「異形のいる風景2」表紙イラストのメイキングです。まずは下描き~下塗りまで。
■レイアウト
下描きの前に、まずはレイアウトを作成します。僕はA4のコピー紙にアイデアをまとめています(参照: https://www.pixiv.net/fanbox/creator/4073735/post/96794 )。ここでまずアイデアを小さめのレイアウトにしてみることで、全体のバランスや構成要素を詰めます。
このレイアウトの段階で完成を強くイメージするのがとても大事です。全体の色合い、雰囲気、どういう印象にするのか、ということを可能な限り具体的にイメージして、それをきちんと表現できるか検討します。
今回は「典型的な日本の夏の風景」と思わせておいて「何かが隠れている」という違和感を絵のフックにしたかったので、縁の下にオオサンショウウオ風の怪物を、建物の奥に座敷童子風のシルエットを置きました。イラストは第一印象が重要なのですが、あえて初見で気付きにくくすることで絵を楽しむ時間を少し長くして、他の絵との差別化を図っています。
■下描き
レイアウトが固まったら下描きに進みます。今回は画面のほぼ中央に消失点が来る一点透視図法にしました。ただ、消失点はあえて人物の中心より少しずらして、建物の奥に視線が向かうようにして「何かがある」雰囲気を演出します。
レイアウトの構成を生かしつつ、リアルな風景にしたかったので、柱の位置や障子のサイズ感などもきちんと測って正確に描き込みます。また、正面からの構図で単調になりがちなので、屋内にはテレビや時計、屋外には様々な植木鉢を置いて、生活感のある画面にします。
■下塗り
下描きができたら、スキャンしてゴミを取り、下塗りをします。この時点では人物も背景も同じレイヤーで塗ります。下塗りでは細かい描きこみはしませんが、完成版に近い色になるように、一番明るい色から一番暗い色まで意識して、全体の印象を設計します。
特に目立たせたいところは彩度とコントラストを高めに、逆に脇役になりそうな部分は再度とコントラストを低めにすると、絵の主題が引き立ちます。今回は人物に視線を集めたかったので、建具や地面など人物周辺の風景を強調し、画面周辺についてはコントラストを低めにしています。後からエフェクトで調整しても良いのですが、気持ちの問題で、最初からそうなるように塗ることにしています。
この下塗りで絵の第一印象が決まるので、何度もディスプレイから離れて見たり、ちょっと時間を置いたりして、絵の印象が目的通りに調整できているか確認します。
続きはこちら → https://www.pixiv.net/fanbox/creator/4073735/post/114577
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・8/19(日) COMITIA125 東3ホール ま36a
通販など詳細は → https://www.pixiv.net/fanbox/creator/4073735/post/112418