男性でも妊娠できるらしい。
しかも。
他人の体を借りたり、薄緑の液体で満たされたカプセルを使ったり、臓器を埋め込む手術をする必要もない。少し時間はかかるが、副作用も負担も少なく、安全に子宮と卵巣を体内に生成する技術が確立されたのだ。
ナオくんと僕は、この新技術の被験者として応募した。ただし研究所によると、この施術に適合できる人間はまだかなり少ないらしく、望みは薄い。
「まァ〜選ばれなかったら仕方ねーよ……子供いなくたって、お前と一緒なら、その……しっ幸せだし」
幼少から変わらない、照れくささをごまかすときの、無愛想な声。ダイニングテーブルに突っ伏して、真っ赤な耳と頬を隠している。
そんなに恥ずかしいなら、言わなきゃいいのに。
「うるせッぶっ飛ばすぞ!」
応募して一ヶ月経っても、研究所から音沙汰はなかった。やっぱりダメかと、諦めたことすら忘れかけていた数ヶ月後ーーー。
子宮生成ペニスの持ち主とのアナルセックス療法。
嘘だろと言いたいが、仕組みも解明されつつあり、すでに成功例も多数ある。
施術を受けるかどうか、二人で何度も話し合った。
代わりの適合者は他にもいる。研究所は回答を急かす。
ナオくんは僕以外と絶対にセックスしたくないと言って聞かなかったが、最終的には僕の希望をのんでくれた。
「あんなオッサン相手に気持ちよくなるワケないから……わるいけど失敗するかも……」
初日。
施術室へ入っていく不機嫌なナオくんを見送った。
部屋の奥に大きめのベッドが見えた。その横に立つ子宮生成者。ドアが閉まる直前、泣き顔のナオくんの向こう側に、歪んだ笑みが見えた気がした。
気のせいだろうか。トラブルがないといいが……
つづく。
文章をつけてみました。がんばった。
ナオくんの末路が気になるので、続きの短編漫画を描いてるところです。こんな感じ↓
何話かできそうです。支援者さん向けに進捗とかポロポロ投稿しようと思ってます。支援者向け少なくてすみませんね…。
pixivでもTwitterでも、読んでくれてる方々感謝です。
※怒られたので海苔つけました…すみませんでしたァ