「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものであり、実在する団体、人物などとは一切関係ございません。」 彼女は素早く蓋に空いた穴から両腕を出して扉を固定している鎖を縛っている鍵の解除の取り掛かろうとしたのだが、 鍵の位置を直ぐに見つけられずに少し時間をロスしてしまった。 普通の人間なら慌ててしまうところだが経験豊富な彼女は慌てない。 鎖を手繰りながら鍵を見つけると鍵の解除に取り掛かる。 この扉に付けられた最後の鍵は躰に巻き付けられていた南京錠よりも更に解除の難易度が高い物だった。 簡単に外れるような鍵では無いが、彼女はあくまも冷静である。 完全に水没してしまった水槽の中で彼女は息を止めたまま鍵の解除を続けた。 だが此処でもまた鍵の解除に手間取っているようだった。 「舞さん頑張って下さい!!」 観客たちも固唾を飲んで舞の様子を見守る。彼女は焦らない、彼女は自分の技術に絶対的な自信を持っていた。 鍵の解除のコツはただ1つだった。それは鍵そのものの構造を理解する事。 鍵を開けるためには鍵の構造を理解し。卓越した技術で挑めばどんな鍵であろうと解除する事は可能である。 だが今の状況ではそれが最も困難なのかもしれない。 「さあ、いよいよ最後の鍵の解除です。果たして成功するでしょうか?何でもこの鍵が一番難しい鍵だと伺っていますが。舞さん頑張って!!」司会者がマイクを通して叫んだ。