『吸血狼』(『痕跡』リメイク)上巻
Added 2022-02-23 15:51:34 +0000 UTC登場人物: ・橘 晴斗(タチバナ ハルト)22歳 ・橘 壮亮(タチバナ ソウスケ)26歳 ================ (1) 俺は、とあるスポーツジムから内定をもらった。 SNSで人気沸騰中のスポーツジムだけあって、応募者は多数だった。運か、実力か、俺はその中から選ばれた。晴れて、春からはフィジークの大会で優勝した憧れのインストラクターとともに働くことができるのだ。 もともと俺は警察官を目指していた。それが、友人に筋トレサークルに誘われたことをきっかけに、人生が変わった。大学に入学した当時は、まさか自分がここまで筋トレにのめり込むとは思わなかった。やればやるだけ、自分の身体に目に見えて成果が現れるのが楽しかった。 内定をもらったスポーツジムは、新宿駅のすぐ近くにあった。上京するにあたって、俺は既に東京で働いている兄の家に住まわせてもらうことになった。最初は1人暮らしをする予定だったが、兄の方から「うちに住んでもいいぞ」と提案してくれたのだ。 今日は、東京駅で兄と待ち合わせをしている。 会うのはおよそ半年ぶりだ。都会での暮らしを想像するだけで胸が弾んだ。新幹線の車窓から東京の街並みを見下ろしながら、俺は心の中で兄に感謝した。貯金の少ない俺にとって、兄の提案はとてもありがたいものだった。 新幹線の改札口を出ると、2メートルはあるだろう大男の後ろ姿が見えた。「スッゲェ……」俺は思わず呟いた。誰だか知らないが、溜め息の出るデカさだった。大男は服の上からでもはっきりと分かるほど凄まじい筋肉量を誇り、黒のハット、黒のパーカー、黒のスウェットパンツ、白のスニーカーというシンプルな服装が似合っていた。 日本人離れしたガタイだが、外国人だろうか? やっぱり地元と違って東京には怪物的なトレーニーがいるんだな、俺ももっと鍛えてデカくなりてェな……。ただ、もともとのスペックが恵まれていないと、あの大男と同じようにはなれないだろう。 《改札を出たとこにいるけど、どこ?》俺は、新幹線の改札口で待ち合わせをしている兄にLINEを送った。「よう、晴斗。久しぶりだな」名前を呼ばれて頭を上げると、さっきの大男がこちらに近づいてくる。ハットで半分隠れた大男の顔を見て、俺は衝撃のあまり言葉を失った。 「まだ昼食べてないだろ? 適当にどっかで済ませてから俺んちに行こうぜ」大男――いや、兄はつい最近会ったばかりのような軽いノリで言った。 俺は目を見開き、口をぽかんと開けたまま、兄の頭の天辺から足の爪先までを何度も目でなぞった。 「え? え? え? え? ……え? ちょっと待ってくれよ、え? 兄貴、なんだよな……?」俺はよろよろと前に踏み出した。 香水でも振っているのか、兄はかすかな甘い匂いを漂わせていた。 「はあッ? お前、半年会わない間に俺の顔も忘れちまったのかよ」兄は、はは、と笑った。声や喋り方は俺の知っている兄だったが、以前と比べ物にならないほど自信に満ち溢れた顔つきを見ると、自分とは関係のない遠い存在のように感じられた。 「いや、そうじゃなくてッ!」俺はすっとぼけた態度を見せる兄に苛々した。「そのガタイッ! 何だよッ、マジでッ、あり得ねェーだろッ! どうやったらそうなるんだったつーのッ!」 「俺もお前を見習って筋トレしようと思ってな。そしたら、こうなった」兄はニヤニヤしながら言ったが、にわかに信じられなかった。何かの間違いか? しかし、現に兄は別人のような姿となって俺の前に立っている訳で……。 「いや、半年程度でそんなガタイになる訳ねェーだろ。これ、現実か?」俺は、自分が夢を見ているのではないかと錯覚した。 もともと兄は俺と同じ170センチの背丈で、ヒョロガリ体型だった。自分でも性格が悪いとは思うが、実のところ俺は自分よりも筋肉のない兄のことを内心で馬鹿にしていた。 昔から、兄は学業が優秀だった。有名大学を卒業して外資金融に就職し、現在は年収1000万を超えている。そんな兄より俺が勝っていると思えるのは、ガタイくらいだった。そんな兄に、半年でガタイさえ抜かれるなんて……。頭をがんと殴られるようなショックを受け、しばらく兄に声を掛けられていることにも気づかなかった。 「……い、おい、おい、おい、晴斗、大丈夫か? メシ食いに行くぜ?」俺は兄の声にはっと我に返り、「あ、ああ」と答えて歩き出した。 (2) 晴天、軽く汗ばむくらいの気温だった。兄が案内してくれた店は、高級そうなステーキハウスだった。兄の行きつけの店なのか、店員が親しげな笑みを浮かべて「あ、こんにちは」と挨拶してきた。 椅子に座ってハットを脱いだ兄の頭は、ツーブロックのベリーショートに刈り上げられた銀髪だった。窓から差し込む春の陽を浴びて透き通るように輝く銀髪を見て、俺は「……か、髪、染めたんだ」と小声で言った。 「ああ、これか? 似合ってるだろ?」兄は満更でもなさそうな顔で言った。ガタイがデカくなっていたことに比べたら大したことではないが、俺は自分の中の兄のイメージがガラガラと音を立てて崩れるのを感じた。 俺は兄と同じように1ポンドのステーキと大盛ライスを注文した。それで俺は満腹になったが(むしろ食べ過ぎたと感じたくらいだ)、兄は違った。 兄の食べっぷりは凄まじかった――1ポンドのステーキを5枚と、大盛ライスを5杯。血の滴るレアのステーキを美味そうに平らげる兄が心配になり、俺は「大丈夫なのかよ……」と呟いた。 「ああ、これくらいにセーブしておかないと、金が掛かってしょうがねェもんな」兄は俺の言葉を飲食代の心配として受け止めたようだった。セーブしておかないと、ということは、まだまだ食べられるということなのだろうか? 俺は呆れて言葉も出なかった。 もともと兄は1ポンドのステーキを食べることはなく、いつもハーフポンドのステーキで満足していたはずだ。それがこんなに化け物のような食欲を見せるなんて、やはり常識的には考えられない変化だった。 「そういえば、兄貴のマンションのある場所って、連続殺人事件が起きてるよな」兄のマンションの最寄り駅へと向かう電車の中、俺は吊革に掴まりながら呟いた。「何でも死体はどれもミイラみたいに血が抜かれていた……って、ネットニュースで見た」 「怖いのか?」兄は嘲笑うように言った。 「そんなんじゃねェよ」俺はむっとして答えた。「知ってるだろ? 俺、こういうニュース見るだけでスッゲェ苛々するんだよな。こういうクズって早く捕まって死刑になんねェのかな」 「お前、昔から正義感が強いもんな」兄は言った。 「ああ……」と俺は答えたが、それが正義感なのかは分からなかった。 昔から、凶悪犯罪のニュースを見る度に胸がざわつく。俺の中にある犯罪者に対する感情は、《こういう社会のクズをぶっ殺してやりたい》というリンチの欲求に近かった。それは正義感というより、どこか破壊衝動と似ていた。 「なあ、仮に俺が凶悪犯だったら、お前はどうすんの?」兄は言った。 「はあァッ? 兄貴が凶悪犯な訳ねェじゃん、何だよその質問……」俺は眉間に皺を寄せた。「まずさァ、仮に兄貴が凶悪犯だったら、わざわざ弟を家に呼び寄せたりしないだろ」 「分からねェぜ? 相手が身内なら、共犯に引き込むために呼び寄せる可能性もあるんじゃねェのか?」兄はニヤニヤしながら言ったが、冗談だとしても面白くなかった。兄は俺のことを揶揄っているつもりなのだろうか? 身内が犯罪に手を染めているなんて、想像するだけで不快な気分になる。 (3) 兄のマンションの玄関を開けると、むわっと濃厚な甘い匂いが押し寄せた。それは兄の身体からかすかに漂っていた甘い匂いとそっくりだった。洗剤か柔軟剤の匂いだろうか? それにしても強烈だった。 2LDKのうち、一番小さな個室が俺の部屋だった。その日の夕方頃に引っ越し業者が到着し、実家の俺の部屋の家具と荷物が持ち運ばれた。引っ越し代は全て兄が出してくれた。何から何まで至れ尽くせりで、どうして兄はここまで俺に良くしてくれるのだろうと不思議にさえ思う。 その晩、俺と兄はリビングで就職祝いに酒を飲んだ。兄はストロングゼロの缶を次々と開け、デパ地下で買い込んだ総菜や弁当を掻き込んだ。俺は相変わらずの兄の食欲に圧倒されつつ、「あれ? 兄貴ってそんなに酒強かったっけ?」と首を傾げた。 「ああ、何でだろうな?」兄は言った。兄は浴びるように酒を飲み続けていたが、表情も顔色にも変化はなかった。 「何でだろうなって――」俺は、兄が隠し事をしていることを直感的に理解したが、どう追及すればいいのか分からなかった。「俺、正直に言うと、兄貴が昔とは全然違う人間に思えるよ……」 何かも俺を上回っているハイスペックな兄がズルい――自分の中に渦巻く妬み嫉みを誤魔化すように、俺は普段よりも速いペースで酒を飲んだ。自分がどれくらい飲んでいるのかよく分からなくなり、気がつけばベロベロに酔っ払ってしまった。 「おい兄貴ィ、筋肉触らせろよォ」俺は酔いが回った勢いで、兄に絡んだ。気がつけば、言わないでおこうと溜め込んでいた思いまで吐露していた。「ズリィんだよッ! 何だよこのガタイ、凄過ぎんだろうが! 俺なんか必死に筋トレしまくっても、兄貴みたいになれる自信ねェよォ……」 「お前、俺みたいになりてェのか?」酔っ払った俺に対して、兄は何かを探るように目を細めながら言った。 「あ、ああ……」俺は嫉妬心を剥き出しにしてしまったことが恥ずかしくなり、目線を反らした。 「触りてェなら、いくらでも触らせてやるぜ?」兄はふっと鼻で笑い、テーブルにストロングゼロの缶を置き、黒色のパーカーを脱ぎ捨てた。以前の兄と違う独特な雄の体臭がむわ、とこちらに押し寄せた。 「わ――」俺は上半身裸になった兄を見て、改めて驚嘆した。 俺が就職するスポーツジムにさえ、ここまで圧倒的なバルクを誇っている男はいない。太く据わった首、メロンのような丸味を帯びた肩、重厚感のある極太な腕、左右に大きく張り出しながら鬼の形相を魅せた背中、ズッシリと迫り出した分厚い胸板、血管の走ったバキバキのシックスパック……。肩幅が異様に広いせいで頭が小さく見え、背中は広く、腰は引き締まり、メリハリのあるシルエットを成している。フィジークを志している男なら、誰もが憧れるような格好良いガタイだった。 「触らねェのか? 触らせろって言ったのはお前だろうが」そう言って兄は俺の手を強引に掴み、胸に持っていった。 「スッゲ……」濃い影が落ちるほど分厚く盛り上がった胸筋に圧倒され、俺は呟いた。鋼鉄のような逞しい印象とは裏腹に、力の入っていない胸筋は思ったよりも柔らかかった。兄の身体に触れているだけなのに自分が道徳に背いた行為に手を染めているように感じられ、兄の心臓の鼓動に同期するように俺の心臓の鼓動も速まった。 俺は自分のがドッドッドッドッと胸から飛び出そうなほど脈打つのを感じながら、兄の胸や肩や腕や背中の筋肉にぺたぺたと触れた。兄の浅黒い肌にはチクチクと短い銀色の体毛が生え揃っていた。 あれ? 髪の毛だけじゃなく、どうして体毛まで銀色なんだろうか――? 触っているうちに、兄の身体は軽く汗が滲むほど熱を帯びはじめ、独特な雄の体臭がさっきよりも濃くなった。さっきよりも濃くなった兄の体臭を吸い込むと、クラッと軽いめまいに見舞われた。 俺は何か熱い視線を感じて、頭を上げた。兄は、赤い炎が燃え盛っているような欲情した目でこちらを見つめていた。 目が合うと、兄はニイッと邪悪な笑みを浮かべた。口の端には鋭く長い犬歯がぬらぬらと光っているのが見え、俺はゾクッと背筋の凍るような恐怖を覚えた。思わず兄の身体から手を離して後退った。 「お前が俺みたいになりたいって言ってくれて、スッゲェ嬉しいぜ?」兄はそう言ってぐっと身を乗り出し、ふたたび俺の手を握った。キシ、とどこからかゴムの引っ張られるような音が聞こえた。「ほら、俺のココも、我慢できなくなっちまったじゃねェーか」 兄のスウェットパンツの股間がゴリゴリに盛り上がっていることに気づき、俺は言葉を失った。兄のイチモツはガタイに負け劣らず立派過ぎるサイズを誇っており、獲物を求めるようにヒクつく度に、スウェットパンツの腰回りのゴムが引き千切れそうにキシキシと音を立てていた。 兄がスウェットパンツとボクサーパンツを脱ぎ捨てて裸になると、太い血管の絡みついた立派過ぎるイチモツが下腹部をバチッと叩いて反り返った。鈴口からはジュクジュクと黒く濁った液体(精液だろうか……?)が溢れ、竿を伝って滴り落ちるのが見え、俺は背筋に冷たいものが走るのを感じた。 顎をくいっと掴まれ、兄の熱っぽい舌が俺の口の中に入り込んできた。 「んッ、ふッ――」クチュックチュッ、と唾液の混ざる音が続いた。呼吸することさえできないほど濃厚な接吻で、口蓋や舌の裏や歯に至るまで執拗に責め立てられるうち、俺は下腹部がもやもやするような性欲を覚えた。 「慣れてねェーのか?」と兄は言い、俺の硬くなったジーンズの股間に手を触れた。ビクッ、と俺は震えた。兄に欲情してしまった自分が恥ずかしくて、顔が真っ赤になるのを感じた。「安心しろ、俺がお前を本物の雄に仕上げてやるから」 コイツは、誰だ? こんなの俺が知っている兄貴じゃない――。兄は俺の身体を持ち上げ、ソファに移動した。兄に組み伏せられ、俺はソファにうつ伏せになった。 次の瞬間、兄は俺のシャツの首をぐっと引っ張り、左肩に噛みついてきた。 「ギャッ!!」俺は激しい痛みに声を上げた。 ブチチッ、兄の鋭く長い犬歯によって皮膚が食い破られる音が聞こえた。 兄の鋭く長い犬歯の先から、ズクッ、ズクッと何か熱い液体が注ぎ込まれるのを感じた。噛まれた肩から毒が回ったように全身が痺れ、俺は抵抗することもできなかった。身体が思い通りに動かせず、口の端から唾液が糸を引いて落ちてしまった。 兄は犬歯を穿ったまま、背後から俺を強く抱きしめた。「フゥーッ、フゥーッ、フゥーッ、フゥーッ」兄の熱っぽい鼻息が首筋に触れ、まるで俺は野獣に喰われているようだった。 ズクッ、ズクッ、ズクッ、ズクッ、ズクッ――。 傷口から何か熱い液体を注ぎ込まれる痛みは、まもなく麻薬のような快感へと変わった。視界がぐわんぐわんと揺れ、全身がカアッと熱くなり、ジーンズの下でチンポがググッと起き上がった。腹の底から凄まじいエネルギーが沸き起こる感覚とともに、性欲が溢れ出すのを感じた。 シャツの裾から、兄のゴツゴツした手が忍び込んでくる。全身が性感帯になってしまったようだった。嫌だッ、嫌だッと思いながらも、俺は「アッ、アアッ、アッ、」と激しい快感に身を捩った。 兄の太い指で乳首をコリコリといじられただけで、俺はビクッと腰を震わせ、イッてしまった。ボクサーパンツの内側に精液の生温かい感触が広がり、初めて夢精をした時のような罪悪感を覚えた。 カチャカチャと金属の音がした。気がつくと、兄は俺のジーンズのベルトを外していた。兄は精液でぐちゃぐちゃに濡れたボクサーパンツの上から、俺のチンポを撫で回した。脳裏にちかちかと極彩色の光が走り、俺は《キモチイイ》ということ以外に何も考えられなくなっていく―― 兄の手が、俺の勃起したチンポをボクサーパンツ越しに握った。くちゅくちゅと音を立てて手は上下に動かされ、ぞわぞわっと脹脛から腰に向かって快感が走る。 「アッ、アッ、アアッ、アアアアアアアアアアアアアアアアアッ、」俺は情けない声を上げながら、またすぐにイッてしまった。ドプンッ、とボクサーパンツを貫通して精液がソファに飛び散る音がした。 兄は俺の肩から犬歯を引き抜き、「優しくしてやるつもりだったが、面倒になってきたな」と言い、俺の身に纏っているシャツやジーンズに両手を添えた。直後、ビリビリと布地の裂ける音が聞こえた。兄の凄まじい腕力のせいで、衣服は紙切れも同然にあっという間に引き裂かれてしまった。 「お前も、鍛えてるだけあって、人間にしてはガタイが良いな」兄は言って、俺の背中に舌を這わせた。脊椎の直線をなぞるように兄の舌は背中を這い、耳に熱い吐息が触れたと思えば、ふたたび兄の犬歯が肩にぐっと食い込んできた。 「ぐあッ!!」俺は叫び声を上げて身を捩った。ズクッ! ズクズクズクズクズクッ! 兄の犬歯の先から何か熱い液体が注ぎ込まれる。さっきよりも注ぎ込まれる勢いが増しているように感じられた。 ドックッンッ!! 胸から心臓が飛び出しそうな勢いで鼓動が昂ぶり、俺は「イッ、ッガアッ、やめッ、やめろッ、ゥッ、んグ……ッ!!」と歯を食い縛った。 「何だッ、こッ、れッ、ェッ、ェエッ!!」ガチガチに硬くなった自分のチンポを扱きながら、俺は叫んだ。全てをぶち壊したくなるほどの激しい性欲に駆られた。イキたくてイキたくて仕方がなかった。 肛門の奥が、熱く疼いた。ヒク、ヒクと肛門の括約筋のに合わせて、直腸がぐにぐにと動いているような気持ち悪さがあった。兄に噛まれたせいだろう、俺の身体には何やら恐ろしい異変が起きているに違いなかった。 「お前も早く俺と交尾したくて仕方ねェんだな」兄は肩から牙を引き抜き、俺の耳元で囁いた。 ゴリ、と、俺の肛門に、兄の立派過ぎるチンポが押し当てられるのを感じた。 「自分で分からねェ? さっきから、お前のココ、スッゲェヒクついてるぜ? ほら、四つん這いになれ」そう言って、兄は俺を四つん這いにさせた。 直後、ズドンと肛門から脳天までを撃ち抜かれるような衝撃を受けた。 「か……ッ、は……ッ、」俺は兄の常人離れしたガチガチの巨根によって容赦なく貫かれ、意識がぶっ飛びそうなほどの激痛に悲鳴を上げることもできなかった。俺の下腹部に、兄の立派過ぎるチンポの影が浮かび上がるのが見えた。 「おい、まだ全部入ってねェーぞ?」兄はニイッと笑って、更に腰を押しつけた。メリッ、メリメリッと肛門の襞が裂けるような音がして、内臓の搔き回されるような痛みに吐き気を込み上げる。 その一方で、俺の意識と反対に、俺の身体はまるで兄のイチモツを喜んでいるみたいだった――兄のイチモツを奥深くまで飲み込むように腰がビクビクと大きく震え、それにつられて内臓がゴポゴポと音を立てた。 ドシュッ!! ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!! 腹の中に兄のおびただしい精液がぶち撒けられ、その瞬間、精液を一滴も逃すまいと言わんばかりにミチミチッと肛門が引き締まるのを感じた。 フゥッ、という兄の熱っぽい吐息が聞こえた。 ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ!! ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!! 兄の射精は何度も何度も繰り返され、俺の腹はまるで兄の子を孕んだかのように膨らんでいく。 俺の腹から、ゴポッ、ゴポポッ、という音がした。兄の精液は俺の腹の中で生き物のように蠢いているようだった。巨大なエネルギーを抱え込んでいるような。ゴポッ、ゴポンッ、ゴポポッ――その音とともに、兄の精液が内臓を介して血液に染み渡っていく感覚がした。 「あッ、ぐッ、ううッ、ああッ、ふッ、」皮膚の内側を火で炙られた針でなぞられているような、今まで体験したことのないような熱を感じ、全身の毛穴から脂汗が溢れ出る。 精液でパンパンに膨らんでいた腹は、いつの間にか引っ込んでいた。しかし、引っ込んだかと思えば、また兄が「おらよッ」と言って、俺の腹の中には凄まじい量の精液が注ぎ込まれるのだった。 ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!! 兄の射精の勢いは衰える気配を微塵も見せず、俺は白目を剥いて全身をガクガク震わせながら衝撃に耐えた。 俺のイチモツは最高潮に達していた。それはググッ、グググッ、と獲物を欲するように反り返って赤黒く怒張し、チンポの根元の下腹部には青い血管が浮かび上がり、まるで養分を吸い上げながら成長していくように、かすかに震えながら長さと太さを湛えていく――。 次の瞬間―― ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!! 俺のチンポからは、尿道が痛くなるほどの勢いで精液がぶっ放された。竿がぶるぶると震えた。ドシュウウウッ!! ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ!! ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!! 一回イッたら箍が外れたように、俺は連続でイキまくった。 気がつけば、俺は意識を失っていた。 (つづく) お待たせしました! 以前よりリクエストを頂戴していた『痕跡』リメイクです。 なるべく忠実に書くつもりだったのですが、思った以上に設定と展開を改変してしまったので、もはや新作?って感じです…(;'∀')ゴメンナサイ いつも応援ありがとうございます^^
Comments
コメントありがとうございます!! 兄に牙から液体を流し込まれてからのくだりは、弟の身体の感じ方の変化を書くのが難しかったのですが、お褒めいただき頑張った甲斐がありました笑 もうちょっとネチッこく書いても良かったかなと若干反省していますが、下巻ではその反省を生かしてもっとネチッこく書きたいと思っています!
サトー
2022-02-25 15:48:43 +0000 UTC兄の牙から液体を流し込まれてからの弟の精神と肉体の変化の描写がたまらないですね。そしてその後の精液の流し込みによる変化の描写がさらに興奮を増します。この後、どのように弟の精神と肉体が変化していくか、楽しみにしてます。
Gen
2022-02-25 12:28:58 +0000 UTCコメントありがとうございます!! リメイク前ではデカくなった兄に対する戸惑い、兄の内面的な変化などが十分書き切れておらず、展開が唐突な印象を受けたので、そこを修正&補完していくうちにストーリーに影響が出てしまいました。 脱いだときの筋肉描写は個人的にも気に入っているのでお褒めいただき感謝です!! 下巻は自分のフェチズムをこれでもかと盛り込んでいきます笑
サトー
2022-02-25 06:04:16 +0000 UTC『痕跡』リメイクお待ちしてました!久しぶりに会った兄が2m越えのマッチョになってたらそりゃ戸惑いますよね……そして兄から強者ゆえの余裕みたいなのもすごい感じられて……既に明確に雄として上、ってなってるのがまた……食う量も酒の強さもケタ違いになってるのがまたいいですね… そして脱いだ時の筋肉描写!「濃い影が落ちるほど分厚く盛り上がった胸筋」とか最高ですね……傷口やら尻やらから色々注入されて弟君はどうなってしまうのか……続きも楽しみにしてます!
ichiya
2022-02-24 14:58:48 +0000 UTC