を貪り合う。そして……
「んっ!!」
「んん゛っ!!!」
相手の口内に吐き出された唾液を飲み込みながら股間からは愛液が飛び散り相手を濡らしていく。そのまま離れればいいものをお互いに口に舌を入れあう。そんな互いの激しい舌の攻防の末に全身涎まみれになる。
「ん……ぷはぁ……っ!」
「ん……っ!はぁ……っ!」
ようやく口を離した百代達。二人の唇の間に唾液が橋のようにかかり、そして重力によって切れ落ちる。その唾液は百代達の豊満な胸へと垂れていく。
「あ……んっ……」
「あ……んっ」
そして、百代の右胸に垂れる自分の唾液を百代は舌を出して舐め取るとそれにつられるように百代も舐め始める。
「ふぁ……あむ……」
「あん……ちゅ……」
乳房に百代の舌の感触を感じるとまるで自分の胸が溶けて流れ込んでいくようだった。そして、同じように百代の左胸に垂れた唾液を同じように舐めるとまさに自身の肉体が相手の中に溶け込んでいるような感覚だった。
「ん……はぁ……」「ん……はぁ……」
互いに相手の胸を唾液で汚し合うもののその行為はどこか愛しく感じる。そして、二人はそのまま抱き合い再びキスを繰り返す。
「ん……ちゅ……あっ!」「んっ!あぁっ!」
百代と百代は再び正面で向かい合うが、互いに唇を突き出して伸ばしてきた舌同士がぶつかると先端を弄り合うような動きを見せながらも口を離せない。舌を絡み合わせながら互いの唾液を混ぜ合わせていく。
「ちゅ……んふ……」
百代は強引に自分の舌を相手の口内に捩じ込むが百代の舌の動きに合わせるように百代の舌もまたねじ込まれる。完全に口の中が二人だけのものになると同時に激しく絡み合っていく。そしてその唾液を飲み込んでいく度に意識が遠くなっていくような気分に陥る。そしてそのまま倒れ伏すように地面に落ちる二人。しばらく経ってようやく唇を離すと互いの頬が赤みを帯び、息切れをしながら二人は睨み合っていた。だがそれも長くは続かず互いに激しく貪り
ように唇を奪う百代。そしてまたとられまいとやり返すようにキスする百代。
「んん!」「んん!!」
互いに貪るように貪りあい……そのままの勢いで重なり会う二人。そして、いつしか互いに深く絡み合わせ口と舌を交え合っていく。
「はぁ……くちゅ……んちゅる…………」
唾液を交換し合う音が辺りに響きながら口付けを交わし続ける二人。
「ず、随分と……積極的だな……」
「お、お前こそ……んちゅ」
「……私に唾をつけたからにはもう手放す事などないからな?」
「馬鹿な女だ……んちゅっ!わ、私だってお前を逃がさんからな」
「……っぷぁ!」
「はぁ……はぁ……!」
唇を離すと二人が絡み合った証である銀色の橋がかかる。それを見つめうっとりとした顔をする二人。そして二人は再び唇を合わせた瞬間互いに絡み合うようにキスをしていく。
「んむ……!んん!?」「ふっ……!!」
二人の舌が相手の舌に絡んでいくたびに口に百代の味が広がる。それは自身が百代のものになっているような感覚。百代もまた同じような感覚になる。口の中で粘膜質の音が響いていくだけでたまらないような不思議な心地良さだった。そして、二人はどんどん高ぶっていったせいか敏感に……それこそ触れるだけ、唇を重ねるだけでも快楽を覚えるようになっていた。
「ん……ちゅる……」
「ん……はぁ……っ」
「はぁ……はぁ……」
「んっ!」「あっ……!」
百代の胸を揉む指の動きに合わせて百代は声を上げてしまう。その声を聞くだけで百代の股間が熱くなるのを感じ、百代はそんな自分の肉体に興奮を覚えながらさらに激しく揉んでいく。
「あ、あぁ……っ!くすぐったいぞ」
「嘘を言うんじゃない……こんなに尖らせておいてさ♪」
そういいつつ胸の突起を強く弾くと百代は仰け反ってしまう。それに合わせるようにこちらも強い刺激を感じる。これは身体の内側、下半身が跳ねてしまい力が抜けていったのだ。
その反応に笑みを浮かべる百代に対し今度はこちらから仕掛けるといわんばかりに胸に噛みついてくる。
「うっ……!くぅぅ……!」
余りに強い痛みに声を上げる百代だが、それでも止めずにさらに歯を立ててくる。
「い、痛いだろ!?」
「痛かったら逃げてみろ……!」
「言われなくても!!」
その言葉を合図に両胸を強くつねり上げ引っ張ると更に声を大きく上げさせていく。そんな様子に胸が高鳴るのを感じた百代はそのまま下腹部へ唇を落としていく。だが甘噛みした時の快感がまだ残っており思わず目を見開き歯を食いしばる。
「はっ!」
「あぐっ!」
今度はこちらが声を上げる番だった。しかし百代の攻めはまだ終わらない。今度は股間へと顔を近づけるとそのまま吸い付き始めたのだ。その突然の行動に驚愕したがそれでも百代が悦んでいる事だけはわかった。しかも腰が揺れているではないか……! 百代の太腿は徐々に上がっておりその脚の内側を舌でなぞる様に舐めると百代の脚はガクガクし始める。
「や、やめ……ああぁ!!」
百代の秘部からは愛液が溢れ出しそれを音を立てて吸い上げると百代は腰砕けになり、しかし、それでもなお止めない百代は今度は自分の股間を百代に押し付けてくる。百代の顔面と股間に押し付けられる。柔らかい感触が性器を腰の奥から快楽が電流のように駆け巡っていく。しかしここで倒れるわけには行かず必死に百代の頭を掴んでいる腕に力を込める…
…瞬間「きゃあぁぁあ!!」
勝気な百代がまるで少女のような悲鳴を上がる。その声を聞くだけで百代の肉体はより敏感になり絶頂へと上り詰めていく。
「あ、あ、あ、ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、あぁぁぁぁ」
何度も声を上げながらも百代が腰を動かし続ける。
「あ!あ!あ!あぁぁぁぁぁ」
そして、ついに百代の肉体は限界を迎えてしまったのかそのまま倒れ込んでしまった。しかしそれでもなお腰を動かし続けながら絶頂を迎える。
「はぁ……はぁ……」
百代がようやく落ち着いた頃を見計らい今度は自分が上になる。
「な、何だ……?」
「好き勝手やりやがって今度は私の番だ」
そう言うと自分の秘所を百代の秘所にくっつける所謂貝合わせの体勢で押し付け合っていく。
「ん……っ!」
「あ……っ!お、お前!そんなに強引にお、押し付けてくるな!」
二人の声が重なり合う。そしてそのままゆっくりと腰を動かすとお互いの愛液が混ざり合い、それが潤滑油となりより強く快楽を与えていく。
「あ……っ!んっ!くぅ!!」
「ふっ……!ふぅ……!」
二人の息遣いが激しくなっていくにつれて腰の動きも激しくなっていく。
百代は大きく仰け反り、百代の秘所には潮が吹き出していた。そしてそれは同時に自分の秘所にも降りかかり…
「あ、あ、あ、あぁ!んん!だめぇ!」
「はぁ!んん!!だめぇえ!」
「……っ!!」
二人は互いに抱きつき合いながらも腰を動かし続けた結果ついには同時に達してしまったのだった。
百代の秘所からは愛液が噴水の如く噴き出し、地面を濡らしていく。一方自分の秘所からも愛液が溢れ出し地面に水たまりを作っていく。そして暫くの余韻の後どちらからともなく唇を塞ぐ。
「くちゅっ……!ん……」
「ひゃめろ!んん♡」
その口付けによって口の中に感じる彼女の味、それはまるで何物にも例えられないように甘く濃厚で…
「んちゅ……はぁ……」「んん〜っ!」
気付けば自然と口と舌を絡ませ合いながらキスに夢中になっていた。互いの唾液を交換し合う度に思考が蕩けていくようで、ただひたすらに相手の事だけしか考えられなくなる。やがてようやく離れた時には互いに肩で息をしていた。しかしそれでもまだ足りないとばかりに百代は今度は自分の胸を使って彼女の乳房を愛撫し始める。すると相手もまたそれに答えるようにこちらの胸を揉み始めたのだ。
「あ、ああ、あぁ!も、もっと強くぅ!」
「ん、ああ!も、もっと強くしてぇ!!」
二人の喘ぎ声が周囲に響き渡る。もはやそこに理性など存在しなかった。ただひたすら互いの同じ肉体を求めあう二匹の獣と化した二人がそこにはいた。