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吉田誠治
吉田誠治

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「異形のいる日常」表紙イラスト高解像度GIF&メイキング



同人誌「異形のいる日常」表紙イラストの高解像度GIF(上の画像)と、メイキングを公開します。以前公開したPSDファイルと一緒に見るとよりお楽しみいただけますので、PSDファイルを見ることができる人は是非そちらもダウンロードしてみて下さい。
1.ラフ

いつものことですが、本番の前にラフを描いてだいたいのイメージを決めます。今回は「異形」と「日常」がテーマだったので、死神がもし実際に生物として存在していたらという想定で、野良になった死神を描くことにしました。

本番絵の前に描いたデザインメモ。ギリギリ生物として成立しそうで死神としてもいけそうなラインを狙っています。

ちなみに参考にした路地はこんな感じ。左は京都の祇園付近の路地で、右は吉祥寺ハモニカ横丁付近。左の写真をベースにしつつ、右の写真や他の要素も混ぜて描いています。
2.下描き

ラフを元に下描きを描きます。A4の紙に普通のシャープペンシルで描いています。ラフの時点で構成はおよそ決まっているので、下描きは1時間程度でできました。最初に消失点を取り、アイテムの輪郭を描いて、徐々に細部を描き込む感じです。時間があるときはもう少し細い線を描きますが、時間がないので線画での描き込みは最低限にしています。人物はスニーカーの大きさと足の細さの対比にこだわりました。
GIFを見ていただければわかりますが、紙に描いた段階では人物の顔周辺などが微妙だったので、PCに取り込んでから若干修正しています。
3.下塗り

下塗りをします。下塗り(アニメ業界でいう「地塗り」)は、仕上げの前に全体の色調を整えたり汚しを先に入れたりする工程で、ここで完成に向けた細かい調整をしつつ、仕上げを楽にするという役目もあります。これをせずにいきなり塗っても良いのですが、先に下塗りをしたほうが時間短縮になり、絵の完成度も上がるのでオススメです。
具体的には、完成に近い色を置いてみて全体の明暗や雰囲気を確かめたり、汚しが入りそうなところに予め色を置いたりします。上の画像と塗り上がったものを比較すると分かりやすいと思います。
4.遠景仕上げ

下塗りを元に塗っていきます。下塗りでそれなりの色が置けていれば、あとはハイライトと影を入れるだけで仕上がるので、ここから先はほとんど単純作業になります。
本来これらの着色は全て一枚のレイヤーで行いますが、今回は分かりやすいようレイヤーを分けてあるので、参考にして下さい。また今回は人物のレイヤーも分けてありますが、時間があるときは人物の背景も同じレイヤで塗ります。
5.近景仕上げ

同じ要領で近景も塗っていきます。輪郭を整えながら、ハイライトと影を入れていきます。近景なので多少思い切った色を置かないと絵がぼやけてしまいますが、自信がないとできないと思うので、覚悟が必要です。
6.人物仕上げ

人物も死神も同じく影の中にいるので、大きな明暗はつきません。そのぶん絵にしにくいので、色をしっかり塗り分けて、反射光やシワなどを丁寧に描きます。目を細めて全体のバランスを確認するのも大事です。
7.エフェクト

ひととおり仕上がったら、レベル補正などで全体の色調を整えます。人物を引き立たせるとともに、伝えたい雰囲気(この絵の場合は路地裏の猥雑な生活感)がきちんと絵に現れているか冷静に確認します。描き足りないところなども同時に確認し、随時調整し終わったら完成です。着色にかかったのは4時間、下描きを入れると約5時間で完成したことになりますが、これはかなり描き込みを省略した結果です。
なお、レイヤー構成はこの記事の一番下にありますので、あわせてご参照下さい。


Comments

ありがとうございます! 自販機は絶対に入れたかったんですが、唐突すぎても良くないので注意して描きました。

吉田誠治

空間の広がりと対比される自動販売機の色が非常に印象的です。(´∀`)♡


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