前回はこちら

前回はこちら ● 「ふーっ! ふーっ! 降参するか……ヨシキ……!」 「はぁ……はぁ……! ノーっ!」 ヌチュ、クリュ!! もはや自分に逆らう態度や表情さえも、愛しさに狂う感情に火をつけた。 リュウトはヨシキのひきしまった腹筋や胸を激しく揉みしだきながら……、腰を突き上げ続ける。 ズリュ、グリュッ!! 「ん...
●
「今日も俺の勝ちだったな、ヨシキ。最高にエロかったぜ♪」
「くっそ……、次はぜってぇ負けねぇ! ボコりまくって、俺がお前をヤるからな!」
互いが満足するまでの、繰り返しての絶頂を超え……、一応の勝敗が明白となる。
自分のカラダに覆いかぶさり、なおも喰らいつくそうとする恋人の背中をタップする。相手の白旗を感じたリュウトが身を起こすと、ヨシキの悔しそうな顔がそこにあった。
闘争心と抑えの利かない性欲でとがっていた表情が一変。リュウトは笑みを浮かべると、ヨシキを抱き上げる。
「ふはっ……お前、マジで、可愛いな……」
「んぶっ!」
ここには二人きり。それでもリュウトはヨシキが自分のものであることをひけらかすように、抱き上げ、首を伸ばして唇を奪う。
敗者となったヨシキはされるがままだった。惚れた男の腕の中で、胸が激しく高鳴る中、その強さや今日のデートの攻防について回想し始める。
「くっそぉ……、勝ったからって、好き放題言いやがって……!!」
「初めて見た時から、今まで、ずっと大好きだぜ、ヨシキ……!」
だが、やはり、恋人の所作だとしても……、悔しいものは悔しい。納得がいっていない顔をしているヨシキの顔を見て、リュウトはその湿った前髪をそっと撫でる。
リュウトにとって学生時代は、挑戦者であるヨシキと敵対し殴り合う独特の関係を過ごせた、貴重な、だが悶々とした時間だった。
だが今は、ヨシキを思う存分に抱き締め、愛でることができる。
(先輩だろうが後輩だろうが、同級の奴らにも他校の奴らにも、もう、誰にもヨシキは触らせねぇ……)
「さ、シャワー浴びたら、飯食いに行こうぜ。何が食べたい」
「むぅ……、ファミレスでいろいろ!」
「デート」が終わると、二人はいつも食事に行くのが定番だった。本能をむき出しにして何もかも出し切るように殴り合っても……、リュウトはなんだかんだと、ヨシキを立てなくなるほど追い込むことはなく。
「つーか、おろせよっ! 二人きりでも恥じぃし、一人で歩ける!!」
「俺のプリンセスなんだから、もちろんシャワーまで抱っこさせてもらいますよー」
「あ、あぁ!? 好き放題ボコっといて、何言ってんだコラァッ!!」
「ははははっ」
リュウトの軽口に怒り、その隆起した肩や胸を小突くヨシキは、それでもされるがまま。褐色の肌を筋肉で押し上げ、学生時代から今まで、自分を何度も倒し、強さを証明してきたリュウトは……、やっぱり、かっこいい。
自分を倒した男のその顔やカラダに改めて釘付けになりつつも、照れ隠しに足をばたつかせてもがくヨシキ。
リュウトはそれを抱き合えたまま……、二人は今宵の勝負に満足を得て、シャワー室に向かった。
完。
※English version
yukibou
2024-03-20 06:39:34 +0000 UTCyukibou
2024-03-20 06:39:20 +0000 UTC具志川葛巳Kuzumin
2024-03-19 14:03:38 +0000 UTCミケ空
2024-03-19 13:46:19 +0000 UTCyukibou
2024-03-19 08:33:46 +0000 UTCマゼンタ
2024-03-19 06:23:13 +0000 UTC