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異種族さん向けレンタル彼氏をする人間くん。 王族の親衛隊『隊長』の魔獣娘さん編

「むぅ…まだ来んのか………」イライラ 親衛隊の隊長になって数年…全力でその勤めを果たしてきた…… 部下にも恵まれたと思っていたが… 『 え?!隊長、人間さんと話した事無いんですか?!』 『勿体無いですよ〜、今人間さんを可愛がるのがブームなのに〜』 『恋愛よわよわな隊長さんの為に、レンタル彼氏予約しときました!』(*^ー゚)b クッ゙ あいつらめ…ここぞとばかりに……… 私は出会いがなかった訳ではないのだ…国を守るという重要な責務を全うしていただけで、番など作ろうと思えば幾らでも作れたのだ…… ま、まぁ…折角部下が用意してくれた席だしな!行ってやらないと部下に報われないだろう。 しかし遅い…もう30分も待っている… こういうのは雄の方が早く来るモノではないのか?…全く……節操の無い人間だったらその場で説教してくれる! フンスッ.ᐟ 「あの〜…カノンさんですか!?」 「む…いかにも……私がカノンだが…」 「レンタル彼氏の◯◯って言います!よろしくお願いします!」ニコッ 「おぉ……よろしく頼む…」 「話は伺ってます!それじゃあ行きましょうか!」ソットテツナギ 「うむ…行くとしよう……」 〜三時間後〜 結論から言うと悪くはなかった。 この私に馴れ馴れしい失礼な態度を人間如きが常に取り続ける……まぁ、そういうサービスなのだろう。仕方があるまい… だが、一度行ってみたかった水族館に行けたのは良かったかもしれん… 別れ際に、『よかったら評価してください!』などと抜かしおった。 しかし評価か…うーむ……… もう一回…もう一回レンタルしてから評価を考えてもおかしくないだろう。 そうだ…これは……評価の為だ…決して人間に会いたいとか、娶りたいとか、番にしたいとかそういう事ではない…あいつから評価してくれと言ったんだからな…… 〜一週間後〜 「むぅ…遅いな…まだなのか…」イライラ もう1時間も待たされている… 今日の為に、恥を忍んで部下に人間の流行りを聞いたのだぞ…それにしてもあいつらめ…… 『隊長も恥ずかしがり屋なんだから〜人間さんの気に入りそうな服って正直に言えばいいのに〜』 『人間さんは露出の多い服着て行けば落とせるはずです!これとか!隊長のナイスバディにピッタリです!』 『ダメダメ!今の人間さんは清楚な感じが好きなんだから!こういうのじゃないと!ね!隊長もそう思いますよね!』 ただの服選びだぞ?それも一着決めるのに、二時間も三時間もワーワー言いおって… それにしても遅いな……女性をこんなに待たせるなど何たる男か!この私が直々に… 「あ!カノンさ〜ん!」 「来たな?まずはそこに直れ…話は…」 「いつも予定の時刻より早いですね!あとその服凄く似合ってます!」 「お…っ…そ、そうか?似合っているか?」 「とっても似合ってますよ!凄く可愛いです!」ニコニコ 「う、うむ…まぁ、こうして褒められるのもやぶさかではないな!。何をしている!ほら、はやく行くぞ!」 「はーい」テツナギギュッ 「…くっ……っ…♡♡♡♡♡」 クソッ!私は何でこんなにチョロいんだ…! でも仕方がないじゃないか! あの人間の無邪気な笑顔を見てしまったら、首元まで来ていた怒りも引っ込んでしまう… 「カノンさん?どうかしました?」 ほれみろ 今もこうして私の手を愛らしく握っている。 私と比べ物にならないほど…比喩無しに天と地の武力の差があるのに、私の心配をしているのだぞ…可愛すぎるではないか…… 「いや…何でもない。 それで…今日はどうするのだ?  私はお前の行きたい場所に行こうと思っていたから、予定など立てていないが……」 「うーん…そうですね……そうだ!今日はディズ◯ー行きませんか?今創立40周年のイベントやってるみたいですし!」 「そ、そうなのか…ではそのディ◯ニーとやらに行くとしよう」 「はい!カノンさんとなら何処でも楽しいですからね!」 「くっ…♡♡♡」 今日人間と行った場所は少し広い遊戯施設だった。広いと言うのはあくまで人間規模の話である。 待ち時間は少々長かったな、ただ人間がニコニコと笑いながら、話題を振ってくれるものだから飽きずに過ごせた…私と人間は相性が大変良いのかもしれん…… 私と人間の相性を確かめねばなるまい… そうと決まればもう一回…もう一回レンタルをしてみよう… 別に恋愛感情とかそういう話ではない、番にしたいとか交尾したいとか、そんな邪な考えは何一つ無いのだ! これは訓練だ…そう、人間のハニートラップにかからないようにな!フンスッ!  ……1ヶ月後…… 「あの〜カノンさん……」 「ん?どうした?とうとう我が家に婿入りする気になったか?」スリスリ 「いえ……その…こんなに貰っちゃって良いのかなって…?」サツタバ 「良いんだ♡私との仲じゃないか♡」 「でも…こんな大金……」 「気にしないでくれ♡ これまで仕事一筋だったからな♡ お金だけは無限にあるんだ♡ それも旦那一人一生養えるくらいな♡」スリスリ 「その話はまた追々……」 「あぁ♡そうしよう♡ 今日はもう帰る時間だろう? 私が駅まで送っていこう♡」サスサス 「はぃ…ありがとうございます…」 「一介の人間が私に送ってもらえるなんて光栄な事だぞ?♡ 姫様が見たら嫉妬してしまうかもしれないな♡」 「それではカノンさん!また!」 「あぁ♡明日もまた会おう」 レンタル彼氏とやらは頼まなくなった。 先々週くらいか?人間が「ラ◯ン交換しませんか?」と言ってきたので快く交換した。 何でもレンタル彼氏を介さずに会うことで、お金が全てお小遣いになるらしい… この人間が使うスマホの操作にはまだ慣れていないが、サイトで人間をわざわざ予約しなくとも、会いたい時に連絡すれば良いというのが合理的で画期的だ! そのせいなのか、ここ最近は毎日会っている気がするな… この国にはママ活なる文化があるそうで、好みの異性に金銭を払って食事をしたり、交尾まがいの事をして金を稼ぐ人間が多少なりとも存在すると部下が話していた。 部下に『隊長最近訓練終わったらすぐどっか行きますよね?何してるんです?』 と聞かれた為、人間とレンタル彼氏を介さず、個人的に会っている…と話すと… 『あ……せっかくレンタル彼氏の業者が守ってくれてたのに………』 『隊長がお金貢ぎ過ぎたせいだ…またこの国の人間くんが一人犠牲になった…』 『でもレンタル彼氏のサイトはまだ登録してるんですね〜彼、予約してみよ〜』 などと話していた。 なんだ犠牲などと言いおって…全く…… 私が何かやらかすような言い草だ。 しかし問題もあるにはあるのだ… それは人間が交尾をしてくれないと言う事である…… どれだけお金を出しても食事したり遊びに行ったりで終了してしまう…… おかげで私のフラストレーションは溜まりっぱなしだ…なんとか日々の訓練で凌げているが、発情期に入ったら襲ってしまうかもしれないな! そんな事を言ってる場合ではない… 今目の前で重大な事件が起きている…… 「なっ…なんだと………」 人間が歩いているのだ… それも私の部下と……… しっかり手を繋ぎ、体を密着させて、楽しそうに話している。 というか最初にレンタル彼氏を予約してくれたのも部下だ… 人間とは別に付き合ってる訳では無いが…なんだか取られたみたいで気に入らぬ… そう思うとなんだかイライラしてきたな いかんいかん!ここは慎重にならねば… 少し尾行してみるとしよう…… 二時間程、歩き回る二人を尾行した。 訓練の成果が出ているのか、二人にバレることは全くない………っ…! 何を話していたのか全く分からないが、人間から部下にキスをした。 なんだ?何が起こっているのだ…? 部下からしたのであればまだ分かる…いや、それもあんまり分からないが… しかし今回は人間からしていた。 少し自分より背の高い部下の頬に向かって、背伸びまでしてキスをしている…… その後二人は別れた…… 気づいたら顔を赤くして上機嫌に歩く人間を尾行していた。 彼が住んでいるであろうアパートの一室に入るところまで見届けてその日は帰った。 明日部下を問い詰めよう…… そう心に決めて…… 次の日 私は部下を問い詰めた すると… 『いやぁ〜、なんか人間くんが一目惚れしましたとか言ってきまして〜』アハー 『ほう…それで?』 『いや、私は断ったんですよ? 隊長に悪いかな〜って思って……』 『そんな……私は別に…そんな…』モジモジ 『またまた〜そんな事言っちゃって〜 隊長も素直じゃないんだから〜』 『それで人間はなんと?』 『あっ、ちょ、一旦その手おろしてください…げんこつ嫌ですよ!パワハラ反対です!』 『次のお前の発言次第だな』 『えと…わ、私はちゃんと言ったんですよ?隊長いるでしょ?って』 『ふむ』 『そしたら……その…………』 『なんだ、早く言え』 『絶対怒らないでくださいね? 絶対、絶対ですよ?』 『あぁ…』 『ふぅ…人間さんは!隊長みたいな筋肉ムキムキの褐色の獣人はなんか嫌だって言ってました!背も高くてなんか怖いらしいです!恋愛対象なんて以ての外だそうです!では!小生は訓練に戻ります!』ピューッ 『…………………』💢💢💢💢💢💢💢 こうして部下への尋問は終わった。 怒りの余り部下を捕まえようとしたが、犬系の部下は無駄に足が早くて逃げられてしまった… そんな事より人間だ。 つまりあの笑顔も言葉も全部嘘だったということになる… 私を騙したのか……許さん… それ相応の罰は受けてもらわなければ…… 私は人間の部屋の前にいた。 昨日この扉に入っていったのをこの目で見ているし、人間の気配も匂いも感じる。  ピンポーン 一応インターホンを押してみるが…… 出ないな… 「おい、開けろ!」ドンドン! ドアを叩いてみるが出ない… どうやら居留守を使っているようだ。 とりあえず中に入るか… ガシャガシャッ…… バキッ… こんな脆い扉では人間は守れん… 私の家で保護してやらねばなるまい… 「お〜い、どこにいるんだ〜?」 人間は私が入ってきた事に気づいて隠れたようだ… 匂いでどこに隠れているかはもう分かっているが、こういうプレイが好きなのだろう。 少し乗っかって遊んでやろう……♡ 「ここかぁ〜?」 わざとらしく戸棚を開けたり、布団をめくったりして人間を追い詰めていく… 「こっちか〜?」 狭いワンルームの部屋。 隠れるところなど決められている。 わざと風呂場やトイレなども開けてみる。 焦らすのは終わりだ♡ 「みつけだぞ人間♡」 「ひっ……」 人間はベットの下で縮こまっていた… 私を見るや否や脅えて震えている。 「ほら…こっちに来るんだ……」ギュッ 「いっ…いゃぁ……」 私は彼の足を掴んでベットの下から引きずり出した。 抵抗する気が無いのだろうか… 彼から全くと言って良いほど力を感じない。 「ほら、膝の上に乗るんだ…抱きしめてやろう……」 「うぅ…っ……」 「何してるんだ。普通に膝の上に座るんじゃない。対面で向き合うように座るに決まっているだろう…全く……」 「訓練後に走ってきたから少々汗臭いかもしれないが……まぁ…それもこれもお前が悪いんだからな…私の事好きとか可愛いとか言ってその気にさせて…」 「誑かすだけ誑かして逃げるなんて許さんぞ?お前には一生をかけてその責任を償ってもらわねばならない。」 「助けっ…んぐっ……!」 「今叫ぼうとしたのか?駄目だな全く……」 「予定変更だ。優しく丁寧に扱って毎日甘々と愛でるつもりだったのだが……」 「一生私が飼う事にしよう。そうペットだ…その脳天気な頭の中ドロドロになるまで調教して洗脳して…飼い殺しにしてやる…!」 「こんな所では誰かに噂されてしまうな……予定より早いが獣人の国に移動しようか、お前の新たな人生の始まりだ♡」 獣人さん 獣人の歴史上、最も若く親衛隊の隊長になった最強レベルの獣人さん。 親衛隊の仕事は、異種族と人間が仲良くなってからびっくりするほど世界が平和になったので基本暇。 今まで仕事一筋で恋愛に全く時間を裂いて来なかったので、優しくされるだけでコロッと堕ちるチョロメス 人間くんの部屋リア凸後は、獣人の国に一軒家を購入し、二人で毎日甘々生活を送っているらしい(部下談) 人間くん お小遣い稼ぐ為に異種族さん向けのレンタル彼氏やってた♂ 獣人さんで予約が埋め尽くされる前からそれなりに人気を保っていた優良物件 獣人さんリア凸後は、魔界にある獣人の国の獣人さんが買った一軒家に住んでいる。 獣人の国では言葉が通じず、文化も通じずでオロオロしている所を、他の獣人ちゃんの家に連れ込まれそうになるが、その度に部下ちゃん達に救出されているらしい。

Comments

カノンさん可愛すぎます…。 甘々生活の一部始終を知りたいですね…🤤

ニーサン


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