「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものであり、実在する団体、人物などとは一切関係ございません。」 手足を拘束され器材用ケースの中に押し込められた舞は、トーマスの方へ恨めしそうに流し目の視線を投げた。 「後悔先に立たず」ではあるが、この時舞は心底後悔していた。 「(やっぱり、トーマスさんの体験ヨガ教室参加の希望を受け入れなければ良かった! そうすれば、こんなことには・・・・・)」 舞は悔しくて仕方なく、咥えさせられたボールギャグを思い切り噛み締めていた。 実は、最初の舞とトーマスの出会いのきっかけとなった「体験ヨガ教室」だが、元々は対象者は原則的に女性に限っていたのである。 しかしながら、トーマスはその事を知ってか知らずか、「何とかダイエットしたいので・・・」と参加の希望が強く、参加者の人数的にも余裕があったことと、このようなジェンダーレスの叫ばれている時世でもあり、男性だからということだけで断るのも気が引けたため、男性はトーマスだけであったのだが、舞は参加を快諾していたのである。 勿論トーマスは最初から舞だけが目当てで「体験ヨガ教室」に応募してきた訳だが、舞としてはそんなことは知る由もなく、トーマスの「演じていた好青年」ぶりと「作られていた笑顔」から、彼がよもやこのような「変態サディスト」の一人であったとは、舞は予想だにし得なかったのである。