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RARUΩARIAthird
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5月に投稿予定の奴

「一体これは何なのでしょうか」


スクールアイドル同好会の部室にて葉月恋は自分と同じサイズの白い人体模型を見ながら呟く、他のメンバーに聞いてもわからずいつの間にかあったその模型はただ部室の中央で人知れず存在感を主張している。


「これは……もしかして…」


葉月恋の疑問に対して人体わ模型は答えるように突然動き出した。


「あ!こんにちは!」

「!?え!?は!?はい、こんにちは」


模型は葉月恋に対して礼儀正しく挨拶をする。突然のことに驚きパニックになる恋。


「どうも、私です」

「え?私?」

「はい」

「えっと……あなたは?」

「私は人体模型です」

「普通人体模型は喋らないのでは?」

「それはあなたの常識です」

「私の常識ですか?」

「そうです、あなたの常識はあなただけのものです。しかし、その常識が必ずしも正しいとは限らないのです。」

「え~と何をおっしゃっているかよくわかりませんが……貴方は一体何なのですか?人体模型と言ってましたよね」

「はい、私は人体模型です。私の名前は葉月恋ともいいます」

「…?……どういう意味ですか?」

「そのままの意味ですよ」


突然、模型の姿が変わるのっぺらぼうだった模型に顔の形が出来、それは恋と全く同じ顔をしていた。


「!?わ、私の顔?」


自分の姿をした模型から本物の恋は後ずさりする、その様子を見て模型恋はにこりと笑う。

すると恋の艶々とした黒髪のポニーテールまで模写される。


「ふふ、驚きましたか?」

「……あなたは一体何なのですか?」


本物の恋が恐怖を感じる。しかし模型は全くひるむ様子もなく話しかける。


「私は葉月恋ですよ」

「……からかってるんですか?」

「いいえ、違いますよ。私はあなたの心と体、その全てを再現できるのです」

「そんな……そんなこと……」

「信じられませんか?でもこれは現実なのですよ」


恋は恐る恐るそれを観察しだす。どこからどう見ても人間にしか見えない質感も人間のそれだ。


「ふふ、その顔では信じられないようですね」

「ええ、当然です、説明して下さい。どうしてあなたが私にそっくりなのかを」

「はい、私も葉月恋なんですよ」

「同じ人物が二人存在することなどありえません」

「ええ、ですが、私が葉月恋であることは確かです」

「あなたは模型なのではないですか?」

「もう私は葉月恋ですよ、本物の葉月恋です。だから葉月恋のことは何でもわかりますよ、例えばスリーサイズとか」


恋は自分の胸の部分を抑える。


「な!なぜそれを!」

「知っていますよ、あなたのことならなんでもね」


恋は恐怖で後ずさる。


「ふふ、大丈夫ですよ。別にあなたを辱めようとか復讐をしようとか考えるようなことはしません、そんなことしても面白くないですからね」

「ならどういう目的でこんなことをしたんですか?わけのわからないことばかり言って!」

「目的ですか……そうですね、よく考えて下さい。自分という存在が他にあり全く同じならあなたは自分が本物だという自信を持てますか?」

「……」


沈黙。


模型は自分の両手を見つめ、恋に問いかけるように言葉をつなげる。


「自分の存在に不安を感じませんか?私は本当に私なのか?と」



模型が恋の手を握ってくる、握られた手の感触を感じとることができず模型の手を触っているという感覚はまるでない。


「感じる筈がないですよ、だって私は本物ですから」

「…本当にそうでしょうか?」


模型の手が恋の体を舐めるように腕をたどり顔を撫であげていき恋は意識してしまう


「いっいや!?やめて下さい!」


模型はそのまま恋の手を自分の胸に押し付ける。


「ほら?感じますか?」


模型の本物の人間の胸の感触が恋の手に感じる。


「ドキドキしているでしょう?それがあなたの心臓の音です」

「ひっ!?いやあああ!!やめて!離してください!」


自分の胸を触られた恐怖と本物の女性の胸の形をした異様な感覚に襲われる。何とかしてその状況から逃れようと手を振りほどこうとするが体が動いてくれない。恐怖で顔を真っ青にする恋に模型は優しく語りかける。


「私が貴女と入れ替わることもできるのですよ」「そういう目的で私にこんなことを!」

「ええ、目的の一部ではあります。そのためにはあなたには私という存在を認めてもらわないと困るのです」


模型の手が恋の身体全体を撫でるように撫でまわしていき胸の辺りに到達する。


「ぁん!?ちょっと!どこ触っているんですか!?」

「貴女が触ってほしいと思っている所ですよ」


恋は自分の身体を弄られる体験によって得体のしれない恐怖と混乱のなかに叩き落される。



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