「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものであり、実在する団体、人物などとは一切関係ございません。」 司会者は再度舞の所に戻ると 「と、言うことでグルグル巻にさせて頂きます」 と言うなり舞の返事を待たないでさっさと舞の体ににロープを結び始めた。 「と、言うことって、何よ。まだ貴方から何も説明受けてないけど?」 「だって、舞さんレベルの技術をお持ちの方なら手と足の拘束ぐらいだと、あっという間に外せるんでしょ?」 おだてに弱い舞は 「そうね。まぁ私くらいのマジシャンならその気になればあっと言う間だけどね。」 とまんざらでもなさそうに言った。 「だったら良いじゃないですか。お願いしますよ。ギャラは弾みますから」 お金に滅法弱い舞は 「仕方がないわね。この借りは後で倍にして返し貰いますからね」と念を押した。 舞は全身をロープでグルグル巻にされ、最後にボールギャグを口に嵌められた。 そして、最後に舞の足に縛られたロープの端が熱気球のフレーム部分に結び付けられた。 舞は彼が何でロープの端をそんな所に結びつけているのか分からず司会者に聞こうとしたがボールギャグが邪魔で声にならない。 全ての準備が整うと司会者の男はテレビカメラと周囲の観客たちに向かって大きな声で叫んだ 「お待たせいたしました。それでは只今より世紀の空中脱出マジックショーをおこないます。」
andypandy
2022-03-01 15:45:00 +0000 UTC