5次なる『ボディモッド』~ドリンク6本目~ 『三島さん、こんばんわ~! 二週目のドリンクをお届けに来ました~! お留守ですか~?』 鳴ったスマホに出るとエリア担当の菊川くんからだった。 俺は慌てて彼を引き止め隣の部屋から飛び出した。 二度目になる菊川くんは初めて道端で出会った時と同じ水色の半袖半ズボンの寒そうな制服を着ていた。 「あれ? 三島さんのお部屋ってそちらでしたっけ?」 「いや、違うんだ。ただ、色々あってね。ちょっと頼みがあるんだけど――」 まだ快感の余韻に浸っていた袋井君に急いで服を着せ『ボディモッド』の販売員である菊川くんに引き合わせた。 「ああ~! もうちょっと感じていたいのに~!」 「そいつは後でもいいだろ! 君が待っていた人が今来てるんだ! 早く早く!」 菊川くんは俺が引っ張って来た袋井君を見ても嫌な顔一つせずに爽やかなスマイルで彼の希望を聞き、そして新たなモニターとしてタブレットに追加登録をした。 「いや~、ご新規様をご紹介頂けるなんて本当にありがたいです! ただ、今はご新規様向けのドリンクを持参していないので明日改めてお伺いさせて頂きますね!」 俺が急かしたせいでケツ穴にアナル用の玩具を挿し込んだまんまの袋井君を彼の部屋に戻し、改めて菊川くんに向き合った。 「さて三島さん。こちらが今週の菌活ドリンクになります。これまで通り一日1本ずつ5日間続けて飲んで下さい」 「ドリンクが無い日は長く感じられて大変だったよ。それにしても、ドリンクの効果は凄まじいよな。カラダがこんなにもムキムキになるし精液の量だって信じられない程いっぱい出せるし」 「よほど三島さんと菌との相性が良かったんですね!」 相性って言葉で片付けられるようなレベルじゃないと思うんだけど? 藤枝だってマッチョになっていたのだし。 「次のドリンクでまた筋肉が増大したり、精液がもっと増えてくるとなると飲み続けていいのかな? 健康は維持したいけどさ」 調子は良くなるし美味しいから飲みたい。でも今より体がごつくなったり精液が何十リットルも出るようになったら、それこそ生活への支障が半端無くなっちまう。 「ご安心ください! 三島さんが求めていない効果は現れません!」 「そ、そうなんだ?」 「ただ、先入観を持たれると効果が出づらくなったり、最悪、効果がまったく現れない事もあり得ますので、お飲み頂くまで詳細は伏せさせて下さい! 快眠、快便、倦怠感の低下といった基本の効果は引き続き期待して頂いて大丈夫ですが」 プラシーボ効果の逆パターンか。菊川くんの言うことも一理ある。 「ところでさ、ドリンクを飲まなくなったら俺のカラダって元のダサいカラダに戻ったりする?」 せっかくここまでかっこいいマッスルボディを手に入れたってのに、それが失われるのはやるせない。ちゃんと確かめておかないと。 「実は……」 「えっ?」 まさか? 止めたら戻っちゃうの? 嫌だぁ~! 俺、マッチョなカラダのままがいい! 申し訳なさそうに菊川くんは頭を下げた。 「ドリンクの健康効果は三日以上空けてしまうと元に戻ってしまうんです。なので、今の、この状態を維持するためには――」 冷や汗が額からにじみ出て眉尻をかすめて垂れ落ちる。 生唾が溢れ出てそれを飲み込んだら「ゴクリ」と大きな音が耳に届く。 「維持するためにはどうしたらいいんだ?」 俺にしてはややキツイ声色になっちまった。でもでもマジで俺、このマッスルボディを手放したくないんだよ! 「『ボディモッド』無しでも現状を維持するためには定期的に、その、精液を飲んで下さい。三島さんご自身の精液でも他人の精液でも構わないんですが、他人の精液の方が役に立ちます」 「せ、精液!? マジであの、……精液?」 「はい。今の三島さんでしたら大量に放出できる精液です。実はですね、腸内で頑張っている菌たちとって一番のごちそうは精液なんです!」 袋井君に大量発射を見せてやった土曜日の夜。 限りなくセックスに近い行為を楽しんでしまったがアナルは使わなかったし袋井君の精液を飲んではいなかった。 土曜日は、それで済んだ。耐えられた。 だけど次の日の日曜日。 とうとう俺は袋井君に押し負け彼のアナルにチンポをぶち込み男同士での本番セックスをヤってしまった。 求める彼の卑猥なアナルを目にした瞬間、俺の理性は切れてしまい何度も何度も袋井君のカラダに種汁を放出していた。 あまりにも袋井君とのアナルセックスが気持ちイイものだから一日中彼を犯し続けていた。 でもって月曜。 俺は袋井君とセックスがしたくなり、仕事から帰ると自室に荷物を置いてすぐに彼の部屋を訪ね、菊川くんが配達に来る直前までがっつり袋井君のケツマンコにチンポをぶち込み快感を味わっていた。 だけど、それでも俺は自分の精液も袋井君の精液も口にはしていなかった。 液体としての見た目が『ボディモッド』に似ていても精液を飲んでみようなんて思ったことは一度も無かった。 それなのに、このカラダを保ちたいのであれば精液を飲め、と言うのか……。 「口からってのに抵抗があるようでしたらアナルから摂取するのもアリですよ!」 アナルから? て、事は他人のチンポを俺のケツにぶち込んで中出ししてもらうってコト? 袋井君みたいにケツを差し出せ、と? 「…………」 何でそこは即答しないんだ? 「あとこれは、実はここだけの秘密にしておいて欲しいんですが……」 ま、まだ何かあるって言うのか? 「『ボディモッド』を飲まれた男性の精液ってすごく美味しいんですよね。だから、『ボディモッド』以上に人気が出ちゃって100%精液だけのドリンクも販売しているんですよ」 「そんなものまで……」 「ちゃんと滅菌消毒済みですので衛生面は完璧です! 三島さんには特別に試供品を一本、置いておきますので試してみて下さい!」 菊川くんはそう言うと『ボディモッド』5本パックの横に精液ドリンクのサンプルと報奨金の入った封筒を置いて帰ってしまった。 俺は封筒をそっと開いて中身を確かめた。 出てきた紙幣を見てまた生唾を飲み込んだ。 「すげぇ……諭吉が2枚も? ドリンク5本飲んでただけで2万ももらえるのかよ……」 お小遣いにしてはパンチの効いた金額に驚き、そして嬉しさの余りそばに置いてあった精液ドリンクを思わず飲んでしまった。 「は!? ウッマ!? ええ!? なにこれ! 超美味ぇーーーーーーっ!」 え? 嘘? これ、マジで精液? 確かに特有のニオイも「とろみ」も色も精液ではあるけどさ、何なんすか、この格別な風味……。 A5ランクの和牛のような、大間の天然マグロの大トロのような、それでいて特級品のアワビやふかひれの煮込みを口にしたような……。 いや、実際にそんな高級グルメを食べた記憶は無いんだけど、そんなスーパー食材どもが混然一体となって俺の舌の上でダンスしているようで。 「精液ってこんなにも美味いモノだったのか……。嘘だろ? 今まで俺って、こんなに美味い物をティッシュに包んでゴミ箱に捨てていたってか?」 ――いや、違う。そうじゃないな。 去り際に言っていた菊川くんによれば『ボディモッド』を飲んだ男の精液に限定されるので、過去に俺がオナって射精した精液はゴミとして処理して問題ない。もったいなく感じる必要もない。 なのに、なんとなく大損をしていた気持ちになってしまった。 よくよく考えると4週間のモニター期間が終わっても『ボディモッド』を買い続けられるだろうか? うっかり買いそびれて3日以上空いてしまえば俺の「この」筋肉は消えてしまう。ダサくて不健康な俺に戻っちまう。 ズボラで面倒くさがりな俺の事、残業が続いてしまえば買いそびれてしまうに違いない……。 それだけは嫌だ。それだけは……。 となれば、精液についても前向きに考えていくしかない。 「……くっそぉ、こうなったら自分のも試すしかないな!」 俺はバスルームに入ってチンポを扱き、置いてあるバケツに向けてドバドバ精液を放出した。 一杯目はすぐに満タン。だけどバケツを二つも三つも持ってはいないのであとは溢れ出るに任せて。それでも「今日の分」をしっかり搾り出した。 「っと、その前に今日の『ボディモッド』を飲んでおこうか」 チンポに精液の雫をぶら下げたまま冷蔵庫を開け今日の1本を飲む。味は一週目と同じ。乳酸菌飲料の爽やかな風味が咽喉から胃へと流れ落ちる。 続いて、バケツに溜まっている精液をコップで少し掬って口へ運ぶ。 「……う~わ、マジで美味ぇ……、サンプル並みに精液の臭いも粘りも濃くて美味しい……。生精液……、こいつは、アリだ……」 菊川くんの言った通りだ。 俺の精液は凄く美味い。 俺はバケツに溜めていた精液をあっという間に飲み干していた。 要するに8リットルもの精液を一気に飲んだと言う事を意味している。 それだけ飲んだのにボテ腹になっていないし胃がタプタプしている訳でもない。 どうやら飲み込んだ精液は片っ端から腸が吸収したようだ。 飲み終えたらまたチンポがビクンビクン反応した。 「まさか、もう……?」 出し切って空っぽになった筈のミルクタンクが早くも次の発射準備を終えたのか? ビキビキいきり勃ったイチモツは、俺の疑問に対して「肯定」を返すかのように先走りをだらりと垂らした。 なら、仕方ない。 俺は空いたバケツにまた精液をドバドバ射精した。 5割以上が収まり切れず溢れ出てしまうのをもったいないなと惜しみつつ精液を飲んで「おかわり」。 咽喉が、脳が、全身が、フレッシュな精液の味わいに歓喜し至上の美味に打ち震える。 「ぶっはぁ~! こいつはやめらんねぇ! 酒より美味ぇ~~!」 飲み干したらまた俺のムスコはまたしてもウズウズと頭を持ち上げる。 よしよし。次もいっぱい精液を出そうな? 元気に勃起したチンポを扱いて白濁汁をじゃんじゃん吐き出させる。 出した精液をコップで汲んでまた口へ運ぶ。咽喉をゴクゴク鳴らして味わう。そして飲み終えたらまたオナって射精して、精液を飲んで、――の、繰り返し。 気が付いたらもう夜明け近い時刻になっている。 俺は激しく名残を惜しみながらオナニーと飲精をストップし、無理矢理意識を出社準備へと振り向けた。 「結局、徹夜でオナってたのにちっとも眠くないなんてな。むしろここ最近で一番調子がいい……」