「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものであり、実在する団体、人物などとは一切関係ございません。」 観客たちは彼女が脱出に失敗してしまうのではないかとハラハラしながら固唾をのんで見ていた。 水面は遂に舞の腰の部分を過ぎ胸の近くまで上昇してきた。 その時やっと舞の両腕を拘束している手錠を外すことに成功した。 これで彼女は両腕を自由に使えるようになった。 早速舞は自分の躰を水槽の床に固定している鎖を取り外しに掛かった。 これもやはり南京錠が掛けられれいるので同じように針金で鍵を解除する必要がある。 舞は鍵穴の位置を確認して直ぐに解除に取り掛かったが、その鍵も直ぐに上昇してきた水面下に隠れてしまった。 水中に隠れてしまった南京錠は舞の視覚に隠れてしまい作業は困難を究めた。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅ……」 それでも何とか水中に沈んでいる南京錠の1つを針金だけで解除する事に成功した。 だが水槽内の水位が上昇を続けついに舞の胸の高さを過ぎていく。 まだまだ解除しなければいけない南京錠は沢山あるのだ このままだと彼女は本当に溺死する恐れがあった。 「舞さぁ~ん、どうしたんですか?大丈夫ですか?」司会者が声を掛けるが返事は無い。 彼女の耳に聞こえるのは水槽を満たしていく水の音だけだった。 そしてとうとう彼女の首元まで水が満ちてきて、これ以上水位が上昇すると本当に危険な状態になっていった。