「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものであり、実在する団体、人物などとは一切関係ございません。」 https://www.pixiv.net/users/15141538 会場内の観客たちの緊張感もマックスに達しようとしていた。 彼女は後何分息を止めていられるのだろう。まだ鍵は全部解除出来ていないのだ。 10秒・20秒・30秒と時間が過ぎて行く・・・ 彼女が水槽の中で立ち上がろうとするのを邪魔する鎖が1本又1本と外されてゆく。 それでも彼女は冷静に、邪魔をいている鎖を見つけると、その鎖を繋いでいる鍵を見つけて1つ1つ鍵を解除していった。 時計の針が2分を回った。彼女の表情が少し険しくなってきていた。 さらに時間が過ぎ時計の針が3分を過ぎた。 既に彼女も呼吸を止めるのに限界が近づいているようだったが、彼女はまだ浮き上がれないでいた。 水面は彼女の頭のはるか上部に達しまもなく水槽全体が水没してしまいそうだった。 もし完全に水没してしまえば例えこの後立ち上がることが出来たとしても水槽内部に空気は無いだろう。 そうなればもう舞の脱出マジックは失敗となってしまうだろう。 「頑張れ!!あともう少しだ!!」 「舞ちゃん、お願いだから早く上がって来て」 観客たちから舞への声援が飛び交う。 舞は必死に意識を繋ぎ止めながら最後の力を振っていた。 彼女の口から小さなあぶくが何個か吐き出された。 それはまるで彼女が死に向かって近付いていることを暗示しているかのように思えた。 だが此処に至ってもスタッフ達に動きは無い。 もう残り時間が無いと言うのに彼らは一体何を考えているのだろうか?それとも彼女のマジックに絶対の自信を持っているからこそなのであろうか。 だが舞が呼吸を止めて間もなく4分が近づこうとしてた。
andypandy
2022-01-26 14:36:16 +0000 UTC