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水湧学園文化祭 後編

「はぁー♡ 美味しかった♡」  美織はトイレをし終えた後、祭り会場を適当にふらつき、屋台でお好み焼き・広島焼き等を食べ、お腹を満足に満たした。 だが・・・ (にしても屋台は高かったな・・・ あの2つで1300円も使っちゃった・・・。 うちのカレーは1皿400円なのに・・・ だからお客さんが殺到するんだね・・・)    その後も祭り会場を大方見て歩き回り (ふう、ほんとに広いんだねー。 屋台だけじゃなくて、野菜市場とかもあって結構安くてびっくりしちゃった。 お母さんも来ればよかったのに・・・ まあ、今日仕事だからしょうがないよね・・・。 あー・・・ なんか歩いて足が疲れちゃった・・・)  美織は歩き疲れ、祭り会場ステージの観覧席に腰をかけた。 ステージには太極拳を演武しているおばちゃん達がいて、たった今始まったばかりだそうだ。 ステージはガラガラというわけではないが、座席には余裕があった。  「ふわーーあぁ・・・」  眠たくなるような太極拳の音楽に、出店の立ち仕事、今日は朝早く起きたためか、強い眠気が美織を襲った。 (なーーんか・・・ 眠たくなっちゃった・・・。 なんか目も疲れたし、ちょっと目を閉じよ・・・ zzz)  そのまま眠ってしまった・・・。 ・・・ ・・・・・・  そしておばちゃん達が演武する太極拳が終わると、なんだか観覧席が騒がしくなった・・・。 美織はその騒がしさに起こされ、周りを見てみると (うん!? これは一体・・・?)


 大きな脚立に大きなカメラを持った大勢の男性・・・ で、何だか風貌からしてオタク系というか、とにかくそんな人達が会場内に集まっていた。 オタク男性の他にも、若い女性もチラホラ座っているのも見えた。 美織の左隣の席にもオタク系の男性一人が座ってきた・・・。 前の方の席はほぼ満席で、美織が座っているステージから離れた席にもそのような男性がぞろぞろと座り始めてきた。 美織は何が始まるかをステージ横に掛かってる垂れ幕を見ると、そこには英語のピンクの文字で


(Magic♡Angels・・・ 何だろう? アイドルか何かかな? いや、客層を見るとたぶんそうだよね・・・)


 その時だった・・・ 急に男性から!


「あのー、笹川さん・・・ 隣の席、座っていいかな?」


 急に上の名前を呼ばれ、美織は驚きながら振り向くと、右隣には亜月の兄、鎌田総司が立っていた。 美織はこの右隣の席の事を聞かれたので、特に慌てる事もなく


「あ、はい! いいですよ。 今は私1人なので・・」


 そう言うと、総司は


「ありがと! じゃあ隣失礼するね」


 と言うと、総司は太った体でドカッと椅子に座り、カバンから高そうで画質の良さそうなデジタルカメラを会場に向けた。 総司はブツブツ言いながら


「よし、充電満タン! ピンぼけなし・・・ あとは、色彩を調節して・・・ 」


 カメラを設定していた。 美織は総司に


「お客さん・・・ いっぱいいますね。 次やるステージは結構有名なアイドル何ですか?」


 何て話を振ると、総司はカメラをいじりながら


「そうだねぇ、有名って言うのは人によるかな? マジックエンジェルスってね、この県非公認のご当地アイドルグループなんだ」


「非公認・・・ へぇー・・・ 」


 美織はアイドルにさほど興味はなかったが、総司はこのアイドルグループについて語りだし


「最近結成された新しいアイドルグループでね、いわゆる清純派って感じのアイドルグループなんだ。 活動年齢層は中高生が中心だけど、マイナーなアイドルの中でも歌と踊りが絶妙でさ、YouTubeとかライブとかも好評で、隠した実力を持つアイドルグループって言われてるんだ! 結成者でもあるリーダーのメーベルちゃんは、今は高校生で勉学とアイドルを両立しながらetc」


 総司はペラペラと早口でこのアイドルの概要を説明したが、美織は軽く聞き流し、こんな事を聞いた。


「へぇー、そうなんだ。 そういえば、鎌田さんは私のお兄さんと一緒に回るって聞いたんですが、今は1人なんですか?」


 総司は苦笑しながら


「そうなんだよなぁ、一緒に見ようって強引に誘ってはみたんだけど、拒否られちゃってさぁ・・・。 仕方ないから俺一人で見る事にしたんだ・・・ アハハ」


 美織も苦笑しながら


「あ、やっぱり・・・ お兄さんはこーゆーアイドルとか芸能関連はまったく興味ないんですよ。 鎌田さんはアイドルとか好きなんですか?」


「もちろんですとも! 地下地上関係なく大抵のアイドルグループは好きだよ。 でも実は俺マジックエンジェルスを好きになったのはつい最近でね、ネットでetc」


 その時だった・・・ 総司がしゃべってる最中、会場内にスピーカーの轟音が鳴り響き、談笑してた客達は一斉にステージに視線が集まった。 するとステージ右から8人のキラキラ魔法使い衣装を着た女の子達が出てくると、軽快な踊りを踊りながら歌を歌った・・・ 総司の言った通り、やはり歌とダンスはうまく、人気があると言うのも頷ける。 歌が終わった瞬間、観客が一斉に盛り上がると、アイドル達が次々自分の源氏名を言い、自己紹介した。 リーダーのメーベルさんから始まり、次から次へとぶりっ子をかましながら挨拶すると、モフニュンちゃんと言うアイドルが愛嬌よく挨拶した・・・ まあ、普通アイドル的な一般的な挨拶なのだが、美織は驚愕した・・・ 何故なら


「えぇ?! 白川さん?!」


 顔を綺麗にメイクし、長髪をリング状にしてはいるが、声と豊潤な体を見ると白川巴本人そのものだった。 美織の発言に総司は驚きを隠しながら


「え? えぇーーー?! ま、まさかーー!? だってあの白川さんだよ? 人違いじゃないかなー・・・」


 美織はそのモフニュンと名乗ったアイドルを凝視すると


「うーーーん・・・ ただのそっくりさんかなーー・・・? でも体とか声とか巴さんそのものでしたよ! 私いつも一緒にいるから間違うはずはないんだけど・・・」


 総司もモフニュンを凝視しながら


「うーん・・・ 確かに似てるけど、いつも会う白川さんは、こーゆーアイドル活動する姿なんて想像もできないけどなぁ・・・」


 美織は考え込みながら


「うーん、声だけじゃなくて・・・ 顔もそっくりだし、本人しかないような気がするけど・・・ やっぱ違う人なのかなー・・・」


 美織は先週文化祭の話題で、巴さんと一緒に見て回ろうと誘った際、こんな事を言って断られた事を思い出した・・・ 『この学校とは違う別の友達と約束してるんだ〜』美織はあの人がどー見ても白川さんじゃないとは断言できなかった。 すると総司がこんな事を言いだし


「まあ、世の中には自分そっくりな人間が3人はいるみたいだし・・・。 ちょっとルール違反だけど、ライブが終わったら控えテントで張ってみたらどう? 笹川さんなら女の子だから、まあ・・・ 警戒は少ないだろうし・・・ アハハ」


「あ! それいいですね! 出てくるの待って驚かしちゃおうかな! ウフフ!」


「ルール違反なんだけどなぁ・・・ まあ、ほどほどにね? それにしても、あの白川さんがアイドル・・・ ねぇ」


・・・


 やがてマジックエンジェルスのライブが終わると、アイドル達は華やかにステージから姿を消した。 美織はさっそく舞台裏を目指し歩くと、総司は付いていくような形で歩いた。 舞台裏の控え室は小さなテントで、2人はそこに着くと、総司の提案でテントの影に隠れる形で待つことした。 そして数分が経過し、すると総司は美織にこんな事を言い


「あれ? そういえば笹川さんは白川さんが舞台で・・・ あ、うん、そうだよね、聞かされてないよね」


「そうですねー・・・ 巴さんが祭りの会場で歌って踊りますなんて、一言も聞きませんでしたよ。 ただ、何か用事があるとは言ってましたけど・・・」


 総司は少し考え込みながら


「あー・・・ だとしたら、白川さんはアイドル活動をしてる事はみんなに内緒にしておきたいんじゃないかなぁ・・・。 そんな気がするんだよね・・・」


「えー、でも巴さんの歌とダンス、とっても素敵でしたよ! 人前で披露しても全然恥ずかしくないレベルなのに、何で秘密にするんですか?」


「あー・・・ そうとも取れるけど・・・。 あ・・・」


 2人は控室前のテントの影に隠れてボソボソ話し込んでると、テントから


「「「「お疲れ様でしたー!」」」」


 そんな少女達の元気な声が聞こえ、出口からぞろぞろと先程踊っていたアイドル達が出てきた。 美織達は巴さんと思わしきアイドルを見逃さないよう、じっくりチラチラ見ながら出てくるアイドル達を観察した・・・。 やはりみんなアイドルの端くれなだけあって、センスの良い私服だったが、その中に1人だけ水湧学園の制服を着た女の子がいた・・・! 紛れもなく白川巴本人であった! 巴はセットした髪を崩しながらテントから出てくると、美織達は巴の前に姿を表した。 巴は2人が突然現れた事に、驚きながら目を見開き


「え? えぇ?! 笹川さん?! 鎌田君?! どうしてここにー?! と言うか・・・ 何で2人で・・・?! ま! まさか・・・!?」


 心臓が止まりそうなくらいびっくり&恥ずかしさが込み上げてきた・・・! 巴は


(そもそも、何でこの2人が一緒に・・・? と言うか・・・ もしかして、今さっきやったステージ・・・ 見てたの?!)


 一見交わらないであろう2人が一緒にいる疑問と、先ほどの活動を見られた事に恥ずかしさと混乱で体が固まった・・・ まだ聞いていなかったが、恐らくは・・・。 それに対して美織は呑気に笑顔で、総司は若干苦笑しながら会釈し


「あ! 巴さん! 歌と踊り、とっても素敵でしたよ!」


「あ、ども・・・ お疲れ様です」


 巴は2人の発言に


「え〜〜!? やっぱ見てたの〜!!」


・・・


 ステージ会場を後にすると、総司は美織の兄貴の元へ戻り、美織と巴はカフェやスイーツの立ち並ぶ屋台へ移動し、飲食スペースに座っていた。 美織はSサイズのジュースを頼み、巴はパフェやパンケーキといった甘い物をテーブルに置き、美織は先ほどの活動を早速話題にした。 巴はなんだか観念した表情をし、顔を赤くしながら


「はぁ~~・・・/// やっぱ恥ずかしいな~・・・/// 美織ちゃんがアイドルステージが好きだなんて思わなかったわよ~///」


 美織は笑顔でなだめながら


「いやいや、アイドルが好きなわけじゃないんですけど、たまたまあそこの席に座ってたというか・・・。 それよりステージでの巴さん、かっこいいというか可愛かったですよ! 用事って何だろうと思いましたけど、これだったんですね! どうして言ってくれなかったんですか?」


 巴は再び顔を赤くしながら


「い、言えるわけないよ~!/// だって・・・ なんか・・・ まあ、いけない事じゃないんだけど~、私のイメージというか~・・・ とにかく恥ずかしいっていうか~///!」


 手で顔を隠しながら話したが、美織は尊敬した眼差しで


「イメージ? 私は巴さんの意外な一面を見れて良かったですよ。 しかもあんなにダンスも歌もうまくてびっくりしたし、恥ずかしがる要素なんてどこにもありませんよ!」


 すると巴は恥ずかしながらも、ちょっとだけ誇らしそうに


「そ、そう・・・? 私、踊ったり歌ったりするのは好きだけど・・・ でも! まだ人前で見せるようなレベルじゃなくて・・・! 特にクラスメートの人達にはこの活動、内緒にしておきたかったんだけど・・・」


「とっても上手でしたよ! 私なんかがあんな舞台に立ったら・・・ もう緊張して歌とか踊りどころじゃありませんよ」


 美織は苦笑しながら言うと、巴は照れながら


「まあ、練習すれば誰だって難しくないわ~。 今度、美織ちゃんも一緒に踊ってみる?」


「いえいえいえ! 遠慮します! ラジオ体操ですらうまくできないのに、あんな踊りなんて・・・」


 美織は慌てて両手をブンブン振り拒否した。 その時、巴は少し困った表情をしながら


「はぁ・・・ でも、やっぱ恥ずかしいな~・・・ 美織ちゃん、この事はクラスのみんなには秘密にしてくれる~? あ! でも! この事、総司君にも言わなくちゃいけなかったな~。 あ~・・・ もうみんなにばれちゃったかな~」


 美織は巴の表情から察し、巴と同じように心配しながら


「あぁーーーどうでしょう・・・ もう遅いかな・・・ あ! じゃあとりあえず鎌田さんには、私か亜月ちゃんから白川さんがそう言ってたと伝えておきますね。 それと・・・ パフェ、早く食べないと溶けちゃいますよ?」


 美織は溶けかかったパフェのクリームに目が入るとそう言い、巴は慌てて


「あ! いけない!」


 と言って、パフェを口にした。 美織はオレンジジュースを口に含み


「巴さん、もう時間はないけど、この後一緒に見て回りませんか?」


 巴に断る理由はなく、即笑顔でOKした。 自由時間終了まで祭りを堪能した2人だった。


・・・

・・・・・・


 午後3時半過ぎにカレーは完売し、4時になると祭りはまだ終わってなかったが、水湧学園の生徒は鍋やビニールプール等を洗ったり後片付けをして、帰りの準備に入った。 

 そして全てが片付き終えたと同時にお祭りが終了し、学園一同はまた重い荷物を運んでバスに乗り込んだ。 すると先生達が車内で缶ジュースを配り、ささやかな乾杯をした学園一同であった。 バスは帰路を走ると、秋の薄暗い田舎の国道を走っていたが、車内は賑やかで


亜月「ねえ兄貴、巴さんの秘密にしといてっていうのなんだったの?」


総司「いやいや、巴さんが秘密にしてくれって言ったから、秘密にきまってるでしょーが」


亜月「えー!? ねえ巴さん美織っち、秘密ってなんなの?」


美織「あ、うーんと・・・ 言っていい? 白川さん?」


巴「う~~んとねぇ・・・ やっぱちょっと秘密にしておきたいけど~、亜月ちゃんだけ内緒ってのもかわいそうだから日を見て教えてあげるね!」


亜月「やったー! 巴さんの秘密かー! どんな秘密なんだろ? 気になるー!」


総司「いいか亜月、巴さんの秘密ペラペラしゃべるなよ! お前は特におしゃべりだからなぁ・・・。 昔俺の好きなアニメキャラをクラスの女子みんなにペラペラペラペラしゃべりまくってetc」


亜月「兄貴の秘密なんて巴さんの秘密に比べたら天と地の差で重いから大丈夫でーーす!」


巴「うふふふふ!」


 総司は巴のアイドルステージの件について、ライブ後も口外はしなかったらしく、巴を一安心させた。 そしてバスの車内はクラスで一仕事終えたためか、美織達だけじゃなく、みんな上機嫌でしゃべりあっていた。 だが、その中に1人だけ苦しそうにうつむいてる少女がいた・・・ 松島理琴である。 理琴は巴の隣の窓側席に座っており、察しの良い巴は何事かなと思い、優しく理琴に声をかけた。 いろいろ聞いてくうちに


巴「え? お腹がチクチク痛い・・・?」

理琴「うん・・・ でも、ウンチが出るような痛さじゃない・・・」

巴「そうだったんだ〜。 理琴ちゃん、お祭りで何食べたか覚えてる?」

理琴「えっとね・・・ アイスでしょ、ジュースでしょ、パンケーキと丸いカステラと、もう一回アイス食べて・・・ 後、お菓子少し・・・」

巴「あー、いっぱい食べたねー、じゃああちょっと先生呼んだ方がいいかな・・・。 あのー、せんせーい!」


 すると担任の先生が席に手を置きながら、巴達の席にやってくると


「どーしたのー? 巴さん?」

「あの理琴ちゃんがetc」


 巴は先生の耳元で、先程話した状況を簡潔に伝えた。 すると先生は理琴の席まで体をグイッと巴の席に押し込むと、理琴の耳元で優しく


「あれれー? どうしたのー? 理琴ちゃーん? 何かあった?」


 そう伺うと、次は理琴ちゃんが先生の耳元で


「あのね・・・ 理琴お腹がetc」

「うん・・・ うん・・・ うん・・・ あー、じゃあ一応トイレに向かった方がいいかな? ね? そうするからね、理琴ちゃん」

「でも先生、ウンチ出ない方の腹痛だよ・・・? 」

「ううん、話聞いてみたら絶対ウンチの方の腹痛、変に我慢してお漏らししたら大変だよ? トイレの方向かうように私が校長先生に言ってあげるから、ね?」

「え? う・・・ うん」


 理琴は若干納得せずそう言った。 先生は理琴ちゃんから離れ、バスの運転手兼校長先生の方へ向かうと、何やら話し込んだ・・・。 


・・・


 するとバスは進んでいた国道を曲がり、さらに真っ暗で狭い山道を進んでいった・・・。 すると生徒達は不審がって


中学男子生徒「あれ? このバスどこに行くの?」

女生徒「えぇー! こっちは学校方面じゃないですよー!」

小学生男子「運転手さーん! こっち方面は行き止まりだよー! ねえ! せんせーい!」

小学生女子「え、なになーに?!」

ザワザワ・・・ ザワザワ・・・


 バス車内がざわつくと先生は生徒達に、気分の悪い生徒がいて少し寄り道すると伝え、生徒達は不審がって話あっていた。 土地勘の良い亜月は


亜月「うーん? この道って確か白竜滝に行く道じゃない? な、何しに行くの?」

美織「え?! こんな時間に滝見に行くの?! あ、でも具合の悪い生徒がいるって・・・ うん? あれ?」


 とまあ、そんなこんなでバスは白竜滝の駐車場に止まった・・・ 変な場所で止まったバスに生徒達がざわつく中、先生はまた巴と理琴の席に行くと、理琴の耳元にて小さな声で


「理琴ちゃん・・・ ウンチは出ないかもしれないけど、とりあえずトイレで力んでみよ。 私も一緒に行ってあげるから・・・ ね?」

「うん、トイレ行く・・・」


 理琴はさきほどと変わらず苦しい表情をしながら、ベルトを外し席を立とうすると、巴はなんと先生にこう言い


「あ! 先生! 理琴ちゃんの引率、私が引き受けますから、先生はちょっと生徒達の説明と言うか・・・ その・・・ とりあえず理琴ちゃんは私に任せてください!」


 巴は先生に、理琴の引率を自分が引き受けると熱く説明し


「え・・・? あ、じゃあ、巴さんに任せちゃおうかな・・・ アハハ・・・」


 巴は嬉しそうに「はい!」と答え、理琴ちゃんに対し


「じゃあ理琴ちゃん、一緒に行こうね〜」

「え、う、うん・・・」


 巴は理琴の手を引き、生徒一同に注目・心配されながらバス車外に出ると、外は暗く寒く、遠くの方でザァー!と言う滝の音がした。 2人は歩いて駐車場隣に設置された公衆トイレへと向かった。 バスが道を外れた理由はこのトイレに行くためだった・・・。 そして、実は巴・・・


(ふう〜・・・ 理琴ちゃんの状況を利用しちゃってあれだけど、実は私もお腹・・・ ちょっとまずかったんだ〜・・・)


 同じく巴もお腹を悪くしていた・・・。 せっかくのお祭りだからと、あれやこれやスイーツ系の屋台を食べ歩いた結果、バスが走り出した直後排便の腹痛が襲って来て、今の今まで脂汗をかきながら我慢していた。 巴はこの腹痛が長年経験で下痢便と確信していた。 巴はようやく安心し


(ふぅ〜・・・ 一時はどうなることかと思ったけど、トイレに行けてよかったわ〜。 理琴ちゃんがトイレしなかったら、私がトイレに連れてってもらってたかも・・・)


 そんな事を思いながら、両者は公衆トイレ入口に着くと、理琴ちゃんが怯えながら立ち止まり


「巴おねーちゃん、トイレ入るの怖い・・・」


「え? あー・・・」


 公衆トイレは比較的新しい建物だが、薄暗くて少し怖い・・・ 巴でも1人で入るのは少しためらうくらいの雰囲気だった。 巴はしゃがみ理琴との目線を合わせ、微笑みながら


「大丈夫よ〜、私も一緒入るから〜。 一緒にお話しながら入りましょ? ね〜」


 笑顔で言うと、理琴はどこか安心した表情で


「じゃあ理琴が終わるまでどっか行っちゃダメだからね?」


「うん! 一緒に出ようね〜」







 2人は公衆トイレに入り、女子トイレには3つの和式トイレが並んであった・・・。 その時、巴のお腹が丁度よく排便の波が押し寄せて来て、ササッと真ん中の個室に入っていった。 理琴は巴が個室に入って行くのを見ると、怖がりながら右の個室に入って行った・・・。 両者は和式トイレに跨がると、スカートをめくりパンツを下げ、小さなお尻とでかいお尻を便器に落とした。 巴はさっそく力み声を上げ


「ウ、ウゥン! ハァ・・・」


 すると巴の肛門がプクッと膨らむと、肛門口をこじ開けるように丸くて太い固形便が ポンッ と吐き出されると、その便が蓋になっていたためか、次に腸に溜まっていた大量の軟便が


ブリュブリュブリュリュ! ブッシャーーー!!


 と、和式便器に叩きつられた。 巴は苦しそうに、だが妙に色っぽい声で踏ん張った。 すると肛門口から汚い下痢混じりのガスが


ブッブチィ! ブブブブブゥゥ! フゥゥンブゥゥゥゥ・・・


 下品に音を立て放出された・・・ 巴は顔を赤くしながら


(あ、しまった! いつもの体育館のトイレじゃないのに・・・ 音聞こえちゃったよね・・・)


 案の定、右隣に入っていた理琴にも聞こえたらしく、巴を心配してか


「巴おねーちゃんもお腹ピーピーなの!? すごい音したけど大丈夫?!」


 巴は恥ずかしさで顔を赤くしながら


「ああ、うん・・・ 大丈夫よ~。 それより理琴ちゃんは大丈夫~?」


  心配し返すと、理琴は不安げに


「理琴・・・ ウンチ出ないの・・・ お腹痛いのに踏ん張っても出ない・・・ どうしようお姉ちゃん・・・」


 巴は理琴の不安を感じ取り、安心させようと優しく話しかけ


「焦らなくていいわ〜、お腹が痛いなら力んでるうちに自然に出るわよ〜。 クラスのみんなも優しいからゆっくり待ってくれるわ〜」


「わかったー・・・ ウゥ、ウゥン!」


 理琴の可愛い踏ん張り声に巴は自然に笑みがこぼれた。 ただ今さっき大量に下痢便を出したものの、まだお腹の奥で排泄物が蠢いていた・・・ この物体を出すまでトイレはまだ出にくかった。 


(クラスのみんながゆっくり待ってるとは言っても、なるべく早く出なきゃね・・・。 少し気合入れないと)


 そして、巴は無言で力み、肛門口はかつてないほど開き、そこからデロデロした軟便・水便が小刻みにシューッ!シューッ!噴射した。 そこに理琴ちゃんが巴に話しかけてきて


「巴おねーちゃんは、どうしていっぱいウンチ出すことが出来るの?」


 だがその時、巴を強烈な腹痛が襲いかかり、眉間にシワを寄せながら、お腹に凄まじい力を入れ下痢便を排泄していた。 巴は理琴ちゃんが何か言っていたようだが、今はそれどころではなく


「・・・!」

 

 と黙って踏ん張っていた。 理琴はそんな状況がわからず


「うーーん? 巴おねーちゃん? 聞いてるのー?」


「・・・!」


「巴おねーちゃーん? 何か返事してよー!」


「ウ・・・! ンゥゥ・・・!」


 巴は力んでも不発でため息を付き、ようやく理琴の言葉に気づくと


「ンン! ハァー・・・ え?え?! あ、ごめんね理琴ちゃん! 何か言った?」


「ううん・・・ 何でもない・・・」


「ごめんね〜、私もお腹すごく痛くて〜、ちょっと踏ん張ってる最中はお話できないかも〜 アハハ・・・」


 巴は恥ずかしそうに言うと、理琴は


「ふうーん・・・」


 つまんなそうに言った。 ・・・その5分後、2人のお腹に異変がおこり、巴のお腹が


ゴロゴロゴロゴロ・・・


 と言う大きな異音を発した。 理琴は急激なビッグウェーブのような腹痛が襲いかかると、和式トイレの鉄パイプをギュッ握りながら


「ウゥ!! アァァ! お腹がぁ! すごく・・・ 痛い!」


 巴は理琴の悲痛を聞くと


「理琴ちゃん!頑張ってウンチ出して! 私も・・・ すごいのが・・・」


 と言ったその瞬間、ほぼ2人同時に下痢・水便を下品の音色を響かせながら排泄した! 理琴は水便混じりの下痢便を水鉄砲のように和式トイレに叩きつけ


ブシュゥゥーーー!! ブリブリブリューー! ブウゥーー!


 と最後に大きなオナラを排出すると


「ハァ・・・ 出たぁ♡」


 気分良く言った。 巴は腹に残留していた次の主が肛門付近の腸に到達すると、力いっぱい踏ん張り


「フウゥゥッン!!」


ブチブチブチブチビチビチビチビチィ!ブシャーーー!!







「ンハァ! ハァ♡」


 巴は大量の下痢便を叩きつけ、排泄衝動の欲望を大いに満たすと、最後に喘ぎ声のような色っぽい声が喉から出た。 2人は和式便器に真っ黄色の下痢便が大量に注がれた事を確認すると、自然に手がトイレットペーパーに手が伸びた。 

 約束通り2人同時に個室を出て、洗い場にて手を洗うと


巴「理琴ちゃん、もうお腹は大丈夫そう〜?」

理琴「あー、まだちょっと痛いかも・・・」

巴「あ、じゃあ無理して出なくていいのよ?〜 待っててあげるから〜」

理琴「ううん、ほんの少し痛いだけだから大丈夫だよ。 家まで我慢できる」


 巴はお腹が少し痛いと聞いて心配したが、理琴の表情は先程と違って健やかで、それを見た巴は若干安心しながら


「そうなんだ〜。 一応バスに戻ったらお腹は冷やさないように、お腹にタオルケットかけようね〜」


 理琴は素直に「うん」と言い、バスへと戻っていった。


 


 



 

 










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