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鷹取リュウゴ
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健魔性体 菌活ドリンク~不摂生リーマンが健康以上の肉体を手に入れるまで 17

17 とあるラブホの一室で……      配達に来た菊川くんはモニター期間が終わるまで、つまり4週目の『ボディモッド』を飲み切れば乳首のチンポ化も、会陰のマンコもコントロール可能になると言っていた。 でもって俺に手渡す時に意味あり気な笑顔で――「今週分を飲む飲まないはもちろん三島さんの自由です。でも、頑張って継続したんですから、ねぇ?」 やはり俺は惜しかったのだ。 取り戻した健康も精力みなぎるマッスルボディも、すっきりと整い美形と化した顔も。そして、巨大化したチンポや新たにできた性器からの快感も。 だから、自然と手が伸びていた。 飲み干した後にじんわりと腸からカラダに染み込んで馴染む心地も好きになっていた。 届けられた4週目の『ボディモッド』を一日一本ずつ飲み進め、都合の合うヤツ――たとえば袋井君や浜松、あるいは藤枝――とのセックスを愉しみ、そして相手や自分の精液をも飲み続けた。 ただ、今までにあったような想像を超えた、いや、心配していたような目立つ異変は起きなかった。 目立たない効果としては社内ですれ違う男たちの目がさらに湿っぽく、もの欲しそうに俺を見るようになったくらいだろう。 浜松ほど積極的にアクションを起こしてくるヤツはまだいないが、それもきっと時間の問題だと確信していた。 「……なんだ。マンコや乳首の時みたいにまた奇妙な効果が出るかと身構えていが、何も起きそうにないな。だったらこの調子で最後の『ボディモッド』も味わわせてもらおう」 最後までこびりついていた不安を払いのけモニター期間・4週間ラストの一本を飲み終えた金曜日の夜、手元のスマホが鳴動し藤枝からの着信を俺に知らせた。 『――取り引きの準備ができた。明日の夜、今から伝える場所に来て欲しい』 もう少し詳しく経緯を聞くと金目副部長の愛人だった元秘書から詳しい情報を得たのだと言う。 このところ金目副部長は過去の修羅場に懲りて、社内の女性ではなくお気に入りのデリヘル嬢とホテルに入って遊んでいるとの事。 明日の土曜日の夜にはデリヘル嬢と馴染みのホテルに行くはずだ、と副部長の動きも手に入った。 また、連れ込むホテルはラブホテルじゃなくて一般のホテルに決めており、領収書やレシートなんかの物的証拠から夫人に浮気バレして詰められないようアリバイ作りまで行っているのだとか。 『デリヘル嬢にはすでに前金を渡して協力してもらう手筈を整えた。入ったホテルの部屋番号を俺に伝える事と、ドアロックが掛からないように鍵を開けておくことなんかをな』 決行のわずか一日前の連絡に少々面食らってしまったものの、藤枝に菊川くんたちが参加する事の許可を得、返す刀で菊川くんへ連絡を入れた。 『了解っす! 島田にも伝えますので明日はよろしくお願いします!』 ――と、 藤枝の件に意識を持って行かれていたせいで俺はちっとも気付けなかった。 乳首チンポ化や会陰にマンコができちまう以上の異変が俺の中で進んでいた事を。 もっと巨大な変化が音もなく俺を完全に作り変えようとしている事に、まったく目を向けられていなかったのだと……。 ◇  「で? お前から聞いた話じゃ俺を入れても四人だけじゃなかったか?」 「はは、まぁ、細かい事はいいじゃん。この二人もヒマしてんだってよ」 まだ時間的にはディナータイムと呼べる頃、オフィス街と風俗街との中間に位置する雑居ビルだらけのエリアにて藤枝と落ち合った。 すると、挨拶よりも前に藤枝が俺の後ろにいる二人、ではなく四人をじろっと見据えてから両肩をガクリと落とした。 「くそぅ……、今更帰れと言ったところで帰りそうにないのがムカつくんだよなぁ」 俺の後ろにいる四人とは菊川、島田だけではなく袋井君、それと後輩の浜松。 なぜ追加メンバーがいるのかざっくり説明すると、俺が待ち合わせの指定場所に出掛けようとしたところを袋井・浜松の二人に見つかり、今夜は予定があるからダメだ と追い返そうとしたもののやって来た菊川くんが何故か袋井君と浜松まで「今から一緒に悪者退治なんてどうすか?」と誘って軽く事情を伝え、「そんな面白そうなコトをやるなら是非俺も協力したい」と言うもんだから連れてきてしまったのだ。 「新たな助っ人だと思えば良いんじゃないか? それに、撮影役だけずっと何もできないってのは可哀そうだろ?」 金目副部長を脅すための、いや「取り引き」用の動画を撮る係は交替で担うべきじゃないか? そう藤枝に進言するとようやく愁眉を開いた。 「分かった、分かったよ。こんなに人数が増えるとは思わなかったが仕方がない」 「で? 今から副部長が女とヤってる部屋へ突入か?」 近くにホテルらしい建物が無い。雑居ビルとその一階で営業している居酒屋がちらほら見られるだけのエリアだ。 「いや、最終目的地はここじゃない。それに、ターゲットはまだホテルに向かって移動の途中だ」 金を渡したデリヘル嬢はちょっとしたスパイごっこを楽しんでいるのか藤枝に逐一メッセージをくれるらしい。 「俺たちが集まっているのを奴にうっかり見られて警戒でもされたら台無しになるだろ? だから敢えて少し離れた場所に集まってもらったんだ」 さすが藤枝。そこまで考えていたのか。 「それと、袋井くんや島田くんだっけ? まで巻き込むのだからこれぐらい用意してあげないとな、と――」 藤枝がポケットから出したのは赤い布切れ。 拡げるとスパイダーマンのマスクだった。 「こいつを被って身元を隠してもらいたい。奴からの報復が及ばないようにな」 「2枚だけじゃ足りないぞ?」 「分かってる。今からもう一度買って来る」 「今から? 間に合うか?」 「マスクショップは目の前のビルの中だ。買うだけだから5分も掛からない」 俺たちの待ち合わせ場所はマスクショップの前だったようだ。都合が良すぎると思ったがまぁ、そんな事もあるんだろう。 ここでデリヘル嬢から藤枝のスマホに「ホテルに到着したわよ」とのメッセージが入った。 「よし、俺たちも現地へ急ごう。マスクは部屋に入る直前に着けてくれ」  藤枝が追加のマスクを皆に配って、金目副部長とデリヘル嬢が入ったホテルまでは徒歩で5分程度だった。 すでにどの番号の部屋に入ったかも掴んでいる。 5階建ての小奇麗なビジネスホテルはコスト削減を受けてかフロントには誰も居ない。 チェックイン・アウトは設置されているタッチパネル画面を操作するだけで良いようだ。 それでも不審者だと思われてはマズいので敢えてフロントスタッフを呼び、すでにチェックインしている金目副部長の部屋番号を告げ、『急に打ち合わせがしたいと呼び出されて来ただけなので話が終わればすぐ出て行きます』と、あり得そうな訪問理由を伝えた。 ヤル気の欠片も無さそうなフロントスタッフは、「宿泊やご休憩にならない範囲であればどうぞ。ただ、話し声はお静かに願いますよ」と、目も合わさず俺たちに告げた。 「分かりました。ご迷惑にならないよう気を付けます」 セキュリティが厳しい一流ホテルじゃ客室フロアに入り込むのは難しいが、たびたびデリヘル嬢を連れ込みセックスができるレベルのホテルってのはさすがにユルいもんだ。 あっさり入館できた俺たちは金目副部長とデリヘル嬢が居る部屋に向かった。 そして、予定通りわずかに開いたドアの隙間から内部を窺おうとするとスパイ役のデリヘル嬢がヌッと顔を出した。 「アイツ今、シャワー浴びてるわよ~? で? これからアタシはどうしたらいいの?」 「お疲れ様です。今日はもういいですよ。後は俺たちが引き継ぎます」 藤枝が紙幣の入った封筒をデリヘル嬢に差し出した。 封筒の中身を覗いて満足げな笑みを浮かべたデリヘル嬢は「アタシぃ~、本当はアイツと寝るの好きじゃないんだよね~」と呟き、甘ったるい香水の匂いをまき散らしてからスキップのような軽やかな足取りで帰って行った。 マスクをかぶった藤枝を先頭に室内に入るとシャワーの水音が聞こえた。 裸になった俺たちはスパイダーマンのマスクを被り、ターゲットがバスルームから出るのを静かに待った。 やがて、頭をタオルでぬぐいながら出てきた金目副部長を二人がかりで抑え込み猿轡のタオルを無理矢理噛ませる。 「うお!? う゛ぅぅーーーっ! ぐむむむーーーーーーっ!?」 不意を突かれたら屈強な男だって抵抗などできない。どう対処すれば分からないパニックに陥るから。 痛い目に遭いたくなければ大人しく従え、と伝えると、怯えて目を見開きうんうんと激しく首を振っている。 念のため声で俺や藤枝、浜松だってのがバレないよう喋ってもらうのは金目副部長と縁のない社外の三人に任せ、代わる代わるチンポを咥えさせケツを犯してレイプする。 もちろん一人は撮影役として金目副部長の恥ずかしい行為をカメラに収めながら。 なまじジムで鍛えているせいで初見メンバーでさえ金目副部長を美味しく頂けているようだ。 すると、想定外のコトが。 苦痛に悶えていた金目副部長の態度が一変。ケツの快感に目覚めちまって自ら俺たちのチンポを求めるようになった。 それで俺らの言いなりになってくれるなんて甘い考えは持っちゃいない。 藤枝だって「それはそれ、これはこれ」と、冷徹にカメラを向け続け、歓喜に喘ぐ副部長の醜態を撮り続けるのだった。

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