火の国の短冊街より数里離れた、川の国との国境近く。
繁華街とまでは言えない小規模な集落がある。
自分のような者が旅の疲れを癒すにはうってつけの夜の街。
下水の臭いが立ち込める通りを抜けると、古びた小屋を見つける。
中に入ると煙草を咥えた小汚い肥満体型の店主が出迎える。
「へっへっへ。お客さんよくいらした。良いの揃ってるよ」
親指を向けたむこう、小さなスペースに6~7人の塊があった。
全員一糸纏わぬ裸でくすんだ肌に虚ろな目をしている。
薄汚れた肌には痣が残る者もいた。
繋がれた鎖が当たりチャリチャリと音を立てる。
どうやら、この店の商品は客からも店主からも良い扱いは受けていないらしい。
10代後半から20代前半くらいだろうか。勃起したペニスを振り、自分を買って欲しいと必死にせがんでくる。売れ残ったらペナルティでものあるのだろう。
すると一際大きな声、声変わり途中と思しきしゃがれた、ハスキーな声が響く。
「あのさ!あのさ!こーんな奴らなんかより俺のケツマンコを選んでくれってばよ!兄ちゃんのこと大満足させてやるってば!」
声の主は金髪碧眼のここいらでは珍しい姿、まだあどけなさを残す顔。頬にヒゲのような跡のある小柄な少年だった。店主の趣味だろう、過剰に加飾された身体にはピアスが光り、幾人もの欲棒を受け入れてきただろう縦に割れて、薄紅色に膨らんだアナルを見せつけ、卑猥な挑発をしてきた。
決して美少年とは言えないが商品の中で一番若く、その少し生意気そうな顔が他の者と比べ生気が感じられたので、今日はこの少年にすることにした。鎖のリードを握り、店主に案内された奥の部屋に行く。
改めてよく見ると、年齢の割に引き締まった筋肉質な身体。忍者の額当て風のバンドが様になっている。どこかの里で忍者だったのだろう。いいとこ下忍だろうが、今こうしてこんな店にいるということは抜け忍か。元々忍であったとしても、この年齢では誰かの庇護無しに生きていくのは無理だ。一体どんな過去があったのか。
俺はそんなことを考えながら少年の身体を貪った。
ピアスのついたペニスに触れると触りやすいように腰を突き上げのけ反る。
ペニスを撫でていると、いやらしい声で鳴くがその間に自らの唾液でアナルを濡らしてほぐし、いつでも挿入出来る準備をしている。その「慣れた」動きに感心したが、数えきれない男たちに抱かれてきたのだろうと想像に難くない。
すべてが終わり、俺は宿に帰ろうと準備していると体液に塗れた少年は言う。
「へっ、へへへ・・・。優しい兄ちゃん、またオレに会いに来てくれってばよ。兄ちゃんならオレ、なんでもするからよ・・・、また抱いて欲しいってばよ?」
最初の挑発的なものと違う、幼い子供のねだる様なトーンの高い小さく甘えた声。生意気そうだった少年がニコっと笑顔を向けると、装飾のある身体に不釣り合いな、年相応のあどけない表情に変わった。やや引きつっているようにも見えるその笑顔は、また買ってもらいたいという思いから精一杯愛嬌を振りまいているのだろう。
彼がまっとうに生きることが出来たのなら、もしかしたら彼が必要とされる世界線もあったのかもしれない。しかし現実は売れなくなるまで男の慰み物として生きていくしかない。目を開いた少年のその瞳の奥には孤独から誰かにすがりたいという気持ちが見え隠れしている。だからこそ少年には今の生き方がおあつらえ向きだろう。
そう思うことにして、俺は返事をせずに部屋を後にした。
少年がどんな顔で俺が去る姿を見送ったのかは知らない。 END
この子はうずまきナルトではなくて、うずまきアナルト君です(笑)
時系列的には中忍試験から1年後くらいのアナルト君。
カラサワは健気な不幸少年が好きなのです。
ナルトって多少自分好みに顔を変えてもヒゲのおかげでナルトに見える。
あと意外とこういう格好が似合う気がする(笑)