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RARUΩARIAthird
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クローンを作られた女

私の目の前にはクローンがいる…そして彼女も私をクローンだと思っているようだ。

そしてクローンの方が本物の自分というポジションから抜け出す為に私を殺害しようとしている、といったところかな。

何と言うか……会ってしまえばこういう考えになってしまう。

1ヶ月前、突然夫が亡くなり、その葬儀から私の中では色々と複雑に感情が入れ替わってしまっていた。

悲しみに浸る事は出来なかった。夫の親族や会社の上司からは「貴女は気をしっかり持ちなさい」と言われてしまったからだ。

だからこそ私は周りの人が求める橘香織の役を演じ続けていた。

ここまでする必要あるのかしら……自問しながら周囲から求められる事を演じ続ける事が自分の贖罪だと思いこみながら仕事に取り組んでいた。

もちろん初めは上手く行かなかった。私はそこまで器用な人間ではないし、自分が普段演じる姿と求められる姿は必ずしも合致するとは限らない。

会社の人からは「貴方らしくない」と幾度となく注意を受けてしまった。でもその都度私は素直に謝っては即座に修正……そんな事を必死に繰り返していた。

あの時の私は唯一の居場所を失いたくない一身だったと思う。

気がつけば夫の死を悲しむ時間を全て仕事に費やしていた。自分でコントロール出来ない苛立ちや不安、疲れといった感情をずっと押し隠し続けてきたのだ。

そんな不安定で複雑な感情を抱きながらも以前の私と違うのは周りに弱みを見せていないという事。私が抱えるこの感情を知る人間は誰一人いない。だからこそ私はあの頃から成長し、強くなったという幻想を持てていたのかも知れない。





「……橘香織さんですか?」

「ええ…。っ!?」


そんな時、私は出会った。死んだ夫の学生時代の友人だと言う男性…木倉に。

あの時の私は歪んだ表情で見ていた事だろう。もしかしたら神に見放された自分が見ている幻覚なのではないかと疑っていた。何せ私と全く同じ顔に同じ姿をした女がいたのただから。


「え……私?」


混乱して思わず私は咄嗟に呟いてしまった。自分と全く同じ顔の人間が二人もいる。そんな事があるのだろうかと頭の中が真っ白になった。

勿論、それは疲れや幻覚の類なんかじゃないのは解っていても動揺している気持ちを隠せなかったというのは言うまでもないかもしれない。そのお陰で私は木倉に見透かされてしまったのだろう。

彼に「大丈夫かね?君」と言われてしまった。驚きと共に夫に対しどうして私のクローンに作ったのか問い詰めたくなってしまった。

どうして私だけ置いて先に死んでしまぅたのか。こんなに苦しいなら、悲しいならいっそのこと私も連れて行って欲しかったのに。

ただ悲痛の叫びをあげる程愚かになる事はないだろうけど、だけど……

どうして私も連れて行ってくれなかったのよと自問する日々が続いた。でもそんなことは彼の前では言えないし言うつもりもない。

だから私は何も言わなかった……何も言えなかったと言った方が正しいかも知れない。なのにクローンを作っていたなんてショック過ぎて怒りすら湧いてこなかったのも紛れもない事実。

それだけじゃない。木倉が言うには夫はクローンである彼女と浮気に走っていたらしい。もう私の知らないところで色んな事が進んでいたなんて……

あの日々は何だったのか……そう思うと最早呆れるしかなかった。

と言うよりこんな状況に遭遇したって言うのに冷静さを保っている私は今、自分でも何を考えているのかわからなかった。


「申し訳ないが俺にも奥さんがいてね…これを隠し通せるか不安なのだよ…遊助には悪いが…いや、橘さんには悪いが引き取ってもらう事になるね」


恐らくこの時点で私の中では殆ど全てが解決していたのだと思う。目の前の私のクローンを見て悟ってしまった。本当にもう戻れないのだと……

これから私は自分のクローンと生活するのだと夫と浮気していた癖にどの面下げて私にこんな一方的な申し出をしたのか問いただしたかった。

だけど私がそういう態度を見せたところで決して事態の解決にはつながらない。むしろ混乱するに決まっているし下手をすれば平行線を辿ってしまうだろう……


もう終わりなのだ、と夫もそう私に言っている気がしてならなかった。


もう今更何も望んでも無駄なのだ……何が正解かも解らない中、私は一言「解りました」と言うしか他なかった。こうして私の前には妻としての姿だけでなく身代わりという役回りまで同じ顔である私が現れたのだった。



そこから私と彼女の日常は始まった。

今まで彼女どんな感情で生きてきたのか考えると複雑な気持ちにはなったが、何にせよクローンとはいえ、私と同じ姿の人を家に住ませる事になったのだ。


何も気に病む必要はない……

そう最初は必死に私は自分に言い聞かせていた。

勿論だからと言って彼女の気持ちに対して配慮をするつもりは無かった。


向こうもそれは同じだった…


一週間がたち…


会話もなく彼女が私に殺意を向けているのが手に取るように解ってしまった。

どうやら今までの生活でも同じで家事全般が苦手だったらしい。初めは戸惑ったものの、すぐに私は彼女の不出来さに呆れる日々を過ごした。


そして彼女は私に告げた……

どちらが本物の橘香織なのか、と。

彼女は夫と暮らしていると悩んだらしい何をしても記憶通りに行かなくてどうしてなのかと、そう考えると少し気が楽になったし、言い方は悪いけれど気持ちが良かったというのが率直な感想だったと思う。

彼女が私の目を見ながら嫉妬してくれていると思うとモヤモヤしていた心が晴れたのだ。彼女は私を殺そうと首を絞めてきたこともあるし、頬を殴られたり髪を引っ張られたり……

下手をすれば殺されるかとも思ったけれど、自分でも不思議な位怖がる事はなかった。むしろ気持ち良かったぐらいだ。

そんな事を思い返しているとまたもや刺すような視線を彼女から感じるようになった。何を言い出すのかと思っていると


「本当に貴女は自分はオリジナルだとでもいうつもりなの?」


と言ったのだ。もちろんこんな顔して言われるのだから穏やかな言い方じゃない事は理解できる。だからこう私は答えた。


「それだったらなんなのよ?」ってね。


そもそも私の方が本来の橘香織であって彼女はクローン…なのに彼女は自らを本物だと自覚しているのに疑問があった。

『どうして自分より優秀な存在がいたら必死になって殺そうとするのか』……と。

私の目の前にいるのは確かに私と同じ姿の女だった。ただ私に言わせれば本人よりも無能で不器用なクローンだけれども、彼女にとってすればそういう問題じゃないのだろうな……そう思うとちょっと滑稽である自分がいた。


「何言っているの?私が本物の私で貴女がクローンだというなら私の方に決まってるじゃない」


彼女は言い切った。


「それって結局そういう事でしょ?何が本物よ、ふざけるんじゃないわよ。全くどこまで私を苦しめるつもりなの?殺したいなら早く殺したら?」


私がそういうと彼女はキッと睨み付けて来た。


「そうやって遊助さんと同じ所に行くつもりなのね」

「ええ、だから早く殺してちょうだいな」

「っ……!」


言葉が詰まったように彼女が唇を噛み締めながら私に迫ってくる。こうして力づくでも私を痛めつけてこの心にケリをつけるつもりなのだろう。でもこれだけは言っておきたかった。


「遊助さんねぇ……そうだ……彼を愛していたのは私よ」

「なっ!?」


私は言葉を最後まで言わせる事はなかった。

その発言を耳にした瞬間に彼女が私の唇を防いで来たからだ。

キスだなんて生ぬるいものでは決してない。どす黒い憎悪みたいなものを感じられる……

お互い息苦しくなるのも構わずに……


───んん


彼女は私の口を塞ごうとしてきたのだ。


「ふざけるんじゃないわよ……本当に何処まで私をコケにしてるのよ!?」


彼女の絶叫が家に響く……その声には悲痛の叫びまで入り混じっている気がしてならなかった。


「ふざけているのはどっちよ!いきなりキスまでしてきて!遊助さんとは愛し合っていたのだから……貴女とキスをしたいなんて思うはずがないじゃないの!」


私がそう叫ぶと彼女は私から離れる。

キスを仕掛けて来る事は無かったが明らかに憎悪を感じた瞳で

「貴女が遊助さんを愛するだなんておこがましいし虫唾が走るわね……!私に向かって惚気るなっつーの!」


そう良いながら彼女は私の唇に触れる。そんなに軽々しくした事を後悔させてやろうと思い、私は彼女と激しいキスをした。


ただ不器用なキス……


テクニックなんか微塵もないが何故か夫とのキスよりも気持ちよくて初めて感覚で彼とのキスでも経験した事がないような錯覚に陥りかけると彼女の舌が私の口の中に入ってこようとした瞬間、私の体が彼女の体を突き飛ばしていた。そのまま私達は床へと倒れこんだのだ。


そして舌を絡め合ってキスを交わす。互いに呼吸するタイミングが解らないほど相手よりも優位に立ちたいのか、舌を絡ませあって相手を犯そうとするような行為が続いた…もう私も彼女もお互いの口紅が落ち、口周りは相手の唾液でベトベトになる程に舌を伸ばし歯茎や歯の裏までも舐めていた。私は反撃されないよう両腕と体重をかけ相手の身動きを取れなくした状態で、そして相手は私の背中へ両手をまわし抱き合うような体制でキスをしていた。


しばらく彼女と私は深くキスをする。最初に喧嘩腰のキスだとわかるが彼女は強引な位強く求めて来たのである。私も必死で抵抗しようと舌を絡ませながら彼女の行動を制したのだが、結局のところ彼女の執念を侮っていたのだ。


そうこうしていると彼女が私の舌を無理矢理自分の口へと持って行こうとしたのた。余りにも激しく吸い付く為に舌が食いちぎられそうな感触になりながらも私は耐える……こうしてる間も彼女の両手は私の背中で爪を立てるような形で抱きついているし歯を立てて甘噛みしてくるのだ。

負けじと私も彼女を抱きしめ彼女に舌を持って行かれない様に抵抗を試みるのだが


「んんっ〜っ!!」「ううっ!!!」


と悲鳴を上げて食いちぎられそうになった。

そして「ちゅっ、んっ!!」私は力尽きてしまいそうになりながらも彼女は私の舌に吸い付き唾液を奪って来たのだ……痛みに耐えられなくなった私が観念して彼女の舌を噛み返すと彼女も負けじと私の下唇と上唇に歯を立て嚙み千切ろうとしてきたのだ……もう反則などと言ってられず、か弱い女らしさなどは微塵も無かった。

必死に抵抗しつつ争い続けたが


「っ〜〜〜〜〜っ!!!」


私が声を出すと彼女は私に覆いかぶさる様な体勢で背中を抱きしめられた状態で力強く舌や唇を嚙まれた後に私の唇を食いちぎる勢いで吸い付いてきた。


「んっ!!ちゅっ〜っ!!」


(痛っ!?)


このままでは負けると思った私は彼女の舌に思い切り吸い。流石に彼女から声が漏れ聞こえ、反射的に口が離れる。そのまま私を放してくれるかと思ったのだがそういう訳にもいかなかった。

しっかりと正面から抱き合い深い口付けを続けているのでお互い引き離す手段がない以上、彼女はどうして私の唾液や舌を奪い取ろうとしているのだろう。

こうやってキスをして思ったのだけれど彼女はどうして私と憎み合う関係なのにキスをしているのか、不思議に感じたのだ。もしかすると遊助とやりたくて仕方が無いんじゃないか……


そう思うとこのまま殺してやりたいとも思う。

普通に考えれば同じ自分であり憎み合っている関係なのに無理してキスをする必要性はないのではないかと思う。少なくとも彼女にキスをされる前なら反論する要素はなかったと思う。不思議なのは彼女は怒りに身を任せる事も無くキスを続けるだけに留めていた。


全く何がしたいのか理解ができない……そんな中彼女の口から小さく「っ!」と聞こえた。


私が「どうしたのよ?」と言う前に私の口の周りを見て納得した。唇に彼女の口紅が付いていたのだ……前歯やその周りにベッタリと塗られていた。彼女はキスを始めてから一度も唇を離さなかった……

私も同じようにしていたせいもあってすっかり唇は吸いつかれ赤みを帯びていたがそれ以上に唇が真っ赤になっていたのだった。

何にしても私が負けじと食い荒らしていたのだからもしかした夫とのキスの回数も向こうの方が上かも知れない……それが妙に悔しくて彼女に向かってこう呟いてしまった。


「本当にしつこいわね……私と遊助さんの愛の口付けを上書きするつもりなのかしら……?」


と言うと彼女は


「何をバカな事言ってるのよ?遊助さんは私のモノなんだから……」


そう言う彼女の表情は先程と同じく憎悪のこもった顔だったがどこか勝ち誇った様に見えた。そうこうして互いに言い争っている中でも何故か私達は離れる事が出来ないでいた。折角奪った唇が離れるなんて嫌だと訴える唇でもあったのだと思うし、必死になってキスをしている相手の唇の感触が欲しいと感じたのかも知れない……


罵詈雑言を並べ立てながらもいざキスをすると何故かしっくり来た感じがあったし、こうキスで快楽を得ている気がしてならなかった。私は敵であるはずの彼女と唇を絡み合わせて舌を互いに強く絡め合うだけの行為にこんな物を求めてしまうなんて、まるで夢を見ているようだった……

いや現実とは思えないから夢だと思ったのかも知れない……


息が苦しくなる程執拗に彼女の唇に吸い付きながら歯を立てられたり舌で下唇の裏まで舐められたりすると脳がおかしくなりそうなのが解った……

このままでは訳が解らないまま終わってしまうと思い必死に抵抗していると私の口の中に大量の唾液が溢れ出て来たのだ。それに気づいた彼女も同じように濃厚な唾液を私の口に流し込んでくるのだ。


二人の唇の僅かな隙間から涎が垂れてゆくのを感じ、私は相手を犯す為に相手と唇を更に密着させようとしたのだが……息が苦しくなった上に唾をのみ込みにくくなってしまい、唇が離れるしかなくなったのだった。

互いに汗がぐっしょりと濡れており暫く床に座ったまま私達二人はキスで乱れた息を整えていた……唇を重ねれば重ねるだけにもっと濃厚な口付けを私達はしたいという欲望だけで行動していた。


「はぁっ、はっ……」「んぅぅ〜っ!!うぐっ!」


彼女は私の腹を蹴ってくる…


痛い…


とても痛い…


彼女はそんな私に向かって再び私の唇を奪う為にキスをしてきたが、今度は私も抵抗することなく彼女同様に濃厚なキスを繰り返すことしか出来なかったのだが、彼女の舌先が私の歯茎の舌裏を刺激するように舐めながら私も舌を絡めて彼女を犯す気で舐め返していく。その攻め合いの中、私はもっと濃厚なキスをしたくて上唇に吸い付きながら


「ちゅっ!んん〜っ!じゅるり!!」


と強く吸っていくと彼女も「んんっ〜!」と同じ様に下唇を舐めて来たのだった。更に深くキスしながら私だけじゃなく相手も自分と同じ考えなのだから欲しいと意思疎通してる……というのが解ると自分とキスをしているという実感がようやく湧いてきて、絶対にキスだけは勝ちたいと強く思い舌で押して来る彼女の舌を避けながら私と全く同じ形で彼女の下唇へ吸い付くと、彼女も「ぴちょっ!」と音を立てて吸い付いてきたのだ。

そのまままるで口同士でのセックスをしているような激しい口付けを繰り返し、口の中全てがぐちゃぐちゃに濡れている事に気が付いていた……

もちろん胸もキスをしながら犯されていたので全身あらゆる液体でベトベトしていたのだけれど何故か互いに相手を犯している気持ちでいっぱいだった。彼女が言ってくる。


「…はぁ…欲求不満なの?そんなにがっつかなくたっていいわよ」


私は激しく息を乱しながらも


「ええ…そうなの…遊助さんが亡くなったからね…でもそれは貴女もじゃないの?……相当必死みたいだったけど……?」


と言い返すと彼女は少し恥ずかしくなったのか視線を逸らした。その時私も……表情とかで感情が読み取られたのだろうと自分でもそう思ったからだ。そして同時に、相手も自分と同じだということに納得してしまうくらい気持ちが同調しているのが解ってしまうと今度は不思議な気持ちになった後、彼女は私を抱きしめて来たのだ。


「何よ……?」


彼女の行為に驚く私を余所に、私の耳元で囁いたのだ。


────


そして彼女が舌を無理やり私の口に押し込んできたのだが、私は嫌そうな顔をしながらも応えるように無理矢理唾液を吸い出して行く。口内に溜まリ始めていた唾液をゴクリと音を立てて飲んでしまうと、負けじと彼女は喉を鳴らす音が聞こえて来て更に体を密着させて来たのだった。どうやら同じ遺伝子を持ってるだけあって息もピッタリ合うみたいだったので私は思わず小さく微笑んでしまった……

当然その表情は見られていたのだが何だか悪い気がしなかったのだ。


「何よ!?変態さんね!」


悪態をつきつつも唇が接触しているのがとても変に感じると共に……何時もの私が私の中に入って来てくれた様な錯覚を起こしそうで、自分でも恥ずかしくなっていたのかも知れないと思ったのだ。

お互いに満足し終えると深い口付けをしながら互いに体を抱きしめて暫くの間抱き合ったままキスを行い互いの口内で混ぜ合わされた唾液を飲みあっていたのだった。

ただ唇を重ねるだけでこんなにも満たされる事があるなんて思ってもいなかったので戸惑っている部分もあった。それに体温を感じることも出来て彼女の気持ちが何となくだが……わかった様な気がしてしまったから尚更だ……自分でも何を考えているのか解らないが、もしかしたらこのままキスをしてるだけでも気持ちが良いかも知れないと感じた時だった……久しぶりの人肌…

私は疲れからか唇を重ねたまま眠ってしまった…それは彼女も同じようだった。

私は夢を見た……遊助さんがお線香とピンクの蓮の花を持ってやってくる夢だった……私は死んだあの人とキスをした思い出を忘れられず何度も何度も何度もキスをしてしまう夢なのだ。

だけど最後にはちゃんと亡くなってるのを確認する為に触れると温かくて生きていた時と変わらない彼を感じる事が出来た。ただ目を開けると必ず涙を流していた事が何か寂しさを助長させるみたいだったのだけれど、本当は彼が生きたままキスができるのではないか?と思ってしまう程にリアルで幸福な夢だったのだ……そして目覚めれば私は誰かにキスされていた…そうだ私のクローンを引き取り昨日何故かキスを交わし寝てしまったのだと思い出した……。

今凄く変な気分になっている私がいた……

お互いの息遣いに何故か胸が締め付けられるような感覚になり頭が真っ白になってしまったのだ。そう物凄く愛しく感じたのだ。絶対にこんなにキスをしたいだなんて思う訳がない筈だというのに今はキスをやめたくなかった、ずっとキスが出来る相手だと思ってしまったから?その答えを出すのが怖かったから彼女は先に目覚めてしまったのかもしれないと思っていたのだが、そんな物とは比べ物にならないくらい深い快楽を得ることが出来たのだった。

彼女の口や舌にむしゃぶりつくような熱い口付けを行っていて……彼女と唾液を絡め合っていた、無味で寝起きだからか粘着質で糸を引かせながら私は離れる彼女はまだ寝ていた同じ顔の自分の寝顔を見るなんて非常に気持ち悪い…私はその後何とか動けるようになった私は唾液や体液をおとすために髪を整える為に私達は風呂場へ行くことにしたのだ……正直激しく舌を絡み合わせてた後に動くのはかなりしんどく体全体が性感帯になってる気がした。何よりも、身体が痛い、私はシャワーを浴びる事にした……。

壁に手をついて少しでも痛くなくなるように気を付けながらシャワーを浴びているとドアがおもいっきり開く音がして振り向くと彼女に腕を掴まれて壁に押し付けられたのだ……そうつまり壁ドンされてるのだ……!


「な、何よ…い、今、私が入っているのよ、後で入りなさいよ」

「何、先に入っているのよ」


そう言うと彼女は再び私を抱きしめ口を塞ぐように荒々しく唇を重ねてきた……


「何するのよ」


抵抗しようとする私は身体が痛く思った以上に力が出なかった……そして再び私達二人は激しくキスを始めてしまったのだった……今度は舌が絡まるのではなく激しく押し当て合ってしまう激しいものだった……

彼女の歯と歯が何度もぶつかり合い更に互いの唾液が混じり合い。


クチュ……クチャ……ププン


音を響かせるのだった。頭が回らなくなり息が苦しくなっても唇を離す事もせずに


「んん!!もう何なのよ!!」

「そっちこそ何なのよ!馬鹿馬鹿!」

「馬鹿はそっち!」



互いに罵り合いながらも唇を離す事は出来ずにキスを続けていたが、彼女が私の髪に指を伸ばして来る。


「ちょっと……もうやめ」


と言う私に対して


「うるさいわね…大人しく撫でさせてよ…」


彼女は私の濡れた髪を撫で続けながら、それから30分以上経ってやっと私達は唇を離すことが出来たのだけれどまだ余韻に浸っていたくて…


「私と遊助さんの唇を奪いに来たの?」


と私はふざけ半分で質問をしてみると彼女も


「違うわ…私と遊助さんの唇よ…だけど…まだ貴女の中に遊助の唇が残っているなんて許せないじゃない……」


それを聞いた私が可笑しくなって…思わず聞いてしまった。


「それにしては随分と私の唇に気持ちよくてなっていたみたいだけど?貴女…私とキスがしたかったんじゃないの?あんなに夢中で貪るように何度も、舌や唇を私の唾液を吸う為に放すものか……って感じだったわよ?」

「うるさいわねっ!そんな事言っても何もあげないわよ!!」


と言いながら私は彼女に舌を無理矢理ねじ込まれた上に唇や舌を強く吸われれて


「んふっ……んぐぅぅっ!!」



あまりの事に驚き離れようとするのだが、それを彼女は許さないつもりなのか何度も噛み吸われてしまい舌が腫れるのではないかと思ってしまう程の痛みを受けてしまったけれど同時に気持ちの良いものでしかなかったのだ。それは同じ遺伝子を持っているからだろうと思いながらも彼女を見つめる彼女も私を見つめる目つきは同じものを含んでいたようで、ゆっくりとした手つきで私の頰を撫で上げてくれるのだ。それがとてもこそばゆくて変な気持ちになる自分のクローンにこんなことされるなんて気持ち悪いけど、同時に気持ち悪いが良いかもと、だから仕返しに今度はこちらから舌を絡ませ唾液を飲み込ませてやろうと何度も口に押し込む様に何度も何度も飽きが来ないほどに激しく貪り合ってはいたが彼女は決して離れたりはせず同じタイミングでキスを続けているのだった……

やっぱり私達は同じだと実感させられる瞬間だったと思うのであった。

何回したかわからなくなった頃に、キスを終わらせると抱き合ったままお互いに立ったまま激しく肩を上下させて息をしていたのだが暫くして先に声を出したのは彼女の方である……


「ねぇ…髪…一緒に洗う?それか……」


私は首を横に振って答えてた。


「いい……私……もう行くわそれに今凄く気分が悪くって休もうと思ってから、貴女と鉢合わせしてシャワー浴びちゃったけど本当は1人で入ろうと思っていたところだったし…」


そう言うとキスの事を誤魔化す為に先に風呂場を出ようとしたときだ。手首を痛いくらいに掴まれてしまって


「ちょっと……待ちなさいよ……」

「待ちなさいって何よ、べたべたしてこないでよ!」


そう言って無理矢理振り解いて、彼女の額や頭に「~痛っ!」と平手打ちをしたつもりだったがその手を掴まれて彼女に引き寄せられたかと思うとキスをされてしまったのであった……


「はぁ…な……何してるのよ……」

「あんた髪質に自信ないの?…そうよね私の方が綺麗でサラサラだもの良いわよ、もう気にしてないから一緒に洗いましょう?」


何だろう凄く馬鹿にされてイラッとしてしまうのだ……彼女は本当に自分の身体の方が美しいと思っているのかもしれないその傲慢な態度も似てるようで嫌いで堪らないが、明らかに私の方が綺麗だ…だから


「あら自信なくされたら嫌だからやめておいたのに残念だわ」


と言ってあげたというのに彼女の髪に自分の髪を結びつけ合いながらお互いに洗い合ってシャンプーやボディソープを互いに共有するようにしてしまい匂いの混ざった互いの匂いになった時にはもういやらしくて思わずキスなんかしてしまってしまっていた……

そんなこんなしてる間に30分以上経ち、私達の身体は泡だらけになりこのままでは外に出られない状態になった。

こんな事になってお互いにどうしたモノかと悩んでいるとほぼ同タイミングで私も彼女の手を掴み身体を寄せて額にキスをするように何度も押し付けたら唇にしてくれないという要求をする彼女に付き合ってしまい結局風呂上がって……

最悪だとは思うのだったが昼前までキスを交わしていたのだった……

そして昼のご飯を作っていると異変に気づく下手だった筈なのに私と同じように料理が出来るようになっていた彼女に私は戸惑ったのだ。


「ちょ、ちょっとどういう事よ?まさか一緒に居て移っちゃったとでも言うの……?」


すると彼女は得意げな顔になり


「ふふん、そういう事じゃない……だって元々私達はお前なんだしお互いの影響を受けたっておかしくないじゃない?」



というので


「ふざけてるの……?こんな所まで一緒だったら流石に怒るわよ!?!?」

「何よ…もうこの生活に私を巻き込んだのだから、私が帰る場所がないのは変わらないしね……」


そう言って顔を近づけてくる…またキスを誘っているのか……?

そう思ったのだが彼女は耳元に顔を寄せ囁いてくる。


「唇が寂しいの?だっだら唇貸してあげようか」


と言って唇を重ねてくるので驚いて離れようとしたが、舌を彼女の口腔へ無理やり押し入れてやったのだが向こうも舌を押し入れ返して来て私のを絡め取り吸ってきたりしてくるから私達二人はおぼれかけた魚のように息が続かなくなって窒息しそうになりながらも舌を絡ませ続けた……

酸素を取り込む為に仕方なく離すのが勿体ない位だったのだ。


「ぷぁっ!!ゲホッ!!」「むぐぅっ……!!グゥッ!!」



お互いに咳込んでしまう程濃厚だったのだと思う私に構わず彼女は私の唇に吸い付き何度も息をしようと離れる度にもう一度舌を入れてこようとしてくるのだ……

キスをしながら逃げれば逃げて向こうがまた追って来るのだが、生憎私たちは胸の大きさが一緒なのだから同じ巨乳同士押し潰し合ったりする形になってしまっており思わず逃げようとする私の足は互いの股を擦り合っている状況でもあるので徐々に感じてきている事が解ってしまう、そしてそれは彼女も同じなのだろう。


それに気が付き離れようとするが離れないどころか舌を入れる際に強く押し込もうとしたり引いたりをして激しいキスの応酬になり酸欠になりながらもそれでも止める事が出来ずにいたのだ……それはまるで喧嘩の様に……同じだからだろうか?彼女に押されるたびに悔しくなるし、離れる度に寂しくなるし逆に組み伏せられて唇を強く押しつけられているときには苛立ちを感じつつもこれ以上されないようにしないといけないという謎の使命感を感じていると舌を入れる機会を与えてしまった時には身体が異常に反応して絶頂を迎えてしまう程だった。


そんな状態から解放された私達であったが、その後カルボナーラを作ったが何故か同じ皿に二人前…そして


「ん…ちょっと!何でこんなキスしながら食べるのよ!」

「貴女が私の食べようとしているスパを取るからよ、んん……美味しいわね……」

「はぁ!?ならどうしろと……!あぁ、もう私の分も取りなさい!ほら口開ける!」


私は彼女の口に強引に口付けをして、口の中の物をキスをしながら少しずつ移していく。

暫くする頃には口の周りは汚れてしまい…そんな昼食を終えてから彼女をその場で押し倒そうとしたが押し倒されてしまう形になった、そしてお返しだとばかり頭を押さえられて激しく唇を奪われる。


「んむーッ!や、やめなさい!さっき言ったでしょう?やめなさい!!」


と言いながら抵抗しようとするが腕力は同等なため。更に唇を重ねて唾液を流し込まれ…彼女は


「だんだん貴女の唾液…甘く感じてきたからそのまま飲んであげる、いやならさっきの仕返ししてあげるんだから」


そう言ってまた強引に吸い始めると段々頭が朦朧としてくるのを感じると同時に体が熱くなり始めておかしくなり始めてるのが解った私は何とか頭を働かせてこの状況を脱するにはどうすべきなのかを考え出した。

そしてキスの最中に少し口を放して顔を離し距離を取ろうとしたのだが、私の思惑に気づいたのか頭を押さえつけられたのだ!


「ンンッ!?」

「もっと私の唾液も飲みなさいよ…わ、私だけ甘く感じてくるなんて許さないから……!」


そう言って私を窒息させるかのように激しく口付けをしてくるので抵抗したかったが押し返せないのだ……唇を奪われる私だった。

すると彼女の身体から力がゆっくり抜けていくのを感じて逃げれると思い退けようと思ったが彼女の足が私の足を絡め取っていて退くことが出来なくなっていたのだった、それなのに彼女は私の脚の付け根部分に脚を添えスリスリ動かしてきたのだ!


「んん!はぁ…ちょっと……いい加減に離れなさいよ……んんっ!」


そう言って私は彼女の背中をトントンと叩いて抵抗の意思を示したのだ。けれど彼女はキスを続ける事を止めようとしなかった。


「何よ…キス続けたがっている癖に……」


そう言って口内を舐め回してくる舌は更に私を刺激させるのだった……舌が離れる頃には身体に力が入らなくなっていたが…


「何よ……キスでここまで感じたなんてドMじゃない!?そんなに私とキスするの好きなの!?」


私は頭に血が上り彼女から少し離れて言い返したら彼女は


「はぁっ!す、好きなんかじゃないわよ!!貴女とキスするのなんて気持ち悪いし全然好きじゃないわよ!」


なんて言ってきて彼女の挑発に乗ってしまい舌を強引に挿入するのだが。


「「ンッ!?ンッ!んふぅっ!ぷはぁ~ッ!!ハァハァ……」」


身体中に力が入らない状態での激しい口付け……それから激しい口付けを行いながら酸欠になり、それでも抵抗しようとしてお互いを殴り合ったりしながらキスを何度もしていたら、いつの間にか私と彼女は意識を失った。

そして目が覚めると今度は同時だった。彼女は私の唇にキスをすると


「うん…決めた」

「…何よ?」

「絶対に遊助さんの元に行かせないから…死なせないし殺してあげない」

「!?本当にムカつくクローンね!」

「クローンはそっちでしょ!」


私はまた唇を重ねる…ムカつくぐらいに唾液が甘く感じる…何なの私はこんな奴好きじゃないのに…


「大好きよクローン」「大嫌いよクローン」


なのに唇を放されてしまい私の唇は喪失感を覚えてしまったのだ。もっとキスをしながら肌を重ねて快楽に酔いたいと言う欲求が更に強くなり今度は私から彼女の唇を奪った後、舌を絡めとろうとするが彼女もそれを察してか舌の裏や歯茎といった部分にまで強く吸ってくる。


クローンの思い通りになっている気がして腹が立つが私は彼女から逃げられないらしい


遊助さん…どうして彼女を作ったの?貴方の元に行けないじゃない。


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