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運動会の借り物競争で【好きな種族】のカードを引いてしまった人間くん

 人魔共学の学校で開催された運動会。  競技の一つである借り物競争にて【好きな種族】のカードを引いた人間くん。  特にどの種族が好き〜というこだわりはなかったので、一番にゴールして自軍の点数を少しでも稼ぐために、陣地の最前列に座っていたクラスメイトのグリフォンちゃんに声をかけました。 「あの、グリフォンちゃん、ちょっと来てくれない?」 「なんだ人間。貴様は私に来いと命令するのか。これはまた舐められたモノだな。この私を顎で使おうなど〜」クドクド…  グリフォンは魔獣族の中でも大変気性が荒くプライドも高い種族の為、大好きな人間くんに話しかけられ内心嬉しさで爆発しそうになっていても、ついつい冷たい態度を取ってしまいます。  一方、早くゴールして少しでも自軍に貢献したい人間くん。既に他軍の選手が借り物を見つけて走り出しています。  いつものように、グリフォンちゃんの人間を見下すような話が長く続きそうだったので、諦めて別の人に声をかけることにしました。 「あ〜…ごめんね。じゃあ、他の人を頼るから…それじゃ………」 「待て。行かないとは言っていないだろう。ゴールに連れていけば良いのだな?」  人間くんに面倒くさいと思われた挙句、他のメスのところに行こうとしたことを焦ったグリフォンちゃんは、その大きな鉤爪で人間くんの肩を優しく掴むと、大きな羽根を広げ、そのままゴールまで飛びました。  記録は一位。 「やった!ありがとう!グリフォンちゃん!」 「ふっ…私にかかれば当然の事だ。それで、お題は何だったのだ?」 「え〜と……それは………」 「……???」  首を傾げるグリフォンちゃん。  人間くんは、今回のお題である【好きな種族】に関して、グリフォンちゃんを選んだ理由が"最前列にいたから"だけであることが失礼に当たると思い、正直に言い出すことができません。しかし…… 「では!今回のお題を発表しま〜す!」 「えっ…!」 「ほう…」  人間くんの心を裏切るかのように、無情にも司会進行の放送部淫魔さんがお題を発表していきます。  【食べ物】や【アクセサリー】などありきたりなお題が発表されてゆくなか、それを不安そうに聞いている人間くんと期待しながら腕を組んで聞いているグリフォンちゃん。そして遂にその時が来てしまいました。 「え〜、四番のレーンのお題は〜【好きな種族】でした〜!次は五番ですね〜…え〜と…」 「なっ…/// 貴様っ…/// すっ、好きな種族だと……っ…!…ぬぅ…////」 「ち、違うんだよグリフォンちゃん!これはね…その…!」  焦ってグリフォンちゃんの勘違いを訂正しようとしますが、彼と自分が両思いだったと分かってしまった彼女を誰も止めることはできません。 「ふーっ♡ふーっ♡ま、まぁ…お前がそこまで言うなら…考えてやらんこともない…ぞ?うん。ふふっ♡それにしても好きな種族か…ういやつめ♡取り敢えず我々の陣地に戻るとしよう♡皆に一位の報告をせねばならん♡」 「ちょっ、まっ…あっ、ちからつよ…んむっぅ…っ!」  先程と違い、鉤爪ではなく屈強な腕で自分よりひと回りもふた回りも小さい人間くんを抱きかかえては、誤って落とさぬように豊満な胸に押し付け、そのまま陣地へと歩いて戻るグリフォンちゃん。 「ふはっ…ふぅ…苦しかった………」  陣地へ戻り、やっとグリフォンちゃんから解放された人間くん。しかし無意識にも餌を舞いてしまった彼に安らぐ暇などありません。 「人間く〜ん!一位おめでと〜!私、次の競技出るから応援して!」シッポブンブン 「うん…頑張って……」 「魔獣族が一番好きってほんと?!ワタシすっごく嬉しい!」シッポブンブン 「あ、いや…その…それは…なんというか…」 「挙式はいつどこでしよっか?大森林?それとも人間界?どこも捨てがたいなぁ…一夫多妻だしお互い頑張らないとね!」シッポブンブン 「えっと…なんの話…?」  先程の放送を聞いて、自分たちが人間くんの【好きな種族】であることが分かり、将来の番を取り囲むクラスメイトの魔獣族達…  また少し後ろの方では、その様子を眺めている魔族や天使族のクラスメイトが嫉妬や怒りの視線を送っています。  既に人間くんのクラスは学級崩壊状態。競技に出場する一部の生徒を除き、殆どのクラスメイトが応援、観戦そっちのけで人間くんの周りに集まっています。  クラスメイトの半数が魔獣族だったこともあり、人間くんの周りは大きなモフモフの塊と化してしまいました。  そんな時、このカオスな状況を打開するものが現れます。 「おい、貴様らっ!どいつもこいつも私の番にたかりおって!散れっ!散れっ!発情した獣どもが!競技の応援をしろ!」 「ちょ、うわっ…」ヒョイッ  威嚇と共に目の前でたじろいでいた人間くんを持ち上げ大事そうに抱きかかえたグリフォンちゃん。大きく羽根を広げて番を守るその姿はまるで宝物の守護獣そのもの。  しかし、それを取り囲むクラスメイトの魔獣族もグリフォンちゃんの威嚇に屈せず、人間くんを奪い返そうと躍起になります。 「人間くんはグリフォンじゃなくて魔獣族って言ってたんだぞ💢人間くんを返せ!💢」 「ずるい!💢人間くんを独り占めするな!💢人間くんは皆の番だぞ!💢」 「今まで興味ないとかほざいてたくせに、今になって見苦しいぞー!💢」  そうだ!そうだ!とクラスメイトの魔獣族が騒ぐなか、自体を納めようと人間くんがグリフォンちゃんに声をかけます 「あ、あの…グリフォンちゃん…ちょっとい…ぁぁ、近い近い……」  人間くんに名前を呼ばれ、嬉しさのあまり頬がくっついてしまうほどに顔を密着させるグリフォンちゃん。  番の言葉を一文字も聞き漏らさぬよう、しっかりとそのモフモフの耳を傾けます。 「ん?どうした?お嫁さんと交尾したくなったのか?❤❤❤」 「あ、いや…その…グリフォンちゃんに声をかけたのは一番前の席に居たからであって、別に好きとかそういうのじゃないから…その…みんなを勘違いさせるようなことは言わないで欲しいんだけど………」 「ふむ…そうか❤なるほど…お前は、そんなにも私のことを愛しているというのか❤ういやつめ❤つまり私達は相思相愛ということだな❤」  現在、頭がお花畑となっているグリフォンに人間くんの言葉は通じません。 「(グリフォンちゃんに声かけたのは一番好きだからであって、別に苦手とかそういうのはないから…みんな勘違いしてるみたいだけど……)」  このように全て脳内のお花畑フィルターを通って自分に都合の良い言葉へと変換されてしまうのです。 「はっ?え、何をいっ…んむぅっ!」 ちゅう❤ちゅうぅぅっっっ❤じゅるるるるるるるぅぅぅぅっっっっっっ❤❤❤ちうちうちゅうぅぅっっっ❤❤❤❤❤れろれろれろれろ❤じゅぷぷぅっっ❤❤❤ぷはっ❤❤❤❤❤  「このように私達は愛し合っているんだ!人の番に色目を使ってないで、早く競技に行け!ほら!しっ!しっ!」  グリフォンちゃんは、周囲の人目も気にせず抱えた人間くんとの濃厚ラブラブベロチューを披露した後、手を上下に振って付近にいる魔獣族ちゃん達を追い払います。  一方の魔獣族ちゃん達もグリフォンちゃんと人間くんのベロチューを見せつけられたことで淡い恋心を砕かれてしまい、一人また一人とその場から去っていきました。  そうして時は過ぎ、何故か鉄球入れや騎馬戦でグリフォンちゃんが他生徒から執拗に狙われて喧嘩になり、校庭の半分以上がえぐれる等の事故はありましたが、大きな問題無く運動会は無事終了しました。  そして放課後…… 「じゃ、私は準備委員の仕事を速攻で片付けてくるから待っているんだぞ?!分かったか?ちゃんと待っているんだぞ?置いてかないよな?捨てないよな?逃げたらヒドイぞ?な?な?」  運動会後半から若干メンヘラのようになってきたグリフォンちゃんの強い圧に押され、人間くんは否定することを完全に諦め、ほとぼりが冷めるまでは彼氏として振る舞うことにしました。 「わ、分かりました!大丈夫ですから!おいてきませんって!」 「そ、そうか…もし逃げるなんていったら、無理矢理にでも分からせてやらないといけないからな♡良かった♡良かった♡それじゃ、番よ、行ってくる♡」チュッ♡  人間くんと軽いキスを交わし、準備室の方へと向かってゆくグリフォンちゃん。  一方の人間くんは、グリフォンちゃんの言いつけを守り、教室の壁によりかかりスマホを弄って待つことにしますが…… 「あれ〜♡人間くんじゃ〜ん♡おつ〜♡」 「あ、淫魔さんお疲れ様です」  やってきたのはクラスメイトの淫魔さん。  運動会終了後、係や役割の無い者は既に下校しているはず…そう思った人間くんは、淫魔さんに問いかけます。 「あの…淫魔さん……確か運動会の係とかやってないですよね?何してるんですか?」 「え?なになに?気になっちゃう?………な〜んて、ホントは分かってんでしょ?アタシが残ってた理由…」 「いや……えっ、ちょ、近……」  普段から自然に肩組んできたり抱きついてきたりと距離感が近い淫魔さん。しかし、今日は普段の近さと少し違います。  股の間に足を入れこみ、逃げられないよう両手で肘ドンの姿勢を取られました。彼女の制服に強い張りを作る大きな胸が人間くんの細い身体に押し当てられ、付近に漂う淫魔さんの甘い匂いと制服越しに感じる体温が人間くんの興奮を煽ります。 「知らばってくれんなよ…いいや、教えてやる。私がわざわざ残ってた理由…それはさ…浮気した夫を分からせる為だよ!❤💢」 ぶちゅぅぅぅぅぅっっっっっ❤❤❤❤❤ちゅぅちゅぅっぅちゅぅぅ❤❤❤じゅるるるるっっっっ❤❤❤ぷはっ❤❤❤ 「へへっ❤キスだけで蕩けちゃって❤そんなんみせつけられたらさぁ❤❤❤あ〜もう我慢できないわ❤トイレ行くぞ❤…ちっ、いいから来いって!」 グイッ❤ グイッ❤ ズルズル❤❤❤ どちゅっ❤どちゅっ❤どちゅっ❤ 「このっ💢❤このっ💢❤浮気者💢❤いっつもウチのこと誘惑してたくせに❤💢ホントはウチのこと好きなくせに❤💢あんなケモノ臭いメス選びやがって❤💢」 ガシッ💢❤ ぐぐぐぐぅっっっ💢❤💢❤ 「や"っ" ぁ" っ…や"め"…ぇっ"…ぐ、ぐる"じ…ぃっ…」 ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤ 「ふーっ💢❤ふーっ💢❤ホントはウソなんだろ💢❤ウソって言え💢❤あとウチのお婿さんになるって誓え💢❤じゃないとこのまま締め殺す💢❤それで脳みそ弄ってうちのことしか見れない身体にして生き返らす💢❤いいのか?!💢❤」 ぐぅぅぅぅぅぅっっっっっ!!!💢❤💢❤ 「や"っ…ぁ"……え" っ" ぅ"" ぁ"っ"…こっ…コヒュ…じ、 じぬ"……う"…え"ぇ"…け…や"め ぇっ"…」 どっちゅん❤どちゅどちゅどちゅ❤❤❤ 「最初からその気だったくせに💢❤イけ💢❤浮気者はそのまま逝ってしまえ💢❤おい💢❤口開けろ💢❤イくときはベロチューしながらイけ💢❤お嫁さんの身体に窒息射精キメて孕ませろ💢❤ふーっ💢❤ふーっ💢❤」 ぐぐぐぐぐぐぅぅぅぅっっっっ❤❤❤❤ 「あ" っ"…ぉ" お"っ❤…お"…え" っぉぉぉっっっ…ブクブクブクブク……❤❤❤」 どくどくどくどくっ❤❤❤びゅるっ❤びゅるるるるっっぅぅぅ❤❤❤ 「……っ…………!!!❤❤❤はぁ…❤はぁ…❤泡吹いて飛んでる人間くん…❤弱っちくて可愛い……❤❤❤」 パシャッ❤ カシャカシャカシャカシャ❤ 「あ、一応回復魔法かけとくか…結構脳細胞逝ったかもだし……よし…じゃ、ウチ帰るから。写真ばら撒かれたくなかったら、明日ちゃんとグリフォンのやつと別れるんだよ〜❤そんじゃね〜❤」 「あ"……お" っ"……❤❤❤」 ★☆★☆★☆★☆……… 「番め…💢待っていろと言ったのに💢見つけたらただじゃおかん💢一日中交尾して分からせてやらねば💢💢💢」ムカムカムカムカ 「追い掛ければまだ通学路にいるかもしれないな💢よし番の家に向かうしよう💢結婚の挨拶も早めに済ませておきたいしな💢滅茶苦茶にしてやるからなぁ💢💢💢」ムカムカムカムカ ★☆★☆★☆★☆……… 「カヒュッ…ゲホッ……ゲホッ…………はっ、はぁ…はぁ……」  身体中に様々な体液が付着したボロボロの状態で辺りに散乱した制服を拾い集めては、それを着始める人間くん。  Tシャツは破かれ、制服のボタン等も弾けとんでおり、ズボンのチャックも無理矢理脱がされた為に壊れています。  物凄い疲労感に襲われながらも、壁に寄りかかりながら男子トイレを出た人間くん。  既に日は落ち、校舎の中は証明が付いているとはいえ薄暗くなっています。 「あれ、人間くん?って、その格好どうしたんだい?!」  荷物を取るために教室へと向かっていた人間くん。  そこへ偶然、部活終わりのクラスメイトボーイッシュ天使さんが通りがかります。  虚ろな目を浮かべ足を引きずりながら歩く人間くんに駆け寄り、肩を貸す天使さん。  何故こんなことになっているのか天使さんに問いかけられた人間くんは、グリフォンちゃんのことや淫魔さんのこと、今日自分の身に起きた全てを話しました。 「そうか…辛かったね……もう大丈夫。これから先は私が君を守るから」  人間くんを優しく抱きしめる天使さん。天使特有のオーラに当てられ、心が荒んでいた人間くんは天使さんの胸に埋もれながら泣きだしてしまいました。 「おっと…ふふっ♡よしよし…取り敢えず私の家に行こうか♡そこでゆっくりお茶でも飲もう♡天界産の特別な茶葉があるんだ♡」 ─────────────────── 「人間くん、お茶は美味しいかな?そっか♡口にあって良かった♡」 「これからは気が済むまでずっとここにいて良いからね♡いや、もう一緒に住んでしまおう!うんそれが良い♡」 「え?いやいや!迷惑だなんてとんでもない!寧ろ助かるくらいさ♡私は一人暮らしだから部屋を持て余していたんだよ♡人間くんが来てくれたら嬉しいな♡」 「まぁ、あんまり深く考えないでくれよ♡両親との話し合いもあるだろうし、いつでも私は大歓迎だから♡」 「………っ…♡あ、あのさ…人間くん…その…淫魔ちゃんとシたんだよね?」 「その…ど、どこまで、どんなふうにシた…とか聞いても良いかな?」 「へー……首を………ふーん……………でもさ、それで出しちゃったんだよね?」 「えっと…まだ、できる?」 「あ、いや!ごめんごめん!別に深い意味は無いんだ!ただ他の種族を知る為の興味本位でね!ははは…ホントだよ?ほんとうに深い意味は無いんだよ…」 「そう!今日は運動会もあったし疲れているだろう?そろそろ眠くなってきたんじゃないか?そうだよね♡ベッドは用意してあるから一緒に眠ろう♡」 「恥ずかしい話、この家にはベッドが一つしかないんだよ。人間くんが一人で眠りたいと言うのなら仕方がない。私は床で横になって眠ることにするよ。自ら招き入れた客人に床で寝ろなんて言えるはずないからさ」 「そうか♡やっぱり人間くんは優しいね。さぁ、では私の部屋に行こう。明日はグリフォンと淫魔ちゃんに本当の気持ちを伝えないといけないからね。体力を回復させて心に余裕を持たせないと♡」 「フカフカなベッドだろう?そうだ、私の羽根で包んであげる。どうかな?安心する?良かった♡じゃ、おやすみ♡」 ───────────────── すん❤すん❤すん❤すん❤すん❤ 「あ" ぁ" ぁ" ぁ"〜 キマるなぁ〜❤❤❤」 「ちょっと優しくしただけで堕ちるとか、チョロすぎだろ❤❤❤」 「これは未来永劫私が責任を持って保護し、尽きることなく救済してあげないと❤」 「ていうか、天使の羽根に包まれに来るってそういうことだよね?救済されたいってことじゃん❤」 「人間くん❤変態天使でごめんね❤ちょっと脳みそ弄っちゃうけど、気持ち良いだけだから❤明日から人間くんとラブラブカップル…へへっ❤」

運動会の借り物競争で【好きな種族】のカードを引いてしまった人間くん

Comments

早く走れない乳魔族や、運動不足気味のヴァンパイアや夢魔に不利じゃないですか 学校に抗議してやろうか

KK


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