元捨てスライムのスライムくんは、ぶっきらぼうだけど優しい狼獣人のおじさんに拾われました。今ではおじさんの真似をしてヒトに近いかたちに変身できるほど大きく成長しています。
お風呂の時間はいつもおじさんがスライムくんの丸くてスベスベした体を洗ってくれます。でも今日はスライムくんがおじさんを洗ってあげるようです。
スライムくんは自分の体を変形させて、おじさんの身体の隅から隅まで丁寧に洗いました。特に汚れている場所を入念に洗っていると、だんだんとそこが固くなっていることに気がつきました。
でもスライムくんは知っています。おじさんは『気持ちがいい』という時にそこの形はいつも変わるのです。スライムくんは嬉しくなりました。
大きく育ったスライムくんは、外に仕事に出ているおじさんの帰りを家で待っています。
おじさんが家に帰ってくるとうれしくてうれしくて、スライムくんはおじさんについ飛びついてしまうのです。勢い余ってうっかりおじさんの服をダメにしてしまうのもいつものこと。おじさんは慌ててスライムくんを退かそうとするのですが、大きくなったスライムくんはぷよぷよとしてなかなかおじさんの思うようには動かせません。
スライムくんはもっとおじさんに抱き着きたくて、頑張って手足を伸ばしていると(スライムに手足はありませんが)、そのうちおじさんは顔を真っ赤にしはじめました。スライムくんがおじさんの体を這いまわっているうちに、どうやらおじさんは『気持ちよく』なってしまったようなのです。スライムくんはとても嬉しくなりました。
もっとおじさんに『気持ちよく』なってほしいな。
そう思ったスライムくんはおじさんが『気持ちよく』なったときに固くなる場所や、狭くて暗くて温かいところまで一生懸命体を伸ばし、たくさんたくさん『よしよし』をしてあげました。スライムくんはおじさんに『よしよし』されるのが大好きなので、きっとおじさんも『よしよし』されるのが好きだと思ったのです。
そのうちおじさんは狭くて暖かいところから美味しい蜜を出してくれました。
きっとおじさんもたくさん嬉しくなってくれたから、ご褒美にスライムくんに美味しい蜜をくれたのです。
ボロボロになった服を前に、おじさんは困った顔をして、「仕方のない奴だな」と言い優しくスライム君を撫でてくれました。スライムくんはそんなおじさんのことがもっともっと大好きになりました。
ユウ
2025-01-01 12:56:36 +0000 UTCオッズ
2024-11-26 01:29:50 +0000 UTC