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『BLOW UP』(中)

登場人物: 上野匠太朗(25) 藤巻龍也(21) ==========  俺も藤巻みてェな身長2メートル越えのバキバキの筋肉野郎になりてェ! そんでもって精液が枯れるまで藤巻と交尾しまくりてェ! 俺はハアッハアッと息を荒げ、ガチガチに勃起したチンポを扱き、トイレットペーパーで受け止める間もなくイッた。ビュクビュクッ! と指の隙間から黄味を帯びた白い精液が飛び出し、個室の壁や床やボクサーパンツを汚した。俺は自分の粟の花と似た匂いを嗅いで更に気持ちが刺激され、それからは精液が飛び散っても手を止めずにチンポを扱き続けた。  キィンと鋭い頭痛が走った。藤巻が全身に返り血を浴びながら人間の男の肉をがつがつと貪っている残虐なイメージが、不意に脳裏をよぎった。何なんだ、この感覚は? 意味不明なシチュエーションの映像だったが、俺は妙なリアリティを感じた。藤巻はどこか浮世離れした雰囲気を持っていた。  まるで藤巻から受ける冷酷な印象がイメージ化されたような……。俺はそんな自分の妄想に過ぎない藤巻の姿にゾクゾクと酔い痴れた。昼休憩の終わりを告げるチャイムが鳴り、はっと我に返って精液でどろどろに汚れた個室を見回した。「俺、頭おかしいんじゃねェ?」俺は激しい自己嫌悪に襲われた。BLOW UP――あのプロテインを飲み始めてからというもの、身体面だけでなく、精神面にも大きな変化が起きているのを感じる。いったい俺はどうしちまったんだろう? まるで肉欲に塗れたケダモノに近づいていくようだった。  年下の同性相手に欲情するだけでなく、そいつが人間の肉を貪っている姿を想像してイキまくるなんて、どうかしている。自分の性癖が歪みっぷりが恐ろしかった。プロテインのせいにするのは安易だと思いながらも、俺はしばらくプロテインを控えることにした。  それから2~3日は、相変わらず強烈な性欲に駆られた。1週間近くが経つと、元通りとまでは行かないが、常識的な範疇で「性欲が強い」とされる程度にまで落ち着いてきた。やっぱりプロテインが原因だったのか? 普通はあり得ない。だが、藤巻からもらったプロテインに何か特殊な成分が含まれていたのかもしれない。  会社では、なるべく藤巻の姿が視界に入らないように行動した。会社の喫煙所は利用せず、わざわざ自分の車に戻って煙草を吸った。時々ふと藤巻に対して罪悪感のような感情を覚えたが、これで良かったのだと俺は自分に言い聞かせた。筋トレもやめ、普段通り彼女の家に顔を出すようになった。「今くらいの感じが好き」と彼女が俺の体型を褒めてくれているのだから、必死になって筋トレに取り組んだところで……。むしろ、俺はどうしてあんなに一心不乱に筋トレに取り組んでいたのだろう?  ある日、藤巻からLINEのメッセージが届いているのに気づいた。ドキッとして、一瞬スルーしようかと思った。それは一緒に夕飯を食べないかという誘いだった。断ろうかと思ったが、これが良い機会だと考え直した。プロテインをくれたお礼だと言って、藤巻にラーメンでも奢ってやろう。そうすれば、藤巻に対するモヤモヤした罪悪感だって消えるはずだ。藤巻に面と向かったところで、あの時のようにムラムラすることもないだろう。ただの会社の後輩として接すればいいんだ、と――。  退勤後、俺と藤巻はラーメン屋のだだっ広い駐車場で待ち合わせた。昔は賑わいを見せた場所だったらしいが、今は空きテナントばかりで、まともに営業しているのはラーメン屋くらいだ。「うっす」藤巻は頭を軽く下げ、俺の方へと近づいてきた。「おう、お疲れ」予想に反して、俺の股間は藤巻の姿を見ただけで反応してしまっていた。  凛々しい眉毛、キリッとした二重瞼の目、すっきりと通った鼻筋、薄い唇、日に焼けた小麦色の肌――線の細い印象はなく、顔のパーツの収まっている輪郭はがっしりとしている。端正な顔立ちに、短くカットされた銀髪がよく似合っていた。目の色素は薄めで、日本人には珍しくうっすらと青みがかっている。胸ポケットに会社のロゴが刺繍されたツナギの作業着は、おそらく藤巻の体格に合わせた特注サイズだ。  ああ、やっぱり、カッケェな。俺は年下の男に対して嫉妬と性欲のないまぜになった感情を覚え、ごくりと唾液を飲み込んだ。「それにしても、お前、すげェ車に乗ってるよな」俺は自分の欲情を誤魔化すように話を切り出し、駐車場に停まっている藤巻の真っ黒いキャデラックに目を向けた。 「ああ、これっスか? 乗り心地良いですよ」と藤巻はクシャッとした笑みを浮かべた。こいつは意外と天然なのか? 俺は別に乗り心地の良さを聞いている訳ではなく、現在の会社の年収に見合わない高級車の値段について探りを入れたつもりだったが、藤巻の笑みを見るとどうでもよくなった。「そうか、格好良いよな。入ろうぜ」と、俺はラーメン屋の赤い暖簾を目で指し、歩き出した。  俺は窓際のテーブル席に腰を下ろし、店員の持ってきたお冷を一気に飲み干した。藤巻を目の前にして緊張してしまっている自分が恥ずかしかった。「今日は俺が奢るから、遠慮せずに注文してくれよ」と声を掛けると、藤巻はメニューの冊子を開きながら、「そういうことは言わない方がいいっスよ。俺、5杯くらいは余裕で食っちまうんで」と言った。 「ははっ、ガタイがデカいだけあって、メチャクチャ食べるんだな」そう答えた直後、ぐうゥ……と俺の腹が鳴った。「鳴ってますね」という藤巻の言葉を聞いて、「うるせェーよ」と俺は目を細めた。性欲は以前より落ち着いたものの、食欲は相変わらず旺盛なままだった。  結局、俺と藤巻はそれぞれチャーシュー麺の替え玉を10回も注文した。「先輩も、なかなか食べるんじゃないっスか」と藤巻に言われ、「実は筋トレ始めてから、食欲がやべェーことになってさ……」と俺は苦笑した。食べ過ぎたんで俺も払いますよ、という藤巻の提案を断って会計を済ませ、店を出た。  駐車場を歩きながら、俺は先を行く藤巻のがっちりとした後ろ姿に目を奪われた。作業着の下の筋肉の隆々と盛り上がった背中を思い浮かべ、あー、マジでこいつカッケェな、と小さな声でひとりごちる。ポケットに突っ込んだ手で、勃起したチンポをゴシゴシと押さえつけた。 「じゃあな。お疲れ様」俺はそう言い、勃起しているのがバレないように自分の車に乗り込んだ。と、がちゃりと助手席のドアが開き、隣に藤巻が乗り込んできた。藤巻の重みで一瞬だけ車が軽く沈んだ。え――? 俺は目が点になった。「……どうした? どっか遊びに行きてェのか?」藤巻は俺の質問には答えず、胸ポケットから煙草を取り出し、「いっスか?」と言った。 「あ、ああ……」俺が答える前に藤巻は煙草を咥えてジッポライターで火をつけ、ふっと煙を吐き出した。そして藤巻はドリンクホルダーの携帯灰皿に灰を落とし、「まだ、プロテインの感想を聞いてなかったなって」と言って俺の顔を見た。 「プロテイン? いい感じだよ、ちょくちょく飲んで――」俺はそこで言葉に詰まった。藤巻の顔が目の前に迫ったか。片手でぐっと後頭部を押さえられながら、そのまま強引にキスをされた。「んッ……ふッ……」頭の中が真っ白になった。熱っぽくざらざらした藤巻の舌が歯の隙間から捻じ込まれる。煙草と、ラーメンの脂っぽい味がした。  有無を言わせぬ舌遣いに、俺の興奮は一気に最高潮にまで達した。これは夢なのか? と軽いめまいを覚えたが、生々しい感触はまさしく現実のそれだった。俺は藤巻の舌に応じるように、自分の舌を絡ませた。ジュッと煙草が灰皿の水に浸かる音が聞こえた。もう片方の藤巻の手が俺の作業着のチャックを股間まで下ろし、肌着のタンクトップを押し上げた。 「先輩、気づいてます? 先輩が俺に向ける目、やべェくらい欲情してますよ?」藤巻はそう言い、タンクトップが捲れ上がって露わになった俺の乳首を舐め始めた。藤巻は俺の後頭部を支えていた手を俺のガチガチに勃起したボクサーパンツの股間へと添え、布地越しにカリを弄った。たちまち先走りが溢れる。クチュクチュと布地の擦れる音がした。「ひッ、あッ、」と俺は声を上げ、あっという間にイッてしまった。 「あーあ。お前、まだ真っ白じゃねェか。ちょっとは灰色が混ざってきてるかと思ったのに」藤巻は手に飛び散った俺の精液をべろりと舐めて、そう言った。ゾクッとした。俺は何を言われているのか理解できず、ただ黙り込んで藤巻の目を見つめた。お前呼ばわり、さっきまでと明らかに口調が違った。  藤巻はニイッと唇の端を吊り上げるように極端な笑みを浮かべ、「あのプロテイン、途中で飲むのをやめたのか? 中毒性が高くて、普通はなかなかやめられないはずなんだが、お前って意外と我慢強いんだな」と言った。「ははッ、でもこうやって俺のことを拒否せずに欲情しまくってる時点で、我慢強いとは言えねェーか?」  藤巻は身を乗り出して運転席のシートを倒し、俺の上に圧し掛かった。イッた後も勃起し続けている俺の股間に、藤巻の硬いイチモツがゴリゴリと触れた。作業着越しでも藤巻は巨根なのが分かった。真っ暗な車内なのに、なぜか藤巻の目だけが青々と輝いて見えた。  俺は「ふ……じまき……」と名前を呟き、視線を外した。驚きと、疚しさと、恥ずかしさと、この現場を誰かに見られたら……という恐怖とがないまぜになり、頭がぐらぐらした。この状況を何とかしなければならないと思いつつも、藤巻に迫られて欲情しまくっている自分がいた。 「ああ、クソッ、」そう言って藤巻は狭い車内で窮屈そうに作業着を脱ぎ、黒のタンクトップに黒のボクサーパンツ姿になった。つんと雄の臭いが鼻を突いた。ボクサーパンツを押し上げ、藤巻の立派過ぎるイチモツはバチンッと下腹部を叩いて反り返った。暗闇でもドクドクと脈打っているのが分かり、俺はごくんと生唾を飲み込んだ。  藤巻は肌着と下着まで脱ぎ捨てて、「ほらお前も脱げ」と言わんばかりの苛立った目を俺に向けた。「あ……」呆然としている俺に痺れを切らしたのか、藤巻は俺の作業着の左右のチャックを握り、凄まじい力でビリビリと生地を破いてしまった。肌着と下着まで破られ、俺はあっという間に全裸にひん剥かれてしまった。  と、藤巻は俺の右肩に鋭い犬歯を突き立てた。「ぎゃッ、ァアッ!!」ぶちんと肉を抉られる激痛に、俺は悲鳴を上げて身を捩った。藤巻の身体を突き放そうとしたが、歴然とした体格差、相手はびくともしない。藤巻はなかなか俺の右肩を離さなかった。強い痛みがドクドクと脈打ち、それと同時に傷口から熱い液体が注がれるのを感じた。藤巻の犬歯から注がれた熱い液体が全身に巡ると、痛みは消え、心臓がドッドッと鼓動を早め、今まで経験したことのない性的な快感が込み上げた。 「はあッ、はあッ、はあッ、はあッ、」藤巻に肩を嚙まれているだけなのに、息が荒くなる。足先からゾクゾクとした絶えず快感が走り、チンポから先走りが溢れる。今まで一度も弄ったことのないケツの穴が疼き、直腸がヒクつくのが分かった。全身が性感帯になったかのような感覚――。  藤巻は肩から口を離すと、俺を見て満足げな笑みを浮かべた。「お前、俺のが欲しくてたまらねェんだろ?」俺はいつの間にかこくこくと頭を上下に振っていた。藤巻は俺のアナルにぺっと唾液を飛ばして指で馴らし、ガチガチに勃起した立派過ぎる巨根を挿入した。ミチミチ、と音が鳴った。無理やり抉じ開けられるようにカリの先が触れたと思えば、一気に根元までズブズブと入ってしまった。  あれ? 何で、こんな、簡単に入っちまったんだろ……? 今まで一度もセックスに使ったことのない穴だったが、ほとんど痛みもなく挿入されたことに俺は違和感を覚えた。もしかしたら、さっき噛みつかれたことが関係しているのか? と疑問を抱いたのも束の間、俺は藤巻の巨根を抱えるように肩を丸めてビクビクと腰を震わせた。  ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!! 藤巻の熱い精液が、とめどなく腹の奥底に注ぎ込まれる。俺は強烈な快感に襲われ、ビュクビュクッとほぼ同時にイッてしまった。いつになったら終わるのかと疑問に思うような長い長い射精だった――藤巻は常人ではあり得ない量の精液をぶッ放し、俺の下腹部はパンパンに膨らんでいく感覚とともに熱を持った。 「ふゥーッ、ふゥーッ、ふゥーッ、」藤巻は射精している間もいっさい腰の動きを緩めることなく、目をギラギラと輝かせながら俺の腹の底を突きまくった。受け止めきれなかった藤巻の精液がアナルの隙間から尻へと流れ落ちるのを感じた。目の奥にちかちかと光が走るような鋭い快感が走り、「ああッ、ふじッ、まきッ、ふじまきッ、ふじまきッ、」と名前を叫びながら何度もイッた。 (続く) あとがき: いつも応援ありがとうございます^^ もともとは上下巻で終わらせる予定でした。それなのに、急きょ中巻を差し込む形に……。何とか下巻で終わらせることができるようにしますが、もしかしたら章立ての連載形式に変更するかもしれません 笑 早ければ今月中、遅ければ来月中に続きを公開予定です。 楽しみにお待ちいただければ幸いです^^


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